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第3章 追憶の詩を聴いてみました
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私は【神の眼】で、ユメリアを探すことにしました。すると、彼女は ラックバードの冒険者ギルドにいることが判明しました。
アクアリーフではソロ活動できないと判断したのでしょう。 他のパーティにも入れなくて、 魔物のレベルの低い ラックバードに戻ったのだと思います。
賢明な判断ですね。ユメリアは レンジャーということですから、 森の中で単体の魔物なら 十分狩ることができるのでしょう。 回復はポーションや薬草で補うことができます。
ラディにユメリアの ことを頼まれましたけど、 逆に彼女から 仲間入りを 断られないか心配ですね。
その時はその時で縁がなかったということで、 当たり障りのない話でもして 笑顔で別れればいいだけのことです。
今回も乗合馬車を利用しますよ。私とガルヴァスは、 いつものようにお客さんとして乗り込みます。
・・・・・・ 乗合馬車の方がくつろげるのはどうしてでしょうか。
トラブルメーカーのアシュトンと別れたはずなのに、 なぜかますます事件に巻き込まれてしまうんですよね。
「 ルナマリア自ら首を突っ込んでるだろ」
ガルヴァスの 言う通りですけどね。
だって、困っている人がいたら放ってはおけないじゃないですか。
余計に引っ掻き回した気もしますけどね。 おせっかいだと思われることもあるけど、 一人でも私を頼ってくれる人がいるのなら、 手を差し伸べたいと思うのが人情というものではないですか。
偽善と 思われることもあります。 それでも私は・・・・・・。
「 何を泣きそうな顔をしているんだ?」
ガルヴァスに 指摘されて、 私は初めて 視界がぼやけていることに気づきました。 私は涙目になっているのでしょう。
「 私はエリーゼさんの話を聞いて、 彼女を救いたいと思ったのです。 傲慢な考え方ですよね?」
ガルヴァスは、私の頭を軽く撫でました。 お父さんのようだと言ったら怒るのでしょうね。でも、 そう思うことだけは許してください。
「 俺も偉そうなことは言えないけど、聖女としてではなく、 ルナマリアとしてエリーゼに関わり合いたいと思ったのだろう? 難しく考えるな。 お前が思うようにやっていいんだ」
「 ありがとう、ございます」
私は涙を堪えることができませんでした。
聖女としての 義務を果たすのならば、 エリーゼに女神の裁きを与えなければいけません。でも、 私はそうしたくないのです。 私はエリーゼと話し合って、 一緒にやり直す道を探してあげたいのです。
両親との別れは寂しいものですからね。 私の両親はどこかで生きているでしょうけど、 エリーゼの気持ちはわかります。
私の場合は物心つく頃には すでに銀髪で、聖女候補として 親元を離されました。 泣き喚いてもどうしようもなくて、 両親は「 立派な聖女になりなさい」と 笑顔で見送るだけでした。
子供の頃の私は、両親の期待どおりに立派な聖女になれば、 きっと迎えに来てくれると期待していたのです。
今では叶わないことだとわかっていますけどね。
父親とはこういうものでしょうか。そう 妄想するくらいは許してくださいね。
「お姉ちゃん、泣いてるの?」
「おっさん、女を泣かせるなんて最低だぞ!」
子供達が私たちに話しかけてきました。
「 俺はまだ22歳だ!」
「 俺の母ちゃんと同い年だな」
「そ、そうか・・・・・・」
ガルヴァスは、 肩をがっくりと落としています。
成人年齢は15歳で、 話しかけてきた子供達は六歳くらいだから、 ありえない話ではないですよね。
私にはまだわからないけど、 同世代の人に子供がいるのは 何かと衝撃が大きいのでしょう。
「 女をいじめる悪い奴は俺がやっつけてやるぞ!」
男の子は 30 センチほどの木剣をガルヴァスに 向けて振り回しました。ガルヴァスは それはを片手で受け止めます。
「 握りが甘いな」
「かっけー!」
男の子は目をキラキラと輝かせて、ガルヴァスにせがみました。
「なあ、おっさん。 俺に剣術を教えてくれよ」
「おっさん呼ばわりするやつに指導する気はないぞ」
「 そんなこと言わずに・・・・・・頼むよ。師匠」
「 俺の名前はガルヴァスだ。師匠など性に合わん」
「わかった、ガルヴァス!」
さん付けではないのですね。私は思わずクスクスと 笑ってしまいました。
