転生姫様からの転生は魔術師家系の公爵家

meimei

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翌朝

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翌朝、身支度を済ませてロアンナと食堂に行く途中で今日はクレイではなくリレイが護衛についている事に気がついた。

「リレイ」

「はい、フローラ様どうされました?」

うん、ここには色んな人の目があるもの敬語よね……落ち着かないけど。だって前世夫で王配だし………。

「律がこの食堂にいるわよ」

「!?」


「転生していたのよ、昨日和食の献立で気が付いたの」


「献立だけで気が付かれたのですか?」


「そんな訳ないでしょ?話したのよ……相変わらず直球だったの」苦笑


「ああ……なるほど」苦笑


「伯爵家の次男ですって、名前はナイン」


「ナイン……」


「呼んだ?フローラ」ニコッ

ん?と振り向くとそこにはナインがニコニコと立っていた。


「おはよーナイン」

「おはようございます、フローラ様」ニコッ


「うわぁ、わざとくさい……」


「アハハ、バレた?」苦笑


「バレるに決まってる……律、この隣のうさぎちゃんがクリスよ」

律は目を見開く。かなり驚いたようだ……


「なんで、ウサギをチョイスしたの?クリス……。まさかララが可愛い者好きだからとか?」
苦笑


「その通りだけど」苦笑


「え!!!マジで!?」


「マジで!可愛いだろ?」ニコッ


「うわぁ~怒るとめちゃくちゃ怖い……クリスがまさかのウサギって……なにそのギャップ。そんな不気味なギャップいらなくない?」

かなり引いたようね………ぶっ
不気味なギャップって……クスクス


「不気味なギャップとはなんだ!!失礼な!!」頬を膨らますリレイ


「あーーその仕草も可愛い……ウサギかぁ。何かずるくない?」


「だろ???可愛いは正義だ!!」

なにその持論、クリスってそんなキャラだったかしら。


「なんかさ、ララに関わるとみんなキャラ崩壊するよね~こわいなぁ……」

え!!どういうことよ、私のせいみたいに!!


「それは分かる」

うんうんと頷くリレイ

ちょっと!!なんで頷くわけ?


「意味わかんないわよ!!!」


「みんなララに夢中になるとララに見てもらいたくて努力するんですよ」

「だな~クスクス」

それは知らなかったわね。


「それはみんなありがとう!」


「ところでさ、律」

「なに?クリス」


「ミリアも転生しててさ」ボソ


「げっ!!!!まじで???」

「マジだ………大マジだ……」


「うわー俺無理」


「俺も無理…………でさ」

「うん」

「ララが変身魔法使えるようになって男に生まれたのに女になってるんだよ」

「なるほど……じゃ完璧なミリアなんだな」

「そうそう……」

二人は深いため息をつく。

「みんなミリアを避けるのよね」

「それはなぁ?」

「ああ……あの娘は強烈だからな」

強烈ね~そうかしら??


「とりあえず、当たり障りない距離感で努力するしかないか」

「だな、前世と同じくらいの距離感がいいな…」


「でも、この国にはいないしまだ考えなくていいでしょ」


「甘い」

「甘いな」

え!?何が??????


「あいつなら追いかけてくるぞ」


「だな……」

えーーーーーそれは困る!!!

私はのびのびと留学したいんだから!!


「お父様に婚約者はこちらに寄越さないように魔法手紙をだすわ。来たら婚約破棄する」


「「あーそれなら来ないかな」」

「さっそく書いてくる!!」


「おー頑張れ」

「お嬢様お供します、ナインまたな」


「またな、リレイ」

パタパタとフローラのあとを追う。早く手紙書かなきゃ!!!

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