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1巻
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しおりを挟むご令嬢、婚約破棄される
「エリーゼ・フォン・シュバルツバルト! オーガスタ王国第三王子、ジークフリート・アルベルト・オーガスタの名において貴女との婚約を破棄する」
は?
オーガスタ王国第三王子様よ、本気か? …………あれ?
まてまてまて……なんで王子様? どうして王子様なんて思ったのかしら? 大体私に王子様の知り合いなんていないしね! 二次元の王子様はたくさんいるけど(笑)
日本のど田舎のさらに山奥みたいなところで暮らしているんだもの、王子様と知り合うなんて無理無理無理!
……いや、でも待てよ……私の脳がこの王子様とやらは知り合いだと訴えているのだけど……ハテ? オカシイナー。
このやたらと煌びやかな場所もなんか見覚えがあるような気がする……
うーん? 映画? マンガ? 違うな…………テレビ? テレビかな? うん、テレビだった。でもアニメじゃない……ゲームだ……それも乙女ゲーム。
大人気だからって伯母さんが貸してくれたヤツ。〈ラブ・プリンセス ~君こそが愛しいプリンセス~〉とかベタなタイトルのやたらと人気声優たくさん使ってたヤツ!
あれだ! あれのラストの断罪シーン……って……なんでカナー? 大体私、あのソフト伯母さんに返すつもりで……
そうだ家に帰ってなんかダルいし、ポーッとするから明日返しに行こうと思って、玄関のゲタ箱の上に置こうとしたらフラッとして……
体が熱くて薄着で倒れたの? 私……あんな寒いところで倒れて死んだの? 一人で? 乙女ゲームのソフト握りしめて?
それでよく読むラノベよろしく転生したの? 〈ラブ・プリ〉の世界に? あろうことか悪役令嬢のエリーゼに? しかも断罪シーン突入のところで記憶を取り戻したの?
私、何かしましたか? 神様! 中学で父母を亡くして祖父母と暮らして! その祖父母だって高齢で亡くなって! 私二十四歳から十四年間、山の中の広い一軒家で孤独だったけど、清く正しく生きてきたじゃない!
何よ……転生してエリーゼになったなら……もぅ佐藤百合子じゃないじゃない……私、一人で暮らして一人で死んだの……生活は恵まれてたけど、そんなのあんまりじゃない。そりゃあ〈お一人様〉だったけど結婚したいと思ったことくらいあったのに……ちくしょう……
ちくしょう!
転生したらしたで、王子妃になるための教育とか……エリーゼとしての記憶をザッと見たら、あまりのブラックさにヘコむわ!
労基があったらめちゃくちゃ叩かれちゃうなー、こんなのやってられませんよ。そんなに色々ガンバレませんって。そりゃもう王子様が逃がしてくれるなら逃げますって。
よし! 婚約破棄のったろ!
お父様ゴメーン(笑)
許してね!
「さすがにびっくりしたようだな! だが、私の気持ちは変わらないぞ!」
おっと、返事をする前に痺れが切れちゃったか(笑)
こらえ性がないなぁ、たぶん一分もかかっとらんぞ。
「どんなに抗っても……」
「婚約破棄、承りました」
「……承りました? だと……」
王子がキョトーンとしてるわ(笑)
そっちから言い出したんじゃない、後ろにいる小娘が新しい婚約者でしょ? 早く、それ言いなさいよ。
………………チッ、こっちから聞かなきゃいけないのかよメンドクセェ。
「殿下、そちらの方はどちら様でしょう?」
「何を白々しい! 私の可愛いマリアンヌをこれまでさんざん虐げ侮辱しておいて!」
アホゥ! 何が可愛いマリアンヌ! じゃ。こっちは五歳の頃から、お前の婚約者やぞ!
婚約者ほったらかして別の小娘可愛がるとか、ありえへんでしょうが!
まぁ、いいわ(笑)
「虐げ侮辱したなど、記憶にございませんが……そちらの方が新しい婚約者になるのでしょうか?」
怒りで顔を赤くしたと思ったら、にこやかに振り向いて小娘を見つめる王子。
「あぁ、私の新しい婚約者マリアンヌ・フォン・ドゥルテだ」
ドゥルテ……聞いたことある、怪しさ大爆発な商会経営してる男爵だわ……
こっちは隣国との唯一の街道を持ってる辺境侯ですけど……しかも国内最大の港まで抱えてるのに……
まぁ、いいや。
しかし学園の卒業記念パーティーの開始直前、貴族は大勢来てるけど国王陛下も王妃陛下もまだ来てない状況でやっちゃってさぁ!
