【R18】『廻円のヴィルヘルム』~半人半魔のあまあま淫乱お姉さんを嫁にして、ブサメンコミュ障な童貞貴族は人生逆転です!~

八雲水経・陰

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EP7_⑦

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カツンッ……!

「ハッ!…………ぁ。」

 気がつくと、セレアは心像世界から抜け出し、仰向けに寝そべったまま領主の腕に抱え上げられていた。
 一体、どれほど時間を幻の中に閉じ込められ、こうして彼に抱かれていたのか。彼女には見当も付かない。

 ただ一つ、彼女にも分かる事。
 それは領主の瞳を直視した瞬間、自分が瞬時に彼の術中に落ち、身も心も委ねてしまった事実――。

「どうされたセレア殿?
 体調が優れないのなら、すぐに医者を呼ぶが……。」

「ぁ……い、いえ……大丈夫……です……///」

 シャンデリアの光をバックに、逆光に照らされた領主の顔が映えている。
 年老いて衰えた身とは思えないガッシリとした両腕に抱き抱えられ、セレアは庇護される安堵を覚えた。

(んぅ……っ💕 胸に……指……食い込んでぇ……///)

 脇下に沈み込んだ両親の指先が、ゴツゴツとした感触を柔らかな豊乳に伝える。

 痛くはない。力の強さだけが分かる。
 握力もさる事ながら、この齢に至るまでに潜って来た修羅場の数が、指先のシワから伝わるのだ。

 強敵と拳で渡り合い、星の数ほどの魔弾を放つ。あるいは、積み上げられた書類の山を全て裁き切ってきた功績か。
 いずれにせよ、男としての重みが伝わる領主の指に抱かれている事実に、何故か異様に昂るのだ。喪服の布越しに伝わる感触に身震いして、頬が火照ってしまう。

「顔が赤いが……熱があるのかね?」

「い、いぇ……大丈夫です……!」

 セレアを覗き込む領主の顔は息子の妻――いや、もはやを心配する父親そのものだ。
 倒れ込み、頬を赤くして興奮している彼女を心の底から気遣い、本心から優しい言葉をかけているのが分かる。

(私のバカ……変態……淫乱…………っ///)

 彼に他意が無く、下品な発想に至っているのは自分だけだと自覚すると、その浅ましさを思わず恥じた。
 そして、恥じてなお胸が高鳴っている自分がいる事に気が付き、またも羞恥を覚えてしまった。

(あっ……眼が……眼が……眼が……。
 お義父様の眼……吸い込まれそうなくらい……。)

 覗き込む領主の眼と、セレアの目が合う。
 領主の瞳はガラスのように透き通っており、その奥にはが見えている。

 それは、肉眼では見通す事が叶わない魔力の渦だ。
 眼球に溜め込まれた大量の魔力が、螺旋状に格納されている。――いや、実際は逆かも知れない。螺旋の渦を用いて、体外から膨大な量の魔力を引き出しているのだろうか。

(あぁ……魔力……すごい……/// ぁ、ダメ……体……熱くて……蕩けて……///)
 
 セレアティナは生まれて初めて、「魔力による魅了チャームを受ける側」に堕とされていた。
 頭の中をかき混ぜられ、相手に対する警戒心が取り払われ、心の中を丸裸にされる。乱れた吐息に桃色の色欲が混ざり、何も考えられない。

「立てるかな?」

「ぁ……は……い……///」

 領主の優しい声掛けに、蕩けた声で応えてしまった。
 腰が抜けて力が入らないのは分かり切っているのに、断ろうとすら思わなかった。

(ぁ……腰が……ガクガクする……。
 ダメ……た、立てないよ……/// ぁ……あれ……なんでぇ……? お股……トロトロに……っ💕)

 直立しようとして足に力を入れると、痺れるような感覚が太腿に迸って、力が抜けて行く。
 生まれたての子鹿のように貧弱な足取りで立ち上がろうとしては、何度も尻餅を付いてしまう。

