44 / 60
第四十四話 バリークレスト帝国へ
しおりを挟む
中央大陸屈指の軍事国家、バリークレスト帝国の南側の関所で、私マリーゼとジェームスは入国許可証の確認待ちをしていた。私は馬車の中で、手続きが終わるのを、待っている。
門番はヒョイと許可証を返しながら、窓口に立つジェームスに気安く話し掛けた。
「へえ、アンタの主人、幽霊屋敷の主なのか」
「御存じでしたか」
「まあね、幽霊屋敷を見にわざわざ出国した貴族が何人か、ここを通ったんでね。
ホント、金持ちってのはモノ好きだよ。
それよりアンタら、まさか、本物を一緒に連れてきたりしてないよな?」
「いやいや、御冗談を」
「アハハ! そりゃあそうだろうな。
今時の幽霊屋敷なんて、仕掛けが凝ってる娯楽施設みたいなもんだろう」
ゲラゲラ笑いながら去っていく門番の背中に
(いやいや、今あなたが会話してたの、正真正銘の本物なんですけど)
などと、馬車からツッコミを入れつつ、私達は無事バリークレストに足を踏み入れた。
関所を抜けてすぐに、かなり大きな宿場町が開けていた。人通りも多い。
さすが帝国ともなると、首都から離れても街の規模が違う。
周囲を一瞥したジェームスが声を掛けてきた。
「一応シェアリアの出身地、バローアソート街を目指しはしますが、手掛かりはまるでありませんからね。
なるべく馬をゆっくり進めますので、歩行者たちの魂をじっくり観察してください。
もし気になる幽霊がいたら、片っ端から話を聞いて構いませんよ」
「そうね……じゃあ、行ってくるわ!」
タン、と足を踏みこんだ私は、身体を座席に残し、馬車の天井から外にふわりと舞い上がった。
馬車の上に立ち、両目の上に右手を添えて、視界を陽射しから守りながら、辺りを見回す。
しかし、極端に怪しい魂は認められなかった。
シェアリアの魂は異常に大きく、激しくうねっているから、見れば一発で分かるのだけれど……
人の魂を見るのは、目がとても疲れる。
しかも、この何百人いるか分からない人混みでは、けっこう辛い。
いったん魂センサーをオフにして、幽霊への聞き込みをすることにした。
活気のある人混みに霊がこっそり混ざっているのは、ここも例外ではない。
ときどきぼんやり立っている浮遊霊を捕まえては、シェアリアの写真を見せるが、知っている者はいなかった。
写真の中の、ジュリエナさんのメイドをしていた頃のシェアリアは、地味な顔立ちの少女だ。
でも私の元夫、ハリーをたらし込んだ時には、とても愛くるしい顔をしていたし、メイク次第でかなり顔を変えられるようだ。
彼女を探すのは相当な無理難題だと改めて感じ、しょんぼりしながら馬車の屋根の上に戻ると、膝を抱えて座り込む。
途方に暮れた目で何を見るともなく、ぼんやり周囲を眺めていると……
馬車の進行方向の道端にいる少年が気になった。
ずっと同じ場所に立ち止まって、チラチラと馬車道を気にしている。
……ちょっと嫌な予感がする。
うちの馬車が彼の側を通りかかるのと同時に、少年が馬達の前に、身を投げ出した。
「待ちなさーーーーーーい!!」
馬が跳ね飛ばす寸前、私は少年の身体に抱きついて、庇いながら道の端までゴロゴロ転がった。
ふう……危ない、危ない。
超特急で馬車のシートにグニャンと座った自分の本体に戻った私は、敢えてバタンと大きな音を立てて馬車の扉を開ける。
そして、道端に座り込んでいる少年の前に出て、両手を腰に当てて仁王立ちをした。
「あなた、今わざと馬車の前に飛び出したわね!?」
「あ……いや……あの、その……」
何が起こったのか訳が分からない、といった表情の少年は、何か話そうとしているようだが、要領を得ない。
「ケガを軽くしようと、ゆっくり走ってる馬車を選んで当たろうとしたんでしょうけど……
運が悪ければどんな状況だって、命に危険があるのよ!?
