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第二章:新しい環境
第7話 婚礼
「二週間後に婚礼とは随分とトゥルティエールも急いだものだ」
ハーメイ国王カルラートはその端正な顔を皮肉げに歪めると、かの国から届いた書簡を放り投げた。
「……陛下。トゥルティエールからの書簡をそのようにぞんざいに扱ってはなりません」
宰相のオルグレンが諫めるが、当のカルラートは全く気にした様子はない。
「書簡は書簡だ。それ以上でもそれ以下でもない。……中身はともかくとしてな」
ハーメイの国王、カルラートはまだ二十歳と若い王らしく、いらついた様子で淡い金色の前髪をかきあげた。
「トゥルティエール王妹のアイシャ姫は、とても可憐な美しい姫と聞きますぞ。大国の王女が嫁してくるのです。我が国にとっては良縁ではありませぬか」
「……表向きはな」
カルラートは執務机で頬杖を付きながら不満そうに言った。
「ただあの上から見た文面はいくら大国とはいっても我慢できん。なにが『大国の王女を嫁にやるのだから感謝しろ』だ。その王女とて、正当な王家の血を引いていないではないか」
先代の王が美しい踊り子に恋をして、その連れ子である娘を王女としたのは、諸国にも知れ渡っている。
それを偉そうにやると言われて、カルラートは大いに反発した。
それにその王女は、一部では国王ルドガーと並ならぬ関係になっているとの下世話な噂まであるのだ。
そんな姫を大上段に構えて、やると言われても嬉しい訳がない。
「陛下がこの婚礼にご不満でも、わたくし共が受け入れない訳には参りません。なんといっても、この国はトゥルティエールとガルディア両国の温情によって成り立っているのですから」
「……それは分かっている」
ハーメイは大陸一の小国であった。
おまけに大国であるガルディアとトゥルティエールに挟まれているという立地の悪さであった。
もし、どちらか一方の大国がハーメイに攻め込もうとしたら、すぐにでもこの国は滅ぼされるだろう。
そして、ハーメイ自体が歴史的にトゥルティエール領であり、三百五十年前程昔、時の王の温情で自治領であったハーメイが国として建ったのは奇跡と言うしかなかった。
そういう背景があるために、ハーメイは実質トゥルティエールの言いなりに近かった。
だから、気が進まなくてもトゥルティエール王妹のアイシャ姫を娶ることに決めたのだ。
「しかし、二週間となりますと、婚礼の準備が大変ですな。……陛下、アイシャ姫の婚礼衣装はどういたしますか?」
確かに、それは頭の痛い問題だった。
この短い間に、国民や周辺諸国に今回の婚礼の旨を知らせなければならない。
「婚礼衣装なら、姫のドレスをすぐに一着送ってもらえ。それに合わせて衣装を作ればいいだろう」
それを聞いた宰相のオルグレンは驚いたように目を見開いた。
「針子をかの国に送らなくてもよろしいのですか?」
「そんな面倒なことをしていたら、衣装が間に合わん。ただ、衣装の見栄えはよくしておけ。それならトゥルティエールも文句は言わないだろう」
それに、国民向けにも金糸や銀糸で飾られた婚礼衣装は喜ばれるだろう。
なんといっても、この国は細かい刺繍細工と金細工とで国の経済が成り立っていると言っても過言ではないのだから。
しかし、それには職人たちに不眠不休を強いらなければいけないかもしれない。
そう考えると、カルラートはかなり頭が痛かった。
……しかし、やらないわけにはなるまい。
たとえ気に入らなくても、国同士の繋がりによる婚礼なのだから。
「まあ、針子はこちらには来ないの?」
てっきり魔術師を使って針子を送ってくると思っていたアイシャは少し驚いた。
それでは、婚礼衣装の採寸等はどうするのだろう。
「代わりにハーメイからドレスを一着送って欲しいとの連絡がありましたわ」
「まあ、それなら大丈夫そうね」
アイシャは、ハーメイの案に感心して手を叩いた。
「それから、かの国から式の段取りの書面が送られてきています」
ライサに見せて貰った式次第はごく簡単なものだった。
大貴族達の立ち並ぶ中、婚礼誓約書に署名して、その後に露台で国民に披露をすればいいとのことだった。
「これなら、わたしでも大丈夫そうだわ」
ガルディアなどでは馬車で街中まで披露をするらしいのだが、ハーメイはそうでなくて良かった。
それに期間も短いこともあって、各国の賓客を招待しての舞踏会も開かないらしい。
それは、長いことそういう機会に恵まれていなかったアイシャには大変ありがたかった。
アイシャにとっては婚礼が慎ましやかに行われることは、とても望ましいことだったのである。
そして、これからハーメイの習慣についても教師について習わなければならない。
忙しい日程だが、密かに愛するルドガーに拒絶されたことを一時でも忘れられるかと思うと、アイシャにはありがたかった。
──あの方とはもうお別れね。
でもこれで良かったのかも知れない。
この忙しさできっともう彼と会うこともなく自分は他国へと嫁ぐのだ。
