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治癒の神獣
262─裏:王女の思惑
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「これをお願いします」
私は持っていたペンを置いて書類をそばにいたメイドに渡すと、その者は渡した書類を受け取り静かに部屋を出ていきました。
そしてそれと同時に、私は少しだけ体から力を抜いて椅子に寄り掛かります。
これまで仕事をしてきたのですから、少しくらい休憩してもいいでしょう。
「アリアン。お茶をもらえるかしら」
「はい。王女殿下」
私の言葉に反応してアリアンがお茶の用意をし始めます。
勇者スズキの死後、あの者につけていたメイドのアリアンは私の直属に戻しました。
今は裏切り者の処分などを終えてどこも人手不足なので、そういう意味では勇者スズキが死んでくれて助かっています。
……魔族に対する対抗策が失われた事になるので、喜ばしいとは言いきれませんが。
「……勇者達は行きましたね」
窓の外を見ながら呟いていると、目の前にお茶とお菓子が用意されました。ですが、それらを用意したアリアンはどこか浮かない顔をしているように感じられます。
「アリアン? どうかしたかしら?」
そう問いかけると、アリアンは一瞬だけ戸惑うように視線を彷徨わせてから口を開きました。
「……一つ、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「ええ」
「勇者達は大丈夫でしょうか?」
アリアンの口から放たれた言葉に、私はほんの一瞬だけ眉を寄せてしまいました。
「……大丈夫、というのは勇者達の心配をして、というわけではありませんよね?」
「はい」
アリアンはすぐに頷きました。それこそ、一瞬の躊躇いなく。
でも、そうでしょうね。もし躊躇うようでしたらアリアンの今後について考えなくてはなりません。
「勇者達にかけた暗示……特に勇者タキヤの暗示は解ける事はないのでしょうか?」
「ああ。それでしたら心配ないでしょう」
勇者達には私達にとって都合のいいように動いてもらえるように、魔術や薬による暗示をかけていました。
勇者ナガオカとスズキの死後、私達はこれ以上勇者が減らないように、残りの勇者三人に私たちの命令を聞くように暗示をかけることにしたのです。
あの日、勇者二人が死んだ日にナガオカだけでも暗示をかける事ができていれば、少なくとも二人同時に殺されるなどという事はなかったでしょう。
……それでも、裏切りに合い不意の襲撃を受けたにしては三人残ったのですから、それだけでも良しとしなくてはなりませんね。
一応、私の邪魔をする裏切り者の屑共を処理する事ができたのですから、十分な活躍はしたのだと思うことにしましょう。
ある意味では戦場で敵を殺すことよりも大きな戦果であるのは事実ですし、あの二人にも死んだ意味があったという事ですね。
……もっとも、スズキの方は死んでいるか怪しいですが。
状況的に考えるのであれば死んでいてもおかしくはないのですが、私はどうにも結果に納得できずにいます。
突然召喚されて訳も分からないはずの状況で私を利用しにきたあの男が、それほどたやすく死ぬでしょうか?
生きているという確証もないのですが、アレが死んだと確信が持てるまで、私の中ではアレが死んだと判断することはありません。
それに、どうやら獣の国でそれらしき人物がいたという情報も密偵から入ってきています。
駒となっている人もどきの獣からの情報では、その者はそれなりに王に信用されている立場のようです。
それが勇者スズキなのか、それとも例の国境で出た偽勇者なのかはわかりませんが、どちらにしても情報収集と警戒は続けておく必要はあるでしょう。
まあ、それもこれからの作戦で無駄になるかもしれませんが。その時はその時で構いません。
……話が逸れましたね。
三人にかけた暗示ですが、万が一にでも気付かれてスズキのように反抗する者が出ないように、毎日ゆっくりと術を施していきました。
基本的には魔術だけでしたが、時に薬も使用して術にかかりやすくもしました。
本当は隷属の方が良かったのですが、それをするにはあの勇者達は強くなりすぎました。
こちらの世界に来てからまだ一年も経っていないというのに、すでにその力は精鋭の騎士達ですら敵いません。
城に使えている魔術師の筆頭であるヒースや精鋭数人がかりであれば対抗できますが、ヒース曰く、あと一年も鍛えればまともな戦いでは勝てないほどだそうです。
技術、という面で見ればまだまだ粗はあるようですが、勇者達にはその差を覆すような『スキル』という力がある。
ですので、命令を強制させる事のできる『隷属』ではなく、思考の方向性を変えたり混乱を起こしたりするだけの『暗示』をかけることになったのです。
今となっては遅いですが、最初から術をかけておけばよかったと思いますね。
まあ、呼び出される勇者がどのような存在なのか分からなかったので、もし万が一にでも暗示や隷属の術に対しての対抗策を持っていた場合を考えると、召喚の術にそう言った類の術を混ぜておく事は危険だったのは理解していますが。
本来ならばもっと早く術が完全にかかっていてもおかしくなかったのですが、仲間が死んでしまった事で警戒していたのか、想定よりも遅くなりました。
しかも、カンザキとサイトウの二人の勇者は既に完全にこちらの思うように動かせるのですが、勇者タキヤだけは暗示にかかりにくい体質だったのか、どうやら未だに暗示の効果が安定していないようです。
数日拘束して無理やりかけようとすればなんとかなったでしょうが、その場合は暴れずに大人しくしていてくれれば、という前提があります。そんな事は無理でしょう。確実に暴れられてしまうに決まっています。
ですが……
「今も国境に向かう馬車の中で常に術を施しています。普段であれば同じ場所にずっと留まっていることなどないので出来ませんでしたが、今は違います。国境に着く頃には完全に術がかかり、こちらの思うように動かせるでしょう」
「そうでしたか。余計な事を言いました」
勇者たちを運ぶ馬車には細工が施してあり、常に中にいる者に術をかけている状況です。国境に着く頃にはタキヤもしっかりと術にかかっている事でしょう。
そうなれば、後は勇者としての力を存分にふるってあの人もどきの獣を片付けてくれるはずです。
それに合わせて向こうの国のあちこちで騒ぎを起こす手筈になっています。そうなれば国境に援軍を出すこともできずにたくさん死んでいく。
もし国境の方に兵力を集中するのなら、国中で起こる騒ぎによって国中で獣どもが死ぬ。
国内の混乱に力をさくのであれば、国境付近が我々の手に落ちる。
そのどちらにしても救援を出すわけですから首都は手薄になる。そして事前に送り込んでおいた者達がそこを叩く。
そうなればもう終わりでしょう。
毎回国境まで出張ってくる向こうの最高戦力である『火炎』は、毒にやられて動けない。
もう一人の『赤鬼』の方健在ですが、そちらが国境の戦場に来た場合は国境の戦いは失敗するかもしれませんが、国中のあちこちで起こる異変には対処できないし、首都の騒ぎもどうにもできない。
なにより、国境の戦に参加してくれれば、『赤鬼』一人であれば殺せるかもしれません。
後は国境付近にいる神獣ですが、こちらにも襲撃班を送っているので国境での戦いには参加できないでしょう。あの場所の戦力は侮れないものですからね。
森が国境付近にまで続いていた時は森に入って色々とできたのですが、今では森までの距離が遠ざかってしまったので少数を密かに送り込む程度しかできなくなってしまいました。
まあ、森を焼いてくれたおかげで森に住んでいる部族と王の関係は悪化しているので、悪いことばかりというわけでもありませんね。間違っても手を取り合うなどという事はないはずですし。
手を取り合って神獣が王の娘の治療をしてしまえば、向こうの最高戦力が復活してしまいますが……あちらの現状を考えればそれはないでしょう。
「ふふっ。さて、どうなることでしょうね」
治癒の神獣が王の娘が侵されている毒を治したり、国境の戦いをひっくり返すような戦力が現れたり、暗示にかかったはずの勇者が暴走したり暗示が解けたりしない限り作戦は成功するでしょう。
たとえいくつかの問題はあったとしても、国境の戦いか国内の騒ぎ。そのうちのどちらかが達成されれば十分に成功と言えるので、失敗するはずがありません。
不安があるとすれば、以前に行ったアンデットの大群を発生させる作戦が失敗した事ですね。
ですが、そちらも問題はないでしょう。
最後に来た途中経過までは良かったのですから、あの報告通りのアンデットの軍をどうにかするにはそれなりに戦力を使ったはずです。少なくとも全くの無傷という事はあり得ません。
まさか数千のアンデットを被害なく片付けられるような個人がいるはずもないですし、そんな事は勇者でも無理です。確実に疲弊している事でしょう。