 姿勢を安定させる為に足腰に力を入れると、股座が不自然に濡れている事に気が付いた。
 汗も有るが、それよりも粘性が強い液体が、シットリと下着を透過して太腿に滴っていく。

(な、なんで……こんなに……熱くて……濡れて……///)

 下腹部が熱い。シットリと濡れそぼった股間に、下着パンティーが食い込んで離さない。
 膣口の上部で反り立った陰核クリトリスが生地に擦れるたびに、セレアは切なくなってしまう。

ギュッ……モジ……モジ……クチュ……

(やだ……私……何やってるの……///)

 太腿に力を入れて内股にし、欲情に疼く卑猥な口にヴィルから贈られた下着を擦り付けるセレア。
 頬を紅潮させながら股間に力を入れてモジモジと体を揺らす様は、イヤらしいにも程があった。
 下着に擦れた粘液が立てる淫らな水音は、静寂に包まれた領主の部屋では目立ってしまう。

くちゅ……くちゅ……くちゅ……くちゅ……♡

「ぁ💕……ぁあ💕……んはぁ💕」
(ダメ……ダメよ……こんなの……下品すぎるよぉ……お義父様の……前なのにぃ…………///)

 目の前に領主が居なければ今すぐにでも全裸になって、大股を開いて自慰に耽っていただろう。
 乳房を持ち上げて自らの舌で乳首をねぶり、空いた両指でもう片方の乳首と膣を弄る。そうやって、火照り上がった女体を慰めたかった。

(やだ……乳首も……勃っちゃってる……?
 ちゃんと……ブラ付けてるのに……なんでぇ……///)

 乳輪も含めて根本からプックリと膨らんだ乳首は、漆黒の喪服の上からでも分かるほど隆起している。
 股間を襲うむず痒い快感に触発されたソレは、まるでのように目立ってしまった。

 人一倍敏感センシティブで人一倍脆弱デリケートなセレアの弱点は、まるで男の指先に撃ち抜かれ、弄ばれる事を望んでいるかのように、その所在を誇示している。

(変態……私……ほんとにバカ……///)

 一刻も早く脱がされ、犯されたい。そう願う彼女の淫乱な本能が淑女の理性を侵した。
 ヴィルから貰ったばかりの、お気に入りの下着なのに。身体は早くもソレを用済みだと訴えて、剥ぎ取られる事を望んでいる。

 そんな自分を嫌悪しながらも、その羞恥心すらも快楽に変わっていくのをセレアは感じていた――。

(早く……ヴィル君の所に帰らないと……。
 このままじゃ……私おかしくなっちゃう……。 今よりも……もっと……変態さんになっちゃうよぉ……///)

 自分が変態で、淫乱である事は充分に理解している。
 だが、そんな彼女にも乙女として最低限の羞恥心はある。

 自分より遥かに歳上で、なおかつ領地を治める紳士。
 荘厳かつ上品な雰囲気を漂わせる男性の寝室で、はしたない水音を奏でる。それが人として如何に下品か。そんな事は分かり切っている。

 ここは貴族の城で、相手は四児の父親でもある。
 夜の街角で裸になり、マニアな客との青姦や公開自慰に耽るのとは訳が違うのだ。
 ソレとコレを同一視してしまっては、いよいよ完全な痴女へと堕ちてしまう。流石にそれはダメである。

 セレアがそんな事を考えながら、湧き上がる欲情に対して自制心を働かせていると――。

「セレア殿……失礼を承知で、をしても良いかな?」

「ぁっ……はっいぃ……!?」

 真っピンクに染まっていたセレアの思考へ、不意に侵入した黒く荘厳な声。
 考えるより先に返事をしたが、舌が上手く回らずに声が裏返ってしまう。

(ぁ……どうしよ……すごい嫌な予感する……。)

 反射で返事をした後になって、セレアの中には後悔が巻き起こった。
 彼女は知っていた。自分がよく考えずに話を受け入れる時は、大抵が碌な事にならないと――。

「服を脱いでくれるかな。」

「…………ぁ。」

 そして、その予感は現実となった。
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