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○3章 温泉へ行こう
-11『ドミナータ』
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目が覚めると、俺は地面を舐めるように横たわっていた。
腕は腰の後ろで拘束され、足も何かで縛られているようだ。
まったく身動きがとれず、頭だけを持ち上げて辺りを見回してみても、そこは薄暗くて何も状況がわからなかった。
しくじった。
少しずつ情報を集めるつもりだったのだが、いきなりビンゴだったらしい。それもこれも、マルコムがきまぐれ亭のことを話したせいだろうか。いきなり拘束してくるとは随分性急にも思うが。
拘束を解こうにも、なにやら強力な魔法によって拘束具が強化されているらしい。力を入れたところでまったく緩まず、ならば魔法を使えないかと思ったが、念じてみてもまったく発動しなかった。
「くそっ。これはやらかしたな……」
俺はただただこの世界でのんびり暮らしたいだけなのに、こんなとこで捕まって、それで人生でも終わった日には死んでも死に切れない。
温泉という言葉に目が眩んだけれど、こんなクエスト、最初から受けなければよかった。
だが、そう思ったのと同時にエルのことが頭に浮かぶ。
「貴様がフォルンからの冒険者かの?」
声が聞こえたかと思うと、ランタンの光が淡く周囲を照らし出した。
部屋の全貌が見え、ここが金属の太い格子がついた牢屋なのだとわかる。
その格子の向こうから、俺を見下すように佇む男の姿があった。
中肉中背。
肉団子のような輪郭をした、四十台くらいの男だ。くるりと巻いたような眉毛とキノコのような笠型の頭。着飾った服装は金具の装飾がふんだんに使われているほど豪奢で、赤褐色のスーツに白い上掛けを羽織っている。
男は葉巻を咥え、下卑た笑みを浮かべながら俺を見ていた。
「あんたがドミナータか?」
「ふむ、わらわの身から溢れ出る尊厳は隠しきれぬの。いかにも。わらわがこのフミーネルの領主、ドミナータだの」
別にそんな凄そうな雰囲気は出てないんですけど、と突っ込みたいのを我慢した。自尊心が高そうなのが少しマルコムと似ている気がする。関わりすぎると面倒なタイプだ。
だがその男――ドミナータはその圧倒的上から目線を崩さずに問いかけてくる。
「フォルンから来たというのは本当かの?」
「さあ、どうかな」
「ふっふっふっ。しらばっくれてももう遅いんだの。お前たちが泊まっている宿から何から、いろいろと調べさせてもらったんだの」
随分と仕事が早いことだ。
旅館にもあまり俺たちの情報はないはずだが、この口ぶりからすると、おおよそ特定されているのだろう。それだけこのドミナータという男の情報収集力は長けているのか。
ただの小太りの詐欺師かと思ったが、思ったよりも有能のようだ。町を一つ統括しているだけのことはある。
「だったらもう開き直るか」
「なんだの?」
「俺はここで無理やり働かされてたって奴に依頼されてな。お前の悪事を調べにきてたんだよ」
適当な嘘も織り交ぜて単刀直入に言う。
中途半端に誤魔化すよりは、向こうにも隠しても無駄だという雰囲気を与え、深々と切り込んでいくほうがいいと思ったからだ。
「なんでも、借金をしている獣人たちを集めて強制労働させてるらしいじゃないか。借金の肩代わりまでして働かせて、おまけに何年と縛るような変な契約書まで取り交わして」
断片的に知っている情報を掻き集めて無理やり縫い合わせる。
苦し紛れのような作戦だったが、ドミナータは思いのほか疑いはしなかった。
「なるほどだの。そこまで知っているのなら、もはやお前たちを生かして帰す訳にはいかないんだの」
「やっぱり事実なのか」
「事実もなにも、わらわは手助けをしてやってるだけなんだの」
「手助け?」
「そうだの。借金にまみれて返済する能力すらない者たちを雇用してやってるんだの。あいつらは返済への糸口と働き口を得て、わらわたちは町の労働力としてあいつらを使えて活気付けられる。お互いに良いこと尽くめなんだの」
たしかに聞こえは良いが、問題はそこだけじゃない。
「じゃあエルがかわした契約ってのは何なんだよ。借金の返済金額すらわからねえ。ただただ年数を固定されて、朝から晩までひたすら働かされて。あんなのがあの子らへの救済って言えるのかよ」
「言えるんだの。わらわが手を差し伸べなければ、路頭に迷ってのたれ死んでた者も少なくないんだの。あのエルという小娘少年だってそうなんだの。知性をもたない獣人なんぞ、働き口は限られているんだの。借金を抱えているのなら尚更なんだの。そんな彼女らを雇ってやっているのだから、感謝して欲しいくらいなんだの」
