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本編
フラグは続くよ、何処までも !
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【シエスタside】
ポイズン共和国の侵略イベントを回避したと思っていたら、クッキーの専属メイドのグレースから通信魔法で連絡が入りました。
カタリナの話では原作小説では、私ことシエスタが拐われるハズなのですが、バタフライ効果と云う奴でしょうか。
クッキーが拐われるとは思いませんでした。
おまけにテリーまでも一緒に拐われるとは、原作小説のたくましいテリーは、何処に行ってしまったのでしょうか。
グレースは、頭は良いのですが戦闘は一般人レベルなので報告を優先したのでしょうね。
クッキー達を拐った馬車には、グレースのハムスターとスズメが追いているので居場所が判りしだい殴り込みをしましょうか。
グレースはテイマーの才能もあるのですが、何処かの最強テイマーみたいな強力な鳥獣をテイム出来ないようなので、偵察に特化しているので一緒に来てもらうことにしました。
♟♞♝♜♚♛
学園の裏に廃屋と成った元・伯爵の屋敷があるのですが、どうやら其処が誘拐犯人の隠れ家のようです。
灯台もと暗し とは云いますが安直しすぎる気がします。
原作小説で私を拐うのは、元ジュエリー王国の騎士 ロデム=ブラックオパールとゴットン=スイショウの二人が中心に成った旧ジュエリー騎士団だそうです。
つまり、私が行けば 人質交換に応じると思います。
私を心配して追いて来た アルフォンス様やカタリナ様とグレースは待機して貰い、屋敷の前まで行くと屋敷の周りから騎士達が現れて、私の前で跪きました。
「わざわざお越し頂き、ありがとうございます。
私は、鳳凰騎士団 ロデム=ブラックオパールです。
アメジスト王女殿下に忠誠を誓うことをお許しください 」
……いかにもナルシストを絵に描いたような騎士が私を見詰めています。
「私にガンを付けるとは、いい度胸です ! 」
ちょっと、メイドジョークを言っただけなのですが、騎士たちはギョとした顔をしています。
嫌ですねぇ~、ジョークのひとつも流せ無いなんて、モテませんよ。
「ジョークです。 帝国ジョーク。
それよりも私が来たのだから、クッキー様とテリーを解放しなさい 」
少しは抵抗するかと思いましたが、素直に従ってくれました。
「 シエスタ、すまない !
俺を信用してクッキーを預けてくれたのに、役にたたなくて……」
耳と尻尾が、しょんぼり下がったワンコみたいな姿を見ては、これ以上は責めることは出ないですね。
それに比べてクッキーは、
「遅いよ、シエスタは !
待ちくたびれたから学園の私の部屋に帰ったら、シエスタ特性のクッキーをご馳走してよね ! 」
共食いでもするつもりですか、貴女は !
「貴女なら簡単に捕まったりしなかったはずですよ、クッキー様 !
孤児でも無くメイドでも無い、今の貴女は天下無敵の公爵令嬢なのですから ! 」
まぁ、あの大人気Web小説のヒロインみたいなことをされても困るのですけどね。
「ムゥゥゥ、昔からシエスタに口喧嘩では勝てないよ !
少しは優しくしてよ ! 優しい言葉で褒めてよ ! もっとチヤホヤしてくれても良いよね、シエスタも ! 」
ア~アッ、失敗してしまいましたね。
クッキーが完全に拗ねてしまいました。
駄々を捏ねだすと厄介なんですよね、クッキーは !
ポイズン共和国の侵略イベントを回避したと思っていたら、クッキーの専属メイドのグレースから通信魔法で連絡が入りました。
カタリナの話では原作小説では、私ことシエスタが拐われるハズなのですが、バタフライ効果と云う奴でしょうか。
クッキーが拐われるとは思いませんでした。
おまけにテリーまでも一緒に拐われるとは、原作小説のたくましいテリーは、何処に行ってしまったのでしょうか。
グレースは、頭は良いのですが戦闘は一般人レベルなので報告を優先したのでしょうね。
クッキー達を拐った馬車には、グレースのハムスターとスズメが追いているので居場所が判りしだい殴り込みをしましょうか。
グレースはテイマーの才能もあるのですが、何処かの最強テイマーみたいな強力な鳥獣をテイム出来ないようなので、偵察に特化しているので一緒に来てもらうことにしました。
♟♞♝♜♚♛
学園の裏に廃屋と成った元・伯爵の屋敷があるのですが、どうやら其処が誘拐犯人の隠れ家のようです。
灯台もと暗し とは云いますが安直しすぎる気がします。
原作小説で私を拐うのは、元ジュエリー王国の騎士 ロデム=ブラックオパールとゴットン=スイショウの二人が中心に成った旧ジュエリー騎士団だそうです。
つまり、私が行けば 人質交換に応じると思います。
私を心配して追いて来た アルフォンス様やカタリナ様とグレースは待機して貰い、屋敷の前まで行くと屋敷の周りから騎士達が現れて、私の前で跪きました。
「わざわざお越し頂き、ありがとうございます。
私は、鳳凰騎士団 ロデム=ブラックオパールです。
アメジスト王女殿下に忠誠を誓うことをお許しください 」
……いかにもナルシストを絵に描いたような騎士が私を見詰めています。
「私にガンを付けるとは、いい度胸です ! 」
ちょっと、メイドジョークを言っただけなのですが、騎士たちはギョとした顔をしています。
嫌ですねぇ~、ジョークのひとつも流せ無いなんて、モテませんよ。
「ジョークです。 帝国ジョーク。
それよりも私が来たのだから、クッキー様とテリーを解放しなさい 」
少しは抵抗するかと思いましたが、素直に従ってくれました。
「 シエスタ、すまない !
俺を信用してクッキーを預けてくれたのに、役にたたなくて……」
耳と尻尾が、しょんぼり下がったワンコみたいな姿を見ては、これ以上は責めることは出ないですね。
それに比べてクッキーは、
「遅いよ、シエスタは !
待ちくたびれたから学園の私の部屋に帰ったら、シエスタ特性のクッキーをご馳走してよね ! 」
共食いでもするつもりですか、貴女は !
「貴女なら簡単に捕まったりしなかったはずですよ、クッキー様 !
孤児でも無くメイドでも無い、今の貴女は天下無敵の公爵令嬢なのですから ! 」
まぁ、あの大人気Web小説のヒロインみたいなことをされても困るのですけどね。
「ムゥゥゥ、昔からシエスタに口喧嘩では勝てないよ !
少しは優しくしてよ ! 優しい言葉で褒めてよ ! もっとチヤホヤしてくれても良いよね、シエスタも ! 」
ア~アッ、失敗してしまいましたね。
クッキーが完全に拗ねてしまいました。
駄々を捏ねだすと厄介なんですよね、クッキーは !
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