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第一章 穴
穴⑤ 惹かれ合い
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今か、今かと待っていた。
特殊性癖マッチングアプリ『癖』
会員制の選ばれし変態のみの神アプリ。
私の唯一の性癖は鼻の穴をいじられること!!
中々いないだろう。逆にこれで選ばれなかったら、
他はどんな特殊性癖だらけなんだろう。
選ばれたい、会員になりたい…。
24時間後の審査結果を待ち、遂にその時が来た。
アプリから一通のメールが来たのだ。
『キョウコさん』おめでとうございます!!
あなたは見事に特殊な性癖愛者と認められましたので、癖の会員様となります。
性癖マッチングライフをどうぞお楽しみください。
やった!!!審査通った!!!!
思わず両腕を上げバンザイのポーズをする。
さっそく、このアプリを使ってみよう。
しかし癖アプリの使い方は、他のマッチングアプリとさほど変わらないようだった。
まず、登録者のプロフィールが見えるようになっている。私が性的対象の性別を男性と選択したからか、男性のみ表示されている。
プロフィール画面には、ユーザ名や年齢に職業、自分の性癖、苦手な性癖、審査メールの時に書いた自己紹介が載っている。
あとは、写真も何枚か登録できるようだ。
なんだ…他のマッチングアプリと変わらないなと思っていると、Xやインスタのように自分の性癖について語ったり、想いを投稿できるツールもあった。
私は一通り登録者のプロフィールや、他の人の性癖についての投稿を見てみた。
シチュエーションフェチ、女装、ハメ撮り、超過激なSM、ハイヒールを履いた脚、体重100kgオーバー、屋外や公共の場…様々な性癖で溢れていた。
言うほど特殊か?といった物もあったが、世の中本当に人それぞれ色んな性癖があるんだなと感心した。それと同時に、1人の男性のプロフィールに目が止まった。
『クマ』 37歳 東京
職業:国家公務員
好きな性癖:女性が悦ぶ姿、乱れる姿、
自分の指を女性に好き勝手されたい
自己紹介:はじめまして、都内で国家公務員をしております。現在、結婚していませんし、彼女もいません。完全に身体だけの関係を求めてます。トラブルの元になるので、既婚者や彼氏持ちの方は受け付けません。性癖は、女性が自分の指で乱れてる姿が好きです。上手だと褒められます。仕事が激務なので、平日の夜は厳しいです。土日祝に会える方だと有難いです。よろしくお願いいたします。
クマさん、国家公務員、自分の指で相手の女性の乱れている姿が好き――
自分の指で、女性が乱れる姿を見るのが好きだなんてまさに私の性癖とピッタリじゃない!
しかも完全割り切った関係を求めているのも私にとっては好印象だし、職業もほんとに国家公務員ならきっとしっかり常識のある人だろう。
私は体から、興奮した血が上っていく感覚になった。クマさん…性癖がもし合うならぜひ会ってみたい!!!
クマさんのプロフィールには写真も付いていた。
がっしりとした太ましい体型。登録名と同じく熊みたいだ。顔は身バレ防止の為か、モザイクで隠れているが、全体的に清潔感はありそうだ。それに私が1番大事なのは指だ。クマさんの指は…私の理想である太くて男らしい指だ!!!
パーフェクト!!!
まさかアプリを始めてすぐに理想の人が見つかるなんて。奇跡だ。なんて最高なアプリなんだ。
いや、ここで私の性癖が必ずしも、クマさんにマッチするかはわからない。
だって鼻の穴だ。今までの彼氏やセフレにも、散々汚い、突っ込みたくない、理解出来ないと言われ続けていた。
クマさんだって、指で女性を悦ばすのは女性器であって鼻の穴じゃないかもしれない。
いや、でもそんなのわからないじゃないか。
せっかくのチャンス!!ここで挑戦しないで諦めるのはまだ早い!
