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出会い編
明日から作戦会議よ!
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「ユグドーラ様が転生者ぁ?」
腑抜けた声をあげたのはリサーシャである。
ぽかーんと口を開けたままアルカティーナを見つめている。因みに今は、ゼンは別室で休憩中である。バーサーカーとの出会いの後、彼等は交代制でアルカティーナの護衛を務めてくれるようになった。アルカティーナとしても、気が楽だから結構嬉しい。
「はい。この間手紙のお返事が来まして…そう書いてあったんですよ。ユグドーラ様も、仲間がいたら心強いから知っていたら是非紹介してくれと仰ってましたのでリサーシャに話したと言うわけです」
「成る程成る程。でもなんでいきなり手紙の話題が転生者?」
「それなんですけどね、ユグドーラ様もこの世界のことをご存知みたいなんですよ。何でも前世のお姉様がお好きだったとか。で、悪役ポジにいた筈のわたくしが『聖なる歌姫』様とか何とか呼ばれているのを聞いて、もしかしたら…と思ったそうで」
「成る程ラノベ的展開ね」
「らのべ?」
首をかしげるアルカティーナを横目に、リサーシャは考え込んだ。
ユグドーラ・テンペスはリサーシャ達のひとつ上。かつテンペス公爵家の嫡男である。つまり、リリアム学園に入学すれば彼はリサーシャ達の先輩ということになるのだ。…本人は登校拒否しているらしいが。
今、アルカティーナには味方と呼べる同世代の男はいない。同時に敵も居ないだろうが、味方がいないというのは、緊急事態においてはかなり落ち度になる。例えば、アルカティーナがバッドエンドやデッドエンドを迎えそうな時などだ。男女共に味方を作っておけばそれ程いいことはないだろう。味方がいるのと、いないのとでは全くエンドが変わって来るのだから。だから、転生者であるユグドーラをもし味方につけることができたなら、それはアルカティーナにとってかなりの前進となるだろう。
だが、ユグドーラ・テンペスは犯罪者の弟君でもある。時間には一切関与していないのだから、こう言っては申し訳ない気もするが、はっきり言ってあまり信用できない。
その一方で、ゲームでのアルカティーナの結末は悲惨すぎるものだ。あるルートでは彼女自身が攻略キャラを殺害し、あるルートでは攻略キャラに殺害され、あるルートでは国家反逆罪の罪を着せられ牢屋にぶち込まれ、と本当に碌なものがない。実際のアルカティーナは、ゲームのような『勘違いヒロインな悪役』からはほど遠いが、ゲームの世界だからどう転ぶかわからない。
アルカティーナがバッドエンドを迎えるなんて、許されない。ありえない。
だからこそ、力が必要だった。
絶対的な味方の力が。
ーー私が守らなきゃ。
ーーティーナは死なせない。
ーー今度こそは、殺させない。
ーーそうじゃなきゃ、また……………
その時、リサーシャの頰に柔らかい何かが触れた。
アルカティーナがハンカチをあてがっているのだ。
「急にどうしたんですか?大丈夫です?」
心配そうに顔を揺らがせる友人を見て初めて気がついた。
「あれ?今私……………泣いて……?」
ポタリ、ポタリとこぼれる雫の粒がテーブルクロスにシミを作ってゆく。
なぜ泣いているのか。なぜ涙が止まらないのか。
リサーシャにはわからない。
だが、目の前のアワアワと涙を拭ってくれている少女を見ると、不思議と心は落ち着いた。
ーー大丈夫。だってティーナはまだ生きているもの。
何が大丈夫なのか。『まだ』とはどういう事なのか。
自分で思っている事なのにその意味が全くわからない。けれど、リサーシャは決心した。
彼女を守ろう。
私みたいな『悪役令嬢(笑)』の結末なんて知れてる。大したものじゃない。
今度は私が、あの子に手を差し伸べる番だ。
「ありがとティーナ、大丈夫だよ。ティーナの美少女キラキラオーラが星になって、それが私の目にクリティカルヒットしただけだから」
「……それは………よかったです」
「あのね、私のことユグドーラ様に紹介してもいいよ。仲間は多い方が得!リスクも含めて仲間!」
空に向けて拳を突き上げるリサーシャに、アルカティーナは問うた。
「仲間って…やっぱり『ゲーム』の?」
