輪廻の果てに咲く桜

臣桜

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 葵のピアノは別の部屋にあり、どうやらそこはレッスン室になっているようだった。
 マンションの部屋にピアノがあって問題にならないかとも思うが、同じフロアの住人、下の階の住人に断わってあり、決められた時間の間でなら演奏が許されているそうだ。
「素敵なピアノですね」
「おおきに。ほんまは京都の本宅にもっと素敵なのがあるんですけど、これは東京でのレッスン用に」
 そう言う葵の言葉の内容はかなりの金持ちにだけ許されたものだが、なぜか葵が言うと嫌味には聞こえない。彼女自身が控えめな性格だという事もあるのだろうか。
 ピアノの蓋を開け、臙脂色のキーカバーを外してしまうと、それを取り合って姉妹が騒いだ。
「さっちゃん、なんの曲がええ?」
 が、椅子に座った葵がポーン、と白鍵を押すと、沙夜が期待でキラキラした目で考え始める。
「うーんと……、難しいの! 難しくて、ロマンチックなの」
「うーん、ほなどうしよっかなぁ」
 ピアノの上に置いてあった数冊の楽譜を選び、葵がページをめくる。
「うん、決めた。ほなリストの『愛の夢』を弾きます」
 葵がにっこりと笑ってそう言い、楽譜を楽譜台の上に置いた。
「葵さん、譜めくりしましょうか?」
「え? 時人さん楽譜読めるんですか?」
「ええ、嗜む程度には音楽をやっていたので」
「へぇ、何の楽器を?」
「ピアノとヴァイオリンを少し」
「ふぅん」
 思わぬ共通点が見つかってニコニコとする葵の袖を、沙夜がちょんちょんと引く。
「あぁ、ごめんねさっちゃん。ほな弾きます」
 サラリとした沙夜のおかっぱを撫で、葵が鍵盤に向かって真剣な顔をした。
「……」
 その雰囲気に時人が?まれる。
 葵が平時纏っている温かな春の日差しのような雰囲気がスッと消え、彼女の集中力がまるで弓を引き絞る音のように聞こえる気がした。
 ペダルを踏むのに前後した足も、スッとした背筋も、少し開かれた肘、意識と姿勢は集中しているのに、指先はどこまでも柔軟なものを握るように柔らかだ。
 スッと葵が小さく息を吸い込み、初めの一音が柔らかく曲の開始を告げてから、右手が流麗に動き始めた。
 まろやかな音。
 音がどこまでも優しく空気を包み、左手のメロディーを右手の副旋律が柔らかに包んでから音が華やかに跳ね上がり、『愛の夢』の本質ともいえる華やかでロマンチックな音の共演が始まる。
 空気中をキラキラと音が輝くような幻想が包み、姉妹は葵の音に目を輝かせていた。
 そして時人も譜めくりの役をしながら、総毛立つような感動を覚える。

 こんな甘い音は初めてだ。
 これが、彼女の音。

 今まで何度もクラシックのCDを聴いたり、両親に連れられてリサイタルの演奏を聴きに行っても、こんなに生の音で感動する事はなかった。
 まだプロにもなっていない音大生の演奏なのに、その音は時人の魂を揺さぶる。
 耳が恋をした。
 甘くて、優しくて。
 蜂蜜色の液体が、砂時計の中で煌きながら零れ落ちているような五分弱だった。

「すごぉい!」
 演奏が終わって姉妹が拍手をし、赤くなってボウッとした時人も拍手をした。
「お粗末さんでした」
 葵がはにかみながら立ち上がり、ステージの上にいるように姉妹と時人に向かって仰々しくお辞儀をしてみせる。
「ねぇ! 葵ちゃんみたいになれるまで、どれぐらいかかるの?」
「ううーん、葵ちゃんぐらい大人になるまでかな? それまでさっちゃんが一生懸命練習したなら、絶対弾けるえ」
 キラキラとした沙夜の目に葵が応え、一華はピアノの椅子に座ってたどたどしい指で『きらきら星』を弾く。
 そんな三人を時人は泣き出しそうな思いで見ていた。

