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episode O. クレスの場合 / 性奴隷の結婚
Claes 005. 彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも
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The Bride Stripped Bare by Her Bachelors, Even
マルセル・デュシャンの大ガラス
のアクリルレプリカが飾られている部屋。
忠実に再現された亀裂に、窓の外で降りしきる雪の影が、映りこんでいる。
部屋の中央に敷かれた白色の毛足の長いラグの上に、太さとデザインが違う、双頭ディルドが三本、蛇のように並べられている。
ロープでできたフープも十本ほど、ラグに埋もれている。
今、この部屋に居るのは七名。
簡素な椅子に座る二名は、肉便器。ホワイトレザーのハーネスで両手を拘束されている。
ミズナラにビロード張りの豪奢な椅子に腰掛けている五名は、この公開プレイの入場券をゲットした幸運な旦那さま。
この五名の内の二人が、この公開プレイの後にベッドルームで行われる新婚夫婦の初夜にも立ち会える超幸運の持ち主だ。
旦那さま方は、それぞれ良く冷えた苺をつまみにシャンパンを飲みながら、開くのは 今か今かと、ドアを眺めておられる。
ローブの裾から、伸びる足首に着けられた揃いのアンクレットをキラキラ輝かせながら、アランとクレスがゆっくり歩く。廊下も暖房がよく効いているが、少し汗ばんだ素足の裏は少しひやりとする。
控え室から、二人をエスコートしてきた金髪ボブの黒縁眼鏡の調教師の腕には、性奴隷収容施設ではしないMaster の刻印入りのアームバンドが装着されており、普段よりも威厳のオーラが強い。
にも関わらず、調教師は ごくごく優しく丁寧な仕草でアランの髪飾りの位置を直し、ポケットから出したコームでクレスの癖毛を解かした。
そして、ドアの近くまでやってくると、
二人を抱き締めた。
廊下の向こうから颯爽と歩いてきた、長身細身男性の、ふんわりハニーブロンドヘアが素敵な調教師に、
アランとクレスを引き渡す。
「よろしく。二人を頼んだよ」
「あれ?泣いてんの?」
「泣いてねぇよ」
ハニーブロンドの調教師は、クレスの手を握っていないほうのアランの手を取る。
踵を返した後ろ姿の、金髪ボブの黒縁眼鏡の調教師が胸ポケットからハンカチを出したように見えた。
「アラン、クレス、行こう」
調教師が、ドアを開く。
「おめでとう」
「おめでとう」
「おめでとう」
「おめでとう」
「おめでとう」
旦那さま方の拍手が、アランとクレスを出迎えた。
入室後、
調教師は、アランとクレスを大ガラスの前に立たせた。
亀裂が織り成す複雑な光が二人のローブに模様を写す。
調教師は、背後に周り、やや恭しげな手つきで 二人のローブの紐を解き背後から剥がしていった。
「おぉぉ…」
旦那さま方の席から、五つのため息が漏れる。
アランの細長い首に真珠の二連のチョーカーが巻き付き、
絹の紐で緩く施されたハーネスに強調された乳首のピアスには、小粒のダイヤモンドが煌めく。
その煌めきは、腹に飼っているハチドリの羽に反射して、まるで鳥が生きているかのように演出している。
その下は、アンティークレースのハイウェストなショーツ。絹のリボンでシーリングされた真ん中の穴から、鮮やかなピンク色の陰茎が伸びており、
性器の生々しい肉の色と挑発的なピアスが、アンティークレースの淑やかさを、破壊している。
旦那さま方は、破廉恥な美青年に一瞬で魅了されてしまった。
隣に並ぶクレスのほうも、アランと同じく宝石と絹とアンティークレースで、むっちりとした体を愛くるしく引き立てているが、旦那さま方が一番見てみたいところを、小さな手で精一杯に隠している。
調教師が、その手をミニサイズのパドルで撫でた。
「クレス」
尋常じゃなく顔を赤く染めたクレスが、調教師の声に観念し、漸く、その場所から手を退かしたとき、
一同が、
「あっ」と声を上げた。
露になったクレスの股間の、繊細なレースのパンティに縁取られたぺニスが、平均的な男性よりも小ぶりながらも 目一杯大きく育ち 陰茎は脈打ち 丸っこい亀頭は天井を仰ぎ、お腹を空かせた小動物のように、涎を幾筋も流していたからである。
