転生お姫様の困ったお家事情

meimei

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人生山あり谷ありなの?

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「姫様、ランゼル様にも遂に陥落したのですね」クスクス

「ええ…まぁ…」

「この勢いのまま後の6名も!!」

「無理です!!!体がもちません!!!」

ララは自室のベッドの掛け布団を頭まで被った。

「まぁ…姫様には、8名は難易度高いですよね…」

「かなりね…実はこの世界エロゲーの世界だったりとか…」

「しませんね…この世界は聞いたことがないですね…ゲーマーの私でも…」

「えーーー。そうなのね…」

「PCゲームも片っぱしからやってましたがなかったですね。懐かしい…」

「なるほどだからミリアは耐性があるのね」

「なんの…耐性ですかそれ…」

「エロの??」

「ないですよ…そんなの…」

「えーーー!!どこが!!!」

ミリアはガックリ肩を落とした。

「慣れですよ慣れ……。郷に入っては郷に従えと言うでしょ…?」

「まぁ…ね…でも!!とりあえず…二人で…」

「しかし突然なんでランゼル様に心を開いたのですか?」

「んー、目が嘘を言ってなかったから…」

「あー…姫様の能力の1つですね。」

そう…実はララは転生者特典なのか、
嘘を見抜く能力者だ。
これはごく一部しか知り得ない。
あと、まさかの魔法全属性持ち。
なのに…なぜか結界はミリアにお願いしているという…物ぐさなのである。

「それに前より、オーラが綺麗だったの」

「どんな色だったんです?」

「淡い金色ぽい色」

「へぇ~見てみたいですね」

そして、人の善悪をオーラで見ることが出来る。この為小さな頃は少し人間不信になっていた。

「ミリアも同じような色よ」

「私は嘘偽りはありませんからね」

「そうね、だからミリアがすきなのよ」

「ありがとうございます」

「かたい…堅いわ」

「クスクス、勤務中ですから…クスクス」

「それはそうと、今度街に付き合ってくれない?」

「街にですか?」

「ええ、何かもふもふしたペットが欲しくて」

「ペットですか、なるほど。犬猫どちらです?」

「んーーー、もふもふ…」

「とりあえず、もふもふなんですね」クスクス

「癒やされたい…」

クッションをぎゅううっ…と抱きしめるララを見てこれは…わりとキャパが限界の時だなと察したミリア…

「ならこれから行きましょう善は急げです」

「え!これから!?いいの?!」

「さ、用意しますよささっ時間は無限ではないのですよ!」

ミリアはララを急かしさっさとララのお忍びルックに変装させた。

「よし、お金も持ちましたか?」

「うん!!持った!!わりと沢山!!」

「ならよし!では手を繋いで」
おや?これは友達モードか!?

「うん!」

「フライストレーション」

パッ


「おおーー!街だ!!!」

「そや、街に転移したから」クスクス

「ミリアが友達モードだ!!」

「今は一時的に休憩タイムです!」

「わぁぁい~」

「ふふっ、行くよララ」

「うん!!」

二人で久しぶりに手を繋いでお買い物に行く!!
楽しい~!!

こんな楽しいの久しぶり!!

アクセサリーや、屋台、お花屋さんや
パン屋さん、カフェ色々まわって食べ歩きもして、ようやく獣を売っている店に来た。

店には色んな子がいた。鳥、猫、犬、
ペガサス、グリフォン、などなど、なんせ多数…。

ミリアは、小さなリスタイプの魔獣を気に入って買って従魔契約をしていた。
早い!!!早いから!!


んー、ぶらぶらと見て回るとふっと…
一つの檻に目が行った。

「すごい…もふもふ…」

真っ白い毛にもふもふ……。おっきな肉球。

綺麗な青い目…。ピレニーズみたい…。

「この子下さい」

「ああ…この子かい?この子は売り物と少し違ってね…この子が認めた者だけこの子の主になれるんだ。試してみるかい?本来こんなこところにいる子じゃないんだが…面倒くさいと言って…ここに居座ってててね」

