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【第31話】
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「えッ! なによそれ。そんなことって、ほんとにあるの!」
彼女のその甲高いだみ声に、
「ちょっと、カオルちゃん、声が大きいわよ。里佳が起きちゃうでしょ。彼女には、まだ話していないんだから」
唇に人差し指を立て、紀子は声のトーンを落として言った。
「だって、信じられないわよ、そんなことォ。それって、映画やドラマとか、コミックの中の話じゃない」
紀子に合わせて、声を落としてそう言ったのは、ゲイ・バー「ピンク・ロード」で働く、カオルだった。
その日、午後8時になってようやく仕事から解放された紀子と里佳は、居酒屋、ショット・バーを梯子し、12時を過ぎて、このピンク・ロードにやってきたのだ。
今日は、ゲイ・バーで朝まで飲むぞォ! と息巻いていた里佳だったが、そのときにはもうずいぶんと酔っていて、店のカウンターに坐り、乾杯をした直後、力尽きたように突っ伏して寝てしまったのだった。
「私だってそう思ったわよ。でも、私にはそれが現実に起きたの」
紀子は、自分の身に起きたことをカオルに話して聞かせたのだ。
「やだ、恐いー!」
カオルは自分の肩を抱いた。
いや、正確には肩を抱こうにも、その手は指先が触れる程度にしか届いていない。
褐色の隆々たる太い二の腕と、これまた小高い丘のように盛り上がった胸板が邪魔をして届かないのだ。
カオルはボディビルダーだった。
なんと、過去に出場したボディビルの地区大会では優勝を果たし、全国大会においては、第3位に入賞した実力の持ち主だ。
カオルがボディビルを始めたのは、3年ほど前につき合っていた彼が、ボディビルをやっていたのがきっかけだった。
その身に美しい筋肉をまとうために、カオルはジムへと通った。
だが、過酷なトレーニングや食事制限をしたからといって、そう簡単にその成果が現れるものではない。
カオルはなんども挫折しそうになり、それを彼が傍で励ましつづけて、半年ほど経ってようやく二の腕や胸囲に変化が現れはじめた。
そうなるともう、カオルは夢中になり、美しい自分の肉体を想像すると、アドレナリンが出まくった。
それから1年ほどして、カオルは彼と別れたのだが、ボディビルはつづけた。
さらに1年が過ぎると、鏡の前には肉体美に包まれたカオルの姿があった。
とにかく、カオルが筋肉について語りはじめたら止まらない。
店には1年中タンクトップで出ているし、肌の色は常に褐色をキープしている。
太い首には金のネックレスが光り、その胸元にはみごとな胸毛を蓄えていた。
そして、なんといってもプロテインは欠かせないらしく、ときには焼酎やブランデイに混ぜ合わせて飲んだりもする。
はたから見れば、なんとも異様なそのプロテイン割りを、カオルはひと息に飲み干すのだ。
本人にすれば極上の飲み物らしいのだが、見ているほうは皆、眉をひそめる。
自宅には壁の片面に鏡を張った部屋があって、毎日その鏡に様々なポーズを映し、自分の肉体の美しさにうっとりするのだ。
それがカオルにとって、この上ない至福の時なのだった。
「じゃあ、なに? いまもこの会話を聞いているの?」
両手で二の腕をさすりながら、カオルが言った。
「たぶんね。あ、ちょっと待って、いま呼んでみるから」
「呼ぶって、姿を現したりしたら、ほんとに恐いわよォ」
カオルは顔をしかめながら首をふる。
「大丈夫。正吉さんは、私の中から出てくることができないんだから」
「ほんとに?」
「ほんと」
その言葉にカオルが恐る恐るうなずくと、
「正吉さん?」
紀子は正吉を呼んだ。
『はい。しっかりと聞かせていただいています』
「――って言ってるわ」
正吉の言葉を、そのまま紀子は口にした。
それでカオルも安心したのか、
「そうなの、じゃあ、挨拶しなきゃね。はじめまして、カオルでーす。ヨ・ロ・ピ・ク」
紀子に向かってウインクをした。
「どうして私に、ウインクなんてするのよ」
「アンタにじゃなくて、正吉さんによ」
今度は手をふってみせる。
『やあ、カオルさん。こんばんは』
やはり紀子は、正吉が言ったままを口にする。
