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第一章 穴
穴④ 偶然
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ただの癖じゃ足りない者達へ
特殊な性癖同士でマッチングしませんか?
世界一平和な性癖マッチングアプリ『癖』
自慰行為のためにネットでAVを観ていたら、
画面下に小さく表れた広告。
特殊な性癖同士でマッチング?
ただの出会い系アプリとは何が違うの…?
自慰行為どころではなく、興味が湧いて来て
広告を思わずタップしてみた。
特殊性癖マッチングアプリ、癖へようこそ!
あなただけが感じる特別な性癖はありませんか?
中々他人から理解されない癖、男性も女性も溜まっていませんか?
こちらのアプリ癖にて、特殊性癖同士マッチングしましょう!お互いのプロフィールを見て、マッチングするとメール、通話ができます!!
男性、女性共に無料で楽しめるツールがいっぱい!
※一部課金制
ぜひ、素晴らしい性癖ライフをお楽しみください!
なお、こちらのアプリは会員制です。
簡単なプロフィール、アンケート、身分証を共に運営に送付をお願いいたします。
会員・非会員の結果は24時間後にお知らせいたします。会員・非会員の審査基準についてはお答えする事はいたしかねます。
会員制のマッチングアプリなんて珍しいな。
しかも健全なアプリでなく、お互い遊び目的のマッチングアプリで会員制だなんて。
課金で会員ではなく、運営が審査するのか…。
どういう審査基準なのだろう。
やっぱりノーマルなセックスが好きな人はダメで、
特殊性癖な経験ある人のみか?
少しワクワクして来た。
私が知る限りこんな変なアプリは無い。
しかも会員制だなんて、まるで選ばれし者みたいじゃないか。
ネットでこのアプリについて、まとめ情報は無いか調べてみる。
調べてみた結果、あんまり記事やまとめ情報みたいなのはなかった。そもそも半年前に出来たアプリらしく、それに会員制だからまだまだユーザー数も少なく情報が無くて当然か。
わからないのなら、まずは行動。やってみるか。
もしかしたら、女性の鼻の穴に指を突っ込むのが好きって特殊性癖の男性がいるのかも。
思わず興奮し、鼻の穴が膨らむ。
アプリはまず、簡単なプロフィール入力からだった。
名前、性別、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、職業、自己紹介(アプリで表示される簡単なメッセージ)
名前…高原鏡子(タカハラキョウコ)
えっと年齢は、29の代でしょ。
職業は、会社員(化粧品関係)っと。
次々と入力していく。
自己紹介は、鼻の穴を指で突っ込まれてグリグリ上下左右に責められるのが大好きです!似たような癖の方がいたら嬉しいです!よろしくお願いします!
と簡単に書いた。こんなんでいいのだろうか。
そしたら次はアンケートの入力に進んだ。
アプリを入れるのにアンケートだなんて初めてだ。
しかもエロ目的のマッチングアプリで。
アンケートの内容は以下の通りだった。
1、あなたの性的対象の性別は(複数回答可)
2、あなたの性的対象の年齢層
3、あなたの性癖について教えてください
(複数回答可)
4、逆に苦手な性癖について
5、あなたが性癖を自覚した年齢
6、このアプリを通して得たいこと(自由回答)
思っていたより本格的だった。
しかしなんだ、3と4の質問は。
4なんて、まるでAV女優にする質問じゃないか。
6もよくわからないし。
と、まぁ戸惑いつつ、私はちゃんと真面目に一つ一つの質問を丁寧に回答した。
特に3の性癖については、幼い頃に自覚してそれが私の唯一の癖なのに周りに理解されないことや、鼻の穴を責められることがどんなに好きかを。
普段自分の性癖について気持ちをぶちまけない分、
たくさん感情を入力した。
どうだろう。運営にもこの想いが伝わるだろうか。
そしてアンケートを入力した後は、身分証を提出し、アプリからは結果は24時間後にお知らせいたしますとメールが届いた。
あとは待つのみ。
なんだこれ。出会い系アプリでこんな丁寧な書類審査があるなんて。変なの。
みんな真面目に入力しているのだろうか。
半分なんだこれ、という冷やかしの気持ちと、
このアプリの会員になって癖がマッチする人に会いたい。そんな2つの感情が混ざりながら、私はドキドキしつつ結果を待つ事にした。
なんだこれ。本当になんだこれ。
でも、私はこのアプリの会員になってみたい。
ただの癖じゃ足りない者達。
変態達の仲間入り…。
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えっと年齢は、29の代でしょ。
職業は、会社員(化粧品関係)っと。
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そしたら次はアンケートの入力に進んだ。
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1、あなたの性的対象の性別は(複数回答可)
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思っていたより本格的だった。
しかしなんだ、3と4の質問は。
4なんて、まるでAV女優にする質問じゃないか。
6もよくわからないし。
と、まぁ戸惑いつつ、私はちゃんと真面目に一つ一つの質問を丁寧に回答した。
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どうだろう。運営にもこの想いが伝わるだろうか。
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なんだこれ。本当になんだこれ。
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ただの癖じゃ足りない者達。
変態達の仲間入り…。
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