私はクマさんのプロフィールに、いいねマークを押し、メッセージを送った。
『はじめまして。キョウコといいます。
私の性癖は鼻の穴を指で奥まで、たくさん弄られる事です。クマさんが指で女性の乱れる姿が好きだと書いてあったので、つい勢いでいいねしました!良かったら会って、お話したいです!鼻の穴は対象外でしたら無視してください笑』
どうか返事が来ますように!と祈ると同時に、
クマさんから即返信が来た。
『はじめまして。クマです。
鼻の穴が癖の方は初めてですが、面白そうです。僕自身興味ありますし、キョウコさんが綺麗な方なのでいいねしました。キョウコさんも都内住みですよね?良かったら今週末にまずは、飲みか食事でもいかがですか?』
嬉しい!!!まさかトントン拍子でこんなに上手く行くなんて。もしかして運命?まぁでも、はじめから特殊性癖だけの会員制アプリだからか。
『クマさん、お返事ありがとうございます。
とっても嬉しいです。ぜひ!!!今週末の夜空いているので飲みに行きたいです!よろしくお願いします。』
胸がドキドキしていた。
やっと…やっと、見つけたかもしれない。
私の鼻の穴をたくさんいじめてくれる人。
性癖を満たしてくれる人。
誰にも理解されない苦しみから救ってくれる人。
救世主だ!!!
私はもう一度、クマさんのプロフィール写真のクマさんの指を見る。
太い指。この太くて硬い指が、私の鼻の穴を拡げて間抜けな姿にして、底無しのように奥へと突っ込むのね…。
私は我慢できず、腕の模型を手に持ち自慰行為に走った。
クマさん、クマさんの太い指…!!!
硬くて、痛くて、恥ずかしてくて。
グリグリと奥へ奥へと攻めてくる。
痛い、血も出てきそうなほど痛い。
でもまだ足りない。奥に、トンネルのように掘って。掘り進めて。
もっと、もっと、もっと奥に!!!
やめないで!!!!
1人で快楽に達した気持ちと共に、両目からは静かに涙が出ていた。
特殊性癖マッチングアプリ『癖』
会員制の選ばれし変態のみの神アプリ。
私の唯一の性癖は鼻の穴をいじられること!!
中々いないだろう。逆にこれで選ばれなかったら、
他はどんな特殊性癖だらけなんだろう。
選ばれたい、会員になりたい…。
24時間後の審査結果を待ち、遂にその時が来た。
アプリから一通のメールが来たのだ。
『キョウコさん』おめでとうございます!!
あなたは見事に特殊な性癖愛者と認められましたので、癖の会員様となります。
性癖マッチングライフをどうぞお楽しみください。
やった!!!審査通った!!!!
思わず両腕を上げバンザイのポーズをする。
さっそく、このアプリを使ってみよう。
しかし癖アプリの使い方は、他のマッチングアプリとさほど変わらないようだった。
まず、登録者のプロフィールが見えるようになっている。私が性的対象の性別を男性と選択したからか、男性のみ表示されている。
プロフィール画面には、ユーザ名や年齢に職業、自分の性癖、苦手な性癖、審査メールの時に書いた自己紹介が載っている。
あとは、写真も何枚か登録できるようだ。
なんだ…他のマッチングアプリと変わらないなと思っていると、Xやインスタのように自分の性癖について語ったり、想いを投稿できるツールもあった。
私は一通り登録者のプロフィールや、他の人の性癖についての投稿を見てみた。
シチュエーションフェチ、女装、ハメ撮り、超過激なSM、ハイヒールを履いた脚、体重100kgオーバー、屋外や公共の場…様々な性癖で溢れていた。
言うほど特殊か?といった物もあったが、世の中本当に人それぞれ色んな性癖があるんだなと感心した。それと同時に、1人の男性のプロフィールに目が止まった。
『クマ』 37歳 東京
職業:国家公務員
好きな性癖:女性が悦ぶ姿、乱れる姿、
自分の指を女性に好き勝手されたい
自己紹介:はじめまして、都内で国家公務員をしております。現在、結婚していませんし、彼女もいません。完全に身体だけの関係を求めてます。トラブルの元になるので、既婚者や彼氏持ちの方は受け付けません。性癖は、女性が自分の指で乱れてる姿が好きです。上手だと褒められます。仕事が激務なので、平日の夜は厳しいです。土日祝に会える方だと有難いです。よろしくお願いいたします。
クマさん、国家公務員、自分の指で相手の女性の乱れている姿が好き――
自分の指で、女性が乱れる姿を見るのが好きだなんてまさに私の性癖とピッタリじゃない!
