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本編
クッキー・ペパーミント=ウイスキー公爵令嬢の一日 ③―Ⅱ
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【クッキーside】
テリーは熱心に聞いた後、また別の吟遊詩人の所まで行こうとしている。
「吟遊詩人によって、詠う物語が違うんだよ !
今度の吟遊詩人の楽器は、ギターで演奏しながら物語を詠うんだ !」
目をキラキラさせながら言われると、飽きたなんて言えないわね。
「今度の吟遊詩人は『47人のアカン騎士』だよ。
クッキーも知っているだろう 」
知っているも何も、帝国が王国だった頃の話でしょう。
マーベラス=ブルーリバーと云うボンボン貴族がスターライト家の姉妹にフラれた腹いせに47人の騎士で夜襲を仕掛けたら、たまたま居た勇者一行に退治された話。
このお話には続きがあって、当時の王国の第5王子ロープグッド=マッタイラが関わっていたらしく事態を悪化させるのよね。
騎士隊長のクラーク=ビックストーンが特に酷い騎士として語られているので、帝国騎士の中では反面教師としても語られている。
テリーが3人目の吟遊詩人に行こうとした処で、
「テリー、私、お腹空いちゃったなぁ~。
何処かで食事をしましょうよ 」
私が食事に誘うと、
「スマナイ、クッキー。
夢中に成っていたから、食事の事を忘れていたよ。
お詫びに食事を奢らせてくれないかな ? 」
「やったぁー !
テリーのお勧めのお店が良いなぁ~ 」
「パスタやピザが旨い店があるんだ。
そこで良いかな ? 」
「うん、どちらも大好物だよ。
デザートも付けてね ♪」
「太るぞ、クッキー 」
「太らないもん ! 淑女に、そんな事を言ったらモテないんだからね ! 」
少し拗ねたふりをしたら、テリーは呆れながらもニッコリ笑いながら、
「それは失礼しました、淑女クッキー様。
是非とも私にエスコートを許してくださると光栄です 」
「「…………プッ、アッ ハッ ハッ ハッ ハッ ハッ 」」
♟♞♝♜♛♚
【シエスタside】
どちらともなく手を繋いでテリーのお勧めのお店に歩いて行った姿を見て砂糖を吐きそうでしたね。
先ほどまで、吟遊詩人が英雄伝説を詠いながら演奏しているのを気に入にいり、ジークフリート王子殿下やベアトリス様までが本来の目的を忘れて聞いていたのですが……
ジークフリート王子は面白そうに見ているようでしたが、女性達とアルフォンス様は羨ましそうにクッキー達を見ていました。
「あのクッキーが乙女に成っているなんて、……
駆けっこや木登りしていたお転婆だったクッキーが……恋は少女を乙女にするんですね 」
ベティもだいぶ遠慮が無くなって来ましたね。
確かに山猿みたいな少女が、変われば変わるものですね。
その後、クッキー達は食事をした後は、出店を冷やかしながらデートをしていました。
原作小説では、テリーのライバルに成りクッキーを巡り争うハズのジークフリート王子は、面白そうにに見てはいるものの、クッキーに対して執着する様子が見えませんね。
やはり、私がフラグを叩き折った影響でしょうか ?
まあ、私とアルフォンス様が無事なら、 どうでも良いのですけどね。
♙♘♗♖♕♔
【アルフォンスside】
クッキーとテリュースのデートにも興味があったけど、此のところ シエスタと一緒に居る時間が減りやきもきしていたのに、相変わらずシエスタはマイペースだなぁ~。
シエスタは恋に興味が無いのだろうか ?
両親や妹よりも大切な存在に成っていたシエスタは、少し風変わりな女の子だった。
他の使用人と違い真剣に僕の為に教えてくれたり、叱ってくれたりした少女のことを好きに成るのに時間はかからなかった。
しかし、僕には婚約者のカタリナ=リキュール様が居るからシエスタを恋人にすることは叶わない。
そうだ ! カタリナ様から婚約破棄して貰えれば、シエスタと恋人同士に慣れるに違いない !
