49 / 84
第2章 エルフの国のお姫様が 誘拐されたので、 解決することにしました
40
しおりを挟む
私は拘留場に行き、ラディと面会することにしました。 ストリングボウについて 質問するためです。
アルフレッドが言うには、 黒髪の勇者を復活させるために 七勇者とその仲間が所持していたアーティファクトを 破壊するのが エリーゼの目的らしいけど、 具体的にどのような効果があるのか知っておきたいと思ったのです。
「ラディ、 これの効果を聞かせてください」
「 人間ちゃんはどうしてそんなことを知りたいのさ?」
「 実はエリーゼが 七勇者に関するアーティファクトを破壊しようとしているのです。 だからアーティファクトがどのようなものか調べて、 対策を立てようと思っているのです」
「 そういう事なら聞かせてあげるのさ」
ストリングボウは弦楽器としても使える弓矢です。他の【旋律】の効果を無効化して、【旋律】を奏でることが可能となります。 勇者に関わりのある者の【 女神の加護】を 無効化することが出来ます。 九つのアーティファクト全てを 集めれば、 極悪非道の勇者を封印することも可能になります。
・・・・・・ 勇者の扱いが完全に魔王のようですね。
「 逆にアーティファクトを壊せば、 封印された勇者が復活してしまうということですか?」
「多分、 そうなるのさ」
七勇者が 封印したのは カンストのはずですよね。
黒髪はこの世界では珍しくて、 カンスト は異なる世界からやってきたという話で・・・・・・。
あれ? 私はどうしてそんなことを知っているのでしょうか。
ラディの 真実の歌の時もそうでした。
私は神殿で選ばれた普通の聖女のはずです。なのに、 何かを知っているような感覚に襲われます。 けれど、靄ががかかっているようで完全には思い出せなくて、 どうすればいいのか自分でも分からなくなります。
七勇者の 仲間の子孫であるラディなら、 伝承として親から 聞いているかもしれません。
「 真実の歌ーー プロヴィデンス 王国について聞かせてください」
「わかったのさ」
ラディは、 私の頼みを聞いてアカペラで歌ってくれました。
今から1000年前に、黒髪の少年が 異世界からこの世界に召喚されました。 黒髪の少年は 見た目こそ 弱そうでしたが、実際は 最強の力を 持っていて、 人々を魔物から救い、 やがて勇者と呼ばれるようになりました。
ところが、聖女 ルナマリアと名乗る 一人の少女が、 黒髪の少年ーーカンストは 悪い魔法使いにそそのかされて、 プロヴィデンス王国を滅ぼすと予言しました。
・・・・・・って、 ちょっと待ってください!
1000年前の聖女の名前が私と同じなのですが!?
いえ、 偶然ですよね。 話を続けることにしましょう。
人々はルナマリアの話を信じずに、 プロヴィデンス王国は滅びてしまいました。
ルナマリアは、 人々にさらに予言を残しました。
「七勇者の力によって、 カンストは封印されることでしょう」
ルナマリアが指名した7人の冒険者が七勇者となり、 仲間と共にカンストと戦い、 封印することに成功しました。
戦いが終わった後 、ルナマリアと七勇者は 1000年後に希望を託し、 ルナマリアの奇跡を発動させました。 それは1000年後に生まれてくる、 彼女のための奇跡ですーー。
これではまるで、 私が1000年前のルナマリアの生まれ変わりのようではないですか!?
絶対に違いますよ! 本当ですよ!
私は私です。 名前が同じだとしても、 1000年前のルナマリアは 私とは別人なのです。
「この ストリングボウにはオイラしか 触れることができないはずだけど、 あっさりと奪うことができいるなんて、 人間ちゃんはまるでルナマリアみたいなのさ」
「ははっ」
私は笑ってごまかしました。七勇者と その仲間のアーティファクトは 所有者本人専用のようで、他のものが触れることはできないようです。 例外は1000年前のルナマリアだけのようですね。
・・・・・・私は 本当に生まれ変わりなのでしょうか。
考えても仕方がありませんね。 なんにしても、エリーゼを止めれば解決することです。
カンストは封印が完全に解けていなくてダンジョンから動けないとしたら、 エリーゼは指示を仰ぐためにその ダンジョンに向かったのかもしれません。
あるいは両親の お墓参りに向かう可能性もなくはないですね。
「 人間ちゃんにお願いがあるのさ」
ラディは、 私に何をお願いするつもりなのでしょうか。
「 アーティファクトは返しませんよ?」
「 それは人間ちゃんの役に立つと思うから貸しておくのさ」
「 だったら、何ですか?」
「 エリーゼから追放されたもうひとりの仲間・・・・・・ ユメリアを 人間ちゃんの仲間にしてほしいのさ」
女の子の仲間は欲しいところですけど、 さすがにどう言った人物なのか分からないと 返事はできないですよ。
「 その人の特徴を教えてください」
「 エルフのレンジャーで武器は弓なのさ。 戦力としては微妙だけど、 悪い子ではないのさ」
ガルヴァスの 了承が必要ですけど、 私としては試しに仲間に入れてみるのは悪くないと思います。
「 分かりました。仲間に相談してみますね」
「ありがとう、 人間ちゃん」
エリーゼは絶対に止めてみせます!