 俺はこんな光景、知らない。
 こんな優しくて、希望と期待、未来と可能性に満ち溢れている目。
 できない事なんてないと思っている目。
 夢を掴み取ろうとしている強い意志。
 知らない。
 俺には――、ないものだ。

 心臓が鷲掴みにされるような切なさを感じ、時人は知らずと片目から涙を零していた。
「きぃらぁ、きぃらぁ、ひぃかぁるぅ、おぉそぉらぁのぉ、ほぉしぃ、よぉ」
 一華が歌いながら指を動かし、その幼稚な音が更に時人を追い詰める。

 俺の空には、星がない。
 俺の空は――、真っ暗だ。
 やめてくれ。
 こんな。
 こんな綺麗なもの、見なければ良かった。

 自分自身を見放して、何も期待しないと誓った自分が恥ずかしい。
 夢をみる事を忘れてしまった自分が――、可哀想になる。

 手で口元を覆い、そっぽを向いている時人のTシャツの裾を、一華の小さな手が引いた。
「お兄ちゃん、何で泣いてるの? 葵ちゃんのピアノに感動したの?」
「うん、そうだよ」
 一華に嘘をついて、自分自身にまた一つ嘘をついた時人が微笑む。
 その押し殺した微笑みを、葵はじっと見つめていた。

**

 しばらくピアノで遊んだ後は、姉妹のお昼寝の時間になった。
 リビングに接している和室にマットを敷き、枕を二つ置いて姉妹を寝かせ、ケットを掛ける。
「ほなお休みなさい。時間になったら起こすさかい、おねんねさんやえ。歩き回って疲れたやろ」
 葵が優しく言って姉妹の頭を撫で、そっと和室の襖を閉じた。
「お茶、淹れ直しますね。それともコーヒーの方がええですか?」
「ありがとうございます。じゃあコーヒーを」
 シンとしたリビングに、キッチンからの物音が優しく聞こえる。
 目を閉じて、家庭とはこのようなものなのかと時人は思う。
 実家はそこそこに広い屋敷で、食事の準備は使用人がこなしている。
 だから時人はキッチンで大切な人が自分のために何かしてくれているという、そんな温かな物音を知らないのだ。
「時人さん、小さい子得意なんですか?」
「え?」
 ふと問い掛けられて目を開けると、キッチンから葵が優しい目で見ている。
「随分いっちゃんとさっちゃんに優しくて……、まるでずっと前からあの子たちの事知ってるみたい、って思ったんです」
「いえ、俺は親戚にも小さい子はいなくて、……本当にこれでいいのかとか、ビクビクしながら接していたんです」
「そんなら時人さんは随分優しい人なんですねぇ」
「え?」
 カウンターの中で、葵はコーヒーを三杯すくってドリッパーに入れていた。
「小さい子って、意外と敏感なんです。怒ったり悲しかったりしたら、大人が隠してるつもりでも察してあの子たちまで不安になってまうんです。逆に大人がご機嫌やと、子供ものびのびします」
「……まるで、本物の母親みたいですね」
「ふふ、そうですか? 東京来てからしょっちゅう会ってますさかい」
 沸騰していたヤカンの火を消し、葵がゆっくりとコーヒーを落としてゆく。
「……さっき、どうかしはったんですか?」
「え?」
「……ピアノの後。……、泣いてはったんですか?」
 遠慮するような、それでも心配を隠せない声が優しく気遣いを見せる。
 見透かされたと思い、時人は恥ずかしくなって返す言葉がなくなってしまった。
「あれは……」
「あ、いいえ。言いたないんならええんです」
 それからしばらく二人は黙り、葵がコーヒーを落とす小さな水音がした。
「どうぞ」
 テーブルに置かれたコーヒーカップは、土の温かみを感じさせる素焼きの物だった。葵は自分の物と思われる、桜の花のモチーフがあるマグカップを手にしている。
「ありがとうございます」
 葵は一人掛けのソファに座り、正面から真っ直ぐに時人を見つめてくる。
「……美味しいです、コーヒー」
 その視線に耐え切れず時人が当たり障りのない言葉を口にし、「そうですか?」と葵が微笑む。
 リビングはシンとしていて、窓の外から車が通る音が聞こえてくるだけ。
 襖の向こうの姉妹は静かに寝ていて、その空間は二人のためだけにあった。
「何か話さないと」と思うものの、緊張した時人の頭に上手い言葉は出てこない。
 こういう時にこそ、合コンで才能のようなものを見せる友人の饒舌さを見習わないとならないのに。
「……すみません」
「え?」
「……つまらない男ですみません。こういう時、本当なら何か面白い話でもできればいいんですが」
 ぽつり、と落とすように時人が呟き、寂しそうに微笑んでみせる。
「気にしんで下さい」
「……」
「私、時人さんがおもろそうな人やからとか、そんなんで惹かれた訳やないんです」
「……」