どんな事情があるのか知らないけれど、こんなことしちゃいけないわ」
「ご、ごめんなさい……」
少年はすっかり泣きそうになっていた。
茶色の髪に茶色の瞳。肌にはうっすらソバカスが浮かんでいる。歳の頃は十三、四歳といったところか。
やや小柄で、綿の白いシャツに焦茶色のベスト、動きやすそうな黒いズボンを身に着けた彼。
その捲った袖から覗く腕には小さな擦り傷があり、うっすら血が滲んでいた。
「あっ!! あなた、ケガしてるじゃないの! ちょっと待って……」
私は大急ぎで御者台のところに走った。
「ジェームス! どうしよう!? あの子、ケガしてるわ。
馬車で病院に連れて行っていいかしら」
「私は構いませんよ。命ある者が最優先です」
私は少年のところに駆け戻り、彼の手を引っ張り上げるように立たせた。
「さっきはいきなり大声を出してごめんなさいね。今から一緒に病院に行きましょう。
ばい菌が入ったら大変だわ。治療費は出すから安心して」
「あ、あの……こんなことを言ってすみませんけど……
病院に行くなら、ぼ、僕はいいので、母さんを連れて行ってもらえないでしょうか?」
「お母さんは病気なの?」
「は、はい。もう何日も熱があって……でもお金が無くて……だから、僕……」
「分かったわ。だったら、あなたの家に行きましょう。さ、馬車に乗って。
あなた、名前は?」
「ロビン、です。ロビン・ケーファー」
こうして私達は、急遽、ロビンの家に向かうことになったのだった。
門番はヒョイと許可証を返しながら、窓口に立つジェームスに気安く話し掛けた。
「へえ、アンタの主人、幽霊屋敷の主なのか」
「御存じでしたか」
「まあね、幽霊屋敷を見にわざわざ出国した貴族が何人か、ここを通ったんでね。
ホント、金持ちってのはモノ好きだよ。
それよりアンタら、まさか、本物を一緒に連れてきたりしてないよな?」
「いやいや、御冗談を」
「アハハ! そりゃあそうだろうな。
今時の幽霊屋敷なんて、仕掛けが凝ってる娯楽施設みたいなもんだろう」
ゲラゲラ笑いながら去っていく門番の背中に
(いやいや、今あなたが会話してたの、正真正銘の本物なんですけど)
などと、馬車からツッコミを入れつつ、私達は無事バリークレストに足を踏み入れた。
関所を抜けてすぐに、かなり大きな宿場町が開けていた。人通りも多い。
さすが帝国ともなると、首都から離れても街の規模が違う。
周囲を一瞥したジェームスが声を掛けてきた。
「一応シェアリアの出身地、バローアソート街を目指しはしますが、手掛かりはまるでありませんからね。
なるべく馬をゆっくり進めますので、歩行者たちの魂をじっくり観察してください。
もし気になる幽霊がいたら、片っ端から話を聞いて構いませんよ」
「そうね……じゃあ、行ってくるわ!」
タン、と足を踏みこんだ私は、身体を座席に残し、馬車の天井から外にふわりと舞い上がった。
馬車の上に立ち、両目の上に右手を添えて、視界を陽射しから守りながら、辺りを見回す。
しかし、極端に怪しい魂は認められなかった。
シェアリアの魂は異常に大きく、激しくうねっているから、見れば一発で分かるのだけれど……
人の魂を見るのは、目がとても疲れる。
しかも、この何百人いるか分からない人混みでは、けっこう辛い。
いったん魂センサーをオフにして、幽霊への聞き込みをすることにした。
活気のある人混みに霊がこっそり混ざっているのは、ここも例外ではない。
ときどきぼんやり立っている浮遊霊を捕まえては、シェアリアの写真を見せるが、知っている者はいなかった。
写真の中の、ジュリエナさんのメイドをしていた頃のシェアリアは、地味な顔立ちの少女だ。
でも私の元夫、ハリーをたらし込んだ時には、とても愛くるしい顔をしていたし、メイク次第でかなり顔を変えられるようだ。
彼女を探すのは相当な無理難題だと改めて感じ、しょんぼりしながら馬車の屋根の上に戻ると、膝を抱えて座り込む。