後の祭だしゲームなら家から追放されるとこだけど、こっちの家族関係は良好だから追い出されることもないかなぁ? たぶん。
「左様ですか、おめでとうございます。是非ともお幸せになってくださいませ」
「えっ!」
「祝福……してくれるのか?」
二人してびっくりしないでほしいわ(笑)
当たり前でしょ、前世のこと思い出したらスーパーブラック企業も真っ青な王家に嫁ぐとか無理ですー。
しかも五代前の王太子妃の事件がきっかけで、嫁いでくる令嬢は完全監視のもと子供を産むまでほぼ監禁状態で過ごさなきゃいけないのよね。プライバシー丸無視とか、きついです。
「もちろんですわ。マリアンヌ様、殿下と末永くお幸せに」
ホホホっと笑って、フェードアウトしよう。断罪とか受け付けませーん(笑)
「では、失礼いたします。ホホホ……」
カーテシーをして、そそくさと……アルェ? お父様が渋い笑顔でこっち見てる? 怒ってはいないみたいだけど、何かしら?
とか思ってたら、王子が後ろから何か言ってくる。
「エリーゼ、今まで大義であった。辺境侯の娘などという、田舎の貴族令嬢を妻に迎えるわけにはいかなかったのだ」
はぁ? バカか……辺境は田舎って意味ちゃうんやで……
……って、お父様がめちゃくちゃ怒ってるわよ! さっきの笑顔は怒りをこらえてたのね!
今まで婚約者だったから、関税も通行料も安くしてやってたのに知らないわよ! お父様、やり手なんだから!
「左様ですか……辺境は田舎ですか……」
振り返ったら、マリアンヌ様ニヤニヤ笑ってますよ。貴女も残念思考の脳内お花畑ですか?
まぁ、いいですよ~。
私は田舎に帰って、植生とか色々調べたいしな。場合によっては、内政チートやら農業チートやら飯テロやら、やらかすつもりですから! せっかくの異世界エンジョイしたいので!
私はクルリと出口に、というかお父様に向かって歩き出した。
……もっとも、たどり着く前に出口が騒がしくなってきましたけどねー。残念!
めっちゃザワザワしてるぅ! パッカーと海が割れるように、人垣が割れましたわ!
その向こうから国王陛下と王妃陛下が青い顔して、歩いてきてます。
気持ちは分かりますよ! 宰相のヴァン公爵がお二人に説明してるの聞こえてます。
お父様をチラ見したら、黒い笑顔で国王陛下見てるぅ(笑)
やだわぁ、絶対悪いこと考えてる。
真っ当な貴族だし、犯罪者思考じゃないけど、策略大好きっ子で体を鍛えるのも大好きっ子ですからなぁ……
文武両道を地で行く男ですから、お父様は!
関税と通行料は正規の金額に戻すだろうし、港の使用料も請求するだろうな。
他にも今まで融通していた物資やお金が色々あるのに、どうなっちゃうかなー。
「父上! 私はエリーゼとの婚約を破棄し、マリアンヌと新たな婚約をいたしました!」
バカですか!
婚約破棄は本来勝手にできることじゃないんだよ! ついでに言うと、婚約も勝手にできませんわ!
ガチのバカでしたか! バカ王子!
「……シュバルツバルト侯、すまない……なんで、こんなことに……」
あー半泣き顔だわ、陛下カワイソー!
まぁね、この国って隣国はたった一つでね。
国土がスペインの下側みたいな形で地続きになってるのは隣国だけなんだけど、国境にはアルプス山脈かな? って思うくらいに高い山々が連なってて越えるのは困難なのよね。
唯一低くなってるのがウチの領の一部でそこだけが谷間みたいになってるの。陸路で行き来できるのは、その一ヶ所だけ。
しかも、海側もひどい。ウチの領と隣の領にだけ、砂浜や港がある。それ以外は断崖絶壁。
下は岩場だらけで、波も荒い。船が接岸できる場所は三ヶ所だけで、うち二ヶ所がウチの領。
そんなところだから、辺境伯から位が上がって辺境侯になった。っていうことになってる。
田舎だから辺境って呼ばれてるんじゃないのよ、国境に接してるからよ。守るべき王都から見て辺境だからなのよ。
隣国との間で人も物資も行き来してる分、栄えてるのよ。
港には隣国以外の国の船も行き来してるから、王都より珍しいものだってあるのよ。
……なんか、悲しくなってきた。私、こんなことも知らないバカ王子と結婚する予定だったんだ……
「いや、構いませんよ。陛下、申し訳ないが近々娘を連れて領地に帰っても構いませんかな? ……どうやら娘は疲れたようですし、先々のことを思えば領地に帰るのが最善かと」
ウワァ……キレテルワー。
そっと周りの貴族を窺えば、青い顔した方が何人も……大体は高位貴族の方だわ……
「あ……あぁ、そうだな……分かっ――」
「では陛下、失礼いたします。エリーゼ、帰るぞ」
はっや! 被せるが如く、言い切った!
