舞台装置の悪役令息はようやく自由を手に入れます

愚か者。レネヴィー公爵の最大の汚点。周囲から常にそのように言われていたナーシュ・レネヴィー公爵令息は、言わずもがなの悪役令息だった。彼は、魔術学院の卒業パーティーで第二王子に婚約破棄を言い渡される。平民である〈聖女〉への虐めの首謀者としてパーティー内で告発された彼は、〈シナリオ〉通りに逆上し、〈聖女〉を殺そうとするはずだった。
「左様でございますか」
今の彼が、〈シナリオ〉を何十回も繰り返し、殺される記憶を取り戻さなければ。
彼は確信していた。もう一度死に戻れば、あの〈聖女〉の操演劇に付き合うことなく、自由な人生を送れると。
そして彼は、落下するシャンデリアの下敷きとなった。

ナーシュは3年ぶりの自室で目が覚めた。〈シナリオ〉の強制力で生まれた感情、婚約者に対する独占欲も、裏切られた時に感じた悲しみと絶望も。その全てが紛い物で、彼は舞台装置の一つでしかなかったのだ。ただ残ったのは、深い安堵。
そして、皮肉なことに〈聖女〉みずからが何十回も彼を手に掛けたことによって、今世では彼が〈聖女の魔力〉の持ち主となった。
「俺は──僕は、もう彼女のいいなりになどならない」
〈シナリオ〉の操り糸を断ち切った彼は、ようやく自由を手にする。
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ざまあx異世界BL。毎週1~2回、20:00更新。
・(主人公にとって)ハッピーエンドに着地予定。BL要素は微量(同性婚が合法である程度、メインディッシュとしてBLが読みたい方は回れ右)。コメディー要素を追加しようとしましたが、シリアス全振りになりそうです。
・見切り発車なので設定が都度都度変化します。ご容赦ください
・直接的な性描写は無いようにしますが、性的表現や差別的な言葉使いが飛び出る予定ですので、R15とさせていただきます。
・n番煎じですが、こんなシチュエーションのざまあを書きたくなったので書きました。
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