途方に暮れた目で何を見るともなく、ぼんやり周囲を眺めていると……
馬車の進行方向の道端にいる少年が気になった。
ずっと同じ場所に立ち止まって、チラチラと馬車道を気にしている。
……ちょっと嫌な予感がする。
うちの馬車が彼の側を通りかかるのと同時に、少年が馬達の前に、身を投げ出した。
「待ちなさーーーーーーい!!」
馬が跳ね飛ばす寸前、私は少年の身体に抱きついて、庇いながら道の端までゴロゴロ転がった。
ふう……危ない、危ない。
超特急で馬車のシートにグニャンと座った自分の本体に戻った私は、敢えてバタンと大きな音を立てて馬車の扉を開ける。
そして、道端に座り込んでいる少年の前に出て、両手を腰に当てて仁王立ちをした。
「あなた、今わざと馬車の前に飛び出したわね!?」
「あ……いや……あの、その……」
何が起こったのか訳が分からない、といった表情の少年は、何か話そうとしているようだが、要領を得ない。
「ケガを軽くしようと、ゆっくり走ってる馬車を選んで当たろうとしたんでしょうけど……
運が悪ければどんな状況だって、命に危険があるのよ!?
どんな事情があるのか知らないけれど、こんなことしちゃいけないわ」
「ご、ごめんなさい……」
少年はすっかり泣きそうになっていた。
茶色の髪に茶色の瞳。肌にはうっすらソバカスが浮かんでいる。歳の頃は十三、四歳といったところか。
やや小柄で、綿の白いシャツに焦茶色のベスト、動きやすそうな黒いズボンを身に着けた彼。
その捲った袖から覗く腕には小さな擦り傷があり、うっすら血が滲んでいた。
「あっ!! あなた、ケガしてるじゃないの! ちょっと待って……」
私は大急ぎで御者台のところに走った。
「ジェームス! どうしよう!? あの子、ケガしてるわ。
馬車で病院に連れて行っていいかしら」
「私は構いませんよ。命ある者が最優先です」
私は少年のところに駆け戻り、彼の手を引っ張り上げるように立たせた。
「さっきはいきなり大声を出してごめんなさいね。今から一緒に病院に行きましょう。
ばい菌が入ったら大変だわ。治療費は出すから安心して」
「あ、あの……こんなことを言ってすみませんけど……
病院に行くなら、ぼ、僕はいいので、母さんを連れて行ってもらえないでしょうか?」
「お母さんは病気なの?」
「は、はい。もう何日も熱があって……でもお金が無くて……だから、僕……」
「分かったわ。だったら、あなたの家に行きましょう。さ、馬車に乗って。
あなた、名前は?」
「ロビン、です。ロビン・ケーファー」
こうして私達は、急遽、ロビンの家に向かうことになったのだった。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】記憶喪失の令嬢は無自覚のうちに周囲をタラシ込む。
ゆらゆらぎ
恋愛
王国の筆頭公爵家であるヴェルガム家の長女であるティアルーナは食事に混ぜられていた遅延性の毒に苦しめられ、生死を彷徨い…そして目覚めた時には何もかもをキレイさっぱり忘れていた。
毒によって記憶を失った令嬢が使用人や両親、婚約者や兄を無自覚のうちにタラシ込むお話です。
真面目くさった女はいらないと婚約破棄された伯爵令嬢ですが、王太子様に求婚されました。実はかわいい彼の溺愛っぷりに困っています
綾森れん
恋愛
「リラ・プリマヴェーラ、お前と交わした婚約を破棄させてもらう!」
公爵家主催の夜会にて、リラ・プリマヴェーラ伯爵令嬢はグイード・ブライデン公爵令息から言い渡された。
「お前のような真面目くさった女はいらない!」
ギャンブルに財産を賭ける婚約者の姿に公爵家の将来を憂いたリラは、彼をいさめたのだが逆恨みされて婚約破棄されてしまったのだ。
