転生幼児は夢いっぱい

meimei

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冒険者

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ん~~今日のお昼ごはんも美味しい!!

僕が考案した焼きそばをパンに挟んだ焼きそばパン!!!


「カシウスが考えたこの「焼きそば」はとても美味しいわよね」
シルビア



「本当だな、今や我が騎士団はカシウス考案のメニューが大人気らしいぞ…」
カイサル


そう、この公爵家の騎士団の食堂にも
教えてあげたんだよね!!


「プハーー牛乳も美味しい!!」
カシウス


「あらあら、カシウスお口にミルクがついているわよ、ふふっ」
シルビア


かぁさまがくちのまわりをハンカチで拭いてくれた。



「えへへ、ありがとうお母様」
カシウス



「午後は冒険者ギルドに行くのかい?」
カイサル


「はい!!依頼をこなしてギルドランクをあげたいですっ!!」
カシウス


カシウスの前世は、そう異世界の冒険者物の小説や漫画、ゲームが大好きだったのだオタクレベルで。



「マルス、カシウスを頼んだよ」
カイサル



「怪我などないように宜しくね」
シルビア



「はい、心得ております」
マルス



「さーて、ごちそうさまでした!!マルスいこっ!」
カシウス


パタパタ パタパタ



「あっ!!カシウス様、待ってください!!!」
マルス


パタパタ パタパタ




「所で……先程リュートから王家主催の夜会の手紙が来た。夕刻からだから子供同伴らしいぞ……」
カイサル



「ええ……。断るには行かないしいずれ来るべき未来の為に行くわよ」
シルビア



「シルビア………、大丈夫だ。あの子はうちの子だ」
カイサル



「ええ、それは当然よ!それよりカシウスの新しい正装服を新調しなきゃね! 」
シルビア



「あぁ!3人で対になるような衣装にしよう」
カイサル



「それいいわね!!」
シルビア




一方………




「マルス兄様遅いよ!!!この依頼にする!」
カシウス



「ぜぇ……ぜぇ…カシウス足が早すぎだろ!!!」
マルス




「えーだって身体強化して走るなんて基本でしょ~」
カシウス



「……………その基本どの基本?」
マルス



「ん?」
カシウス




「クスクス そこの兄弟はその手に持ってる依頼を受注するの?」
受付




「「はい!」あぁ」
カシウス、マルス




「スライス30匹ね、それ以上討伐出来ても魔石などはもちろん買い取るわ!スライム素材は色々な物に活用出来るから助かるわ」ニコッ
受付



「「はい!」おう」
カシウス、マルス



「では、怪我なく命大事に、行ってらっしゃい」
受付



「行ってきまーす」
カシウス


「………………」
マルス


色味のまったく違う兄弟がギルドを出ていった。



「なぁ~あれって絶対マルスの弟じゃねーだろ?」
冒険者



「全然にてねーもんなー。弟のほうは美少年すぎるだろ…」苦笑
冒険者



「美少年というか、美幼児か?」
冒険者



「でもよー、マルスはよー」
冒険者


パンパン


!?



「あの二人の話はそれくらいにしてあげて!!!冒険者なんだからいちいち干渉しない!!!!」
受付



「へーい」


「はーい」


「へいへい」

という返事と共に依頼を受けてぞろぞろと出ていく面々。




マルスと森をサクサク歩いていく。


「あっ!!見て野イチゴがあるー!採りたーい」
カシウス


「美味しそうですね、とっていきましょう」
マルス


二人でマジックバックにぽいぽいっと
いれていく、このマジックバックはカシウスが作った物だ。


「沢山とれたねーー、んっ甘い」
カシウス


「本当ですね、甘い」
マルス



二人で野イチゴを少しつまみながら
奥に進むとスライムの集団が湖の近くにいた。



「うわー、この湖きれいー」
カシウス



「こんなところに……湖なんてありましたっけ……というかスライム沢山いますね!」
マルス



「うん!!サクッと倒しちゃう!」
カシウス


カシウスが無詠唱でウォータースライサーを撃つ。

もちろんカシウスが考えた魔法である。

スライムがスライサーで切ったように……

薄くスライスされている。


「うん!いい感じ!!魔石をしまってと、スライスされたスライムもいれておっけー!60匹くらいいたよね」
カシウス



「はい………さすがカシウス様」
マルス


規格外魔法………まだ10歳なのにこの方は。





「あーー!!マルス兄様!!兄なのに僕を様付けしたし、敬語だし!!ペナルティね!!」
カシウス



「…………すみません。ペナルティ…」
カシウス


「はい、ん!!」
カシウス


カシウスはマルスの前に両手を差し出す。


目が点になるマルス……



「マルス兄様帰ろう!」
カシウス


「ハッ!!あぁ、分った」
マルス


カシウスと手を繋いで冒険者ギルドの方に帰る。


可愛いな……カシウス様。守ってさしあげねば……強いけど。


10歳と17才の護衛は案外いいコンビなのかもしれない。




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