聖なる歌姫は嘘がつけない。

水瀬 こゆき

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出会い編

それを最初に言ってくださいよぉ!

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 「おっはよ~ティーナ!今日も可愛いねぇ!」

 「おはようございますリサーシャ。嬉しいお世辞をありがとうございます。でもリサーシャの方が絶対可愛いですよ?」

 「おはようティーナ。リサーシャも、おはよう」

 「おはようございますアメルダ」

 「あ、アメルダ!おはよ~~今日もツンデレだねぇ!ツインテールが似合うよ!」

 「ツンデレ…??」

  今日も今日とて女子会です!
後ろに約1名男性ゼンがいる気がしますが、これは女子会です。

 因みに余談ではありますが、あのお茶会の後のこと。
ゼンたちはあっという間に打ち解けて行きました。
ゼンも砕けた口調で話すようになりました。
背中を押した甲斐があったってもんですよ!

 「ゼンおはよー」

 「ああ、おはよう」

 「お、おはよう。この私が挨拶してあげたわよ感謝なさいっ!……いつも暴言吐いてごめんなさい」

 「いや気にしてないぞ?おはよう」

 ね?仲良いでしょ?
ふふふ、嬉しいものですね。
自分の友達が楽しそうにお喋りしているのを見るのって。

 全員が席に着いたところで(勿論ゼンもです)リサーシャが口火を切った。

 「じゃあ全員揃ったことだし…早速本題に入ろうか」

 「そうね、そうしましょう」

 「…?本題?今日は何か大切な話でもあるんですか?てっきりいつもみたいに楽しくお喋りするだけだと思ってたんですけど」

 「えーっとね、実はそうなの。ティーナには黙ってたんだけど…今日はティーナにある夜会への出席をお願いしたくて来たのよ」

 え?そうなんですか?
それなら前もって言ってくれたらよかったのに。

 「私達も参加する夜会なんだけど、一緒に出席してくれない?まあ、ティーナがいなくても全然、これっぽっちも寂しくないけど!」

 「2人も参加するんですか?なら勿論行きますよ!」

 デビュタント以来、夜会のお誘いが大量に届いているのですが…実は全てお断りしていたのです。
 だってボロが出そうなんだもの!
変なこと口走りそうなんだもの!
 でも、2人が一緒なら安心です。

 アメルダとリサーシャは、2人して大仰に喜んだ。

 「本当に!?ありがとティーナ!」

 「嬉しいな、ありがとう…とでも言うと思った?ふ、ふんっ!……すごく嬉しい。ありがと、ティーナ」

 「ふふ、そのくらい朝飯前ですよ!」
 
  にこにこと微笑むアルカティーナの横で一人優雅に紅茶を飲んでいたゼンが唐突に聞いた。

 「口を挟むようで悪いが…何で夜会のお誘いをお嬢がうけただけでそんなに喜ぶことがあるんだ?」 

 「言われてみればそうですね。リサーシャ、アメルダ。何か事情があるのですか?」

 すると彼女らは二人してサッと明後日の方向を向きました。
 …………怪しいです。
 あまりに怪しいので問い詰めてみたところ、「落ち着いて聞いてね?」と念に念を押してからリサーシャは教えてくれました。

 「実は、その夜会の主催者に頼まれたんだよね。ティーナに出席するよう頼んでくれって。」

  「それは何でだ?」

 すかさず聞いたゼンに、リサーシャはウッと息を詰まらせ、そして答えました。

 「ティーナと話がしたいって。あと、ティーナは凄く人気があるでしょ?だから、人気者の出席によって他の貴族の出席率もよくなるから、だって」

 「んー?ちょっと待ってください。わたくしが、人気者?あれ?幻聴ですかね?あり得ない単語が…」

 「え、それ本気で言ってる?だって、ティーナはタダでさえ見た目が天使じゃない?」

 「目、腐ってます??」

 いや、「じゃない?」って言われましても。
実際わたくしの見た目は天使じゃないのですが。
平凡な顔立ちなのですが。
ちょっとそこの従者ゼン!何が「確かにそうだな」ですか!貴方も腐ってるんですか、目。

 「しかも、公爵令嬢でしょ?」

 「それはまあ、そうだな」

 「はい。そうですね」

 その前に悪役令嬢ですけどねー。

 「それから何より、今をときめく『聖なる歌姫様』じゃない?史上最年少の聖女候補じゃない?」
 
 「今をときめくって何ですか」

 と言うかまた出ましたよ『聖なる歌姫』!
わたくしの二つ名!
すごい恥ずかしいやつ!!
うぴゃーーーーーーーーー!

 「ね?だからティーナは今や国中から人気を集める大スターなんだよ。ちなみに言っとくけど、ゼンもそうだよ?知ってた?ほら、ゼンは史上最年少の第一騎士団員だからね。」

 うそーーーーお!
えーーーーーーーーーーー!
何それ知りませんよぉ~!?!?
国中から?人気を?集める?
大スタァーー!?
 それは誰のことですか!?
わたくしじゃないですよ、そんなの!
でもゼンは納得ですね!
だってゼンはすごいですもん!
流石です、ゼン!

 「はぁ、まあ良いですよ。夜会は苦手なんですけど…二人が参加するなら出席します」

 「本当に!?やった!」

 「あ、ゼンも出席するように伝えて欲しいって言われたわ。」

 「げ」

 ゼンが顔を大きく引きつらせました。
うんうん、気持ちはすごーくわかります。

 「えーと、欠席したいんだが…?」

 苦虫を噛み潰したような顔のまま言ったゼンに、リサーシャは無慈悲な一言を言った。

 「あ、無理無理。ゼンの出席は確定だよ。王命だもん」

 「「王命………………????」」

 ん?なんでそこで陛下が登場するのですか?
夜会の出席が王命?
と、言うことは……
あれ?何でしょうか、すご~く嫌な予感が。

 「そう言えば良い忘れてたけど、その夜会の主催者。陛下だから」

 その言葉に、ゼンは固まりました。
文字通り、カピーーンと固まりました。

 そしてわたくしはと言えば…

 「それを最初に言ってくださいよぉ!」

 淑女にあるまじき行為ですが、絶叫しました。
何てこと!
陛下主催の夜会??
そんなのヤバヤバじゃないですか!
多分攻略対象様も多数参加する筈ですよね?
ヤバイヤバイ!ヤババババ!
攻略対象様と関わるのは危険です!
それに陛下の前でボロが出たら大変!
ヤババババ

 落ち着け落ち着け
落ち着くのです、アルカティーナ。
今からでも遅くありません。
出席宣言を取り消しましょう!

 「あのぉ、やっぱり欠席ということで…」

 「あ、もう参加の旨を書いた書状、陛下に送っちゃった」

 「アメルダのバカーーー!」

 「えぇ!?」

 嫌な予感が的中しました。
誰か助けてください。


 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 たくさんの方から感想をいただいております。
ありがとうございます!凄く嬉しいです。
これからも是非『聖なる歌姫は嘘がつけない。』を宜しくお願いします。
 そして、近いうちに久々に王子が登場します。
そろそろヒロイン様も出さないとなぁ…
頑張ります…!


 全然どうでも良い話ですが、最近アイスばかり食べています。
 大して暑くもないのに食べています。
アイスじゃないと思えば、ス◯バのフラペチーノを飲んでいます。
 因みに私はお腹が弱いです。
アイスを食べれば当然のように腹痛を起こします。
ですが、アホな私はそれでもアイスを食べ続けます。
そしてその度にお腹を痛めます。めっさ痛い。
はい、アホですね、アホ。
 でも期間限定の味をだすのがそもそもの原因だと思うのです。
  すみません。どうでも良いお話でした( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
 

 お読みいただきありがとうございます!
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