蒼井倫太郎の愉快な夏

糸坂 有

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其の二 大食い

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 勝負は三日後に決定した。場所は、京都、大阪を中心に五店舗をチェーン展開するうどん店だ。うどん店でありながらカツ丼の評判が高く、店では通常のカツ丼五杯分のデカ盛りが提供されている。完食すれば無料、賞金も出るとのことだが、完食者はまだ数人しかいないとのことである。
 有村は、完食者一覧に乗りたいわけではない。曽根より早く完食することだけに集中する必要がある。
 完食は当然、時間の勝負なのだ。
 悶々と三日を過ごし、そしてあっという間に当日がやって来た。
 約束の時間、店へ着くと、すでに曽根と蒼井がいた。二人の間に会話はなかったようだ。「よう」と蒼井は手を上げた。
「有村君が約束を破るとは思っていなかったけど、もし来なかったらどうなるんだろうと考えていたところだよ」
 曽根はぺこぺこと頭を下げている。今日も相変わらず可憐な様子だ。
「すいません、お待たせしました」
 五分前行動を心掛けたつもりだが、二人は十分前行動派なのかもしれない。蒼井と待ち合わせなんてしたことがないので、新たな一面を発見である。
 平日の昼間、店はそこそこ繁盛している。店員に席へ通されると、曽根は目を閉じて息を吐いた。
 メニューを見なくても、注文するものは決まっている。
「このカツ丼のデカ盛りを二つで」
「それとメロンソーダ」
 注文を受けた店員は僅かに表情を変えると、静かに席を離れた。きっと、デカ盛りを注文する客は多くないのだろう。しかも、二つとなると、史上初めてのことかもしれない。
 蒼井は店内を見渡すと、「そうだ」と声を上げた。
「この勝負、有村君が勝ったらどうする?」
「どうするって、どういうこと?」
「勝負に勝ったら、何を望むかって話だ」
 有村はきょとんとした。反射的に曽根へ視線を送る。
「あ、あの、私の分の賞金をあげる、だけじゃ駄目ですよね?」
 賞金は、完食者に進呈されるものである。曽根は当然、完食する気でいるようだ。そうでなくては勝負は始まらない。
「それでいいですよ」
 有村は頷く。負けられないとは思っていたが、勝った場合の褒美なんて考えていなかった。突然望みと言われたところで、何を願ったものか分からない。
「欲のない奴だ」
「言っとけ」
 じゃんけん小僧との一件の際、もし蒼井が勝っていたら何を望んだだろうか、と有村は思う。あの時、有村は蒼井の願いを聞かないままだった。
「でも、きっと私が勝ちます」
 曽根は静かに言った。強気の言葉に有村は苦笑いをする。
 蒼井がいることが有村の有利になるだろうと踏んでいたが、今日は本気と書いてマジらしい。おどおどとした雰囲気は減り、落ち着き払っているように見えた。蒼井は片眉を上げて、曽根の違和感を傍観している。
「私……食べるのって、好きなんです。何にでもなれる気がしてくるから。だから、負けられません」
「それは幻想だ」
 蒼井がすかさず言葉を返す。曽根はどきっとしたように肩を上げ、うつむいた。
「そう、でしょうか……でも、私は本当に」
 曽根は続きの言葉を飲み込んだ。蒼井に対しては、強気になれないらしい。
 心の平穏のためか、曽根は蒼井を視界に入れないように視線を固定すると、真っ直ぐに有村を見つめた。
 ここには有村と曽根しかいないような、不可思議な感覚に襲われた。曽根は「ふふ」と笑みを零す。蒼井の存在を忘れたような、不敵な表情である。有村はテーブルの下で拳を握り込んだ。
