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第89話
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「リア、戻ったのかい?」
リアはコスモポリタンに戻りモズに会いに行った。
モズはリアに会うなり抱きしめた。リアはモズに抱きしめられ帰って来た事に安堵した。
「いえ、王都には結局まだ行ってないの。やはり危険だからって。でも今から戻ろうと思うのよ」
「そうか、実は…」
「あら、リアじゃない!王都に戻ったと聞いていたのに!」
「イブ!戻ろうとしたんだけど二転三転しちゃって、これから戻る事になったの。だからモズにもう一度会って来ようって」
「へぇ」にやにやとイブはモズを見る。
からかわれているのだろうとは思っているが今はそんな話をしていない。
「イブ、ごめん。茶化さないで」
「ごめんよ、リア。そんなつもりはなかった。でも弟のまぬけな面を見ていると可笑しくて」
「な!」「え?」
リアの「もう一度会って」の当たりでモズの顔が崩壊したとみられる。
「まだ言ってなかったんだろうけど、モズは私の弟なんだ。そしてここのギルマスは兄のヒルズっていうんだ。この間会ったろ?」
リアはモズを見る。
「ごめん、いつかちゃんと紹介しようと思っていた」
この間会ったというのはモズにお弁当を持って行った時に取られそうになった時である。怖い顔としか覚えていない。モズの兄姉は迫力のある人ばかりだ。
「弟のアイは今近くにいないんだ。その内顔を出すと思うよ」
弟も強面なのだろうか…
「リア、話は変わるが、俺も王都に行こうかと思っているんだ」
「え?」
「王都に行こうと思って休みの申請をしていた。じっと待つなんてガラじゃないんだ。と、言ってもリアのいる場所も知らなかったんだけどね。リアがまだ帰っていなくてよかった」
そこでモジャの事を言ってもいいかとも思ったが恋に流されてすべてさらけ出していいのだろうかという思いもある。頼れる人だけど、全部打ち明けたい人だけど…
リアは迷っていた。
『言えばよかろう…』
出発する日を決めるからと明日また会いに来る事を約束をして、リアはモズと別れモジャの所に戻った。
「まぁそうなんだけど…」
『言えぬ訳でもあるのか?』
「そうじゃないけど…」
なまじ前世の記憶がある事がやっかいだ。もし別れる事になったらどうなるのかとかストーカーのようになってしまったらとか、考える。まだすべてにおいてモズを信用していないのだとリアは自分自身を理解した。
『一緒に居る事でお互いの信頼を得るしかなかろうぉて』
お互いの…そうだ。モズだって兄姉の事を自分から紹介した訳ではなかった。ギルマスが兄である事は結構な事ではないだろうか。イブにしても隠している意味が分からない。なぜ隠していたのかは詳しく聞かなかった。
モズもリアの事をまだ信頼していないのだ。長く一緒に居る事で何かが変わるかもしれない。リアは王都までの旅をモズとしようと決めた。
しかし、長旅などしたことがないリアは焦った。あちこち行っているようなのに旅慣れしていない事がモズに速攻バレそうだ。王都に向かう日程になるまでに予習をしておこう。
コスモポリタンから王都まで駅馬車が出ている。コースがあるようで安値になると護衛も男だけになり、雑多なものになるらしい。しかし値段が高いコースともなればテントや簡易トイレなどの設置をしてくれて、食事の用意もある。パンと干し肉程度だが、護衛も男女の冒険者が付いてくる。女性や子供にも安全だ。値段は倍するがリアのような女性ならばもちろんこちらのコースを選択するだろう。命より大切なものはないのだ。
途中の中間地点に小さな集落がある。そこで1泊する。宿に泊まるかは各本人次第だ。料金も別支払いだ。
歩いて王都まで行くわけではないのでシミュレーションはこのくらいしか出来ないなとリアは思う。そんなに慣れなくてもモズには疑われないとは思うが…