そして、アイシャのその思い通りに、それからルドガーとは会うことはなく、程なくして彼女は唯一信頼できる侍女のライサと共に隣国のハーメイへと入国したのだった。
アイシャとライサは宮廷魔術師の移動魔法でハーメイ王宮へ婚礼の三日前に入った。
その時に国王のカルラートと顔を合わせたアイシャは、彼がルドガーに負けず劣らず若い王だったので驚いた。
てっきり父親ほどの歳の王と婚礼を挙げさせられると思っていたのだ。
しかし、目の前のカルラートは秀麗と言っても過言でない程美形だった。
そして淡い金髪と深い青の瞳はハーメイ王族特有のもので、肩を覆う程の髪の後ろを紐で簡単に一括りにしていた。
「トゥルティエール王妹アイシャでございます。この度のお話はわたくしには身に余る幸せでございました。これからどうぞよろしくお願い申しあげます」
「……ああ」
恭しく礼をしたアイシャにカルラートは気のない返事をした。
そのことが多少心に引っかかったが、周囲の冷たい対応に慣れてしまっていたアイシャはその後の忙しさに、それをすぐ忘れてしまった。
着いてすぐに衣装の細かい直しや、婚礼の儀の段取りの説明などが待ち受けていたからだ。
その間もカルラートはアイシャの様子を見に来ることもなかった。
ライサなどはこぼしていたが、アイシャ自身はそれほど気にならなかった。
これは政略結婚だと痛いほどよく分かっていたからである。
そして三日後、王家同士の婚礼にしては慌ただしくその儀が執り行われた。
カルラートとアイシャは婚礼の誓約書に署名をすると、露台へ出て、ハーメイ国民への披露も済ませた。
……これで、婚礼の式典はあっさりと終わった。
しかし、アイシャは慣れない環境もあって、かなりの疲労を覚えていた。
夜の支度をされたアイシャは寝室に通されると、疲労のため、ついうとうとと眠りそうになってしまった。
しかし、今夜は初夜だ。
夫であるカルラートを待たずに眠ってしまってはまずいとライサにさんざんお説教をもらって、アイシャはどうにか起きていた。
「アイシャ様、本日は誠におめでとうございます。わたくしはこれで下がらせていただきますわ。それでは明朝参りますので」
ライサがそう言って、王妃の間を去っていく。
それを心細く見送って、アイシャはカルラートの訪れを待つ。
──これで、わたしはあの方の妃となるのだわ。
心の中には別に愛する人がいたが、その方はもう遠い。
もう心を決めて、カルラート王を愛せるように努めよう。
しかし、そのカルラートが寝室に来る気配は一向になく、アイシャは夜が明けるまで寝台の上でこみ上げる空しさを噛みしめていた。
ハーメイ国王カルラートはその端正な顔を皮肉げに歪めると、かの国から届いた書簡を放り投げた。
「……陛下。トゥルティエールからの書簡をそのようにぞんざいに扱ってはなりません」
宰相のオルグレンが諫めるが、当のカルラートは全く気にした様子はない。
「書簡は書簡だ。それ以上でもそれ以下でもない。……中身はともかくとしてな」
ハーメイの国王、カルラートはまだ二十歳と若い王らしく、いらついた様子で淡い金色の前髪をかきあげた。
「トゥルティエール王妹のアイシャ姫は、とても可憐な美しい姫と聞きますぞ。大国の王女が嫁してくるのです。我が国にとっては良縁ではありませぬか」
「……表向きはな」
カルラートは執務机で頬杖を付きながら不満そうに言った。
「ただあの上から見た文面はいくら大国とはいっても我慢できん。なにが『大国の王女を嫁にやるのだから感謝しろ』だ。その王女とて、正当な王家の血を引いていないではないか」
先代の王が美しい踊り子に恋をして、その連れ子である娘を王女としたのは、諸国にも知れ渡っている。
それを偉そうにやると言われて、カルラートは大いに反発した。
それにその王女は、一部では国王ルドガーと並ならぬ関係になっているとの下世話な噂まであるのだ。
そんな姫を大上段に構えて、やると言われても嬉しい訳がない。
「陛下がこの婚礼にご不満でも、わたくし共が受け入れない訳には参りません。なんといっても、この国はトゥルティエールとガルディア両国の温情によって成り立っているのですから」
「……それは分かっている」
ハーメイは大陸一の小国であった。
おまけに大国であるガルディアとトゥルティエールに挟まれているという立地の悪さであった。
もし、どちらか一方の大国がハーメイに攻め込もうとしたら、すぐにでもこの国は滅ぼされるだろう。
そして、ハーメイ自体が歴史的にトゥルティエール領であり、三百五十年前程昔、時の王の温情で自治領であったハーメイが国として建ったのは奇跡と言うしかなかった。
そういう背景があるために、ハーメイは実質トゥルティエールの言いなりに近かった。
だから、気が進まなくてもトゥルティエール王妹のアイシャ姫を娶ることに決めたのだ。
「しかし、二週間となりますと、婚礼の準備が大変ですな。……陛下、アイシャ姫の婚礼衣装はどういたしますか?」
確かに、それは頭の痛い問題だった。