「曽根あずきっていう人間に、価値はないんです。私は豚で、牛で、茄子で、鯖で――そう考えている方が自由で、気が楽です。私なんてものは、別にこの世のどこになくてもいい。……あなたは、自分が何者か、分かってますか?」
 曽根はまた焦点の合わない目をしていた。
「僕は」
 ナニモノ。
 アイデンティティ。
 思春期に考えそうなことだ。有村はまさしく思春期である。
「何者って言われても」
 言葉に詰まる。有村の胸に、ぽっかりと穴が開いたような空虚さが横切った。
 名前とは、立派なアイデンティティだ。社会によって評価される自己。社会的役割。
 曽根はそれらを全て放棄したいと考えているようだが、有村は違う。自分とは不変で、独自性を持っている。他とは違う。何をしたところで他者とは交わらない。他の存在に成り代わるわけもない。
 名前を忘れた己は、いったい何者なのだろう。
 存在が乱れる感覚に、有村は息を詰まらせた。
 曽根は、勝負の前に何の話をするつもりだろうか。
 心が不安定になる視線を向けられ、有村は慌てて目を逸らした。
 名前を失うということは、独自性を失うことにならないか? つまり有村は、曽根と同じ穴のムジナである。
 このまま名前を完全に忘れてしまったら、有村はいったいどうなるのか。
 突如とした恐怖に襲われる。空気に溶けて存在が消えてしまうような不確かさが、ゆらゆらと目の前で揺らめいた。
 曽根は、こんな不安定な世界で生きているというのだろうか。
「食べたものになるって言うのならさ」
 有村の思考を遮ったのは、何やら楽し気な蒼井の声だった。
「じゃあ有村君はラーメンだな、言葉を話すラーメンなんて前代未聞だ、アリムラーメンさん、ご機嫌いかが?」
 にやにやと有村を眺めてくる蒼井に他意はない。蒼井の目に自分が映っていることにどうしようもない安堵を感じて、有村は小さく息を吐いた。
「変な名前で呼ぶなっちゅうねん。それを言うなら、そっちは蒼井メロンソーダさんやろ」
「メロンソーダ蒼井の方が良いな、芸人っぽくて」
「蒼井君は芸人になりたいん?」
「僕の未来の選択肢にあったっていいだろう」
「絶対売れへんで、予言する」
「あーあー、そういうことを言うのはよくないぜ有村君、僕は絶対なんて言葉は広辞苑から消し去るべきだと常々思っている、絶対と無理を重ね合わせるなんて決してあってはならないんだ、僕が売れっ子芸人になる可能性が一ミリもないだなんて、有村君は見る目がない、全く有村君という奴は」
「一ミリくらいはあっても良いかもしれんけど!」
 面倒くさいことになりそうだったので、有村は項垂れる。ぷるぷると頭を振って、深呼吸をした。駄目だ、勝負に集中しなくては。
 曽根は、大人しく座っている。これ以上問いかけをしてくる気はないらしい。
 蒼井にそんな気はなかっただろうが、正直救われた。変なことを考えてしまえば、大食い勝負どころではなくなる。
「食べたものが身体を作るが、あくまでも主体は僕だ、食べ物に身体を乗っ取られるわけでもなし、気持ちがぶれてるのが問題なんじゃないのか、自分が何者かなんて、考えたところで時間の無駄さ、そんなことに時間を費やし続けたって救われないぜ」
 蒼井の言葉に、曽根は黙り込む。済ました顔の蒼井を眺め、有村は小さく笑った。
「蒼井君って、その辺強いよなあ」
「言っとくけど、僕の心はガラスなんだよ」
 店員がやって来ると、三人は目を奪われた。
 目の前に置かれたのは、何人前か分からないほどの巨大なカツ丼だ。五人前と聞いていたが、本当に五人前なのだろうか? 総重量が何キロなのか、考えるだけで気が重くなる。時間内に食べきるだけなら問題はないが、勝負相手は曽根だ。負ければ蒼井が曽根に食われてしまう。