それって…居候……

「お願いします」

「分かったよ出すよ」

檻の扉を開けるとその真っ白の子が近づいてくる。
クンクンと匂いをかんでいる。

「あら、貴方もオーラが金色なのね、綺麗だわ」

⟨⟨おい人間、お前オーラが見えるのか?⟩⟩

「ええ、見えるわよ。嘘も見抜ける力もあるのよ」

⟨⟨我の鼻に額をつけてみよ⟩⟩

言われた通りわんこの鼻に額をつけると…
突然額が光って変な紋章が現れた。

⟨ ⟨ようやく…会えたか…我が主⟩⟩

「私が貴方の主なの??」

⟨⟨ああ、そうだ。では説明する前に契約を頼む⟩⟩

従魔契約を結んだら店主さんがとても驚きながらも喜んでくれた。
名前は、フィルと付けた。
種類は、まさかのフェンリルで神獣だった…
びっくり…。

緑の精霊王様から従魔するように頼まれて探していたんだって。
精霊王様ありがとうございますと心のなかでお礼を言っておいた。

従魔につける首輪も宝石店で買えたし
良かったー!!
フィルが自分で選んでてびっくりしたけどね
苦笑

「ララの従魔の子、まさかのフェンリルなんて…流石としかいいようがないわね」

「ん、うん」

「確かにもふもふだわ」クスクス

「フィルとミリアのルナは仲良しね」

「ええ、そうね可愛いわ」

フィルの背中にルナが乗っている。
とても癒やされる光景だ。

「あ~たまにはやっぱりこういうのんびりした日がないと息が詰まるわね」

「だよね~分かるわかる」

「あ、騎士団」

「え?」

ふっと振り向くと騎士団の人達がぞろぞろと
食堂らしき所に入っていく。

「なぁ、団長って姫様の王配に選ばれたんだろ?」

「そうみたいだな」

「団長もうまくやったよな~あんな純粋そうな姫様を落としてさ。団長にとっては赤子並みに簡単だったろうな」クスクス

「言えてる」クスクス

「団長って、前に彼女いたよな?」

「ああ、いたけどあれはお互い遊びだろ?向こうには婚約者が沢山いたらしいぞ」

「へぇ~さすが団長」

「男もいけるんだろ?」

「らしいな、たまに娼館で男を買ってるんだろ?」

「団長ってなかなか鬼畜だよな」クスクス


「ララ…………今のは聞かなかった事に…」

「無理…全部聞こえた…。気持ち悪いやだ…どうしよう…生理的に無理になったかも…」

ララは顔が真っ青である。

「私……見る目なかったの?ミリア」

瞳からポロポロと涙がつたう。

「クリス様を信じないのですか?あんな騎士たちの話を鵜呑みに?」

「だって……」

「貴方はクリス様の何を見てきたのですか?」

「……………。」


「貴女とクリス様は5歳差です。クリス様が成人したとき貴女は10歳…。その間性欲を処理するのは当たり前です」

「そうね…」

「男とどうこうが無理なら本人に聞いてみたらどうです?こういうのは本人に聞かないと真実はみえてきませんよ」

「そうね…」

「しっかりしなさいよ!!ララ!!」

「ううっ…ミリアぁ~」

泣きながらミリアに抱きつく。

あー…さっきの頭の悪そうな程度の低い騎士のせいで台無しになったわ。
キャパオーバーで、情緒不安定になってしまった…。こうなると…ストレスで食べれなくなったり…熱を出したり…体に出るから、
発散に来たのに。あのクソ騎士許さん!!

ミリアはララを抱きしめながら…怒りをメラメラと目に宿していた。

これは、騎士団長であるクリス様の監督不届きね。

しばらく、どの人も落ち着くまでまは面会謝絶にしましょ。

「フライストレーション」

パッ

ララの部屋に従魔ごと戻ってきた。

「フィル様、姫様を癒やして差し上げて下さい。情緒不安定でこのままでは体調を崩します」

⟨ ⟨分かった、我に出来ることは全てしよう⟩⟩

「ありがとうございます。助かります」

ミリアは部屋に今日は4重に結界をかけ、
理由を紙に書き尚且つしばらく面会謝絶だとも付け加え、クリスとランゼルに魔法で飛ばした。

クリスからはすぐ申し訳ないと謝罪と
心配している事と誤解だという弁解が
書かれていたが…今はララには見せないつもりだ。
余計悪化するおそれがあるからだ。

ランゼルからもすぐ返事がきた。

お見舞いのキャンディーの瓶と花、
あと、心配している事と会える日を待っているよという旨だった。
ランゼルからの手紙とお見舞いの品は素直にそのままララに渡すととても嬉しそうに抱きしめていた。

もし…王配を変更にしたいと言い出したら…
私は止められないわ。

でもクリス様が本当に姫様を大切にずっと想っていることも知っている。

なんとか誤解をとけるといいけど…。

なかなか上手くいかないものね…。



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