リラとグイードの婚約は政略結婚であり、そこに愛はなかった。リラは今でも7歳のころ茶会で出会ったアルベルト王子の優しさと可愛らしさを覚えていた。しかしアルベルト王子はそのすぐあとに、毒殺されてしまった。
夜会で恥をさらし、居場所を失った彼女を救ったのは、美しい青年歌手アルカンジェロだった。
心優しいアルカンジェロに惹かれていくリラだが、彼は高い声を保つため、少年時代に残酷な手術を受けた「カストラート(去勢歌手)」と呼ばれる存在。教会は、子孫を残せない彼らに結婚を禁じていた。
禁断の恋に悩むリラのもとへ、父親が新たな婚約話をもってくる。相手の男性は親子ほども歳の離れた下級貴族で子だくさん。数年前に妻を亡くし、後妻に入ってくれる女性を探しているという、悪い条件の相手だった。
望まぬ婚姻を強いられ未来に希望を持てなくなったリラは、アルカンジェロと二人、教会の勢力が及ばない国外へ逃げ出す計画を立てる。
仮面舞踏会の夜、二人の愛は通じ合い、結ばれる。だがアルカンジェロが自身の秘密を打ち明けた。彼の正体は歌手などではなく、十年前に毒殺されたはずのアルベルト王子その人だった。
しかし再び、王権転覆を狙う暗殺者が迫りくる。
これは、愛し合うリラとアルベルト王子が二人で幸せをつかむまでの物語である。
異世界に行った、そのあとで。
神宮寺 あおい
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!
公爵令息様を治療したらいつの間にか溺愛されていました
Karamimi
恋愛
マーケッヒ王国は魔法大国。そんなマーケッヒ王国の伯爵令嬢セリーナは、14歳という若さで、治癒師として働いている。それもこれも莫大な借金を返済し、幼い弟妹に十分な教育を受けさせるためだ。
そんなセリーナの元を訪ねて来たのはなんと、貴族界でも3本の指に入る程の大貴族、ファーレソン公爵だ。話を聞けば、15歳になる息子、ルークがずっと難病に苦しんでおり、どんなに優秀な治癒師に診てもらっても、一向に良くならないらしい。
それどころか、どんどん悪化していくとの事。そんな中、セリーナの評判を聞きつけ、藁をもすがる思いでセリーナの元にやって来たとの事。
必死に頼み込む公爵を見て、出来る事はやってみよう、そう思ったセリーナは、早速公爵家で治療を始めるのだが…
正義感が強く努力家のセリーナと、病気のせいで心が歪んでしまった公爵令息ルークの恋のお話です。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
編み物好き地味令嬢はお荷物として幼女化されましたが、えっ?これ魔法陣なんですか?
灯息めてら
恋愛
編み物しか芸がないと言われた地味令嬢ニニィアネは、家族から冷遇された挙句、幼女化されて魔族の公爵に売り飛ばされてしまう。
しかし、彼女の編み物が複雑な魔法陣だと発見した公爵によって、ニニィアネの生活は一変する。しかもなんだか……溺愛されてる!?
ヒロイン気質がゼロなので攻略はお断りします! ~塩対応しているのに何で好感度が上がるんですか?!~
浅海 景
恋愛
幼い頃に誘拐されたことがきっかけで、サーシャは自分の前世を思い出す。その知識によりこの世界が乙女ゲームの舞台で、自分がヒロイン役である可能性に思い至ってしまう。貴族のしきたりなんて面倒くさいし、侍女として働くほうがよっぽど楽しいと思うサーシャは平穏な未来を手にいれるため、攻略対象たちと距離を取ろうとするのだが、彼らは何故かサーシャに興味を持ち関わろうとしてくるのだ。
「これってゲームの強制力?!」
周囲の人間関係をハッピーエンドに収めつつ、普通の生活を手に入れようとするヒロイン気質ゼロのサーシャが奮闘する物語。
※2024.8.4 おまけ②とおまけ③を追加しました。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる