書き換えオーダーメイド

夜船 銀

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書き換えその二 人魚姫を幸せに④

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目が覚めると栞は琥珀堂の椅子に座っていた。テーブルをはさんで向かい側に縁が腰掛けている。
「お疲れ様でした。栞さん」
「はい…あの、なんか今回魔法の時間短くないですか?5分くらいしかなかったような気がするんですけど」
「あー…」
縁が少し気まずそうに目をそらす。
「実は魔法の効果時間は完全にランダムなんです。今回のように5分ほどの短いときもあれば一時間ほどあったりするときもあるんですよ」
「なるほど、なんとも使い勝手が悪いですね」
「はい…まぁ」
なんとも歯切れが悪い。
これ以上問い詰めても仕方がないので話題を変える。
「ギリギリでしたけど、書き換え成功しますかね」
「さぁ、それは明日になってみないと私にもわかりませんね。でも、伝えたいことはなんとか伝えられたと思います。」
蝶ネクタイを直しながら縁が誇らしげに答えた。
「…縁さん、私は書き換えの時、見ていることしかできませんでした。」
「栞さん今回はギリギリでしたし、それは仕方が…」
「でも!それでも私は書き換え屋も見習いです。」
縁が口をつぐんだ。
「私も書き換えの力になりたい。私にも、いろいろ教えてください…」
「もちろんです。栞さんがそこまで考えていたのは知りませんでした。書き換えの魔法のこと、こちらこそ教えさせてください」

「よろしくお願いします」
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