「お姉ちゃん、泣き止んだね」
女の子もニコニコと笑っています。やはり、 人との交流はいいものですね。
「 剣の握りはこうだ」
「こうか?」
「 少し違うな」
「こう?」
「そうだ。次に構えと体重移動、剣の振り方は・・・・・・」
ガルヴァスは、 なんだかんだで男の子に真剣に 教え込んでいます。 まるで本当のお父さんのようで微笑ましい光景ですね。
やって来ました、 ラックバード。
どこにいても 音楽が奏でられています。 楽しい曲、 騒がしい曲、 静かな曲、 切ない曲。 ありとあらゆる音楽に包まれています。
私とガルヴァスは、早速冒険者ギルドに向かうことにしました。
「また失敗しちゃったですぅ!」
エルフの女の子が 大泣きしています。そういえば、ラディが 微妙な戦力だと 言っていましたね。 彼女がユメリアなのでしょう。
長耳と緑色の髪が特徴です。 髪は肩までの高さで、 動きやすいようにショートパンツを履いているようです。 装備はロングボウと ハードレザーで、 腰にはショートソード 下げています。
格好だけならまともな冒険者に見えるのですけどね。
ユメリアは一体、どんな失敗をしでかしたのでしょうか。
「 やっぱり弓矢が3回に1回しか当たらないんじゃどうしようもないですぅ!」
えーと・・・・・・ 仲間にするのをためらってしまいますね。でも、ラディと 約束してしまったから、反古にする訳にはいきませんよね。
弓矢以外のレンジャーのスキルに 期待することにしましょう。
・・・・・・ そっちも微妙な予感がするのは気のせいだと 思いたいです。
ーーーーーー
ユメリアは 賑やかし要員です。
元々は男の主人公の予定で、 いろいろ残念な 女の子の 仲間ばかりが集まってくるという話の予定でした。
『 パーティを追放されたら俺に任せとけ!』
選出者という、唯一勇者を無効化することが出来る存在だけど、 それ以外は雑魚という主人公で・・・・・・。
仲間の女の子達も 微妙な能力という設定でした。
ユメリアは その仲間の女の子の設定をそのまま使っているので、 いろいろ残念な子になっているのです。
エリーゼは普通にざまぁする予定でしたが、 抵抗されてしまいました(笑)
そのおかげで本当に書きたいことを書けるきっかけになったのですけどね。
もちろん救いようのない 屑には 、これからもざまぁしますけどね。
アクアリーフではソロ活動できないと判断したのでしょう。 他のパーティにも入れなくて、 魔物のレベルの低い ラックバードに戻ったのだと思います。
賢明な判断ですね。ユメリアは レンジャーということですから、 森の中で単体の魔物なら 十分狩ることができるのでしょう。 回復はポーションや薬草で補うことができます。
ラディにユメリアの ことを頼まれましたけど、 逆に彼女から 仲間入りを 断られないか心配ですね。
その時はその時で縁がなかったということで、 当たり障りのない話でもして 笑顔で別れればいいだけのことです。
今回も乗合馬車を利用しますよ。私とガルヴァスは、 いつものようにお客さんとして乗り込みます。
・・・・・・ 乗合馬車の方がくつろげるのはどうしてでしょうか。
トラブルメーカーのアシュトンと別れたはずなのに、 なぜかますます事件に巻き込まれてしまうんですよね。
「 ルナマリア自ら首を突っ込んでるだろ」
ガルヴァスの 言う通りですけどね。
だって、困っている人がいたら放ってはおけないじゃないですか。
余計に引っ掻き回した気もしますけどね。 おせっかいだと思われることもあるけど、 一人でも私を頼ってくれる人がいるのなら、 手を差し伸べたいと思うのが人情というものではないですか。
偽善と 思われることもあります。 それでも私は・・・・・・。
「 何を泣きそうな顔をしているんだ?」
ガルヴァスに 指摘されて、 私は初めて 視界がぼやけていることに気づきました。 私は涙目になっているのでしょう。
「 私はエリーゼさんの話を聞いて、 彼女を救いたいと思ったのです。 傲慢な考え方ですよね?」
ガルヴァスは、私の頭を軽く撫でました。 お父さんのようだと言ったら怒るのでしょうね。でも、 そう思うことだけは許してください。
「 俺も偉そうなことは言えないけど、聖女としてではなく、 ルナマリアとしてエリーゼに関わり合いたいと思ったのだろう? 難しく考えるな。 お前が思うようにやっていいんだ」
「 ありがとう、ございます」
私は涙を堪えることができませんでした。