「はい、お父様。私、とても疲れましたわ」
「そうだろうとも、さぁ領都の邸に帰ろう」
いったん王都の邸に帰ってから、近いうちに領都の邸に向かうってことだね。
だって、このまま領都に向かうには、ちょっと軽装すぎるもの。
この世界は剣と魔法の世界で色々できることがあるけど、魔物もいるから死亡率は割と高い。
それに疲れたのは本当だし、お腹も空いた。
前世なら、お茶漬け食べてひとっ風呂浴びて不貞寝するくらいには疲れてる。
さっさか馬車に乗ります。対面にいる、お父様が無言です。……いや、今までずっと無言でしたけどね。
雰囲気わっるー(笑)
どうしようカナー。
馬車はー進むーよー、ガータゴートとー♪
王城から離れまーす。
一旦停止しました! 城門ですね! さらば、王城! 今日のイベントは忘れない(笑)
……とか思ってたら動き出しました~。早ーい。
「エリーゼ、あのバカ王子にこれまで付き合わせて悪かったな」
お父様が謝った! お父様、なんにも悪くないのに! あのバカ王子のせいで! 許すまじバカ王子!
「いえ、お父様。お父様がそのように仰る必要などありません」
「フゥ……もう少し見所があると思っていたのだが、見込み違いだったようだ」
やっだー! 美中年の溜息とかセクシィー!
眼福ですぅ! ゴチでーす!
「あんなにバカだと、付き合うのもためらわれるな……とにかく、婚約破棄を受け入れたのは正解だったな」
「フフッ、正解ですか。ありがとうございます、もしお叱りを受けたらどうしようかと……」
いや、叱られるとは正直思ってなかったけどね。……はっ! お父様がニヤリと笑ったわ! 素敵!
「叱らんさ、まぁ……まさかあのような場で下らない茶番のようなやり取りが行われるとは予想もしていなかったがな」
「あー、そうですよねぇ。私もあのように騒がれるとは思ってもおりませんでした」
あーやだやだ、溜息出ちゃう。
幸福が逃げちゃうわぁ、今日のラッキーアイテムのスイーツ食べたくなってきた。今日の占いとかありませんけど。
…………おや? 馬車が止まった…………
ってことは、お家に着いたー! ヤッター! ヤッター! ヤッターマ……言えぬ!
あっぶなー、懐かしアニメのタイトル、うっかり言っちゃうトコだった。
「ふむ、話し込んでいたらもう邸に着いたか。食事を済ませたら皆で今後のことを話そう。よいな」
さすが、お父様! 分かってらっしゃる。ニッコリ笑顔でお返事よ!
「もちろんですわ、お父様」
お家ごはん。とその夜
やっと王都の邸に着きました。
あー、お腹空いたー。ゴトゴト進む馬車の振動が空きっ腹に響いて辛かったんだ。
腹ペコリーナな私は、ガッツリごはんが食べたいデス!
そのためには、邪魔くさいコルセットを外さねばならない!
私のウエスト五十六センチなのに、さらに絞ってくれてるからね! 私の侍女、優秀だけど容赦ない!
従者の手を借りて馬車から降りたら、すぐ言わないと食堂に直行しちゃう。心の中で、ヨッコイセと呟いて馬車から降りる。
「お父様、着替えてきますので少々お待ちください」
馬車を降りようとしていたお父様が、ニコリと微笑みましたわ! やぁン、キュンキュンするぅ!
「あぁ、楽な格好にしてくるといい。少し長引くかもしれんからな」
「ありがとうございます。では、失礼いたしますわ」
ダッシュ! ……はできないから、優雅に見えるように早歩き。
令嬢としての記憶も、前世の記憶もあいまいだけど、思い出そうとすればちゃんと思い出せる。
不思議なことだけど、そういう仕様なのかと思えば納得できた。
今も自室に向かおうと思っただけで、体は勝手に動いていく。
ご都合主義か? とツッコまれるかもしれないけど、事実なのだから仕方がない。
慣れ親しんだ動きで、カチャリと扉を開けて中に入ると、部屋付きの侍女アニスが慌てて駆け寄ってくる。
「エリーゼ様、せっかくのパーティーですのに、こんなに早くお戻りだなんて……どうして……」
やんだー、涙目の侍女とか可愛い~じゃなくって、用件言わないと。
「アニス、色々あったのよ。着替えたいから、手伝ってちょうだい。……楽な格好になりたいの」
「はいっ。コルセット、お取りしますね」
準備をしにパタパタと駆けていくアニスは、私の一つ下の十七歳だ。
身長もちょっと低くて可愛いんだよな~。
アニスに呼ばれて、ゆっくり衝立の向こうに行くと、シンプルな空色のドレスと柔らかい布で作った靴が用意してあった。
黙って立ってるだけで、ドレスもコルセットも取っ払われる。
何も言わなくても、アニスの動きに合わせて体が勝手に動く。
クルクルと動き回って、ボーッとしてる間にドレスの着付けが終わった。
「お待たせいたしました」
「ありがとう、これで心おきなく食事できるわ」
アニスはペコリと頭を下げて、さっきまで着ていたドレスを抱えて消えた。洗濯室に向かったのだ。
今日の日のために作ったドレス。ちょっとしか、着てあげられなかった。でも……そのうち着倒してやらぁ!