しかも完全割り切った関係を求めているのも私にとっては好印象だし、職業もほんとに国家公務員ならきっとしっかり常識のある人だろう。
私は体から、興奮した血が上っていく感覚になった。クマさん…性癖がもし合うならぜひ会ってみたい!!!
クマさんのプロフィールには写真も付いていた。
がっしりとした太ましい体型。登録名と同じく熊みたいだ。顔は身バレ防止の為か、モザイクで隠れているが、全体的に清潔感はありそうだ。それに私が1番大事なのは指だ。クマさんの指は…私の理想である太くて男らしい指だ!!!
パーフェクト!!!
まさかアプリを始めてすぐに理想の人が見つかるなんて。奇跡だ。なんて最高なアプリなんだ。
いや、ここで私の性癖が必ずしも、クマさんにマッチするかはわからない。
だって鼻の穴だ。今までの彼氏やセフレにも、散々汚い、突っ込みたくない、理解出来ないと言われ続けていた。
クマさんだって、指で女性を悦ばすのは女性器であって鼻の穴じゃないかもしれない。
いや、でもそんなのわからないじゃないか。
せっかくのチャンス!!ここで挑戦しないで諦めるのはまだ早い!
私はクマさんのプロフィールに、いいねマークを押し、メッセージを送った。
『はじめまして。キョウコといいます。
私の性癖は鼻の穴を指で奥まで、たくさん弄られる事です。クマさんが指で女性の乱れる姿が好きだと書いてあったので、つい勢いでいいねしました!良かったら会って、お話したいです!鼻の穴は対象外でしたら無視してください笑』
どうか返事が来ますように!と祈ると同時に、
クマさんから即返信が来た。
『はじめまして。クマです。
鼻の穴が癖の方は初めてですが、面白そうです。僕自身興味ありますし、キョウコさんが綺麗な方なのでいいねしました。キョウコさんも都内住みですよね?良かったら今週末にまずは、飲みか食事でもいかがですか?』
嬉しい!!!まさかトントン拍子でこんなに上手く行くなんて。もしかして運命?まぁでも、はじめから特殊性癖だけの会員制アプリだからか。
『クマさん、お返事ありがとうございます。
とっても嬉しいです。ぜひ!!!今週末の夜空いているので飲みに行きたいです!よろしくお願いします。』
胸がドキドキしていた。
やっと…やっと、見つけたかもしれない。
私の鼻の穴をたくさんいじめてくれる人。
性癖を満たしてくれる人。
誰にも理解されない苦しみから救ってくれる人。
救世主だ!!!
私はもう一度、クマさんのプロフィール写真のクマさんの指を見る。
太い指。この太くて硬い指が、私の鼻の穴を拡げて間抜けな姿にして、底無しのように奥へと突っ込むのね…。
私は我慢できず、腕の模型を手に持ち自慰行為に走った。
クマさん、クマさんの太い指…!!!
硬くて、痛くて、恥ずかしてくて。
グリグリと奥へ奥へと攻めてくる。
痛い、血も出てきそうなほど痛い。
でもまだ足りない。奥に、トンネルのように掘って。掘り進めて。
もっと、もっと、もっと奥に!!!
やめないで!!!!
1人で快楽に達した気持ちと共に、両目からは静かに涙が出ていた。
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