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第一章 穴
穴③ 埋めて
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その救いのような神的アプリを発見したのは、なんて事ない日常の中の偶然だった。
その日は仕事でクレームが立て続けに来ていて、酷くストレスを抱えていた。
得意先からの理不尽なメールと電話対応。
意地悪な同僚からは嫌味を言われる。
そしてそれを見て見ぬ振りをする上司。
はぁ……。今日も仕事疲れた、なんというかストレス発散したい。オマケに、生理前で気持ちがムラついてる。今日はやるか。なんかそういう気分。
私はベットの下にある、私だけの秘密のおもちゃ箱に手を伸ばす。私の性癖を満たす大人のおもちゃ箱。でも世間一般的な大人の玩具ではない。だってこの箱の中には、手の模型しか入ってないから。
そう、私の性癖を満たす玩具は指の模型。
ディルドでもウーマナイザーでも無い。
私以外の人間はこの箱の中身を見ても、ただの手が入っている、少し不気味な箱だと思うだろう。リアルな男の人の手を再現した、手の模型。
ゴツゴツと硬くて、指毛まで再現されている。
指の関節まで動かせるようになっている。
本来は絵のデッサンなどで使用されるのだろう。
本当は人のちゃんとした手がいい。
でも彼氏やセフレがいない時、自分の指じゃ細くて小さいし、女性の指じゃダメなのだ。
相手がいないけど性欲を解消したい時に、
皆がディルドやウーマナイザー、バイブを使用するように、私にとっては手の模型なのだ。
私は手の模型を手に取り、人差し指と中指だけ立てる形に手の模型を変えた。
そして、目を瞑る。
ここからは、1人自分を慰める妄想タイムだ。
集中して、いま私を救えるのはこれだけ。
指を私の鼻の穴にズボッと勢いよく入れる!!!
痛い!!!!やはり異物感がある。
そして奥にぐりぐりと上下左右に動かす。
妄想の中で力強い手の男性が、私を罵る。
「死ね!!!!ほら!!!ほら!!!!」
痛い!!!痛い!!!痛いです!!!!
鼻の穴を塞がれて息が出来ない!
それでも指をもっと奥に入れ続ける。
まるで底などないかのように。
痛い!!!痛いです!!!やめて!!!!
所詮一人暮らしだから、声を出したって構うものか。
私は今、最高に気持ちよくて快楽を経験しているのだから。
もっと奥、もっと奥。
上下左右に動かさなくちゃ。
痛くて息もできないし、私の鼻水と鼻くそが指に絡みついていくの。
妄想の中での男性の手に、もうこれ以上辞めてくださいと手を置く。
でも私の抵抗なんてお構い無しに、またグリグリと
おもちゃのように鼻の穴に指を入れられる。
痛い!!こんな格好恥ずかしい!!
息が……出来ない!!
あぁ……苦しい、イク!!!!
そして私は真っ白い何も見えない世界を見た。
全身を走る電流。
呼吸も苦しい酸欠状態。
私の下半身、本来は入れられて興奮するべき場所には何も入ってない。
だけど、たくさんの愛液で濡れていた。
はぁ…イッタ。
気持ちよかった。
しかし、何とも滑稽な姿だろう。
でも、私はこれでしか満たされないから。
だけども、やっぱり今日はストレスが溜まっていたからか、これだけじゃ物足りなかった。
どうしよう、もう一度やるか。
でも一回目の体験を越えられるだろうか。
仕方ない、少し鼻の穴を責められてたAVを見て、
興奮してからもう一度やろう。
そう思い、いつも履歴に残っているお気に入りのAVを観る。
鼻の穴を責められてるは中々ないので、
貴重な作品だ。大事に見なくては。
と、ネットで観ていると、下に広告が出てきた。
ただの癖じゃ足りない者達へ
特殊な性癖同士でマッチングしませんか?
世界一平和な性癖マッチングアプリ『癖』
なんだろう、この救いのあるようなアプリは。
とりあえず、インストールしてみる――
その日は仕事でクレームが立て続けに来ていて、酷くストレスを抱えていた。
得意先からの理不尽なメールと電話対応。
意地悪な同僚からは嫌味を言われる。
そしてそれを見て見ぬ振りをする上司。
はぁ……。今日も仕事疲れた、なんというかストレス発散したい。オマケに、生理前で気持ちがムラついてる。今日はやるか。なんかそういう気分。
私はベットの下にある、私だけの秘密のおもちゃ箱に手を伸ばす。私の性癖を満たす大人のおもちゃ箱。でも世間一般的な大人の玩具ではない。だってこの箱の中には、手の模型しか入ってないから。
そう、私の性癖を満たす玩具は指の模型。
ディルドでもウーマナイザーでも無い。
私以外の人間はこの箱の中身を見ても、ただの手が入っている、少し不気味な箱だと思うだろう。リアルな男の人の手を再現した、手の模型。
ゴツゴツと硬くて、指毛まで再現されている。
指の関節まで動かせるようになっている。
本来は絵のデッサンなどで使用されるのだろう。
本当は人のちゃんとした手がいい。
でも彼氏やセフレがいない時、自分の指じゃ細くて小さいし、女性の指じゃダメなのだ。
相手がいないけど性欲を解消したい時に、
皆がディルドやウーマナイザー、バイブを使用するように、私にとっては手の模型なのだ。
私は手の模型を手に取り、人差し指と中指だけ立てる形に手の模型を変えた。
そして、目を瞑る。
ここからは、1人自分を慰める妄想タイムだ。
集中して、いま私を救えるのはこれだけ。
指を私の鼻の穴にズボッと勢いよく入れる!!!
痛い!!!!やはり異物感がある。
そして奥にぐりぐりと上下左右に動かす。
妄想の中で力強い手の男性が、私を罵る。
「死ね!!!!ほら!!!ほら!!!!」
痛い!!!痛い!!!痛いです!!!!
鼻の穴を塞がれて息が出来ない!
それでも指をもっと奥に入れ続ける。
まるで底などないかのように。
痛い!!!痛いです!!!やめて!!!!
所詮一人暮らしだから、声を出したって構うものか。
私は今、最高に気持ちよくて快楽を経験しているのだから。
もっと奥、もっと奥。
上下左右に動かさなくちゃ。
痛くて息もできないし、私の鼻水と鼻くそが指に絡みついていくの。
妄想の中での男性の手に、もうこれ以上辞めてくださいと手を置く。
でも私の抵抗なんてお構い無しに、またグリグリと
おもちゃのように鼻の穴に指を入れられる。
痛い!!こんな格好恥ずかしい!!
息が……出来ない!!
あぁ……苦しい、イク!!!!
そして私は真っ白い何も見えない世界を見た。
全身を走る電流。
呼吸も苦しい酸欠状態。
私の下半身、本来は入れられて興奮するべき場所には何も入ってない。
だけど、たくさんの愛液で濡れていた。
はぁ…イッタ。
気持ちよかった。
しかし、何とも滑稽な姿だろう。
でも、私はこれでしか満たされないから。
だけども、やっぱり今日はストレスが溜まっていたからか、これだけじゃ物足りなかった。
どうしよう、もう一度やるか。
でも一回目の体験を越えられるだろうか。
仕方ない、少し鼻の穴を責められてたAVを見て、
興奮してからもう一度やろう。
そう思い、いつも履歴に残っているお気に入りのAVを観る。
鼻の穴を責められてるは中々ないので、
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と、ネットで観ていると、下に広告が出てきた。
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なんだろう、この救いのあるようなアプリは。
とりあえず、インストールしてみる――
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