さぁ、ごはんごはん♪
この世界のごはんってどんなんだっけ……………………素材の味と塩味だっ! 甘いものはといえば、蜂蜜と果物だけだっ!
今さらだけどショック!
うぬぅ……料理チートで飯テロは必ずやらかしたる! 絶対にだ!
それよりお父様が待っとるから、はよ食堂に行かな! はっや歩き~♪
食堂到着~。……もう家族全員いるわ……
テーブルにあるのは、骨付き肉(たぶん塩味)、焼き野菜(これも塩味)、スープ(肉と野菜の出汁が効いた塩味)。
はい、我が家の定番メニューですね。切ないわぁ。
「では、いただこうか」
お父様のかけ声で、皆それぞれの席で黙々と食べ始める。美味しいけど、ちょっとさみしいや……
この世界にもハーブとかあるはずなのに、まだ普及してないんだな……食生活が貧しいわけじゃないけど、塩味だけじゃ物足りない。
せっかくのウチごはんなのに、テンション下がる。うん、せめてウチごはんだけでも豊かにしよう!
もぐもぐタイムです。ちょっぴり切ない、もぐもぐタイムです。
ほんのり甘さを感じる肉と塩の味……不味くはないです。
ただ……前世で慣れ親しんだ、コショウが猛烈に恋しいです。
焼き野菜、美味しいなー……お塩をパラリ。うん、野菜の甘さが引き立ってる~。
でも、醤油の方が引き立つよね! 日本人的に!
お肉と野菜の出汁がよく出たスープも、美味し~い!
でも、コンソメじゃなくて塩味だし! 鶏ガラでもなければ、和風のお出汁でもない……なんか……なんか一味足りない。
どうしてだろう………………
治癒魔法のおかげで、医療も進んでない。当然、薬というものがほぼない。ポーションはある、が……あれは薬ではない。
状態異常を治す薬はあるけど、あれも前世の知識で言うところの薬とは違う。
なんせ、錬金術師が作ってるんだもの(たぶん)。
聞いたところによれば……薬草を調合して作るというより、素材と呪文で作るらしい。
ハーブとかスパイスなんて、広まるどころか発見されてませんからー。
ちくしょう! 魔法が便利なのも考えものだな! 治癒魔法が高価じゃないのも医療の遅れに拍車をかけてる。
ちょい傷程度なら、安価で対応してもらえるからね……
小銭だが、ちりつもで商売が成立してまーす。ってことらしい。
結構な傷はそこそこ高価な設定みたいだし、そこはまぁ分かるわ。
でもやっぱりね、なんか体によさそうってことで草とか木の実とか試してみないのは残念だと思うの。
ハーブ&スパイスってそこら辺がスタートだと思うのよ。
エリーゼとしての記憶の中には、前世で聞いたことない植物とかあるし気になるんだよね。
いや、この世界の様々なものの名前が日本語と同じってのがまた……
分かりやすくていいんですけどね(笑)
はぁ……とりあえずコショウ欲しい。あと、砂糖。甘いもの食べたい……
出された食事を、やっとこ食べ終える。
……食後のデザートは果物か……ふぅ…………………………あれ?
果物、丸かじりやん! マジか! 皮、剥かんのかーい!
思い出してみればこれまでも丸かじりだったり、そこに置いてあるナイフで適当に切ったのをかじったりしてた。
ナイフがあるのになんで………………って、まずナイフの使い道に皮を剥くってのがないんだわ。
よし! 剥こう!
リンゴがあるのに、丸かじりとか嫌! このナイフ、ちょっと使いにくいけど大丈夫!
…………剥けましたー! 美味しそーう!
周囲の視線が突き刺さっております。気にしたら負けだ! 食べよう!
え…………思ったより酸味があるなぁ…………でも、食べたことあるような……うーん? ………………分かった! 紅玉だ!
嫌いじゃないけど、甘いふじとか食べたいや……
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