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夕食のお時間

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「お待たせ~」

「夕食何を頼もうかな~」

「悩むよね」

「ホントだよな」

んーーー

「これなんてどう?」

ん??
あら、ほんと…美味しそうね……
メニューを指さされ…思わず同意したけど…だれ?

ん?と顔を上げると……

「あ!!!!あの失礼だったやつ!!!!」
思いっきりゆびをさしてしまった…。


「………その節はすまなかった」


「………いえ…こちらこそ…指をさして叫んでしまいすみません…」


「ねー!コットン何にする?」

「あ、今行く!!」
ペコッと挨拶をして失礼男の前から立ち去る。

何あの人……この学園の教師か生徒なわけ?


「まーちゃん何にするの?」

「私は今日は、ハンバーグ定食~」

「あ、それいいね!それにする!!」

「私達も同じだよ~」

「レードとミールもハンバーグなんだ!!」

「俺も同じだよ~」

「シナモン聞いてないから!!」


「えーーー!!!冷たい!」

「そんなもんだよ…シナモン」

「バゲット……」

「クスクス 何よその…面白すぎ!」

「「「本当ね」」」クスクス


「あ、俺の友達も誘ってもいいか?ここの教師でさ」

「ん?別にいいわよ~」
へぇ、バゲットの友達ね!

「おい!!!クレソンこっちで食べろよ」

「ん?いいのか…?」

え!!!!!あの失礼男じゃない!!!!!


「ああ!!いいよな?」

「え、ええ」ニコッ


「そ、そうか…なら」

バゲットの隣に座った。


「俺は…ここの教師でバゲットの親友のクレソン.オクヒィードという…宜しく頼む」

それぞれ自己紹介をする。


「なんだ?コットンとクレソン様子がおかしいが何かあったのか??」


「先日……街でちょっとね」


「俺が…その…コットン姫が可愛くて話しかけたくて……変にからかってしまったんだ……」


「あーーーそれは…コットン向きじゃないなぁ…」

「はぁ?私向きってなによ!だいたいどんな女の子でもアレはないわね……沢山買ったのを笑うなんて…」

「うわ~それ最悪なやつ……お前馬鹿なの?」バゲットがこいつ…馬鹿なのか?という目をクレソンに向ける…。

「ああ……俺は馬鹿だったらしい…どうやら…。」

「学園切っての秀才だったのに…恋愛面は0点だな……」

「だな……そっちは全然勉強してきてないからな……」


「勉強って……ぷっ」クスクス


「「!?」」

「二人は本当に仲良しなのね、面白いわぁ」クスクス

「本当よね」クスクス

「ええ」クスクス

レードとミールも笑い出した。


「こんな恋愛点数低い俺ですが……お友達から…お願い出来ないでしょうか!!まずは!」

「おい4人いるんだぞ?誰に告白しているんだ…お前」

ほんとよね……抜けてるわね。
クスクス



「コットン姫で!!!」

「ええ、いいですよ」ニコッ

「やったぁぁ」

ガッツポーズのクレソン…

面白い人ね クスクス

「おい、コットンいいのか?こんなポンコツで!」

「クスクス お友達からでしょ?」


「はい!!!まずは!」

「友達期間ってだいたいどのくらい持つもんだ?」

「だいたい一ヶ月くらい?」

「なら…一ヶ月後にまた…告白します!!」

「ふふ、とりあえずはお友達ね」


「いいなーー、コットンモテモテ~」

「コットンの可愛さは特別よね」

「そうそう、羨ましい」

「え!?そんな事ないけど!!!それにまーちゃんは天馬族のイケメン捕まえるんでしょ?」


「そう!!!!」

「「えーーずるーい」」

「だって、レードとミールは婚約者いるんでしょ?」

「「いる……一応…」」

「なら無理ね」

「「残念すぎる……」」

本当に残念そうね………。


「お腹いっぱいね……部屋に戻る?」

「「「うん」」」

「じゃ、バゲット、クレソンまたね」ニコッ

「「またな」」

女子四人は寮に戻っていった。

それを見つめるクレソン……

「お前なぁ……よっぽどコットンに惚れたな……」

「どうやら…そうみたいだ」


「1つ言えることは、コットンは冗談通じないタイプだから気をつけろ」

「………ああ」

「あと…多分筋の通ってない事は嫌いだ…」

「なるほど……」

「なるべく紳士的に接することをオススメする…」

「分かった……頑張るよ」

「おう…頑張れ」

こうして…クレソンの友達から
アプローチがスタートするのだった。


「お腹いっぱい~ね、今日パン屋さんで沢山パンを買ってきたんだけど、明日皆で食べない?朝」

「「「食べる!!」」」

「じゃ、朝私の部屋に来てね」

「「「了解~」」」

「おやすみ」

「「「おやすみ」」」

ガチャ


「さて、お風呂に入って寝よう」

その前に!!
ラベンダーから錬金でオイルを出してと。
クエン酸とオイルと重曹いれてと。
完成!!!

よし!これを入れてお風呂に行こう。

湯船に浸かるとふんわりラベンダーの香りがする。
んーー落ち着く!

チャポン


「やっぱりハーブは最高」


さっ、上がって寝よう。

ドライで全身を乾かしてと。

おやすみなさーい


翌朝………

「「「コットン来たよ~」」」

ガチャ

「おはよー!!!今……ってなんでバゲットとクレソンもいるのよ……」

「混ぜてもらえないかなぁと思って……」

「同じく……」

「別にいいけど」クスクス

「「やったぁぁ」」


「全員珈琲でいい?」

一同うんうんと頷く。

部屋の中に珈琲のいい香りが広がる。

「コットンの珈琲飲むと他の珈琲のめなくなるのよね…」

「分かる」

「本当にそう」

「「え!!!そうなの!」」


「大袈裟ね、はい珈琲どうぞ」

「「「「「ありがとう」」」」」


ゴクン


「美味しい………」

「確かにこれを飲んだら他のは無理かもな…」

「だろ?」

「シナモン!!」

「シナモンも珈琲飲む?」

「飲む!そして食べる!!」

「ハイハイ…座ってて」

「ありがとう」

「はい、珈琲どうぞ」

「んーー、うまい」


こうして…またコットンの珈琲にハマる人が増えたのだった。

「皆のんびり食べてるけど、授業だよね?」


「今日は一限目休校」

「そうそう」

「え!!!聞いてないからそれ」


「え!ボードみた?」

「みてない……」

あとで…見に行かないと……。
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