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私は最低だ ☆
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下腹部から脳髄まで一本に繋がった快楽神経があり、それを伝って芳乃の深部がジン……と悦楽により甘くしびれているような心地になった。
「芳乃……っ、可愛い……っ、俺だけのものだ……っ」
暁人は何度も切なげに彼女の名前を呼び、腰を打ち付けては彼女が感じる様を見る。
愉悦の籠もった目と視線が合うたび、芳乃は自分のあられもない姿をすべて見られているのだと自覚し、この上ない羞恥を得た。
「見ないでぇ……っ」
――こんな、あなたに抱かれて喜んでしまっている私を。
彼に見られるに値しない自分だと思うのに、大好きな暁人によってのみ、芳乃はすべてを暴かれている。
それが悲しくて、切なくて、――けれど嬉しくて堪らなく、次々に涙が零れた。
「はぁ……っ、あ、芳乃……っ」
暁人は彼女の体を抱きしめたあと、上体を起こさせ対面座位の体位をとる。
「キス……、しよう……」
溢れんばかりの熱情をぶつけられては、拒めなかった。
いけないと思うのに、迫る唇を受け入れるために小さく口を開いている自分がいる。
柔らかな唇が触れ合った途端、喜びのあまりピリリと悦楽が全身を駆け巡り、下腹部に深い絶頂を伝えてくる。
「ん……っ、むぅ、――――ん」
唇を舐められ、舌をしゃぶられ、舐め返し――。
上も下も繋がったまま、芳乃は「いけない」と思いながらも夢中になって暁人の唇を求めた。
あまつさえ腰を揺らし、暁人の肩に手を置いてクチュクチュと淫音を立て自ら官能を貪る。
まるでいけない薬のようだ。
悪いと分かっているのに、味わってしまえばその魅力――いや、魔力に囚われて抜け出せなくなる。
(これっきり……。これで終わりだから……っ)
自分に言い聞かせながら、芳乃はあまりに気持ちいい行為に耽溺した。
「芳乃……っ、素敵だ……っ」
彼女の腰を抱き寄せた暁人は、芳乃の豊満な胸元に顔を埋めたあと、左右の乳首に順番に唇をつけ吸い上げた。
「っんぁああ……っ!」
乳首を吸われ、ズン……と子宮が甘く疼いた。
もう一度、芳乃は繋がったまま膣肉を痙攣させ深い法悦を得る。
「また達ったね」
暁人は嬉しそうに笑い、今度はベッドの上に仰向けになると、芳乃の尻たぶを両手で掴み、下から猛烈な勢いで突き上げてきた。
「っあぁああぁ……っ! 駄目ぇ……っ!」
絶頂したばかりだというのに、あまりに強い刺激を受け、彼女は堪らず小さな孔から愛潮を漏らしてしまった。
「いやっ、いや……っ」
粗相をしてしまったと勘違いした彼女は、羞恥と混乱、そして何より強い快楽にまみれて泣き喘ぐ。
やがて最も深い場所をグリグリと亀頭の先端で捏ねられ、芳乃は目の前で光が明滅した感覚になり、何度目になるか分からない絶頂を味わった。
「すご……っ、吸い上げて……っ」
暁人が苦しげな声を漏らし、余裕のない表情で激しく腰を使ってくる。
もう芳乃は何も言えず、獣めいた本能の声を漏らすしかできない。
二人分の原始的な呼吸が混ざり合い、寝室の空気を妖艶なものに塗り替えていく。
芳乃の頭の中は真っ白に塗りつぶされ、暁人によって与えられる快楽の事しか考えられなくなっていた。
逞しい腕にしっかりと抱きしめられ、どこにも逃げられない。
その上で太く硬い一物により何度も執拗なほどに最奥を突かれ、激しい淫悦のあまり己という肉体の器がトロリと溶けてしまう感覚を味わう。
「あーっ! あぁああ……っ、もう……っ、駄目ぇえ……っ!」
断末魔と言ってもいい激しい喘ぎ声を上げる芳乃は、膣肉をわななかせ絶頂したまま戻れないでいた。
