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「おーっほっほっほ! 見てくださいまし、この庭園の噴水! 水垢一つない輝き、もはや宝石を溶かして流しているかのようですわ!」
私はバケツとデッキブラシを相棒に、アステリア王宮の庭園で勝利の雄叫びを上げておりました。
侍女という仕事は、磨けば磨くほど結果が目に見える。
ヴィンス王子の、磨いても磨いても曇るばかりだった性格の改善に比べれば、なんと建設的な作業かしら!
そんな私の平穏な(?)労働時間を切り裂くように、聞き覚えのある、頭の芯がキーンとするような高い声が響き渡りました。
「……まあ! あそこにいる、泥だらけで不気味な笑い声を上げている女は、もしやリオナ様ではなくて!?」
振り返ると、そこにはフリフリが過剰なピンク色のドレスを纏い、わざとらしくハンカチで口元を押さえたミリア様の姿がありました。
その後ろには、心労のせいか目の下に深いクマを作り、以前より一回り小さくなったように見えるヴィンス王子の姿も。
私は即座に営業用スマイルを貼り付け、深く腰を折りました。
「これはこれは、隣国からの大切なお客様。ようこそアステリア王宮へ。……申し訳ございませんが、そちらの芝生は今、私が肥料を撒いたばかりで大変『香ばしい』状態ですので、立ち入りはお控えいただいた方がよろしいですわよ?」
「リ、リオナ! 貴様、本当にこんなところで侍女などに身をやつしていたのか!」
ヴィンス王子が、震える指で私を指差しました。
身をやつす? 失礼ね。私は今、人生の全盛期を謳歌している真っ最中ですわ。
「殿下、お久しぶりですわね。鼻毛のチェックは毎日なさっていますかしら? あ、そのやつれ方を見るに、後任のミリア様はあまり優秀な『秘書』ではなかったようですわね」
「な、なんですって!? リオナ様、貴女、自分が捨てられたからって、そんなに私を妬むなんて……見苦しいですわ! それに、そんな薄汚れた格好をして、公爵家の名に泥を塗っていると思わないのですか!?」
ミリア様が勝ち誇ったように笑い、トテトテと私に歩み寄ってきました。
そして、彼女は私の目の前まで来ると、わざとらしく自分の足をもつれさせたのです。
「きゃっ! ……痛い、痛いですわ! リオナ様、いきなり突き飛ばすなんてひどいですわ!」
芝生の上に座り込み、潤んだ瞳で王子を見上げるミリア様。
出ましたわ、彼女の十八番、『悲劇のヒロイン・アタック』ですわね!
ですが、あいにくここは私のテリトリー。そして私の手には、今しがた使い終わったばかりの「泥水入りのバケツ」が握られているのです。
「……ミリア様。一つ伺ってもよろしくて?」
「な、なんですの? 今さら謝っても遅いですわよ! 殿下、見てください、リオナ様が――」
「貴女、今、自分で転びましたわよね? 私の立ち位置から貴女を突き飛ばすには、関節を三つほど外して腕を1.5メートル伸ばす必要がありますわ。……あ、それとも、私の『覇気』で吹き飛ばされたとおっしゃるのかしら?」
私はバケツをゆらりと揺らしました。
「ひっ……! で、殿下、助けてください! この女、以前にも増して凶暴になっていますわ!」
「リオナ! 貴様、アステリアの王子に拾われたからといって調子に乗るな! そのバケツを置け! 不敬だぞ!」
ヴィンス王子がミリア様を庇うように前に出ました。
その時、私の背後から冷ややかな、けれどどこか楽しげな声が響きました。
「私の国の侍女に対して、ずいぶんと大きな口を叩くのだな、ヴィンス殿下」
銀髪を風になびかせ、シオン殿下が悠然と現れました。
彼は私の横に並び、さりげなく私の肩を抱き寄せました。
「シ、シオン殿下! ……あ、いえ、これはその、この女がミリアを虐めたもので……」
「虐めた? 私の目には、君たちの連れが勝手に転んで、掃除の邪魔をしているようにしか見えなかったが? リオナ、君の手は汚れていないかい?」
シオン殿下は私の手をとり、泥で汚れているのも気にせず、愛おしそうに指先を見つめました。
「殿下、私は大丈夫ですわ。ただ、このミリア様が肥料(たいひ)の上に座り込んでしまわれたので、ドレスの匂いが少々……その、アグレッシブなことになっているのが心配で」
