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第一章 婚約破棄と新たなる幸せ
第二十四話 愚かなる侯爵家令息
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「お詫び?
なりませぬな。
当家はどうでもよいのです」
と、お父様は剣先を緩めず、ゆっくりとシルド様に近寄られます。
「ど、どうでもよいとは!?
伯がどうでも良いならば、なぜ、こ、この剣をーー!?」
「良いですか、フレゲード侯爵令息シルド様。
なぜ、この大公家で今夜、晩餐会が行われたか。
その理由を貴公が御存じないとみえる。
ならば、教えて差し上げましょう。
ここはエルムド帝国ハーベスト大公家領。
そして、大公家は帝国に四家ある、王家でもあるのです。
皇帝閣下の御意思を伺わずとも、自国で動かせる数万の私兵すら持つことを許されているのですよ!
その国でこの晩餐会が行われたということはーー」
「と、いうことは‥‥‥?」
「このハーベスト大公家領は、いま現在、王国と帝国。
どちらにも属さない、中立地帯として両国のみならず!
枢軸連邦や法王猊下からも独立を認められている‥‥‥。
そういうことです。ご理解頂けましたかな?
そこで剣を抜かれた。それも王国侯爵家令息のあなたが、です。
これは、王国が帝国のみならず、枢軸連邦、さらには法王猊下に刃を向けたと同じ事。
さて、この御始末。どうなさるおつもりかな???」
お父様、お見事です。
わたしはそう思ってしまいました。
これほどまでに強き父を持ち、わたしは感動しておりました。
「さて、この後ほどに、あの怒鳴り声が聞こえてきたと思うのだが?」
と、イズバイアが、そろそろ出てくるかな?
と言われます。
何がでるのか、わたしが不思議に思い見ていると、そこにはルサージュ侯とハーベスト大公義父上が。
テラスに現れました。
そして、ルサージュ侯がまず口火を切られます。
「さあ!!!
シルド殿!!!
どうなさるおつもりか!???
この宮廷で剣を抜かれ、あまつさえあのような恥まで世間にさらされるとは。
銀鎖の闇、第三師団長ともあろう御方が、情けないことだ」
はっ! とルサージュ侯が得意げに笑い飛ばされると、
「恥ではない!!!
抜刀したこととて、元エイシャ殿が僕を愚弄されたからではないか!!!?」
「何を言われるか!?
愚弄された?
だから剣を抜かれたと?」
シルド様はその挑発に乗られーー
「そうだ!!!
貴族たるもの、あのような奴隷風情から!!
恥を作ったなどと世迷言を叫ばれればそれを成敗するのは当たり前ではないか!!!」
「なるほど。
では、この場にいらっしゃる帝国と王国の皇族、王族のかたがたにもその申し開きをなされる、と。
そうおっしゃるか?」
ルサージュ侯、なにやら含まれた口調でシルド様を問い詰められます。
なりませぬな。
当家はどうでもよいのです」
と、お父様は剣先を緩めず、ゆっくりとシルド様に近寄られます。
「ど、どうでもよいとは!?
伯がどうでも良いならば、なぜ、こ、この剣をーー!?」
「良いですか、フレゲード侯爵令息シルド様。
なぜ、この大公家で今夜、晩餐会が行われたか。
その理由を貴公が御存じないとみえる。
ならば、教えて差し上げましょう。
ここはエルムド帝国ハーベスト大公家領。
そして、大公家は帝国に四家ある、王家でもあるのです。
皇帝閣下の御意思を伺わずとも、自国で動かせる数万の私兵すら持つことを許されているのですよ!
その国でこの晩餐会が行われたということはーー」
「と、いうことは‥‥‥?」
「このハーベスト大公家領は、いま現在、王国と帝国。
どちらにも属さない、中立地帯として両国のみならず!
枢軸連邦や法王猊下からも独立を認められている‥‥‥。
そういうことです。ご理解頂けましたかな?
そこで剣を抜かれた。それも王国侯爵家令息のあなたが、です。
これは、王国が帝国のみならず、枢軸連邦、さらには法王猊下に刃を向けたと同じ事。
さて、この御始末。どうなさるおつもりかな???」
お父様、お見事です。
わたしはそう思ってしまいました。
これほどまでに強き父を持ち、わたしは感動しておりました。
「さて、この後ほどに、あの怒鳴り声が聞こえてきたと思うのだが?」
と、イズバイアが、そろそろ出てくるかな?
と言われます。
何がでるのか、わたしが不思議に思い見ていると、そこにはルサージュ侯とハーベスト大公義父上が。
テラスに現れました。
そして、ルサージュ侯がまず口火を切られます。
「さあ!!!
シルド殿!!!
どうなさるおつもりか!???
この宮廷で剣を抜かれ、あまつさえあのような恥まで世間にさらされるとは。
銀鎖の闇、第三師団長ともあろう御方が、情けないことだ」
はっ! とルサージュ侯が得意げに笑い飛ばされると、
「恥ではない!!!
抜刀したこととて、元エイシャ殿が僕を愚弄されたからではないか!!!?」
「何を言われるか!?
愚弄された?
だから剣を抜かれたと?」
シルド様はその挑発に乗られーー
「そうだ!!!
貴族たるもの、あのような奴隷風情から!!
恥を作ったなどと世迷言を叫ばれればそれを成敗するのは当たり前ではないか!!!」
「なるほど。
では、この場にいらっしゃる帝国と王国の皇族、王族のかたがたにもその申し開きをなされる、と。
そうおっしゃるか?」
ルサージュ侯、なにやら含まれた口調でシルド様を問い詰められます。
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