「当たり!ユグドーラ様も巻き込んじゃえ!…てことで、明日から作戦会議よ!」
「作戦会議??『ゲーム』の?」
「そう!ティーナは『聖霊のアネクドート』のシナリオとか知らないでしょ?だから覚えてる限りのことは教えたげる!バッドエンド回避に向けて作戦会議!」
アルカティーナはナビからもらったマニュアル本を熟読しているため、キャラクターは全員把握しているが、シナリオは流石に知らない。アルカティーナはリサーシャに深く感謝した。
「ありがとうございます!!頼もしいっ」
それでもやはり不安そうなアルカティーナの頭を、リサーシャはふわりと撫でた。
「大丈夫、私が守ってあげる!」
「………………リサーシャが男の方だったら、わたくし今の一言で堕ちてたと思います。撫で撫でとそのセリフの組み合わせは半端ないです」
僅かに瞠目しながらそう告げたアルカティーナに、リサーシャは満更でもなさそうな顔で「うぇへへ」と変態じみた声を漏らした。そして…
「あ、このハンカチ貰っていい?新しいの買って渡すから!!」
花の良い香りのするハンカチを大切そうに握りしめながらそう言った。
リサーシャが男だったら、アルカティーナに惚れられる前に牢獄行きになっていたことだろう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
椿(アルカティーナの前世の名前)は両親から酷い扱いを受けていたにもかかわらず、誰にも相談していませんでした。たった一人で立ち向かっていた彼女は『守られる』ことを知りません。また、褒められることも少なかったので、『頭を撫でられる』という経験もないわけです。
ですので、アルカティーナは『守ってあげる』発言と『撫で撫で』に非常に弱かったりします。
リサーシャが女でよかったね、ティーナ。
《宣伝》
水瀬が血迷った結果、新連載を開始することが決定しました。
タイトルは『私はヒロインになれますか?』です!
こちらも本作同様、ファンタジーラブコメディーです。本作とは違って、ヒーローが誰かは明白な作品となっております。そして本作同様キャラ濃ゆし!!
是非お立ち寄りくださいませ…!!
因みに今回も表紙をつけたのですが、気が付けばホラー小説臭の漂う表紙に……………。
ホラーとか、カケラもないです。ごめんなさい。
腑抜けた声をあげたのはリサーシャである。
ぽかーんと口を開けたままアルカティーナを見つめている。因みに今は、ゼンは別室で休憩中である。バーサーカーとの出会いの後、彼等は交代制でアルカティーナの護衛を務めてくれるようになった。アルカティーナとしても、気が楽だから結構嬉しい。
「はい。この間手紙のお返事が来まして…そう書いてあったんですよ。ユグドーラ様も、仲間がいたら心強いから知っていたら是非紹介してくれと仰ってましたのでリサーシャに話したと言うわけです」
「成る程成る程。でもなんでいきなり手紙の話題が転生者?」
「それなんですけどね、ユグドーラ様もこの世界のことをご存知みたいなんですよ。何でも前世のお姉様がお好きだったとか。で、悪役ポジにいた筈のわたくしが『聖なる歌姫』様とか何とか呼ばれているのを聞いて、もしかしたら…と思ったそうで」
「成る程ラノベ的展開ね」
「らのべ?」
首をかしげるアルカティーナを横目に、リサーシャは考え込んだ。
ユグドーラ・テンペスはリサーシャ達のひとつ上。かつテンペス公爵家の嫡男である。つまり、リリアム学園に入学すれば彼はリサーシャ達の先輩ということになるのだ。…本人は登校拒否しているらしいが。
今、アルカティーナには味方と呼べる同世代の男はいない。同時に敵も居ないだろうが、味方がいないというのは、緊急事態においてはかなり落ち度になる。例えば、アルカティーナがバッドエンドやデッドエンドを迎えそうな時などだ。男女共に味方を作っておけばそれ程いいことはないだろう。味方がいるのと、いないのとでは全くエンドが変わって来るのだから。だから、転生者であるユグドーラをもし味方につけることができたなら、それはアルカティーナにとってかなりの前進となるだろう。
だが、ユグドーラ・テンペスは犯罪者の弟君でもある。時間には一切関与していないのだから、こう言っては申し訳ない気もするが、はっきり言ってあまり信用できない。
