EDGE LIFE

Case.04 心情

【Unknown】

──ピッ

もしもし？おまっ…今どこにいるんだよ。
うん…は？なんだってそんな所に…バイクが壊れたから歩いてたら迷ったぁ？
仕方ねえなぁ、今迎え行くからそこで待ってろ。
いいか、絶っっ対に動くなよ？！一歩も動くな、行くまで絶対な！



はぁ…やっと見つけた。お前さぁ、あんな真っ暗な所に居なくったって良いだろ？確かに一歩も動くなとは言ったけどさ。
せめて街灯の下とか…って、この地区そういうもんが少ないんだったっけか…。
ったく、出掛けんのは構わねーけど、道に迷いそうなトコにまで来るなよ！迎えに来る方の身にもなってくれっての…
だいたい、こんな暗いとは思わなかったし…。
……何笑ってんだよ。─っ、うるさいな、昔っから暗い所苦手なんだよ。
ほら、車戻ろうぜ。実は見せたい物があるんだ、家まで待ちきれなくてさ！


じゃーん！なんと、今度は主役をやることになったんだー！


へへっ、お前が応援してくれたおかげだよ。ありがとな。
えっ、良いのか？じゃ、いつものファミレスでデザート山盛り食いたい！

マジで？！やった！！



──あのさ、出掛けんのはホントに構わねーんだ。
でも、今度からは行先くらい教えてくれよ。じゃないと今日みたいに探し回るの大変だし？

お前居ないとつまんねーんだよ。なんつーか、張り合いが無いって言うか。
仕事頑張ろうって思えるようになったのも……あーいや何でもない、今のナシ。





なあ、何処に行くんだ？
──ん、わかった。気を付けてな。