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第1章 勇者を裁くだけの簡単なお仕事を始めました
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街に戻るのは簡単ですよ。ジェラートに【テレポート】の魔法をかけてもらえば良いのです。 これでフランベルジュ公爵一家の安全は確保できますね。
ところが・・・・・・。
「 勇者もそうだけど、 聖女さんは【女神の加護】の力に頼りきりだと思いました」
確かにジェラートが指摘する通りですけど、 何もこのタイミングで説教を始めることはないじゃないですか。
いえ、 いつかは真剣に向き合わなければならないことでしたけどね。
私も薄々感じてましたよ。 アシュトンの力押しに合わせていたというのは言い訳にはなりません。
「 だから、聖女さんに力の使い方を教えることにしました。【 バリアフィールド】【 ホーリー ウィング】を 発動しました」
ジェラートはそう言って、 私たちを結界に包み込んで、 空へと浮かび上がりました。
普通は【バリアフィールド】を発動したら動くことができません。 なのに、ジェラートは空中移動まで容易く行っているのです。
レベルが違いすぎます。
上空の魔物は、 アシュトン 、エイミア、 マチルダ等が 攻撃魔法で撃退していました。
女神アレクシス様から 無限の魔力を譲渡されているというのに、 なんだか無力感を感じてしまいますね・・・・・・。
いえ、 これから力の使い方を覚えていけばいいのです。 ジェラートがせっかく見本を見せてくれているのだから、 目で盗めるだけ盗むことにしましょう。
盗賊には転職しませんよ。 本当ですよ?
例えば【神の眼】も、 私の方から一方的に見たり聞いたりできるだけでなく、 いずれは相手と感覚が共有できるようになるかもしれません。
これからは 現状の能力に甘んじることなく、 向上させるべく努力していくことに 決めました。
私はどこにでもいる聖女を卒業することにします。
一人の力は大したことがありません。 一人だけで世界を変えていくなど不可能なのです。
それでも私は 、私ができることを探っていくことにしました。
・・・・・・。
今は遮断魔法覚えたいです。
もう見本を見せてくれるのは十分ですから、 転移魔法で町まで 移動してくれませんかね。
「怖ーい」
公爵令嬢はアシュトンの腕にしがみついています。
本当は全然怖がってないですよね。
アシュトン も鼻を伸ばさないでください。 好意を持たれているからといって未成年の女の子に手を出したら、 犯罪者として捕まってしまいますよ。 相手が公爵令嬢となったら、 ヘタをすれば国家反逆罪レベルかもしれません。
さすがにその辺の分別はあると思いたいです。
「 俺がついているから安心しろ」
「 でも私、トラウマになっちゃうかもしれません。 アシュトン様がこの恐怖から、一生か弱い私を守ってください」
「 すまない。俺はみんなの勇者なんだ」
「そんな・・・・・・! でも、お慕いしておりますわ」
「 君のように可愛い女の子にそう言ってもらえると嬉しいよ」
「まあ」
公爵令嬢は恋する乙女の顔をしていますね。
公爵夫人まで!? 公爵当主がしくしくと泣いていらっしゃいますよ。
何なのでしょうか、この茶番は。
公爵令嬢がアシュトンパーティーの仲間入りして、 後々大騒動を巻き起こしませんよね。 私をトラブルに巻き込んでくれませんよね!
いえ、 公爵令嬢は名前のないモブキャラです。 今回限りの登場なんですよ。
きっと、たぶん・・・・・・。
そう信じたいものです。
後付設定で公爵令嬢に名前はつけないでください。 本当にお願いしますよ!
フラグじゃありませんからね?
やっと街が見えてきましたよ。
リゼの 采配がうまくいっているのか、未だに魔物の突破は許していません。
「 薙ぎ払え!!」
リゼは ハルバードを振り回して、 先陣を切っていました。 さすがドワーフ。 幼い少女に見えても、膂力が 半端ないですね。 武器に振り回されることなく、使いこなせています。
さすが年の功・・・・・・。
「 何か言ったかの?」
リゼは 人の心が読めるのですか!?
き、 気のせいですよね。
「リゼ、 フランベルジュ公爵一家は救い出せましたよ」
私はとりあえず、リゼに 合流して報告することにしました。
ごまかすためではありませんよ。 本当ですよ?