それが代弁というのか通訳というのかは定かではないが、ともかくそれでカオルとの会話が成立した。
「ねえ、正吉さん。紀ちゃんの中に入っているのって、どんな感じなの?」
恐がっていたくせに、カオルはもう興味津々だ。
『そうですね。居心地は悪くありません』
「その状態って、紀ちゃんの身体を共有しているってことなのかしら。だったら、身体を乗っ取ったりもできるの?」
「待ってよ、カオルちゃん。そんなことされたら、私が困るわよ」
たまらず紀子が言う。
「アンタは黙ってて。アタシは正吉さんに訊いてるんだから」
「わかったわよ――それで正吉さん、どうなの?」
実際のところ、それは紀子も知りたい。
『身体を共有しているというわけではありません。それに紀子さんの自我の意識には、入りこむことすらもできませんから。いまのところ……』
「なによ、いまのところ、って」
『あ、いえ、心配しないでください。それができたとしても、紀子さんを乗っ取ろうなどとは、思ったりもしませんから』
「そんなの、あたり前よ。私の身体は、私のものなんですからね」
『はい、そのとおりです。私はあなたの身体から出ていけるように、力を尽くすだけです』
「そうしてちょうだい」
「ちょっとちょっと。ふたりで会話されたら、アタシには話が見えないじゃないの」
カオルは不満顔で、あいだに入ってきた。
「あ、ごめん。だってカオルちゃんが、身体を乗っ取ったりできるのか、なんて訊くからじゃない。で? 他に訊きたいことは?」
「そうね……。じゃあ、アタシみたいなタイプはどうかしら」
カオルはカウンターに肘をつき、身体を乗り出してくる。
それを聞いた紀子は、思わず噴き出した。
「あら、失礼ね。なにが可笑しいのよ」
「だって、いきなりなんだもん」
「いきなりで悪い? でも、正吉さんはタイプかも知れないじゃないの。ね、どう? 正吉さん」
ピンクのシャドウと、つけまつげにマスカラを塗りたくったその瞼をパチパチとさせ、可愛く見せようと微笑む顔は、一秒たりとも凝視できるものではない。
『私としては、あなたを傷つけるつもりはないのですが、生前はいたって健全な男でしたので、そこのところはご理解いただきたい』
「――だって」
紀子はクスクスと笑う。
「あ、そう。死んだ男にまでフラれるなんて、ああ、アタシってとことん可哀想なオンナ」
カオルは肩を落とす。
紀子は笑いが止まらなくなった。
彼女のその甲高いだみ声に、
「ちょっと、カオルちゃん、声が大きいわよ。里佳が起きちゃうでしょ。彼女には、まだ話していないんだから」
唇に人差し指を立て、紀子は声のトーンを落として言った。
「だって、信じられないわよ、そんなことォ。それって、映画やドラマとか、コミックの中の話じゃない」
紀子に合わせて、声を落としてそう言ったのは、ゲイ・バー「ピンク・ロード」で働く、カオルだった。
その日、午後8時になってようやく仕事から解放された紀子と里佳は、居酒屋、ショット・バーを梯子し、12時を過ぎて、このピンク・ロードにやってきたのだ。
今日は、ゲイ・バーで朝まで飲むぞォ! と息巻いていた里佳だったが、そのときにはもうずいぶんと酔っていて、店のカウンターに坐り、乾杯をした直後、力尽きたように突っ伏して寝てしまったのだった。
「私だってそう思ったわよ。でも、私にはそれが現実に起きたの」
紀子は、自分の身に起きたことをカオルに話して聞かせたのだ。
「やだ、恐いー!」
カオルは自分の肩を抱いた。
いや、正確には肩を抱こうにも、その手は指先が触れる程度にしか届いていない。
褐色の隆々たる太い二の腕と、これまた小高い丘のように盛り上がった胸板が邪魔をして届かないのだ。
カオルはボディビルダーだった。
なんと、過去に出場したボディビルの地区大会では優勝を果たし、全国大会においては、第3位に入賞した実力の持ち主だ。
カオルがボディビルを始めたのは、3年ほど前につき合っていた彼が、ボディビルをやっていたのがきっかけだった。
その身に美しい筋肉をまとうために、カオルはジムへと通った。
だが、過酷なトレーニングや食事制限をしたからといって、そう簡単にその成果が現れるものではない。
カオルはなんども挫折しそうになり、それを彼が傍で励ましつづけて、半年ほど経ってようやく二の腕や胸囲に変化が現れはじめた。
そうなるともう、カオルは夢中になり、美しい自分の肉体を想像すると、アドレナリンが出まくった。