 惹かれた?

 思わぬ言葉が耳を打って時人がきょとんとし、だが葵はそれに気付かず言葉を続けた。
「転んだいっちゃんを助けようとしてくれはった時人さんを見た時から、直感で『この人ええなぁ』って思ってたんです。優しそうやなぁ、って」
「そんな……」
 褒められて時人は面映ゆく思うものの、男が女に「優しそう」と言われても、それはあまり素直には喜べない。
 時として女性の「優しい」は異性として見ていないアピールだったり、男性への「可愛い」も同様の意味合いがある時もある。
 今流行りの原宿系の可愛い男の子ならそれはまた違うのかもしれないが、時人はあくまで一般的な感覚を持つ男性で、好意を持った女性には「格好いい」「頼りになる」と言われたい。
「……どこか秘密を持ってそうで、優しさの中に悲しさを隠したような……、そんな印象を受けます」
「……」
 葵の鋭さに時人は内心舌を巻いた。
 しかし幾ら葵が相手でも、指摘された通り素直に自分の事を話すのは苦手だ。
 話す事がないという訳ではない。
 むしろ、ありすぎて困っている。
 けれどそれは人に簡単に話していいものではなくて、ともすれば自分の身が危うくなってしまいそうな大きな秘密だった。
「時人さん、ええ所のお坊ちゃんやないですか? そんな印象を受けます」
「……外れではないかもしれません。親は大手企業の経営者で、俺もいずれそれを継がなければなりません」
「彼女さんはいはるの?」
「いいえ、生まれてこの方一人も」
 少しずつ、葵が会話の主導権を握って言葉のキャッチボールが進んでゆく。
「まぁ、時人さんモテそうやのに」
「……愛想がないんです。話術もないし、話していて面白くないと女の子によく言われます」
 時人が自嘲めいた苦笑を浮かべると、それも葵が優しく拾ってくれる。
「けど、そういう寡黙な男性がええっていう人もいてるでしょう」
「……だといいんですが」
「少なくとも、私はそうです」
 目の前で綺麗に微笑んでいる葵を見て、時人は自分の中のときめきと興奮を抑えるのに必死だった。
 相変わらず葵からはいい香りがしていて、それは嗅いでいるうちに慣れるというものではなく、徐々に時人の理性を浸食していくような危うさがある。
 悪い薬のような、危険な魅力があった。
「……葵さん、いけませんよ。俺みたいな耐性のない男にそんな事を言ったら、勘違いをされても何も言えない」
「……勘違い、してくれはらないんですか?」
「……」
 思わず時人が葵を見つめ、その黒い瞳の奥にある真意を探る。
「葵さん、からかってるんですか?」
 その言葉に葵は答えず、コト、と小さな音をたててマグカップがテーブルに置かれ、葵がテーブルを回りこんで時人の隣に座ってきた。
 体温が近い。
 シャワーを浴びたてのシャンプーの香りも混じって、葵の香りが一層強くなる。

