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41.この世界の磁気って、強力なんだな

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 痴女に話を聞こうとしたが。ずっとオナっていて、こちらの声が耳に入っていないようだった。
 だから、仕方なく警備の者を呼び。またしても、捕まえてもらうことにした。


 それで、なぜ痴女が禁術機を持っていたのかを詳しく取り調べることとなり。俺達も、その詳細を把握する為。取り調べられているのをモニターで確認していた。

 痴女が言うには。誰かに呼ばれているような気がして、その場所へと向かったら――あの禁術機が落ちていたと言い。

 それから、輝石の取られたダンジョンに何故いたのかも、問い詰められると。
 自分でも分からない内にそこに行き、その場所から出られなかったと涙ながらに訴えていた。


 それで、レイドは何かを納得した様子だったので、俺はそれを尋ねた。
 すると、レイドが禁術機に連結を行う以前。不可解な点があり。

 それは――術をかけた人が、どこで、どうやって、その禁術機を入手出来たのかが不明であったという。

 何故なら、それを追及する前に。その人達は自ら命を絶ってしまうのが殆どで、生きてはいても頭がおかしくなっていて……会話自体が成り立たなかったようだ。

 ただ、レイドはそれの予想をつけてはいたようで……。

 禁術機には磁気が発生しているから、それで波長の合う者を呼び寄せ、洗脳し。最終的には、脳を破壊しているのではないかと考えていたらしい。

 ただ、それを断定するには。当事者が話せる状態ではない為、結局は予想のままで終わってしまっていたというが……。

 今回、痴女から経緯を聞いたことで、そうだと確信に至ったようであった――――。



 △▼△▼△▼△▼


 痴女の取り調べが終わったので。俺達は、一先ずはレイドが防御壁を張っている森へと戻った。
 直ぐに、青い鳥と毛玉達が俺に寄って来たので。そいつらにしつこく急かされる前に、ダンジョンを展開したのだが――。
 まるで、それを見計らったかのように。前に会った、忍者の格好をした人が何処からか現れた。

 あの後、ダンジョンが崩落をしなかった原因を調査してくれていたようであり。
 結果、禁術機が出す磁気によってダンジョンの維持がされていたという。
 だから、あのダンジョンは。禁術機が破壊されてから、直ぐに崩落を始めているのだと伝えてくれた。
 それを言い終えると、忍者の格好をした人は俊足に去って行った。


 レイドが、またいつの間にか、調査を頼んでいたのだと思うけど……。一体、いつそれを頼んでいるのかと。俺は、本当に不思議に思う。


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