 美味しそうなカツも、あんまり多すぎると見ているだけで胃がもたれる。「何事も適度に」を座右の銘としている蒼井にとって、こんなものは馬鹿げているのかもしれない。
 二人の前に置かれたカツ丼と、蒼井の前に置かれたメロンソーダ。何ともちぐはぐな印象である。曽根は目を輝かせていた。純粋に、美味しいものをたくさん食べるのが楽しみという雰囲気だ。
「僕、勝てへん気がしてきた」
「最初から弱気でどうする、何よりもまず大事なのは気持ちなんだぜ」
「そんなん言われても」
 これを目の前にして笑っていられる神経は分からない。さすがの有村でも、大丈夫だろうかと不安になってしまう。蒼井がかかっているという重責が、どうしてもポジティブな気持ちを打ち消してしまうようだ。
 有村は首を振った。蒼井の言う通りである。
 真剣勝負は、生半可な気持ちでやるものではない。
「前言撤回。勝つ気しかしない」
「それは素敵なことだ、応援してるぜ」
「いや、言ってみただけなんやけど」
「声に出したら、その気になってきたんじゃないか?」
「ならんわ。胃がきりきりしてきた気がする」
「有村君は想像以上にメンタルが弱い奴だよ」
「何だと」
 やいやいと言い合っているのをまるで聞いていない曽根は、「では」と顔の前で手を合わせた。
「温かいうちにいただきましょう。念のためルールのおさらいですけど、味を変えるために調味料を入れたり、口直しにサラダやお味噌汁等を注文するのは有りです。最後の一口を口の中に入れた時点で勝敗を決めます」
 有村は頷く。
 やるしかない。
「ではいきましょう。いただきます」
 二人同時に箸を取る。どちらが先に食べ終えるか、勝負開始である。
 曽根はハイペースだった。小さく見える口が案外大きく、一口が蒼井の十倍くらいありそうだ。飲み込むようにして食べる様子に、華奢とか可憐なんて言葉は似合わない。
 大食い勝負なんてしたことのない有村は、とにかく曽根のペースを観察し、引き離されないようにして口に入れて行く。さすが、評判なだけあって美味しいカツ丼だった。ボキャブラリーが貧弱なせいで、「うまい」という言葉しか思い浮かばない。もっとゆっくり味わいながら食べたかったが、今回ばかりは仕方がない。
 味わう時間を最小限に、ぐいぐい腹へ収めて行く。気付けば、遠巻きにギャラリーがいた。こんなことで目立つのは、何か嫌である。
 両者とも半分ほど食べ終えたところで、曽根が味噌汁を注文した。普通、汁物は腹が膨れるものだが、最も恐れるべきは、味に飽きて食べ進めることが出来なくなることである。汁があれば、飲み込みやすくなる効果もあるだろう。
 曽根のペースはさらに上がった。徐々に引き離されている。
 有村も調味料をかけたりして食べ進めるものの、どうにも味に新鮮味を感じられなくなってきた。味噌汁を注文しようか迷うものの、しないままだ。なんとなく、味噌汁では駄目な気がしたのである。
 曽根の勢いある食べっぷりに、ギャラリーからは歓声が上がった。曽根は笑顔を絶やさず、食べ進めている。
 やばい、と背筋がぞっとする。このままでは負けてしまう。
 蒼井は、澄ました顔でメロンソーダを飲んでいる。鮮やかな緑がきらきらと弾けて、宝石のように見えた。
 蒼井にとって他人事ではないのに、まるで他人顔だ。応援の言葉もなしに静観している姿は、妙に落ち着き払っている。
 有村も作業のように口へ突っ込むものの、差は縮まらない。胃が限界に達しているわけではないが、どうにもしんどい。きらきら、しゅわしゅわとした緑色の世界が羨ましいと思うほどだ。
 フードファイターって、大変な仕事だなあ。有村はぼんやりと思った。やはり、有村には向いていない。美味しいものをゆっくり味わって食べる方が向いている。