「……本当に、楽しみです」
私は持っていたペンを置いて書類をそばにいたメイドに渡すと、その者は渡した書類を受け取り静かに部屋を出ていきました。
そしてそれと同時に、私は少しだけ体から力を抜いて椅子に寄り掛かります。
これまで仕事をしてきたのですから、少しくらい休憩してもいいでしょう。
「アリアン。お茶をもらえるかしら」
「はい。王女殿下」
私の言葉に反応してアリアンがお茶の用意をし始めます。
勇者スズキの死後、あの者につけていたメイドのアリアンは私の直属に戻しました。
今は裏切り者の処分などを終えてどこも人手不足なので、そういう意味では勇者スズキが死んでくれて助かっています。
……魔族に対する対抗策が失われた事になるので、喜ばしいとは言いきれませんが。
「……勇者達は行きましたね」
窓の外を見ながら呟いていると、目の前にお茶とお菓子が用意されました。ですが、それらを用意したアリアンはどこか浮かない顔をしているように感じられます。
「アリアン? どうかしたかしら?」
そう問いかけると、アリアンは一瞬だけ戸惑うように視線を彷徨わせてから口を開きました。
「……一つ、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「ええ」
「勇者達は大丈夫でしょうか?」
アリアンの口から放たれた言葉に、私はほんの一瞬だけ眉を寄せてしまいました。
「……大丈夫、というのは勇者達の心配をして、というわけではありませんよね?」
「はい」
アリアンはすぐに頷きました。それこそ、一瞬の躊躇いなく。
でも、そうでしょうね。もし躊躇うようでしたらアリアンの今後について考えなくてはなりません。
「勇者達にかけた暗示……特に勇者タキヤの暗示は解ける事はないのでしょうか?」
「ああ。それでしたら心配ないでしょう」
勇者達には私達にとって都合のいいように動いてもらえるように、魔術や薬による暗示をかけていました。
勇者ナガオカとスズキの死後、私達はこれ以上勇者が減らないように、残りの勇者三人に私たちの命令を聞くように暗示をかけることにしたのです。
あの日、勇者二人が死んだ日にナガオカだけでも暗示をかける事ができていれば、少なくとも二人同時に殺されるなどという事はなかったでしょう。
……それでも、裏切りに合い不意の襲撃を受けたにしては三人残ったのですから、それだけでも良しとしなくてはなりませんね。
一応、私の邪魔をする裏切り者の屑共を処理する事ができたのですから、十分な活躍はしたのだと思うことにしましょう。
ある意味では戦場で敵を殺すことよりも大きな戦果であるのは事実ですし、あの二人にも死んだ意味があったという事ですね。
……もっとも、スズキの方は死んでいるか怪しいですが。
状況的に考えるのであれば死んでいてもおかしくはないのですが、私はどうにも結果に納得できずにいます。
突然召喚されて訳も分からないはずの状況で私を利用しにきたあの男が、それほどたやすく死ぬでしょうか?
生きているという確証もないのですが、アレが死んだと確信が持てるまで、私の中ではアレが死んだと判断することはありません。
それに、どうやら獣の国でそれらしき人物がいたという情報も密偵から入ってきています。
駒となっている人もどきの獣からの情報では、その者はそれなりに王に信用されている立場のようです。
それが勇者スズキなのか、それとも例の国境で出た偽勇者なのかはわかりませんが、どちらにしても情報収集と警戒は続けておく必要はあるでしょう。
まあ、それもこれからの作戦で無駄になるかもしれませんが。その時はその時で構いません。
……話が逸れましたね。
三人にかけた暗示ですが、万が一にでも気付かれてスズキのように反抗する者が出ないように、毎日ゆっくりと術を施していきました。
基本的には魔術だけでしたが、時に薬も使用して術にかかりやすくもしました。
本当は隷属の方が良かったのですが、それをするにはあの勇者達は強くなりすぎました。
こちらの世界に来てからまだ一年も経っていないというのに、すでにその力は精鋭の騎士達ですら敵いません。
城に使えている魔術師の筆頭であるヒースや精鋭数人がかりであれば対抗できますが、ヒース曰く、あと一年も鍛えればまともな戦いでは勝てないほどだそうです。
技術、という面で見ればまだまだ粗はあるようですが、勇者達にはその差を覆すような『スキル』という力がある。
