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春が来た! 133
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「フフッ……エリーゼ様は義お母様ととても仲がよろしいのね」
ラーラルーナ様が隣でマカロンを摘まみながら微笑んでる。
「ええ!私ね、婚約破棄されてからやっと家族と話せる様になったの。それまでは没交渉みたいな生活してたし、色々ガマンしてたのよ。ほら、王室典範もあったしメンドクサイ王子様もいたしで忙しかったのよ~(笑)今は別の意味で忙しいんだけど、これは仕方ない事だし。きっとこの先もしばらく忙しいと思うのよね……ほら、帝国に新婚旅行?行かなきゃだし」
そう言って紅茶を飲んで、口の中をサッパリさせたらマカロンを手に取り小さく齧る。
ホワンと香るバラの香りとサクカシュッとしたマカロンの歯応えとか……美味しい~。昨日も食べた気がするけど、やっぱり美味しい~。
「バラ尽くしって心が満たされる様で幸せになるわよね」
お祖母さまの言葉にお母様も私もラーラルーナ様も頷く。
「ええ、本当に。帝国でも沢山のバラを愛でて来たけれど、こちらで咲くバラの方が色がハッキリしていて好きですわ」
「ああ……バラは寒さがあると色が際立つと聞いた事がありますわ」
前世、お婆ちゃんのバラ園のお世話をしていた時お爺ちゃんが春と秋の色の違いを教えてくれた事を思い出した。
「ねぇ……それって前世?」
「え?ええ」
ラーラルーナ様がうんうんと頷く姿にハテ?と首を傾げる。
「こちらの世界だとバラのコレクターも少ないし、品種改良も前世の比ではないでしょう。だから前世の知識なのかしらって……」
これはっ!ただのお嬢さんならバラの品種改良とか話題にも出さない筈!
「ラーラルーナ様はバラがお好きでしたの?それともご家族にバラがお好きな方がいらっしゃったの?」
「あっ……私はそれほどでもなかったのですけど、母が……前世の母がガーデニングが趣味で良く雑誌や辞書?辞典?を眺めていましたの。勿論、一緒に買い物となればこの花はどこそかに……とか春は大変でしたわ」
「そうなのね」
ガーデニング……確かいつだったかルークもそんな事言ってたわね……
「私は祖母が大層なバラ好きで、祖父がバラ園を作ったの。だからね、バラはちょっと詳しいの……ちょっとだけね」
「ちょっとでも凄いわ!私は見る専門ですもの」
「あら、見る専門でも良いと思いますわ!花は愛でてなん……ですもの」
おっと、いけない。なんぼとか言ったらお母様に怒られちゃうな!
ラーラルーナ様が隣でマカロンを摘まみながら微笑んでる。
「ええ!私ね、婚約破棄されてからやっと家族と話せる様になったの。それまでは没交渉みたいな生活してたし、色々ガマンしてたのよ。ほら、王室典範もあったしメンドクサイ王子様もいたしで忙しかったのよ~(笑)今は別の意味で忙しいんだけど、これは仕方ない事だし。きっとこの先もしばらく忙しいと思うのよね……ほら、帝国に新婚旅行?行かなきゃだし」
そう言って紅茶を飲んで、口の中をサッパリさせたらマカロンを手に取り小さく齧る。
ホワンと香るバラの香りとサクカシュッとしたマカロンの歯応えとか……美味しい~。昨日も食べた気がするけど、やっぱり美味しい~。
「バラ尽くしって心が満たされる様で幸せになるわよね」
お祖母さまの言葉にお母様も私もラーラルーナ様も頷く。
「ええ、本当に。帝国でも沢山のバラを愛でて来たけれど、こちらで咲くバラの方が色がハッキリしていて好きですわ」
「ああ……バラは寒さがあると色が際立つと聞いた事がありますわ」
前世、お婆ちゃんのバラ園のお世話をしていた時お爺ちゃんが春と秋の色の違いを教えてくれた事を思い出した。
「ねぇ……それって前世?」
「え?ええ」
ラーラルーナ様がうんうんと頷く姿にハテ?と首を傾げる。
「こちらの世界だとバラのコレクターも少ないし、品種改良も前世の比ではないでしょう。だから前世の知識なのかしらって……」
これはっ!ただのお嬢さんならバラの品種改良とか話題にも出さない筈!
「ラーラルーナ様はバラがお好きでしたの?それともご家族にバラがお好きな方がいらっしゃったの?」
「あっ……私はそれほどでもなかったのですけど、母が……前世の母がガーデニングが趣味で良く雑誌や辞書?辞典?を眺めていましたの。勿論、一緒に買い物となればこの花はどこそかに……とか春は大変でしたわ」
「そうなのね」
ガーデニング……確かいつだったかルークもそんな事言ってたわね……
「私は祖母が大層なバラ好きで、祖父がバラ園を作ったの。だからね、バラはちょっと詳しいの……ちょっとだけね」
「ちょっとでも凄いわ!私は見る専門ですもの」
「あら、見る専門でも良いと思いますわ!花は愛でてなん……ですもの」
おっと、いけない。なんぼとか言ったらお母様に怒られちゃうな!
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