 もうあかんかもなあ。
 有村の手は止まりかけた。曽根はちらりと有村を見ると、「ふふ」と頬張りながら笑っている。化け物級だ。自転車を食べるのだから当然である。もう残りは一人前くらいだろうか。食べ終えるのは時間の問題である。対し、有村はまだ二人前は残っている。
 こんな勝負、やっぱり受けるべきじゃなかったのだ。
 突然有村は立ち上がった。
 蒼井と曽根が、ぎょっとしたように有村を見上げる。
「メロンソーダ五つ下さい!」
 蒼井は稀に見るぽかん顔である。有村の注文に、店員は慌ててメロンソーダを持ってきた。受け取ると、有村は丼ぶりにメロンソーダをぶっかけ始めた。名付けて、メロンソーダカツ丼だ。
 隣の曽根は表情を変え、有村を「信じられない」という顔で見た。これまで勢いの止まらなかった箸が止まる。
 メロンソーダと白飯の相性はいかに。
「え、え……?」
 曽根は手で口元を押さえている。顔色は悪い。ぞっとした様子だ。頭がイカれたか、と言わんばかりである。
「あ、大きめのスプーンももらっていいですか」
 店員からスプーンを受け取ると、有村はメロンソーダをカツ丼をよく混ぜ合わせた。そして、メロンソーダカツ丼をすくうと、大きな口へ運んだ。
 もしゃもしゃ、と咀嚼する。ごくん、と飲み込むのを、誰もが固唾を飲んで見守った。
「うめえ」
 そこから有村の食べるスピードはぐんと上がった。誰もがドン引きしていた。無表情を貫いていたのは蒼井だけである。
「え、ほ、本当に? それはそれで良いんですか? え?」
 曽根はスピードを上げた有村を信じられないと見ている。見る間に減っていくのを見て、慌てて箸を動かし始めた。
 有村の猛追はすさまじかった。しまいにはスプーンを置き、器を抱えてごくごくと飲み始めた。
 デッドヒートだ。
 店内の誰もが二人の勝負を見守った。
「ごちそうさまでした」
 先に手を合わせたのは、有村だった。
 曽根は、あと三口ほどを残し、有村に負けたのである。
 店内は大盛り上がりである。曽根はさっさと三口を食べ終えて、「ごちそうさまでした」とと小さく手を合わせる。数秒の差だった。
「お、おめでとうございます!」
 拍手が二人を包んだ。
「感動した!」
「すごい勝負やったな!」
「でもメロンソーダはないわ」
 店内の客たちは口々に感想を述べている。
 勝った!
 有村は爽快な気持ちでガッツポーズをした。
「こんなことって……」
 曽根は背中を丸めている。
「姉ちゃんもすごかったで!」
「落ち込むことなんかないやんか!」
 事情を知らない周りの人間は、曽根へ言葉をかけている。
 曽根は柔らかい笑みを返すと、有村へ向き直った。
「私の負けです。賞金はお渡しします。それと……蒼井さんには、今後一切近付かないことをお約束します」
 覇気のない声である。しょんぼり、という効果音がよく似合った。
「でも、近付いたらあかんってことはないと思いますけど」
「いえ! 約束していたことなので!」
 蒼井を食べないのであれば、別段どうしようと構わないのが本心である。しかし曽根は強情だった。
 泣いてはいないが、少し目が潤んでいるようにも見える。同情心が押し寄せてきて、ちらと蒼井に視線を送るが、ぱちくりとした目を返されるばかりだ。アイコンタクトの出来ない奴め。
「本当にぎりぎりでしたしね。もう負けるんじゃないかって、思ってました」
「私も、勝ったも同然だと思ってました。その驕りがいけなかったんです」
 曽根は頭を下げた。
「こんな機会を頂いて、有難うございました」
「い、いえ、こちらこそ」
