精霊姫と皇子様

竹本 芳生

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プロローグ

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昔々、フォルカ大陸は古い神々がおさめておりました。
大陸には、小さい国々がありました。
その国々の1つの皇国に神が作った広大な森があり、神はその森の護り人として大きな菩提樹を精霊へと姿を変えました。
精霊は可憐な少女の姿だったため、神は『精霊姫』と呼び可愛がりました。
神は精霊姫に森を見回り、森の恵みを豊かにする祈りを捧げる事を言い渡すと次の森へといってしまいました。

豊かな森は人間達にとって、生きる上で大切な場所になりました。
人間達は森を護る精霊姫を見かけ、これは精霊姫がいるから豊かなのだと思いました。
そして人間達は精霊姫に感謝のしるしとして、花々や織物を供物として捧げました。
だが、時間がたち供物は増え様々な物へと変わりました。


うんと時間がたち、供物は子供を生贄として捧げることになってしまいました。
最初の子供は親の居ない、小さい少女でした。
精霊姫はその少女のための食べ物や服を求め、それ以外は伝えなかったため人間達は必要であろう分だけを捧げました。
それは、人間達にとって今までよりも少ない供物でした。
しかも、少女が生きている間はその少ない供物で済んだため次も幼い子供を捧げる事に決めました。
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