ですので、命令を強制させる事のできる『隷属』ではなく、思考の方向性を変えたり混乱を起こしたりするだけの『暗示』をかけることになったのです。
今となっては遅いですが、最初から術をかけておけばよかったと思いますね。
まあ、呼び出される勇者がどのような存在なのか分からなかったので、もし万が一にでも暗示や隷属の術に対しての対抗策を持っていた場合を考えると、召喚の術にそう言った類の術を混ぜておく事は危険だったのは理解していますが。
本来ならばもっと早く術が完全にかかっていてもおかしくなかったのですが、仲間が死んでしまった事で警戒していたのか、想定よりも遅くなりました。
しかも、カンザキとサイトウの二人の勇者は既に完全にこちらの思うように動かせるのですが、勇者タキヤだけは暗示にかかりにくい体質だったのか、どうやら未だに暗示の効果が安定していないようです。
数日拘束して無理やりかけようとすればなんとかなったでしょうが、その場合は暴れずに大人しくしていてくれれば、という前提があります。そんな事は無理でしょう。確実に暴れられてしまうに決まっています。
ですが……
「今も国境に向かう馬車の中で常に術を施しています。普段であれば同じ場所にずっと留まっていることなどないので出来ませんでしたが、今は違います。国境に着く頃には完全に術がかかり、こちらの思うように動かせるでしょう」
「そうでしたか。余計な事を言いました」
勇者たちを運ぶ馬車には細工が施してあり、常に中にいる者に術をかけている状況です。国境に着く頃にはタキヤもしっかりと術にかかっている事でしょう。
そうなれば、後は勇者としての力を存分にふるってあの人もどきの獣を片付けてくれるはずです。
それに合わせて向こうの国のあちこちで騒ぎを起こす手筈になっています。そうなれば国境に援軍を出すこともできずにたくさん死んでいく。
もし国境の方に兵力を集中するのなら、国中で起こる騒ぎによって国中で獣どもが死ぬ。
国内の混乱に力をさくのであれば、国境付近が我々の手に落ちる。
そのどちらにしても救援を出すわけですから首都は手薄になる。そして事前に送り込んでおいた者達がそこを叩く。
そうなればもう終わりでしょう。
毎回国境まで出張ってくる向こうの最高戦力である『火炎』は、毒にやられて動けない。
もう一人の『赤鬼』の方健在ですが、そちらが国境の戦場に来た場合は国境の戦いは失敗するかもしれませんが、国中のあちこちで起こる異変には対処できないし、首都の騒ぎもどうにもできない。
なにより、国境の戦に参加してくれれば、『赤鬼』一人であれば殺せるかもしれません。
後は国境付近にいる神獣ですが、こちらにも襲撃班を送っているので国境での戦いには参加できないでしょう。あの場所の戦力は侮れないものですからね。
森が国境付近にまで続いていた時は森に入って色々とできたのですが、今では森までの距離が遠ざかってしまったので少数を密かに送り込む程度しかできなくなってしまいました。
まあ、森を焼いてくれたおかげで森に住んでいる部族と王の関係は悪化しているので、悪いことばかりというわけでもありませんね。間違っても手を取り合うなどという事はないはずですし。
手を取り合って神獣が王の娘の治療をしてしまえば、向こうの最高戦力が復活してしまいますが……あちらの現状を考えればそれはないでしょう。
「ふふっ。さて、どうなることでしょうね」
治癒の神獣が王の娘が侵されている毒を治したり、国境の戦いをひっくり返すような戦力が現れたり、暗示にかかったはずの勇者が暴走したり暗示が解けたりしない限り作戦は成功するでしょう。
たとえいくつかの問題はあったとしても、国境の戦いか国内の騒ぎ。そのうちのどちらかが達成されれば十分に成功と言えるので、失敗するはずがありません。
不安があるとすれば、以前に行ったアンデットの大群を発生させる作戦が失敗した事ですね。
ですが、そちらも問題はないでしょう。
最後に来た途中経過までは良かったのですから、あの報告通りのアンデットの軍をどうにかするにはそれなりに戦力を使ったはずです。少なくとも全くの無傷という事はあり得ません。
まさか数千のアンデットを被害なく片付けられるような個人がいるはずもないですし、そんな事は勇者でも無理です。確実に疲弊している事でしょう。
「……本当に、楽しみです」
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