それを見た
アランは勿論、
調教師でさえも一瞬眉を上げ、
目を開いた。
「うえぇ…うぇん」
マルセル・デュシャンの大ガラス
のアクリルレプリカが飾られている部屋。
忠実に再現された亀裂に、窓の外で降りしきる雪の影が、映りこんでいる。
部屋の中央に敷かれた白色の毛足の長いラグの上に、太さとデザインが違う、双頭ディルドが三本、蛇のように並べられている。
ロープでできたフープも十本ほど、ラグに埋もれている。
今、この部屋に居るのは七名。
簡素な椅子に座る二名は、肉便器。ホワイトレザーのハーネスで両手を拘束されている。
ミズナラにビロード張りの豪奢な椅子に腰掛けている五名は、この公開プレイの入場券をゲットした幸運な旦那さま。
この五名の内の二人が、この公開プレイの後にベッドルームで行われる新婚夫婦の初夜にも立ち会える超幸運の持ち主だ。
旦那さま方は、それぞれ良く冷えた苺をつまみにシャンパンを飲みながら、開くのは 今か今かと、ドアを眺めておられる。
ローブの裾から、伸びる足首に着けられた揃いのアンクレットをキラキラ輝かせながら、アランとクレスがゆっくり歩く。廊下も暖房がよく効いているが、少し汗ばんだ素足の裏は少しひやりとする。
控え室から、二人をエスコートしてきた金髪ボブの黒縁眼鏡の調教師の腕には、性奴隷収容施設ではしないMaster の刻印入りのアームバンドが装着されており、普段よりも威厳のオーラが強い。
にも関わらず、調教師は ごくごく優しく丁寧な仕草でアランの髪飾りの位置を直し、ポケットから出したコームでクレスの癖毛を解かした。
そして、ドアの近くまでやってくると、
二人を抱き締めた。
廊下の向こうから颯爽と歩いてきた、長身細身男性の、ふんわりハニーブロンドヘアが素敵な調教師に、
アランとクレスを引き渡す。
「よろしく。二人を頼んだよ」
「あれ?泣いてんの?」
「泣いてねぇよ」
ハニーブロンドの調教師は、クレスの手を握っていないほうのアランの手を取る。
踵を返した後ろ姿の、金髪ボブの黒縁眼鏡の調教師が胸ポケットからハンカチを出したように見えた。
「アラン、クレス、行こう」
調教師が、ドアを開く。
「おめでとう」
「おめでとう」
「おめでとう」
「おめでとう」
「おめでとう」
旦那さま方の拍手が、アランとクレスを出迎えた。
入室後、
調教師は、アランとクレスを大ガラスの前に立たせた。
亀裂が織り成す複雑な光が二人のローブに模様を写す。
調教師は、背後に周り、やや恭しげな手つきで 二人のローブの紐を解き背後から剥がしていった。
「おぉぉ…」
旦那さま方の席から、五つのため息が漏れる。
アランの細長い首に真珠の二連のチョーカーが巻き付き、
絹の紐で緩く施されたハーネスに強調された乳首のピアスには、小粒のダイヤモンドが煌めく。
その煌めきは、腹に飼っているハチドリの羽に反射して、まるで鳥が生きているかのように演出している。
その下は、アンティークレースのハイウェストなショーツ。絹のリボンでシーリングされた真ん中の穴から、鮮やかなピンク色の陰茎が伸びており、
性器の生々しい肉の色と挑発的なピアスが、アンティークレースの淑やかさを、破壊している。
旦那さま方は、破廉恥な美青年に一瞬で魅了されてしまった。
隣に並ぶクレスのほうも、アランと同じく宝石と絹とアンティークレースで、むっちりとした体を愛くるしく引き立てているが、旦那さま方が一番見てみたいところを、小さな手で精一杯に隠している。
調教師が、その手をミニサイズのパドルで撫でた。
「クレス」
尋常じゃなく顔を赤く染めたクレスが、調教師の声に観念し、漸く、その場所から手を退かしたとき、
一同が、
「あっ」と声を上げた。
露になったクレスの股間の、繊細なレースのパンティに縁取られたぺニスが、平均的な男性よりも小ぶりながらも 目一杯大きく育ち 陰茎は脈打ち 丸っこい亀頭は天井を仰ぎ、お腹を空かせた小動物のように、涎を幾筋も流していたからである。
それを見た
アランは勿論、
調教師でさえも一瞬眉を上げ、
目を開いた。
「うえぇ…うぇん」
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