婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

新天地を! 235

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「そろそろ良いかな?」

あらやだ、お父様の事を忘れてたわ(嘘)

「開拓地エリノユの街への移住は早急に行う。春間近では準備するにも急過ぎるだろうからな。開拓地に関してはそれで問題無いな?」

お父様が纏めに入りました。うん、それで良いと思うけど何かあったかな?

「ありません。トールからの報告で既に移住しても何等問題無いと聞いてます。エリーゼが多くの苗を提供してくれた事も大きいですが、隊員達も頑張ってくれたと……褒美の事ですがどうしますか父上」

キャスバルお兄様がお父様にお伺いを立ててます。

「そうだな……特に考えてはいなかったな。何か希望があれば良いのだが……」

お父様がヌーン……と腕組みして考え込みました。褒美ねぇ……特に思い付かないけど、キャスバルお兄様は何か……

「トール。お前の部隊なんだからお前は何か思い付かないのか?」

キャスバルお兄様、トールお兄様に丸投げしました。トールお兄様は首を傾げて……あ……ニコッと笑ったわ!

「そういや、うちの隊員達がエリノユに家族を移住させたいって言ってるやついたな!」

予想外の所から移住希望者が!

「新しい街で整ってると言い難いが?」

「まぁ、そうなんだけど。ホラ、入浴施設が良い!とか新しい野菜や果物も商品にならないやつは街で安価で売買するだろ?そういうのでエリノユの方が暮らし易そうだって言い出したんだよ」

なる程納得。領都にはスーパー銭湯無いもんね。作るにしても土地問題が勃発しちゃう。
今のところ空き地も無いし、街はずれは農地になっちゃってるから建物建てるには不向きだしね。

「ふむ……領都からエリノユの街まで馬車で移動しても大した距離でも無いし、馬でなら更に時間も掛からないし良いんじゃないか?」

キャスバルお兄様からgoサインが出ましたよ!良かったですね、三番隊の移住希望者さん達!

「ホホホ……エリノユの街は早々に移住希望者でいっぱいになりそうね」

お母様が良い事言ってくれました!

「これは提案だが、領都とエリノユの街を定期的に行き来する馬車を出してみてはどうかと思うのだが」

ルークからの提案です。定期的って週一?それとも……

「朝昼晩と一日三便ずつ……は急過ぎるか……朝晩と互いに行き来する馬車があれば買い物や働きに出るのも便利だと思います」

一日二回。どっちかで泊まってってのも可能だし良さそう!

「いや、一日三便行き来にした方が都合が良いだろう。馬車や馬に掛かる金額を考えれば幾らか金を取らねばならないが、エリノユの街は魅力的だ。すぐに人の往来も増えるだろう。個人で行くに大変でも馬車が出ていれば安心だ」

お父様が和やかにウンウンと頷きながら賛成してくれてます。
ひょっとしてエリノユの街は観光都市的な存在になるかもです!
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