私の言葉に、ミリア様が自分のスカートをクンクンと嗅ぎました。
直後、彼女の顔が青緑色に変色しました。
「ぎゃああああ! 臭い! 臭いですわ! 殿下、どうしましょう、このドレス、最新作の特注品なのに!」
「……ミリア、近寄るな。本当に……その、結構な匂いだ」
ヴィンス王子が、あからさまに鼻を押さえて後ずさりました。
真実の愛、肥料の匂いには勝てなかったようですわね。
「おーっほっほっほ! ミリア様、ご安心なさいな。アステリアの侍女は優秀ですわ。そのドレス、私が三日三晩、冷水に漬け込んで、タワシでゴシゴシと力強く洗って差し上げますわよ!」
「い、嫌ああああ! 殿下、帰りましょう! ここ、怖いですわ! この女、魔女になっていますわ!」
ミリア様は半泣きでヴィンス王子の腕を引っ張り、脱兎のごとく客館の方へと逃げ出していきました。
ヴィンス王子も、私を忌々しげに睨みつけながらも、匂いに耐えかねたのか早歩きで去っていきました。
静かになった庭園で、シオン殿下がクスクスと笑い声を漏らしました。
「リオナ、君は本当に容赦ないな。肥料の上に誘い込むなんて」
「失礼ね、殿下。私は立ち入るなと警告いたしましたわ。それを無視して自爆なさったのは、あちらですもの」
私はバケツを置き、清々しい気分で空を仰ぎました。
かつての天敵も、今や私の労働のスパイスに過ぎませんわ。
「さて、殿下! あの方々のせいで掃除が中断してしまいました。お詫びに、殿下の部屋のカーテンレールも、指が滑るほどピカピカに磨き上げて差し上げますわ!」
「……カーテンレールはいいから、一緒に美味しいお茶でも飲まないかい? 君に会いたがっている客人が、もう一人来ているんだ」
「客人? まあ、私に掃除の依頼かしら!?」
「いいえ、もっと厄介な……君の『元・理解者』だよ」
シオン殿下の瞳が、少しだけ意味深に輝きました。
私の隣国生活、まだまだ嵐の予感ですわね!
私はバケツとデッキブラシを相棒に、アステリア王宮の庭園で勝利の雄叫びを上げておりました。
侍女という仕事は、磨けば磨くほど結果が目に見える。
ヴィンス王子の、磨いても磨いても曇るばかりだった性格の改善に比べれば、なんと建設的な作業かしら!
そんな私の平穏な(?)労働時間を切り裂くように、聞き覚えのある、頭の芯がキーンとするような高い声が響き渡りました。
「……まあ! あそこにいる、泥だらけで不気味な笑い声を上げている女は、もしやリオナ様ではなくて!?」
振り返ると、そこにはフリフリが過剰なピンク色のドレスを纏い、わざとらしくハンカチで口元を押さえたミリア様の姿がありました。
その後ろには、心労のせいか目の下に深いクマを作り、以前より一回り小さくなったように見えるヴィンス王子の姿も。
私は即座に営業用スマイルを貼り付け、深く腰を折りました。
「これはこれは、隣国からの大切なお客様。ようこそアステリア王宮へ。……申し訳ございませんが、そちらの芝生は今、私が肥料を撒いたばかりで大変『香ばしい』状態ですので、立ち入りはお控えいただいた方がよろしいですわよ?」
「リ、リオナ! 貴様、本当にこんなところで侍女などに身をやつしていたのか!」
ヴィンス王子が、震える指で私を指差しました。
身をやつす? 失礼ね。私は今、人生の全盛期を謳歌している真っ最中ですわ。
「殿下、お久しぶりですわね。鼻毛のチェックは毎日なさっていますかしら? あ、そのやつれ方を見るに、後任のミリア様はあまり優秀な『秘書』ではなかったようですわね」
「な、なんですって!? リオナ様、貴女、自分が捨てられたからって、そんなに私を妬むなんて……見苦しいですわ! それに、そんな薄汚れた格好をして、公爵家の名に泥を塗っていると思わないのですか!?」
ミリア様が勝ち誇ったように笑い、トテトテと私に歩み寄ってきました。
そして、彼女は私の目の前まで来ると、わざとらしく自分の足をもつれさせたのです。
「きゃっ! ……痛い、痛いですわ! リオナ様、いきなり突き飛ばすなんてひどいですわ!」
芝生の上に座り込み、潤んだ瞳で王子を見上げるミリア様。
出ましたわ、彼女の十八番、『悲劇のヒロイン・アタック』ですわね!
