転生幼児は夢いっぱい

meimei

文字の大きさ
141 / 142

どちらも素敵

しおりを挟む
翌日、ギルドにスワンネールのお肉と羽を受け取りにマルスと出掛けた。


「カシー!!!肉ありがとなー!!」
ブラリーノ


「ふふっ、また何かレアなお肉があったら持ってくるから宜しくね」
カシウス


「おう!!!!任せとけ!!」


カシウスは11歳になった。
カシウスリクエストにつきお誕生日会はなし!

だって毎回パーティーとか疲れるし、成人の誕生日会ならまだしもね……


成人して学校を卒業したらハーレムメンバーとは大人の夫婦になるんだって。

それまで、妻側の未成年メンバーは妻の心構えとか、色々な勉強がさらにプラスされているみたい。

一度どんな勉強なのかクルトに聞いたら顔を真っ赤にさせていたんだよね。


「じゃ、マルス帰るよ~」
カシウス



「了解しました」
マルス


パッ



「ただいまー」
カシウス



「カシーおかえりー」
クルト



「カシウスお帰り」
シバル


あれ?なんか更に中性的な雰囲気が増した??

こんな2日くらいの間にかわるもんなの??

腰回りが女性的な感じになっててなんか雰囲気がエロイ!!!

まだ2人共に11歳なのに……。



「どうしたの?」
クルト


「なんでもなーい」
カシウス



「変なカシウス~」
クルト


それを見たカミルがクスクスと苦笑している。
なんとなく想像つくからだ。

カミルはもう17歳でシバルやクルトが今苦労している事は卒業習得済みである。
もちろん体も嫁側の体に完成している。

嫁側の体といっても「ナニ」がなくなるわけではないが小ぶりにはなる。
体の中には女性と同じ子宮のような器官が作られる。
ひげも生えなくなり、声も少し高くなる。
それはもちろんラントナーも完全型である。
成人する頃にはほぼ全員が完全型になるのである。



「カシウス様、本日これからヨウム公爵様ならびに、ルルナリア様が見えられるので身支度をお願い致します」
カミル


あーーっ、そうだった。ルルちゃんが来るんだった。


「はーい、身長のびーるも飲んでおく」
カシウス


パッ


とりあえずクリーン魔法かけてから全裸になり身長のびーるを飲む。

みるみるうちに前回と同じ大人バージョンカシウスになった。以前と違うのは髪色と瞳の色だけ。


今回服はお母様が用意してくれた大人バージョンの服だ。


ウキウキしながら私が選ぶ!!!!と張り切っていたらしい。お父様いわく


着てみるとサイズはもちろんぴったりだけど、大人になったカシウスにかなり似合う服だった。銀の刺繍がほどこされていてとても品がある貴族の服。

侍女に髪を整えて貰いロビーに行く。



「カシウス様!!!!」
ルルナリア


ぱあぁぁぁと笑顔になるルルナリア


納得顔のルルナリアの父、公爵

これほどまでのレベルの理想なら今まで断り続けていた理由に納得したからだ。

しかし……ルルナリアよ理想高すぎじゃないか??



「ルルちゃん!」
カシウス


コホン……とカイシスが咳払いする



「アイゼン.ヨウムと申します。ウロコニア公爵閣下この度は宜しくお願い致します」
ルルナリア父


「カシウス.ウロコニアだ。こちらこそ宜しくお願いします」
カイシス


身分的には同じ公爵家のようだけれど、ウロコニア家のほうが断トツ立場は上になる。

筆頭であり、王族の次だからだ。



「ルルナリア.ヨウムと申します。この度は宜しくお願い致します」
ルルナリア

美しいカーテシーをする。


「カシウス.ウロコニアです。本来の姿は11歳の姿になります。宜しくお願いします」
カシウス


「それでは応接室にいきましょう」
シルビア


ぞろぞろと移動する。その間にカシウスは抜けて11歳の姿に戻る。もちろんモドール薬も作り済みだ。


また、身支度をして応接室のドアをノックして入る。


「失礼します」
カシウス


カシウスはカイシスとシルビアの真ん中に座る。


「あの……本来の姿はこちらなのですが大丈夫ですか?」
カシウス


「ええ、どのお姿でもわたくしはお慕いしております」
ルルナリア

かあぁぁぁとカシウスの顔が赤くなる


少年となってもおそろしいくらいに美しい方だな……。

双方合意のうえ婚約証に書くところでカシウスがストップをかけた。


「あの……」
カシウス


「どうした?」
カイシス


「既にわたしのハーレムには妻達がおりますが、なぜルルナリア嬢は「妻」ではなく婚約からなのですか?」
カシウス



「確かに……」
カイシス


他のメンバーはすでに全員妻なのだ。



「え……!?もうすでに他の方は「妻」なのですか???」
ルルナリア


コクコク頷くカシウスとカイシス


「お父様……私も「妻」がいいですわ」
ルルナリア


そりゃそうだろう……一人だけ婚約スタートというのは。



「ウロコニア公爵様、婚約ではなく、婚姻のハーレム入りで宜しいですか?」
ヨウム公爵



「ええ、もちろんです」
カイシス


こうして、ルルナリアもハーレムメンバー入りを果たしたのである。

ルルナリアはもう学園は卒業しており、そのままカシウスの家に嫁いでくる。

カシウス11歳、ルルナリア16歳だ。


その夜、新しい妻を他の妻達は暖かく迎え

カシウス成人後は、年功序列で子を授かったほうがよいのではないかと皆の意見が合致したのである。

今のところ一番年上はラントナーかな


ルルナリアはカシウスに貰ったカバンと左薬指にはめたブルーダイヤの指輪を嬉しそうに見ていた。





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです

かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。 強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。 これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

義弟の婚約者が私の婚約者の番でした

五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」 金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。 自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。 視界の先には 私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので

sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。 早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。 なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。 ※魔法と剣の世界です。 ※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。

ちっちゃくなった俺の異世界攻略

ちくわ
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた! 精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する

ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。 きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。 私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。 この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない? 私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?! 映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。 設定はゆるいです

王家も我が家を馬鹿にしてますわよね

章槻雅希
ファンタジー
 よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。 『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。

処理中です...