テリーは熱心に聞いた後、また別の吟遊詩人の所まで行こうとしている。
「吟遊詩人によって、詠う物語が違うんだよ !
今度の吟遊詩人の楽器は、ギターで演奏しながら物語を詠うんだ !」
目をキラキラさせながら言われると、飽きたなんて言えないわね。
「今度の吟遊詩人は『47人のアカン騎士』だよ。
クッキーも知っているだろう 」
知っているも何も、帝国が王国だった頃の話でしょう。
マーベラス=ブルーリバーと云うボンボン貴族がスターライト家の姉妹にフラれた腹いせに47人の騎士で夜襲を仕掛けたら、たまたま居た勇者一行に退治された話。
このお話には続きがあって、当時の王国の第5王子ロープグッド=マッタイラが関わっていたらしく事態を悪化させるのよね。
騎士隊長のクラーク=ビックストーンが特に酷い騎士として語られているので、帝国騎士の中では反面教師としても語られている。
テリーが3人目の吟遊詩人に行こうとした処で、
「テリー、私、お腹空いちゃったなぁ~。
何処かで食事をしましょうよ 」
私が食事に誘うと、
「スマナイ、クッキー。
夢中に成っていたから、食事の事を忘れていたよ。
お詫びに食事を奢らせてくれないかな ? 」
「やったぁー !
テリーのお勧めのお店が良いなぁ~ 」
「パスタやピザが旨い店があるんだ。
そこで良いかな ? 」
「うん、どちらも大好物だよ。
デザートも付けてね ♪」
「太るぞ、クッキー 」
「太らないもん ! 淑女に、そんな事を言ったらモテないんだからね ! 」
少し拗ねたふりをしたら、テリーは呆れながらもニッコリ笑いながら、
「それは失礼しました、淑女クッキー様。
是非とも私にエスコートを許してくださると光栄です 」
「「…………プッ、アッ ハッ ハッ ハッ ハッ ハッ 」」
♟♞♝♜♛♚
【シエスタside】
どちらともなく手を繋いでテリーのお勧めのお店に歩いて行った姿を見て砂糖を吐きそうでしたね。
先ほどまで、吟遊詩人が英雄伝説を詠いながら演奏しているのを気に入にいり、ジークフリート王子殿下やベアトリス様までが本来の目的を忘れて聞いていたのですが……
ジークフリート王子は面白そうに見ているようでしたが、女性達とアルフォンス様は羨ましそうにクッキー達を見ていました。
「あのクッキーが乙女に成っているなんて、……
駆けっこや木登りしていたお転婆だったクッキーが……恋は少女を乙女にするんですね 」
ベティもだいぶ遠慮が無くなって来ましたね。
確かに山猿みたいな少女が、変われば変わるものですね。
その後、クッキー達は食事をした後は、出店を冷やかしながらデートをしていました。
原作小説では、テリーのライバルに成りクッキーを巡り争うハズのジークフリート王子は、面白そうにに見てはいるものの、クッキーに対して執着する様子が見えませんね。
やはり、私がフラグを叩き折った影響でしょうか ?
まあ、私とアルフォンス様が無事なら、 どうでも良いのですけどね。
♙♘♗♖♕♔
【アルフォンスside】
クッキーとテリュースのデートにも興味があったけど、此のところ シエスタと一緒に居る時間が減りやきもきしていたのに、相変わらずシエスタはマイペースだなぁ~。
シエスタは恋に興味が無いのだろうか ?
両親や妹よりも大切な存在に成っていたシエスタは、少し風変わりな女の子だった。
他の使用人と違い真剣に僕の為に教えてくれたり、叱ってくれたりした少女のことを好きに成るのに時間はかからなかった。
しかし、僕には婚約者のカタリナ=リキュール様が居るからシエスタを恋人にすることは叶わない。
そうだ ! カタリナ様から婚約破棄して貰えれば、シエスタと恋人同士に慣れるに違いない !
応援ありがとうございます!
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