それから1年ほどして、カオルは彼と別れたのだが、ボディビルはつづけた。
さらに1年が過ぎると、鏡の前には肉体美に包まれたカオルの姿があった。
とにかく、カオルが筋肉について語りはじめたら止まらない。
店には1年中タンクトップで出ているし、肌の色は常に褐色をキープしている。
太い首には金のネックレスが光り、その胸元にはみごとな胸毛を蓄えていた。
そして、なんといってもプロテインは欠かせないらしく、ときには焼酎やブランデイに混ぜ合わせて飲んだりもする。
はたから見れば、なんとも異様なそのプロテイン割りを、カオルはひと息に飲み干すのだ。
本人にすれば極上の飲み物らしいのだが、見ているほうは皆、眉をひそめる。
自宅には壁の片面に鏡を張った部屋があって、毎日その鏡に様々なポーズを映し、自分の肉体の美しさにうっとりするのだ。
それがカオルにとって、この上ない至福の時なのだった。
「じゃあ、なに? いまもこの会話を聞いているの?」
両手で二の腕をさすりながら、カオルが言った。
「たぶんね。あ、ちょっと待って、いま呼んでみるから」
「呼ぶって、姿を現したりしたら、ほんとに恐いわよォ」
カオルは顔をしかめながら首をふる。
「大丈夫。正吉さんは、私の中から出てくることができないんだから」
「ほんとに?」
「ほんと」
その言葉にカオルが恐る恐るうなずくと、
「正吉さん?」
紀子は正吉を呼んだ。
『はい。しっかりと聞かせていただいています』
「――って言ってるわ」
正吉の言葉を、そのまま紀子は口にした。
それでカオルも安心したのか、
「そうなの、じゃあ、挨拶しなきゃね。はじめまして、カオルでーす。ヨ・ロ・ピ・ク」
紀子に向かってウインクをした。
「どうして私に、ウインクなんてするのよ」
「アンタにじゃなくて、正吉さんによ」
今度は手をふってみせる。
『やあ、カオルさん。こんばんは』
やはり紀子は、正吉が言ったままを口にする。
それが代弁というのか通訳というのかは定かではないが、ともかくそれでカオルとの会話が成立した。
「ねえ、正吉さん。紀ちゃんの中に入っているのって、どんな感じなの?」
恐がっていたくせに、カオルはもう興味津々だ。
『そうですね。居心地は悪くありません』
「その状態って、紀ちゃんの身体を共有しているってことなのかしら。だったら、身体を乗っ取ったりもできるの?」
「待ってよ、カオルちゃん。そんなことされたら、私が困るわよ」
たまらず紀子が言う。
「アンタは黙ってて。アタシは正吉さんに訊いてるんだから」
「わかったわよ――それで正吉さん、どうなの?」
実際のところ、それは紀子も知りたい。
『身体を共有しているというわけではありません。それに紀子さんの自我の意識には、入りこむことすらもできませんから。いまのところ……』
「なによ、いまのところ、って」
『あ、いえ、心配しないでください。それができたとしても、紀子さんを乗っ取ろうなどとは、思ったりもしませんから』
「そんなの、あたり前よ。私の身体は、私のものなんですからね」
『はい、そのとおりです。私はあなたの身体から出ていけるように、力を尽くすだけです』
「そうしてちょうだい」
「ちょっとちょっと。ふたりで会話されたら、アタシには話が見えないじゃないの」
カオルは不満顔で、あいだに入ってきた。
「あ、ごめん。だってカオルちゃんが、身体を乗っ取ったりできるのか、なんて訊くからじゃない。で? 他に訊きたいことは?」
「そうね……。じゃあ、アタシみたいなタイプはどうかしら」
カオルはカウンターに肘をつき、身体を乗り出してくる。
それを聞いた紀子は、思わず噴き出した。
「あら、失礼ね。なにが可笑しいのよ」
「だって、いきなりなんだもん」
「いきなりで悪い? でも、正吉さんはタイプかも知れないじゃないの。ね、どう? 正吉さん」
ピンクのシャドウと、つけまつげにマスカラを塗りたくったその瞼をパチパチとさせ、可愛く見せようと微笑む顔は、一秒たりとも凝視できるものではない。
『私としては、あなたを傷つけるつもりはないのですが、生前はいたって健全な男でしたので、そこのところはご理解いただきたい』
「――だって」
紀子はクスクスと笑う。
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