でも、私一人だけでどうにかできるとは思っていません。七勇者の末裔の各国の 王族にも連絡して、 アーティファクトを守るように進言した方がいいでしょう。それは アクアリーフの国王陛下やリゼに 任せることにしました。
私はエリーゼを追うことだけに専念することにします。
アルフレッドが言うには、 黒髪の勇者を復活させるために 七勇者とその仲間が所持していたアーティファクトを 破壊するのが エリーゼの目的らしいけど、 具体的にどのような効果があるのか知っておきたいと思ったのです。
「ラディ、 これの効果を聞かせてください」
「 人間ちゃんはどうしてそんなことを知りたいのさ?」
「 実はエリーゼが 七勇者に関するアーティファクトを破壊しようとしているのです。 だからアーティファクトがどのようなものか調べて、 対策を立てようと思っているのです」
「 そういう事なら聞かせてあげるのさ」
ストリングボウは弦楽器としても使える弓矢です。他の【旋律】の効果を無効化して、【旋律】を奏でることが可能となります。 勇者に関わりのある者の【 女神の加護】を 無効化することが出来ます。 九つのアーティファクト全てを 集めれば、 極悪非道の勇者を封印することも可能になります。
・・・・・・ 勇者の扱いが完全に魔王のようですね。
「 逆にアーティファクトを壊せば、 封印された勇者が復活してしまうということですか?」
「多分、 そうなるのさ」
七勇者が 封印したのは カンストのはずですよね。
黒髪はこの世界では珍しくて、 カンスト は異なる世界からやってきたという話で・・・・・・。
あれ? 私はどうしてそんなことを知っているのでしょうか。
ラディの 真実の歌の時もそうでした。
私は神殿で選ばれた普通の聖女のはずです。なのに、 何かを知っているような感覚に襲われます。 けれど、靄ががかかっているようで完全には思い出せなくて、 どうすればいいのか自分でも分からなくなります。
七勇者の 仲間の子孫であるラディなら、 伝承として親から 聞いているかもしれません。
「 真実の歌ーー プロヴィデンス 王国について聞かせてください」
「わかったのさ」
ラディは、 私の頼みを聞いてアカペラで歌ってくれました。
今から1000年前に、黒髪の少年が 異世界からこの世界に召喚されました。 黒髪の少年は 見た目こそ 弱そうでしたが、実際は 最強の力を 持っていて、 人々を魔物から救い、 やがて勇者と呼ばれるようになりました。
ところが、聖女 ルナマリアと名乗る 一人の少女が、 黒髪の少年ーーカンストは 悪い魔法使いにそそのかされて、 プロヴィデンス王国を滅ぼすと予言しました。
・・・・・・って、 ちょっと待ってください!
1000年前の聖女の名前が私と同じなのですが!?
いえ、 偶然ですよね。 話を続けることにしましょう。
人々はルナマリアの話を信じずに、 プロヴィデンス王国は滅びてしまいました。
ルナマリアは、 人々にさらに予言を残しました。
「七勇者の力によって、 カンストは封印されることでしょう」
ルナマリアが指名した7人の冒険者が七勇者となり、 仲間と共にカンストと戦い、 封印することに成功しました。
戦いが終わった後 、ルナマリアと七勇者は 1000年後に希望を託し、 ルナマリアの奇跡を発動させました。 それは1000年後に生まれてくる、 彼女のための奇跡ですーー。
これではまるで、 私が1000年前のルナマリアの生まれ変わりのようではないですか!?
絶対に違いますよ! 本当ですよ!
私は私です。 名前が同じだとしても、 1000年前のルナマリアは 私とは別人なのです。
「この ストリングボウにはオイラしか 触れることができないはずだけど、 あっさりと奪うことができいるなんて、 人間ちゃんはまるでルナマリアみたいなのさ」
「ははっ」
私は笑ってごまかしました。七勇者と その仲間のアーティファクトは 所有者本人専用のようで、他のものが触れることはできないようです。 例外は1000年前のルナマリアだけのようですね。
・・・・・・私は 本当に生まれ変わりなのでしょうか。
考えても仕方がありませんね。 なんにしても、エリーゼを止めれば解決することです。
カンストは封印が完全に解けていなくてダンジョンから動けないとしたら、 エリーゼは指示を仰ぐためにその ダンジョンに向かったのかもしれません。
あるいは両親の お墓参りに向かう可能性もなくはないですね。
「 人間ちゃんにお願いがあるのさ」
ラディは、 私に何をお願いするつもりなのでしょうか。
「 アーティファクトは返しませんよ?」
「 それは人間ちゃんの役に立つと思うから貸しておくのさ」
「 だったら、何ですか?」
「 エリーゼから追放されたもうひとりの仲間・・・・・・ ユメリアを 人間ちゃんの仲間にしてほしいのさ」
女の子の仲間は欲しいところですけど、 さすがにどう言った人物なのか分からないと 返事はできないですよ。
「 その人の特徴を教えてください」
「 エルフのレンジャーで武器は弓なのさ。 戦力としては微妙だけど、 悪い子ではないのさ」
ガルヴァスの 了承が必要ですけど、 私としては試しに仲間に入れてみるのは悪くないと思います。
「 分かりました。仲間に相談してみますね」
「ありがとう、 人間ちゃん」
エリーゼは絶対に止めてみせます!
でも、私一人だけでどうにかできるとは思っていません。七勇者の末裔の各国の 王族にも連絡して、 アーティファクトを守るように進言した方がいいでしょう。それは アクアリーフの国王陛下やリゼに 任せることにしました。
私はエリーゼを追うことだけに専念することにします。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる