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側近選び 11 (ルーカス) BL注意!
案内された食堂はこざっぱりとした広くて明るい部屋だった。
装飾は余りされてないが、それでも豪華な部屋だ。
「ここが側近および専属侍女の食堂となりますが、食事だけでなく連絡や情報のやり取りもこちらで行われる事になります。また執事となった場合専用の別室があり、そこで食事や連絡等のやり取りを行います」
なぜ執事になる道がある事を言ったのか……
「執事になる可能性がある?」
思わず出た疑問にクスリと笑われた。
「ええ、そうですよ。ルーク様は帝国出身で帝国は実力主義の側面があります。貴族だからと言って特別扱いする事が無いと私達は奥様から教えられました。たとえ平民でも努力すれば役人になる事も許されるのだと……その様な考えが浸透している帝国人であるルーク様が才能ある者を簡単に放すとは到底思われない。それが私達執事全員の推察です。きっとルーク様は全員留め、己の手足にするだろう……と」
執事全員……それは執事長を始めとする執事達の考えなのか……
執事達の他に若い執事は俺が見た限り三人か四人だ……そこに俺達の……選ばれなかった三人が加わる?
執事として手足となる?
だが領主館勤めの執事となれば、出世は確実だ。
専属侍女のアニス様は俺じゃない、多分キースだと思うけどあいつがお気に入りだと思うから……それこそ婚姻相手にでもされるかも知れないな。
執事が着ているお仕着せも高そうな仕立てだし、悪くない。
戻って誰かの側近になっても領主館に勤めるのと比べれば執事の法が良いに決まってる。
「さて、少し早めに来て貰ったのは説明をしなければいけないからだ」
説明?食堂のか?まさかな……
「基本的に側近は主人である領主一家の皆様と同じ食事をとる事となっている」
思わず驚いて声が出そうになる。
言わば従者の立場なのに何処まで特別扱いされるんだ?
部屋住みってのもそうだし、食事もかよ!
「更に言うと、ここでの食事はエリーゼ様が考案なされた新しい料理や甘味が出される。勿論、執事もほぼ同じ食事だが仕事の関係上食事をとる時間は遅くなる」
甘味。それは到底簡単に口に入らない物だ。
それがここでは簡単に入る……そう言われた。
「少し早いが早く慣れて貰う為にも、ここで紅茶を飲みながら質疑応答を行おうと思う。出入り口に近い席に好きな様に座って良いと聞いている、奥の方は既に決まってるから座らない様に」
そう言われ手近な席に座る。
執事ご紅茶を淹れ、お皿に盛られた茶色くて丸い……甘い匂いのする物をそれぞれの前に置いた。
「これはバタークッキー、領主館においては普通に皆が口にする甘味だ」
高価な甘味が使用人にまで出される。
驚きつつも渋みのない紅茶と初めて食べるバタークッキーに俺は夢中になった。
装飾は余りされてないが、それでも豪華な部屋だ。
「ここが側近および専属侍女の食堂となりますが、食事だけでなく連絡や情報のやり取りもこちらで行われる事になります。また執事となった場合専用の別室があり、そこで食事や連絡等のやり取りを行います」
なぜ執事になる道がある事を言ったのか……
「執事になる可能性がある?」
思わず出た疑問にクスリと笑われた。
「ええ、そうですよ。ルーク様は帝国出身で帝国は実力主義の側面があります。貴族だからと言って特別扱いする事が無いと私達は奥様から教えられました。たとえ平民でも努力すれば役人になる事も許されるのだと……その様な考えが浸透している帝国人であるルーク様が才能ある者を簡単に放すとは到底思われない。それが私達執事全員の推察です。きっとルーク様は全員留め、己の手足にするだろう……と」
執事全員……それは執事長を始めとする執事達の考えなのか……
執事達の他に若い執事は俺が見た限り三人か四人だ……そこに俺達の……選ばれなかった三人が加わる?
執事として手足となる?
だが領主館勤めの執事となれば、出世は確実だ。
専属侍女のアニス様は俺じゃない、多分キースだと思うけどあいつがお気に入りだと思うから……それこそ婚姻相手にでもされるかも知れないな。
執事が着ているお仕着せも高そうな仕立てだし、悪くない。
戻って誰かの側近になっても領主館に勤めるのと比べれば執事の法が良いに決まってる。
「さて、少し早めに来て貰ったのは説明をしなければいけないからだ」
説明?食堂のか?まさかな……
「基本的に側近は主人である領主一家の皆様と同じ食事をとる事となっている」
思わず驚いて声が出そうになる。
言わば従者の立場なのに何処まで特別扱いされるんだ?
部屋住みってのもそうだし、食事もかよ!
「更に言うと、ここでの食事はエリーゼ様が考案なされた新しい料理や甘味が出される。勿論、執事もほぼ同じ食事だが仕事の関係上食事をとる時間は遅くなる」
甘味。それは到底簡単に口に入らない物だ。
それがここでは簡単に入る……そう言われた。
「少し早いが早く慣れて貰う為にも、ここで紅茶を飲みながら質疑応答を行おうと思う。出入り口に近い席に好きな様に座って良いと聞いている、奥の方は既に決まってるから座らない様に」
そう言われ手近な席に座る。
執事ご紅茶を淹れ、お皿に盛られた茶色くて丸い……甘い匂いのする物をそれぞれの前に置いた。
「これはバタークッキー、領主館においては普通に皆が口にする甘味だ」
高価な甘味が使用人にまで出される。
驚きつつも渋みのない紅茶と初めて食べるバタークッキーに俺は夢中になった。
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