それがこの世界での常識なのだと言われればそれまで。
ドミナータはまるで善行を働いているかのようにすら思える言い回し。
「でも、十年ってのはどうなんだよ。金額は……」
「それは知らないんだの。借用書を持って逃げた奴に文句を言って欲しいんだの」
ほっほっほっ、とドミナータが余裕の含んだ高笑いを浮かべる。
「まあ、借金の額が多かろうが少なかろうが、ちゃんと十年は働いてもらうんだの。そういう契約なんだの。だから、お前たちにどうこう言われるようなものでないんだの」
「後ろめたさがないわりには随分と手厚い拘束じゃないか」
「お前たち冒険者は粗暴なんだの。暴力で好き勝手される前に、わらわの魔法でしっかりと封じさせてもらっただけなんだの」
「じゃあ、話も終わったし、もう帰してくれるんだよな」
「そうはいかないんだの」
きりっ、とドミナータの表情が鋭く引き締まる。
「お前たちには此度の騒動で店に迷惑をかけたんだの。その償いとして、店で働いてもらうんだの」
「なに?」
「あ、男には用はないんだの。お前たちは適当に雑用でもさせるんだの。店で働くのは女だけでいいんだの。特にあの、トカゲの尻尾を持った獣人はナイスバディで良い客を釣れそうなんだの。他は子供とまな板だが、需要はあるんだの。この町にくる男どもの接待をしっかりやってもらうんだの」
まさかヴェーナたちまでも、エルと同じように働かせるつもりか。
「お前たちを捕らえる時の騒ぎで、居合わせた客への心証が悪くなったんだの。その賠償として体で償ってもらうんだの」
「ふざけんな。それはお前らが勝手に」
「被害が出てるのは事実なんだの。それに、契約さえ結べば反故にはできないんだの。もし店で働くのがイヤだというのなら、わらわの側近として雇うんだの。もちろん、いろんな世話をしてもらうんだの。あんなこととか、こんなこととか。ぐふふ、なんだの」
「この下衆野郎」
醜い本性を現しやがったな。
「まあ、お前はゆっくりとそこで横たわっているいいんだの。あの少女たちは、わらわがしっかりたっぷりと可愛がってやるんだの」
「ふざけんな、おい!」
必死に叫ぶ俺を卑しい笑みで見下しながら、ドミナータはゆったりとした足取りで去っていった。
彼の手にしていた明かりがなくなり、また深淵のような闇に飲み込まれる。
「くそっ、このままだとみんなが」
マルコム以外のヴェーナたちの顔を頭に思い浮かべながら、俺はがむしゃらに、拘束具を外そうともがき続けた。
腕は腰の後ろで拘束され、足も何かで縛られているようだ。
まったく身動きがとれず、頭だけを持ち上げて辺りを見回してみても、そこは薄暗くて何も状況がわからなかった。
しくじった。
少しずつ情報を集めるつもりだったのだが、いきなりビンゴだったらしい。それもこれも、マルコムがきまぐれ亭のことを話したせいだろうか。いきなり拘束してくるとは随分性急にも思うが。
拘束を解こうにも、なにやら強力な魔法によって拘束具が強化されているらしい。力を入れたところでまったく緩まず、ならば魔法を使えないかと思ったが、念じてみてもまったく発動しなかった。
「くそっ。これはやらかしたな……」
俺はただただこの世界でのんびり暮らしたいだけなのに、こんなとこで捕まって、それで人生でも終わった日には死んでも死に切れない。
温泉という言葉に目が眩んだけれど、こんなクエスト、最初から受けなければよかった。
だが、そう思ったのと同時にエルのことが頭に浮かぶ。
「貴様がフォルンからの冒険者かの?」
声が聞こえたかと思うと、ランタンの光が淡く周囲を照らし出した。
部屋の全貌が見え、ここが金属の太い格子がついた牢屋なのだとわかる。
その格子の向こうから、俺を見下すように佇む男の姿があった。
中肉中背。
肉団子のような輪郭をした、四十台くらいの男だ。くるりと巻いたような眉毛とキノコのような笠型の頭。着飾った服装は金具の装飾がふんだんに使われているほど豪奢で、赤褐色のスーツに白い上掛けを羽織っている。
男は葉巻を咥え、下卑た笑みを浮かべながら俺を見ていた。
「あんたがドミナータか?」
「ふむ、わらわの身から溢れ出る尊厳は隠しきれぬの。いかにも。わらわがこのフミーネルの領主、ドミナータだの」
別にそんな凄そうな雰囲気は出てないんですけど、と突っ込みたいのを我慢した。自尊心が高そうなのが少しマルコムと似ている気がする。関わりすぎると面倒なタイプだ。
だがその男――ドミナータはその圧倒的上から目線を崩さずに問いかけてくる。
「フォルンから来たというのは本当かの?」
「さあ、どうかな」
