俺のスキルがエロゲー仕様で泣けてくる

藤雪たすく

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初めての従者

初接続

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「ん…んん……ふ…あ…」

勝利君と…キス……してる。

「ミャオちゃん……気持ち良いの?すごいトロトロ……」

勃ち上がり、だらしなく透明な液を垂らす俺のモノを勝利君に握られて、カアッと顔が熱くなる。
自分でも信じられないくらい……何処を触られてもゾクゾクとした快感に襲われた。

「あはっ!『接続』効果だね……全身性感帯みたい……ほら、ここも準備万端……」

「あぁっ!!」

勝利君の指が俺のお尻の穴に差し込まれた。
本来入れる場所ではない場所が何の抵抗もなく……痛みもなく……。

「こんなにグチョグチョに濡らしてミャオちゃんってば、やらしぃ……」

「違っ……何で?嘘……あっ!やっ!」

濡れる筈も無いのに……勝利君が指を動かす度に水気を含んだ音が響く。
本当に……濡れてる。

「接続するためだもん。恥ずかしがらなくてもいいんだよ……ん~この反応!!俺ってやっぱ天才!!」

自画自賛する勝利君の笑顔。
接続するためって……もしかして、まさか……。
頭を過った想像に逃げ出そうとした腰を後ろから捕まえられた。

「想像通りのミャオちゃんに仕上がってる……接続最高。もう接続するよ?ミャオちゃん……」

お尻に硬いモノが押し当てられている。
「まっ!待って!!勝利君!!」

「駄目。待てない」
「やっ!嫌だっ!!あぁぁっ!!」

グッと俺の腰を掴む勝利君の腕に力が籠り、重たい衝撃と共に勝利君のモノを突き入れられた。
想像していた様な痛みも気持ち悪さもなく……ただ埋め込まれた勝利君の熱だけが伝わってくる。

「ミャオちゃんの中すっげぇ熱い……超リアル……」

「あっ!あっ!は…ぁ……あっ!」

腰を振り始めた勝利君の動きに合わせて声が漏れる。
嫌だ……怖いぐらいに……気持ちが良い……。

「やめっ!……勝利君!……あっ、あっ……なんで?気持ち良いよぉ……」

勝利君に突かれ、擦られて経験した事のない快感に溺れそうになる。

「こっちも良くしてあげるね」
俺のモノを掴んだ勝利君の手がヌルヌルと動く。

「駄目……出ちゃうから!!触っちゃ駄目!!あっ!あああぁぁぁ……」
限界寸前だった俺のモノは少し触れられただけで呆気なく精液を振り撒いた。

「ミャオちゃんそんなに気持ちいい?嬉しいなぁ。もっともっと気持ち良くさせて上げるからね」
指を汚した物を俺に見せつけるかの様に舌で舐めながら勝利君は熱っぽく笑った。


何度もイカされ、俺のモノからは透明の液体が止めどなく溢れる。
自分が自分でわからなくなって……涙が溢れてくる。

「ミャオちゃん、マジ可愛い……やっぱゲームで見てるだけとは違う……」

嘘だ、嘘だ、嘘だっ!!こんなの嘘だっ!!
だって……

「…………気持ち悪いって思ってるくせにっ……!!」

可愛いなんて嘘、聞きたくない。
あの日の勝利君の顔を思い出してボロボロと溢れる涙が止まらない。

「気持ち悪いなんて思う訳無いじゃん!!ミャオちゃんは誰よりも可愛いし、綺麗だよっ!!」

「勝利君が言ったんでしょ?気持ち悪いって……あんな嫌そうな顔で写真破ったのにっ!!」

口に出すとさらに涙は増量された。

「違うよ!あれは……って……何で知って……え?うそ……まさか……」
勝利君が急にそわそわと慌て始めた。

「ミャ……ミャオちゃん……名前言って……」

名前…?何で今更……。

「宮尾……周……」
「俺の……俺の名前は!?」
「??勝利君」

勝利君が何を聞きたいのかわからない。

「フルネームで……」
「黒瀬 勝利……っ!!??」

いきなり、息が止まるほど強く抱き締められ微かな勝利君の体の震えが伝わってくる。

しばらくそうしていた勝利君は勢い良く体を離して、激しく肩を揺さぶられちょっと吐きそう。

「ちょっ……マジで本物!?何で!?何でここに宮尾がいんの?」

何でと言われても……俺が知りたい。
「目が覚めたら、ここにいた……」

「うわっ!マジで?えっ!?じゃあ俺、本物の宮尾とセックスしてんの!?まっ……マジかよ……」

そんなに嫌なら抜いて欲しい……。
逃げようとした体をもう一度抱きこまれて、逃げられないようにホールドされる。

「ヤバいっ!!本物の宮尾かと思ったら……ごめん!最後まで付き合って!!」

「ああっ!!やっ!やあっ!あ、あ、激しいっ!!」
急に激しく律動を再開されて、今までよりも強くガクガクと体を揺さぶられる。

「宮尾、宮尾、ミャオちゃんっ!!」

体を抱え起こされて勝利君の膝の上に向かい合って座らされ、体を持ち上げられては落とされ、下からの突き上げにより深い場所を突かれ目の前が白く霞んで行く。

「あ…は……勝利…君……駄目…気持ち良すぎ…て…壊れる……」

「ミャオちゃん……俺も…イクよ?俺のコントローラーになってね!」
「っ!!!」
しがみついてきた勝利君の体が震え、俺の中に暖かいものがじわじわと身体中に広がって行く……。

「ミャオちゃん……俺とずうっと接続してね……」

勝利君が顔を擦り寄せてくる。

……疲れた…眠い。
色んな事が起こりすぎ……。
勝利君の事とか……これからの事とか……いろいろ考える事はあるのに、激しすぎた快感の余韻と疲労感に、俺は眠りの渦に引き込まれて行く。
おぼろげな視界の中、満足そうに笑う勝利君の後ろに……。

『魔法剣士 ショーリと接続成功しました。魔法剣士 ショーリが従者となります』

そんな文字が浮かんでいた。

ーーーーーー

「宮尾 周?ミャオって猫みたいで可愛いね。俺、犬より断然猫派」
「…………」
笑い掛けてくる男に俺は何も答えられなかった。

「ミャオって良く似合ってるよね」
……家族みんな宮尾だし。

「宮尾の目って猫目で綺麗だよな」
……目付き悪いってよく言われる。

「人に媚びないっていうか……」
……人付き合いが悪いって言われる。

「クールだよね……でも甘えん坊なとこもあって……」
……何考えてるか分からないって言われる。

「宮尾って何か良いよね」

屈託の無い笑顔。
勝利君の方こそ素敵だよ。
うまく言葉を返せなくても勝利君は楽しそうに笑って一緒にいてくれる。

良いのかな?
無理に人に合わせなくても良いの……かな?
「……ありがとう」

お礼を伝えるとグニャリと勝利君の姿が歪み、胸をドンッと押された。

尻餅をついた俺を見下ろしてくる目は何処までも冷たい。
「気持ち悪い」
伸ばした手は払い除けられた。

またグニャリと勝利君の姿が歪む。

「ミャオちゃん……めちゃくちゃ可愛い……接続しよ?」
勝利君に押し倒されて……犯される。

勝利君……何が本当?
本当の君は……どれ?
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