「 よくやったのじゃ。 それでは 陣形を守備から攻撃主体に変えるのじゃ!」
「「「おおっ!!!」」」
リゼの 力強い命令により、騎士や兵士達は積極的に攻め始めました。
フランベルジュ公爵一家を攻撃に巻き込まないように、 救出が成功するまでは攻めあぐねていたのですね。
私が救出の知らせをしたことで、リゼは 好機と見てすぐに攻撃に打って出たということです。
マチルダパーティーも攻撃に参加することにしました。
でも、 アシュトンは公爵令嬢がしがみついていることで動けません。
「 私のそばにいてください」
「 それはさすがに・・・・・・」
この状況ではさすがに魔物討伐に向かわなければならない、と アシュトンも分かっているはずですが、 公爵令嬢を振り払うことができません。 アシュトンは女の子に甘いですからね。
・・・・・・ あっさりとパーティー追放された私は女の子扱いされていなかったということですね。
いえ、 神殿の中で姉弟のように 育ったから、 お互いに異性として意識はできませんよ。
バシン!
私が 遠い目をしていると、リゼが 公爵令嬢に平手打ちしました。
「 邪魔じゃ!」
「 何するのよ!」
「 その方は女王陛下だ。 失礼のないようにしなさい」
公爵当主は慌てて公爵令嬢を嗜めました。
「 女王陛下 、申し訳ございませんわ」
公爵令嬢が頭を下げると、リゼは 町の方を指差しました。
「 悪いと思うのなら 、おとなしく避難することじゃな」
「でも・・・・・・」
公爵令嬢は、未練がましく アシュトン の方に目線を向けます。リゼは 眉を吊り上げて怒鳴りつけました。
「 力なき者は去れ!!」
「はいぃ!?」
フランベルジュ公爵一家は一目散に町の方へと駆け出しました。 これで何の憂いもないはずですね。
アシュトンパーティーも魔物討伐に向かいました。
私とガルヴァスとジェラートの 3人も戦場に赴きます。
ーーーーーー
スタンピードはあともう少しで終わりそうですね。
シリアスとコメディのバランスが迷走中です。 よければ、どの方向に進んでいったらいいのか感想をください。
ところが・・・・・・。
「 勇者もそうだけど、 聖女さんは【女神の加護】の力に頼りきりだと思いました」
確かにジェラートが指摘する通りですけど、 何もこのタイミングで説教を始めることはないじゃないですか。
いえ、 いつかは真剣に向き合わなければならないことでしたけどね。
私も薄々感じてましたよ。 アシュトンの力押しに合わせていたというのは言い訳にはなりません。
「 だから、聖女さんに力の使い方を教えることにしました。【 バリアフィールド】【 ホーリー ウィング】を 発動しました」
ジェラートはそう言って、 私たちを結界に包み込んで、 空へと浮かび上がりました。
普通は【バリアフィールド】を発動したら動くことができません。 なのに、ジェラートは空中移動まで容易く行っているのです。
レベルが違いすぎます。
上空の魔物は、 アシュトン 、エイミア、 マチルダ等が 攻撃魔法で撃退していました。
女神アレクシス様から 無限の魔力を譲渡されているというのに、 なんだか無力感を感じてしまいますね・・・・・・。
いえ、 これから力の使い方を覚えていけばいいのです。 ジェラートがせっかく見本を見せてくれているのだから、 目で盗めるだけ盗むことにしましょう。
盗賊には転職しませんよ。 本当ですよ?