ですが、あいにくここは私のテリトリー。そして私の手には、今しがた使い終わったばかりの「泥水入りのバケツ」が握られているのです。
「……ミリア様。一つ伺ってもよろしくて?」
「な、なんですの? 今さら謝っても遅いですわよ! 殿下、見てください、リオナ様が――」
「貴女、今、自分で転びましたわよね? 私の立ち位置から貴女を突き飛ばすには、関節を三つほど外して腕を1.5メートル伸ばす必要がありますわ。……あ、それとも、私の『覇気』で吹き飛ばされたとおっしゃるのかしら?」
私はバケツをゆらりと揺らしました。
「ひっ……! で、殿下、助けてください! この女、以前にも増して凶暴になっていますわ!」
「リオナ! 貴様、アステリアの王子に拾われたからといって調子に乗るな! そのバケツを置け! 不敬だぞ!」
ヴィンス王子がミリア様を庇うように前に出ました。
その時、私の背後から冷ややかな、けれどどこか楽しげな声が響きました。
「私の国の侍女に対して、ずいぶんと大きな口を叩くのだな、ヴィンス殿下」
銀髪を風になびかせ、シオン殿下が悠然と現れました。
彼は私の横に並び、さりげなく私の肩を抱き寄せました。
「シ、シオン殿下! ……あ、いえ、これはその、この女がミリアを虐めたもので……」
「虐めた? 私の目には、君たちの連れが勝手に転んで、掃除の邪魔をしているようにしか見えなかったが? リオナ、君の手は汚れていないかい?」
シオン殿下は私の手をとり、泥で汚れているのも気にせず、愛おしそうに指先を見つめました。
「殿下、私は大丈夫ですわ。ただ、このミリア様が肥料(たいひ)の上に座り込んでしまわれたので、ドレスの匂いが少々……その、アグレッシブなことになっているのが心配で」
私の言葉に、ミリア様が自分のスカートをクンクンと嗅ぎました。
直後、彼女の顔が青緑色に変色しました。
「ぎゃああああ! 臭い! 臭いですわ! 殿下、どうしましょう、このドレス、最新作の特注品なのに!」
「……ミリア、近寄るな。本当に……その、結構な匂いだ」
ヴィンス王子が、あからさまに鼻を押さえて後ずさりました。
真実の愛、肥料の匂いには勝てなかったようですわね。
「おーっほっほっほ! ミリア様、ご安心なさいな。アステリアの侍女は優秀ですわ。そのドレス、私が三日三晩、冷水に漬け込んで、タワシでゴシゴシと力強く洗って差し上げますわよ!」
「い、嫌ああああ! 殿下、帰りましょう! ここ、怖いですわ! この女、魔女になっていますわ!」
ミリア様は半泣きでヴィンス王子の腕を引っ張り、脱兎のごとく客館の方へと逃げ出していきました。
ヴィンス王子も、私を忌々しげに睨みつけながらも、匂いに耐えかねたのか早歩きで去っていきました。
静かになった庭園で、シオン殿下がクスクスと笑い声を漏らしました。
「リオナ、君は本当に容赦ないな。肥料の上に誘い込むなんて」
「失礼ね、殿下。私は立ち入るなと警告いたしましたわ。それを無視して自爆なさったのは、あちらですもの」
私はバケツを置き、清々しい気分で空を仰ぎました。
かつての天敵も、今や私の労働のスパイスに過ぎませんわ。
「さて、殿下! あの方々のせいで掃除が中断してしまいました。お詫びに、殿下の部屋のカーテンレールも、指が滑るほどピカピカに磨き上げて差し上げますわ!」
「……カーテンレールはいいから、一緒に美味しいお茶でも飲まないかい? 君に会いたがっている客人が、もう一人来ているんだ」
「客人? まあ、私に掃除の依頼かしら!?」
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