 いけない。
 このままでは確実に――、理性を失ってしまう。

「いいえ、私本気です」
 熱っぽく言う葵の目は、いつの間にか女のものになっていた。
 さっきまで美しい音色を奏でていた指がそっと伸ばされ、時人の頬に触れる。
「……っ」
 葵に触れられた瞬間、ビリッ、と細かい電気が体に流れた気がした。
 そこから時人の知らない熱がぶわっと全身に回り、体中の血流が叩き起こされてゆく。
 当たり前のように、時人は男として反応していた。

 駄目だ。
 今ならまだ引き返せる。

 頭の中で赤い信号が点滅するも、時人の目は葵の黒い目から離す事ができず、ゆっくりと猫のように密着する葵の体も拒めない。
 もう一度、葵の優しい手が時人の頬を撫で、優しくその体温が馴染んでゆく。

 ああ――、
 駄目だ。
 俺は――。

 ボウッとした意識の中、時人は葵の細い腰を引き寄せ、熱を持った唇を重ねた。
 彼女の艶やかな黒髪を掻き抱き、背中や腰を何度も撫で、彼女の香りを思い切り吸い込む。
 これは、時人が心の奥底で望んでいた事だ。
 ずっと葵をこうしたかった。

 ああ、女性ってこんなに柔らかくていい匂いだったんだ。
 温かくて、髪の毛が気持ちよくて、触れ合った肌から血潮が感じられる。
 人を抱くってこういう事なんだ。

 今まで何度か女性とそういう事になっても、決して感動を覚えはしなかった。
 望まれるままに機械的に動作をし、生理的な現象を起こしただけだ。
 けれど今は違う。
 感情が溢れて、「愛しい」とか「嬉しい」とか、プラスの感情が心の中で乱反射し、自分でも抑えられない。
 震える手がそっと葵の頬を撫で、時人の目と葵の目が交差する。
 ふわ、と葵が長い睫毛を伏せると、彼女が望む通り時人はもう一度唇を重ねた。
 柔らかい。
 温かい。
 甘い。
 決してキスの経験は多くないが、時人は心の中で荒れ狂う熱をそのままに、夢中になってキスをした。

 それを覗いている目がある。
 純粋な黒い目。
 襖の間から沙夜が二人を覗き見していた。
 決して最初から二人を覗こうとしていたのではなく、昼寝をしてすぐに尿意を覚え、トイレに行こうと思って葵を呼ぼうとしたのだ。
 だが葵を呼ぶ前に、子供の直感で襖の向こうの空気を感じた。
 声量を抑えた声で二人が話をし、それが沙夜には『大人の秘密』に思えたのだ。
 早熟な沙夜はすぐに二人が何か『大人』ならではの事をしているのではと思い、こっそりと襖を開けた。

 そして小さな沙夜の『女の直感』が訴える。

「あの二人はケッコンする二人だ」

 ちら、と後ろを見れば姉の一華は何も悩みなどなさそうな平和な顔で、大きな口を開けて寝ている。
「お姉ちゃんったらドンカンなんだから」
 そう呟いて沙夜はまた襖の間に目を戻した。
「あ」
 けれど、再び覗いた時には二人はくっつけ合っていた体を離し、ソファに並んで座ってまたボソボソと何か話していた。
「つまんないの」
 そう呟いて沙夜は嘆息し、我慢していた尿意も危うくなっていたのでわざとらしく襖を開けた。
「葵ちゃあん、おしっこ」
「あら、さっちゃん。おトイレ行こうね」
 葵が何事もなかったように立ち上がって微笑み、ソファに座ったまま時人もこちらを見ていた。
(お兄ちゃん、しっかりね)
 沙夜は内心時人に向かってそうエールを送り、子供ながらにウインクを送ってみせる。
 だが時人は自分に送られたそのメッセージの意図が分からず、きょとんとしたまま葵に連れられて洗面所へ向かう沙夜の小さな背中を見送っていた。
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