この短い間に、国民や周辺諸国に今回の婚礼の旨を知らせなければならない。
「婚礼衣装なら、姫のドレスをすぐに一着送ってもらえ。それに合わせて衣装を作ればいいだろう」
それを聞いた宰相のオルグレンは驚いたように目を見開いた。
「針子をかの国に送らなくてもよろしいのですか?」
「そんな面倒なことをしていたら、衣装が間に合わん。ただ、衣装の見栄えはよくしておけ。それならトゥルティエールも文句は言わないだろう」
それに、国民向けにも金糸や銀糸で飾られた婚礼衣装は喜ばれるだろう。
なんといっても、この国は細かい刺繍細工と金細工とで国の経済が成り立っていると言っても過言ではないのだから。
しかし、それには職人たちに不眠不休を強いらなければいけないかもしれない。
そう考えると、カルラートはかなり頭が痛かった。
……しかし、やらないわけにはなるまい。
たとえ気に入らなくても、国同士の繋がりによる婚礼なのだから。
「まあ、針子はこちらには来ないの?」
てっきり魔術師を使って針子を送ってくると思っていたアイシャは少し驚いた。
それでは、婚礼衣装の採寸等はどうするのだろう。
「代わりにハーメイからドレスを一着送って欲しいとの連絡がありましたわ」
「まあ、それなら大丈夫そうね」
アイシャは、ハーメイの案に感心して手を叩いた。
「それから、かの国から式の段取りの書面が送られてきています」
ライサに見せて貰った式次第はごく簡単なものだった。
大貴族達の立ち並ぶ中、婚礼誓約書に署名して、その後に露台で国民に披露をすればいいとのことだった。
「これなら、わたしでも大丈夫そうだわ」
ガルディアなどでは馬車で街中まで披露をするらしいのだが、ハーメイはそうでなくて良かった。
それに期間も短いこともあって、各国の賓客を招待しての舞踏会も開かないらしい。
それは、長いことそういう機会に恵まれていなかったアイシャには大変ありがたかった。
アイシャにとっては婚礼が慎ましやかに行われることは、とても望ましいことだったのである。
そして、これからハーメイの習慣についても教師について習わなければならない。
忙しい日程だが、密かに愛するルドガーに拒絶されたことを一時でも忘れられるかと思うと、アイシャにはありがたかった。
──あの方とはもうお別れね。
でもこれで良かったのかも知れない。
この忙しさできっともう彼と会うこともなく自分は他国へと嫁ぐのだ。
そして、アイシャのその思い通りに、それからルドガーとは会うことはなく、程なくして彼女は唯一信頼できる侍女のライサと共に隣国のハーメイへと入国したのだった。
アイシャとライサは宮廷魔術師の移動魔法でハーメイ王宮へ婚礼の三日前に入った。
その時に国王のカルラートと顔を合わせたアイシャは、彼がルドガーに負けず劣らず若い王だったので驚いた。
てっきり父親ほどの歳の王と婚礼を挙げさせられると思っていたのだ。
しかし、目の前のカルラートは秀麗と言っても過言でない程美形だった。
そして淡い金髪と深い青の瞳はハーメイ王族特有のもので、肩を覆う程の髪の後ろを紐で簡単に一括りにしていた。
「トゥルティエール王妹アイシャでございます。この度のお話はわたくしには身に余る幸せでございました。これからどうぞよろしくお願い申しあげます」
「……ああ」
恭しく礼をしたアイシャにカルラートは気のない返事をした。
そのことが多少心に引っかかったが、周囲の冷たい対応に慣れてしまっていたアイシャはその後の忙しさに、それをすぐ忘れてしまった。
着いてすぐに衣装の細かい直しや、婚礼の儀の段取りの説明などが待ち受けていたからだ。
その間もカルラートはアイシャの様子を見に来ることもなかった。
ライサなどはこぼしていたが、アイシャ自身はそれほど気にならなかった。
これは政略結婚だと痛いほどよく分かっていたからである。
そして三日後、王家同士の婚礼にしては慌ただしくその儀が執り行われた。
カルラートとアイシャは婚礼の誓約書に署名をすると、露台へ出て、ハーメイ国民への披露も済ませた。
……これで、婚礼の式典はあっさりと終わった。
しかし、アイシャは慣れない環境もあって、かなりの疲労を覚えていた。
夜の支度をされたアイシャは寝室に通されると、疲労のため、ついうとうとと眠りそうになってしまった。
しかし、今夜は初夜だ。
夫であるカルラートを待たずに眠ってしまってはまずいとライサにさんざんお説教をもらって、アイシャはどうにか起きていた。
「アイシャ様、本日は誠におめでとうございます。わたくしはこれで下がらせていただきますわ。それでは明朝参りますので」
ライサがそう言って、王妃の間を去っていく。
それを心細く見送って、アイシャはカルラートの訪れを待つ。
──これで、わたしはあの方の妃となるのだわ。
心の中には別に愛する人がいたが、その方はもう遠い。
もう心を決めて、カルラート王を愛せるように努めよう。
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