無事に王都に着いたら両親や叔父にきちんと紹介しようとリアは思った。
リアはコスモポリタンに戻りモズに会いに行った。
モズはリアに会うなり抱きしめた。リアはモズに抱きしめられ帰って来た事に安堵した。
「いえ、王都には結局まだ行ってないの。やはり危険だからって。でも今から戻ろうと思うのよ」
「そうか、実は…」
「あら、リアじゃない!王都に戻ったと聞いていたのに!」
「イブ!戻ろうとしたんだけど二転三転しちゃって、これから戻る事になったの。だからモズにもう一度会って来ようって」
「へぇ」にやにやとイブはモズを見る。
からかわれているのだろうとは思っているが今はそんな話をしていない。
「イブ、ごめん。茶化さないで」
「ごめんよ、リア。そんなつもりはなかった。でも弟のまぬけな面を見ていると可笑しくて」
「な!」「え?」
リアの「もう一度会って」の当たりでモズの顔が崩壊したとみられる。
「まだ言ってなかったんだろうけど、モズは私の弟なんだ。そしてここのギルマスは兄のヒルズっていうんだ。この間会ったろ?」
リアはモズを見る。
「ごめん、いつかちゃんと紹介しようと思っていた」
この間会ったというのはモズにお弁当を持って行った時に取られそうになった時である。怖い顔としか覚えていない。モズの兄姉は迫力のある人ばかりだ。
「弟のアイは今近くにいないんだ。その内顔を出すと思うよ」
弟も強面なのだろうか…
「リア、話は変わるが、俺も王都に行こうかと思っているんだ」
「え?」
「王都に行こうと思って休みの申請をしていた。じっと待つなんてガラじゃないんだ。と、言ってもリアのいる場所も知らなかったんだけどね。リアがまだ帰っていなくてよかった」
そこでモジャの事を言ってもいいかとも思ったが恋に流されてすべてさらけ出していいのだろうかという思いもある。頼れる人だけど、全部打ち明けたい人だけど…
リアは迷っていた。
『言えばよかろう…』
出発する日を決めるからと明日また会いに来る事を約束をして、リアはモズと別れモジャの所に戻った。
「まぁそうなんだけど…」
『言えぬ訳でもあるのか?』
「そうじゃないけど…」
なまじ前世の記憶がある事がやっかいだ。もし別れる事になったらどうなるのかとかストーカーのようになってしまったらとか、考える。まだすべてにおいてモズを信用していないのだとリアは自分自身を理解した。
『一緒に居る事でお互いの信頼を得るしかなかろうぉて』
お互いの…そうだ。モズだって兄姉の事を自分から紹介した訳ではなかった。ギルマスが兄である事は結構な事ではないだろうか。イブにしても隠している意味が分からない。なぜ隠していたのかは詳しく聞かなかった。
モズもリアの事をまだ信頼していないのだ。長く一緒に居る事で何かが変わるかもしれない。リアは王都までの旅をモズとしようと決めた。
しかし、長旅などしたことがないリアは焦った。あちこち行っているようなのに旅慣れしていない事がモズに速攻バレそうだ。王都に向かう日程になるまでに予習をしておこう。
コスモポリタンから王都まで駅馬車が出ている。コースがあるようで安値になると護衛も男だけになり、雑多なものになるらしい。しかし値段が高いコースともなればテントや簡易トイレなどの設置をしてくれて、食事の用意もある。パンと干し肉程度だが、護衛も男女の冒険者が付いてくる。女性や子供にも安全だ。値段は倍するがリアのような女性ならばもちろんこちらのコースを選択するだろう。命より大切なものはないのだ。
途中の中間地点に小さな集落がある。そこで1泊する。宿に泊まるかは各本人次第だ。料金も別支払いだ。
歩いて王都まで行くわけではないのでシミュレーションはこのくらいしか出来ないなとリアは思う。そんなに慣れなくてもモズには疑われないとは思うが…
無事に王都に着いたら両親や叔父にきちんと紹介しようとリアは思った。
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