転生幼児は夢いっぱい

meimei

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カシウス

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トントン

「カシウスお待たせ、もう部屋から出てもいいわ………ってカシウス!?」
シルビア

カシウスが部屋にいない………どこに行ったのよ!?


「マルス、カシウスはこの部屋から出ていないのよね?」
シルビア


「はい、出ておりません」
マルス

シルビアは魔力探知する…………


「あーーー。カシーにやられたわね。カシーの魔力の残像がある。転移か、風魔法で…遊びに出たのね」
シルビア


「!?」
マルス


「大丈夫よ、これはカシーが規格外だからよ。貴方に責は一切ないわ」
シルビア


「私の事はいいのです……、カシウス様に危険があったらと思うと…」
マルス


マルスの顔色が青白く手を見れば震えている事に気が付いたシルビア。


「マルス落ち着いて、貴方が焦っていたら余計あの子も見つからず貴方まで危険になるわ、さっ!落ち着いて探しましょう。あの子を部屋に閉じ込めた私にも責任はあるわ」
シルビア


シルビア様…………シルビア様も手が震えて………


トントン


「シルビア、カシウスは……」
カイシス



「カイシス……あの子魔法を使って何処かに遊びに出たみたいなの…」
シルビア


「!?」
カイシス



ガチャ


「ん~~スッキリしたって、母上、父上どうかしたのか?ってカシウスは???」
フルール



「フルール………、カシウスは魔法を使って何処かに遊びに出たみたいなの…」
シルビア


「え!!!!!マジ!?」
フルール


「どうやら本当のようだよ?フルール」
カイシス



「もぅ!!!!無鉄砲なんだから!!!トイレに行っている間に行くなんて反則だよ~!!」
フルール

プリプリ怒ってるフルール


「この間も守護者だから連れて行けと注意したのにさー。もう!!誰に似たわけ!!」
フルール


「「………」」
シルビア、カイシス



「絶対シルビア母上だよね。良く似てるもん…性格」
フルール


「ぶはっ……確かにな……」
カイシス


無鉄砲な所とか、意外と頑固な所とかシルビアに似ている。


「カイシス………って。こんな話しをしている場合じゃないのよ!!カシウスを探さなきゃ」
シルビア



「カシウス様………」
マルス


あ~あマルスがこんなに真っ青になって。カシウスは困った主だな~


「今カシウスを探すから待ってね」
フルール

フルールが目を瞑ってじっとしている。少し黄色く光っているように見える。



「あ、いた」
フルール


「「「!?」」」



「まったく……呑気な主。転移したら海に着いたらしい」
フルール



「「「海!?どこの!?」」」



「うんとね、エガース海岸だね」
フルール



「エガース海岸なら私も転移できるな」
カイシス


「貴方、私も連れて行って」
シルビア



「シルビアは、ここであの子を待っていてくれないか?先に帰ってくる可能性もある」
カイシス



「……………分かったわ」
シルビア


確かに入れ違いになったら…困るものね。

シルビアはすぐにでもカシウスを探しに行きたい気持ちをなんとか落ち着かせた。



「さっ、無鉄砲な主を探しにいこう~」
フルール


「「あぁ」はい」
カイシス、マルス



「貴方達も気を付けてね」
シルビア


二人は転移で出た。


「帰ったらお説教ね、カシウス」ボソッ

シルビア



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