聖女としての 義務を果たすのならば、 エリーゼに女神の裁きを与えなければいけません。でも、 私はそうしたくないのです。 私はエリーゼと話し合って、 一緒にやり直す道を探してあげたいのです。
両親との別れは寂しいものですからね。 私の両親はどこかで生きているでしょうけど、 エリーゼの気持ちはわかります。
私の場合は物心つく頃には すでに銀髪で、聖女候補として 親元を離されました。 泣き喚いてもどうしようもなくて、 両親は「 立派な聖女になりなさい」と 笑顔で見送るだけでした。
子供の頃の私は、両親の期待どおりに立派な聖女になれば、 きっと迎えに来てくれると期待していたのです。
今では叶わないことだとわかっていますけどね。
父親とはこういうものでしょうか。そう 妄想するくらいは許してくださいね。
「お姉ちゃん、泣いてるの?」
「おっさん、女を泣かせるなんて最低だぞ!」
子供達が私たちに話しかけてきました。
「 俺はまだ22歳だ!」
「 俺の母ちゃんと同い年だな」
「そ、そうか・・・・・・」
ガルヴァスは、 肩をがっくりと落としています。
成人年齢は15歳で、 話しかけてきた子供達は六歳くらいだから、 ありえない話ではないですよね。
私にはまだわからないけど、 同世代の人に子供がいるのは 何かと衝撃が大きいのでしょう。
「 女をいじめる悪い奴は俺がやっつけてやるぞ!」
男の子は 30 センチほどの木剣をガルヴァスに 向けて振り回しました。ガルヴァスは それはを片手で受け止めます。
「 握りが甘いな」
「かっけー!」
男の子は目をキラキラと輝かせて、ガルヴァスにせがみました。
「なあ、おっさん。 俺に剣術を教えてくれよ」
「おっさん呼ばわりするやつに指導する気はないぞ」
「 そんなこと言わずに・・・・・・頼むよ。師匠」
「 俺の名前はガルヴァスだ。師匠など性に合わん」
「わかった、ガルヴァス!」
さん付けではないのですね。私は思わずクスクスと 笑ってしまいました。
「お姉ちゃん、泣き止んだね」
女の子もニコニコと笑っています。やはり、 人との交流はいいものですね。
「 剣の握りはこうだ」
「こうか?」
「 少し違うな」
「こう?」
「そうだ。次に構えと体重移動、剣の振り方は・・・・・・」
ガルヴァスは、 なんだかんだで男の子に真剣に 教え込んでいます。 まるで本当のお父さんのようで微笑ましい光景ですね。
やって来ました、 ラックバード。
どこにいても 音楽が奏でられています。 楽しい曲、 騒がしい曲、 静かな曲、 切ない曲。 ありとあらゆる音楽に包まれています。
私とガルヴァスは、早速冒険者ギルドに向かうことにしました。
「また失敗しちゃったですぅ!」
エルフの女の子が 大泣きしています。そういえば、ラディが 微妙な戦力だと 言っていましたね。 彼女がユメリアなのでしょう。
長耳と緑色の髪が特徴です。 髪は肩までの高さで、 動きやすいようにショートパンツを履いているようです。 装備はロングボウと ハードレザーで、 腰にはショートソード 下げています。
格好だけならまともな冒険者に見えるのですけどね。
ユメリアは一体、どんな失敗をしでかしたのでしょうか。
「 やっぱり弓矢が3回に1回しか当たらないんじゃどうしようもないですぅ!」
えーと・・・・・・ 仲間にするのをためらってしまいますね。でも、ラディと 約束してしまったから、反古にする訳にはいきませんよね。
弓矢以外のレンジャーのスキルに 期待することにしましょう。
・・・・・・ そっちも微妙な予感がするのは気のせいだと 思いたいです。
ーーーーーー
ユメリアは 賑やかし要員です。
元々は男の主人公の予定で、 いろいろ残念な 女の子の 仲間ばかりが集まってくるという話の予定でした。
『 パーティを追放されたら俺に任せとけ!』
選出者という、唯一勇者を無効化することが出来る存在だけど、 それ以外は雑魚という主人公で・・・・・・。
仲間の女の子達も 微妙な能力という設定でした。
ユメリアは その仲間の女の子の設定をそのまま使っているので、 いろいろ残念な子になっているのです。
エリーゼは普通にざまぁする予定でしたが、 抵抗されてしまいました(笑)
そのおかげで本当に書きたいことを書けるきっかけになったのですけどね。
もちろん救いようのない 屑には 、これからもざまぁしますけどね。
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