その一方で、ゲームでのアルカティーナの結末は悲惨すぎるものだ。あるルートでは彼女自身が攻略キャラを殺害し、あるルートでは攻略キャラに殺害され、あるルートでは国家反逆罪の罪を着せられ牢屋にぶち込まれ、と本当に碌なものがない。実際のアルカティーナは、ゲームのような『勘違いヒロインな悪役』からはほど遠いが、ゲームの世界だからどう転ぶかわからない。
アルカティーナがバッドエンドを迎えるなんて、許されない。ありえない。
だからこそ、力が必要だった。
絶対的な味方の力が。
ーー私が守らなきゃ。
ーーティーナは死なせない。
ーー今度こそは、殺させない。
ーーそうじゃなきゃ、また……………
その時、リサーシャの頰に柔らかい何かが触れた。
アルカティーナがハンカチをあてがっているのだ。
「急にどうしたんですか?大丈夫です?」
心配そうに顔を揺らがせる友人を見て初めて気がついた。
「あれ?今私……………泣いて……?」
ポタリ、ポタリとこぼれる雫の粒がテーブルクロスにシミを作ってゆく。
なぜ泣いているのか。なぜ涙が止まらないのか。
リサーシャにはわからない。
だが、目の前のアワアワと涙を拭ってくれている少女を見ると、不思議と心は落ち着いた。
ーー大丈夫。だってティーナはまだ生きているもの。
何が大丈夫なのか。『まだ』とはどういう事なのか。
自分で思っている事なのにその意味が全くわからない。けれど、リサーシャは決心した。
彼女を守ろう。
私みたいな『悪役令嬢(笑)』の結末なんて知れてる。大したものじゃない。
今度は私が、あの子に手を差し伸べる番だ。
「ありがとティーナ、大丈夫だよ。ティーナの美少女キラキラオーラが星になって、それが私の目にクリティカルヒットしただけだから」
「……それは………よかったです」
「あのね、私のことユグドーラ様に紹介してもいいよ。仲間は多い方が得!リスクも含めて仲間!」
空に向けて拳を突き上げるリサーシャに、アルカティーナは問うた。
「仲間って…やっぱり『ゲーム』の?」
「当たり!ユグドーラ様も巻き込んじゃえ!…てことで、明日から作戦会議よ!」
「作戦会議??『ゲーム』の?」
「そう!ティーナは『聖霊のアネクドート』のシナリオとか知らないでしょ?だから覚えてる限りのことは教えたげる!バッドエンド回避に向けて作戦会議!」
アルカティーナはナビからもらったマニュアル本を熟読しているため、キャラクターは全員把握しているが、シナリオは流石に知らない。アルカティーナはリサーシャに深く感謝した。
「ありがとうございます!!頼もしいっ」
それでもやはり不安そうなアルカティーナの頭を、リサーシャはふわりと撫でた。
「大丈夫、私が守ってあげる!」
「………………リサーシャが男の方だったら、わたくし今の一言で堕ちてたと思います。撫で撫でとそのセリフの組み合わせは半端ないです」
僅かに瞠目しながらそう告げたアルカティーナに、リサーシャは満更でもなさそうな顔で「うぇへへ」と変態じみた声を漏らした。そして…
「あ、このハンカチ貰っていい?新しいの買って渡すから!!」
花の良い香りのするハンカチを大切そうに握りしめながらそう言った。
リサーシャが男だったら、アルカティーナに惚れられる前に牢獄行きになっていたことだろう。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
椿(アルカティーナの前世の名前)は両親から酷い扱いを受けていたにもかかわらず、誰にも相談していませんでした。たった一人で立ち向かっていた彼女は『守られる』ことを知りません。また、褒められることも少なかったので、『頭を撫でられる』という経験もないわけです。
ですので、アルカティーナは『守ってあげる』発言と『撫で撫で』に非常に弱かったりします。
リサーシャが女でよかったね、ティーナ。
《宣伝》
水瀬が血迷った結果、新連載を開始することが決定しました。
タイトルは『私はヒロインになれますか?』です!
こちらも本作同様、ファンタジーラブコメディーです。本作とは違って、ヒーローが誰かは明白な作品となっております。そして本作同様キャラ濃ゆし!!
是非お立ち寄りくださいませ…!!
因みに今回も表紙をつけたのですが、気が付けばホラー小説臭の漂う表紙に……………。
ホラーとか、カケラもないです。ごめんなさい。
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