例えば【神の眼】も、 私の方から一方的に見たり聞いたりできるだけでなく、 いずれは相手と感覚が共有できるようになるかもしれません。
これからは 現状の能力に甘んじることなく、 向上させるべく努力していくことに 決めました。
私はどこにでもいる聖女を卒業することにします。
一人の力は大したことがありません。 一人だけで世界を変えていくなど不可能なのです。
それでも私は 、私ができることを探っていくことにしました。
・・・・・・。
今は遮断魔法覚えたいです。
もう見本を見せてくれるのは十分ですから、 転移魔法で町まで 移動してくれませんかね。
「怖ーい」
公爵令嬢はアシュトンの腕にしがみついています。
本当は全然怖がってないですよね。
アシュトン も鼻を伸ばさないでください。 好意を持たれているからといって未成年の女の子に手を出したら、 犯罪者として捕まってしまいますよ。 相手が公爵令嬢となったら、 ヘタをすれば国家反逆罪レベルかもしれません。
さすがにその辺の分別はあると思いたいです。
「 俺がついているから安心しろ」
「 でも私、トラウマになっちゃうかもしれません。 アシュトン様がこの恐怖から、一生か弱い私を守ってください」
「 すまない。俺はみんなの勇者なんだ」
「そんな・・・・・・! でも、お慕いしておりますわ」
「 君のように可愛い女の子にそう言ってもらえると嬉しいよ」
「まあ」
公爵令嬢は恋する乙女の顔をしていますね。
公爵夫人まで!? 公爵当主がしくしくと泣いていらっしゃいますよ。
何なのでしょうか、この茶番は。
公爵令嬢がアシュトンパーティーの仲間入りして、 後々大騒動を巻き起こしませんよね。 私をトラブルに巻き込んでくれませんよね!
いえ、 公爵令嬢は名前のないモブキャラです。 今回限りの登場なんですよ。
きっと、たぶん・・・・・・。
そう信じたいものです。
後付設定で公爵令嬢に名前はつけないでください。 本当にお願いしますよ!
フラグじゃありませんからね?
やっと街が見えてきましたよ。
リゼの 采配がうまくいっているのか、未だに魔物の突破は許していません。
「 薙ぎ払え!!」
リゼは ハルバードを振り回して、 先陣を切っていました。 さすがドワーフ。 幼い少女に見えても、膂力が 半端ないですね。 武器に振り回されることなく、使いこなせています。
さすが年の功・・・・・・。
「 何か言ったかの?」
リゼは 人の心が読めるのですか!?
き、 気のせいですよね。
「リゼ、 フランベルジュ公爵一家は救い出せましたよ」
私はとりあえず、リゼに 合流して報告することにしました。
ごまかすためではありませんよ。 本当ですよ?
「 よくやったのじゃ。 それでは 陣形を守備から攻撃主体に変えるのじゃ!」
「「「おおっ!!!」」」
リゼの 力強い命令により、騎士や兵士達は積極的に攻め始めました。
フランベルジュ公爵一家を攻撃に巻き込まないように、 救出が成功するまでは攻めあぐねていたのですね。
私が救出の知らせをしたことで、リゼは 好機と見てすぐに攻撃に打って出たということです。
マチルダパーティーも攻撃に参加することにしました。
でも、 アシュトンは公爵令嬢がしがみついていることで動けません。
「 私のそばにいてください」
「 それはさすがに・・・・・・」
この状況ではさすがに魔物討伐に向かわなければならない、と アシュトンも分かっているはずですが、 公爵令嬢を振り払うことができません。 アシュトンは女の子に甘いですからね。
・・・・・・ あっさりとパーティー追放された私は女の子扱いされていなかったということですね。
いえ、 神殿の中で姉弟のように 育ったから、 お互いに異性として意識はできませんよ。
バシン!
私が 遠い目をしていると、リゼが 公爵令嬢に平手打ちしました。
「 邪魔じゃ!」
「 何するのよ!」
「 その方は女王陛下だ。 失礼のないようにしなさい」
公爵当主は慌てて公爵令嬢を嗜めました。
「 女王陛下 、申し訳ございませんわ」
公爵令嬢が頭を下げると、リゼは 町の方を指差しました。
「 悪いと思うのなら 、おとなしく避難することじゃな」
「でも・・・・・・」
公爵令嬢は、未練がましく アシュトン の方に目線を向けます。リゼは 眉を吊り上げて怒鳴りつけました。
「 力なき者は去れ!!」
「はいぃ!?」
フランベルジュ公爵一家は一目散に町の方へと駆け出しました。 これで何の憂いもないはずですね。
アシュトンパーティーも魔物討伐に向かいました。
私とガルヴァスとジェラートの 3人も戦場に赴きます。
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スタンピードはあともう少しで終わりそうですね。
シリアスとコメディのバランスが迷走中です。 よければ、どの方向に進んでいったらいいのか感想をください。
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