 何がこちらこそなのか、有村は口を付いて出た言葉に疑問を覚えながら、頭を下げる。
 安堵や解放感の心地よさと、哀れが乱れた感情に、どうにも弱ってしまう。
 曽根は、もう蒼井には近付かないのだ。蒼井の身に迫っていた危険は、さっぱりとなくなった。
 すると、曽根はさっぱりとした笑顔を見せた。憑き物が落ちたような、晴れやかな表情である。
「今後、もし私がしっかりとした人間になれたら……また大食い勝負、してくれますか?」
「いつでも待ってます」
 曽根の言うしっかりとした人間が何か、有村には分からない。しかし、きっと曽根とはまた大食い勝負をすることになるだろうという、確信めいたものが芽生えた。
 曽根は、軽やかに店を出た。
 どこへ行くのか、何をするのかは、有村に知る由もない。歩調は晴れ晴れとしていた。落ち込んでいたと思ったが、どういう心情の変化なのだろう。乙女心とは、複雑怪奇である。
「有村君はメロンソーダが苦手だったはずだろう」
 振り返ると、腕を組んだ蒼井が立っていた。傍観者を貫いていた蒼井が話すのは久しぶりである。
「逆に、食欲ない時やと炭酸のぱちぱちした感じが食欲を増進させるんじゃないかって、思って」
 ぎらぎらした緑色を思い浮かべながら、有村は人差し指をぴんと立てる。
「どうしてカツ丼と合わせようだなんて思うんだ」
「発想の転換やん? 蒼井君がメロンソーダ飲んでたし、これいけるかなあって」
「有村君が負けるとは一ミリも思わなかったけど、まさか勝因がメロンソーダとはな」
「一ミリもって、僕途中まで劣勢やったやん」
「最後に逆転勝利がセオリーだろう、事実その通りになった」
「いや、かなりぎりぎりやったけどな」
「勝ちは勝ちだ、賞金ももらえて良かったじゃないか、イケメンフードファイターになる覚悟は決まったか?」
「まさか。僕には無理やと悟ったな」
「どうせ有村君はそうだろうと思ったよ、今回ばかりは祝福してやろうかと思ったが」
 蒼井は言葉を切ると、有村へ人差し指を突き出した。
「白飯にぶっかけるのはない、僕の美学にも反する」
 ああ、そういうことか。
 蒼井にとって、メロンソーダと白米の組み合わせは有り得ないのだ。有村だって、追い詰められなければあんなことはしなかった。どれもこれも、蒼井が勝負を受けるから――と思ったものの、気分は割合爽快なので、別の言葉を選んで言う。
「蒼井君の美学は知らんわ」
「メロンソーダ協会に訴えられるぜ?」
「そんなんあるん?」
「僕は筆頭に立って有村君を断罪するからな。二度目はない」
「え、こわ」
「二度目はない」
「いや怖いねんそのポーズ。逆におもろいわ」
「…………」
「何も言わずに遠ざかるの止めろ」
 蒼井の表情は真剣だった。しかし数秒後崩れ、くしゃっとした蒼井に似つかわしくない表情になる。
 有村に背を向けると、そのまま走り出した。
「ちょ、ちょっと蒼井君!」
 突然の奇行に、有村は条件反射で追いかけた。人間、逃げるものを追いかけたくなるものである。
「食わず嫌いはあかんで! 案外美味しいんやから! いやもう二度としいひんて! おい! 蒼井君! 待たんかいおい!」
 あはは、と前方から屈託のない笑い声が聞こえる。蒼井は全速力で走っていて、そう簡単に追いつけるものではない。暑いから走るなと思うが、蒼井が聞く耳を持つはずもない。
 何が楽しいのか、蒼井のこんな笑い声なんて滅多に聞けるものではなかった。どんな顔をしているのか見てやろうと思うものの、追いついた時にはいつもの蒼井に戻っていて、「有村君は変な奴だ」と言われた。蒼井に言われたくない言葉、第一位である。
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