「ふっふっふっ。しらばっくれてももう遅いんだの。お前たちが泊まっている宿から何から、いろいろと調べさせてもらったんだの」
随分と仕事が早いことだ。
旅館にもあまり俺たちの情報はないはずだが、この口ぶりからすると、おおよそ特定されているのだろう。それだけこのドミナータという男の情報収集力は長けているのか。
ただの小太りの詐欺師かと思ったが、思ったよりも有能のようだ。町を一つ統括しているだけのことはある。
「だったらもう開き直るか」
「なんだの?」
「俺はここで無理やり働かされてたって奴に依頼されてな。お前の悪事を調べにきてたんだよ」
適当な嘘も織り交ぜて単刀直入に言う。
中途半端に誤魔化すよりは、向こうにも隠しても無駄だという雰囲気を与え、深々と切り込んでいくほうがいいと思ったからだ。
「なんでも、借金をしている獣人たちを集めて強制労働させてるらしいじゃないか。借金の肩代わりまでして働かせて、おまけに何年と縛るような変な契約書まで取り交わして」
断片的に知っている情報を掻き集めて無理やり縫い合わせる。
苦し紛れのような作戦だったが、ドミナータは思いのほか疑いはしなかった。
「なるほどだの。そこまで知っているのなら、もはやお前たちを生かして帰す訳にはいかないんだの」
「やっぱり事実なのか」
「事実もなにも、わらわは手助けをしてやってるだけなんだの」
「手助け?」
「そうだの。借金にまみれて返済する能力すらない者たちを雇用してやってるんだの。あいつらは返済への糸口と働き口を得て、わらわたちは町の労働力としてあいつらを使えて活気付けられる。お互いに良いこと尽くめなんだの」
たしかに聞こえは良いが、問題はそこだけじゃない。
「じゃあエルがかわした契約ってのは何なんだよ。借金の返済金額すらわからねえ。ただただ年数を固定されて、朝から晩までひたすら働かされて。あんなのがあの子らへの救済って言えるのかよ」
「言えるんだの。わらわが手を差し伸べなければ、路頭に迷ってのたれ死んでた者も少なくないんだの。あのエルという小娘少年だってそうなんだの。知性をもたない獣人なんぞ、働き口は限られているんだの。借金を抱えているのなら尚更なんだの。そんな彼女らを雇ってやっているのだから、感謝して欲しいくらいなんだの」
それがこの世界での常識なのだと言われればそれまで。
ドミナータはまるで善行を働いているかのようにすら思える言い回し。
「でも、十年ってのはどうなんだよ。金額は……」
「それは知らないんだの。借用書を持って逃げた奴に文句を言って欲しいんだの」
ほっほっほっ、とドミナータが余裕の含んだ高笑いを浮かべる。
「まあ、借金の額が多かろうが少なかろうが、ちゃんと十年は働いてもらうんだの。そういう契約なんだの。だから、お前たちにどうこう言われるようなものでないんだの」
「後ろめたさがないわりには随分と手厚い拘束じゃないか」
「お前たち冒険者は粗暴なんだの。暴力で好き勝手される前に、わらわの魔法でしっかりと封じさせてもらっただけなんだの」
「じゃあ、話も終わったし、もう帰してくれるんだよな」
「そうはいかないんだの」
きりっ、とドミナータの表情が鋭く引き締まる。
「お前たちには此度の騒動で店に迷惑をかけたんだの。その償いとして、店で働いてもらうんだの」
「なに?」
「あ、男には用はないんだの。お前たちは適当に雑用でもさせるんだの。店で働くのは女だけでいいんだの。特にあの、トカゲの尻尾を持った獣人はナイスバディで良い客を釣れそうなんだの。他は子供とまな板だが、需要はあるんだの。この町にくる男どもの接待をしっかりやってもらうんだの」
まさかヴェーナたちまでも、エルと同じように働かせるつもりか。
「お前たちを捕らえる時の騒ぎで、居合わせた客への心証が悪くなったんだの。その賠償として体で償ってもらうんだの」
「ふざけんな。それはお前らが勝手に」
「被害が出てるのは事実なんだの。それに、契約さえ結べば反故にはできないんだの。もし店で働くのがイヤだというのなら、わらわの側近として雇うんだの。もちろん、いろんな世話をしてもらうんだの。あんなこととか、こんなこととか。ぐふふ、なんだの」
「この下衆野郎」
醜い本性を現しやがったな。
「まあ、お前はゆっくりとそこで横たわっているいいんだの。あの少女たちは、わらわがしっかりたっぷりと可愛がってやるんだの」
「ふざけんな、おい!」
必死に叫ぶ俺を卑しい笑みで見下しながら、ドミナータはゆったりとした足取りで去っていった。
彼の手にしていた明かりがなくなり、また深淵のような闇に飲み込まれる。
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