苦しいと思うほどの快楽地獄の果て、ようやく暁人が終わりの時を迎えた。
「…………達く……っ、芳乃……っ」
最後の瞬間、彼が自分の名前を呼ぶ事に、とろりとした愉悦と罪悪を感じる。
――あぁ、私は最低だ。
涙を零しぐったりとしながら、芳乃は自分の膣内で暁人の肉棒がビクビクと震えて吐精しているのを感じた。
(許してください)
心の中で彼の妻に許しを請い、芳乃は一筋の涙を零す。
その涙は暁人の肩に落ち、彼の汗に混じった。
「芳乃……っ、可愛い……っ、俺だけのものだ……っ」
暁人は何度も切なげに彼女の名前を呼び、腰を打ち付けては彼女が感じる様を見る。
愉悦の籠もった目と視線が合うたび、芳乃は自分のあられもない姿をすべて見られているのだと自覚し、この上ない羞恥を得た。
「見ないでぇ……っ」
――こんな、あなたに抱かれて喜んでしまっている私を。
彼に見られるに値しない自分だと思うのに、大好きな暁人によってのみ、芳乃はすべてを暴かれている。
それが悲しくて、切なくて、――けれど嬉しくて堪らなく、次々に涙が零れた。
「はぁ……っ、あ、芳乃……っ」
暁人は彼女の体を抱きしめたあと、上体を起こさせ対面座位の体位をとる。
「キス……、しよう……」
溢れんばかりの熱情をぶつけられては、拒めなかった。
いけないと思うのに、迫る唇を受け入れるために小さく口を開いている自分がいる。
柔らかな唇が触れ合った途端、喜びのあまりピリリと悦楽が全身を駆け巡り、下腹部に深い絶頂を伝えてくる。
「ん……っ、むぅ、――――ん」
唇を舐められ、舌をしゃぶられ、舐め返し――。
上も下も繋がったまま、芳乃は「いけない」と思いながらも夢中になって暁人の唇を求めた。
あまつさえ腰を揺らし、暁人の肩に手を置いてクチュクチュと淫音を立て自ら官能を貪る。
まるでいけない薬のようだ。
悪いと分かっているのに、味わってしまえばその魅力――いや、魔力に囚われて抜け出せなくなる。
(これっきり……。これで終わりだから……っ)
自分に言い聞かせながら、芳乃はあまりに気持ちいい行為に耽溺した。
「芳乃……っ、素敵だ……っ」
彼女の腰を抱き寄せた暁人は、芳乃の豊満な胸元に顔を埋めたあと、左右の乳首に順番に唇をつけ吸い上げた。
「っんぁああ……っ!」
乳首を吸われ、ズン……と子宮が甘く疼いた。
もう一度、芳乃は繋がったまま膣肉を痙攣させ深い法悦を得る。
「また達ったね」
暁人は嬉しそうに笑い、今度はベッドの上に仰向けになると、芳乃の尻たぶを両手で掴み、下から猛烈な勢いで突き上げてきた。
「っあぁああぁ……っ! 駄目ぇ……っ!」
絶頂したばかりだというのに、あまりに強い刺激を受け、彼女は堪らず小さな孔から愛潮を漏らしてしまった。
「いやっ、いや……っ」
粗相をしてしまったと勘違いした彼女は、羞恥と混乱、そして何より強い快楽にまみれて泣き喘ぐ。
やがて最も深い場所をグリグリと亀頭の先端で捏ねられ、芳乃は目の前で光が明滅した感覚になり、何度目になるか分からない絶頂を味わった。
「すご……っ、吸い上げて……っ」
暁人が苦しげな声を漏らし、余裕のない表情で激しく腰を使ってくる。
もう芳乃は何も言えず、獣めいた本能の声を漏らすしかできない。
二人分の原始的な呼吸が混ざり合い、寝室の空気を妖艶なものに塗り替えていく。
芳乃の頭の中は真っ白に塗りつぶされ、暁人によって与えられる快楽の事しか考えられなくなっていた。
逞しい腕にしっかりと抱きしめられ、どこにも逃げられない。
その上で太く硬い一物により何度も執拗なほどに最奥を突かれ、激しい淫悦のあまり己という肉体の器がトロリと溶けてしまう感覚を味わう。
「あーっ! あぁああ……っ、もう……っ、駄目ぇえ……っ!」
断末魔と言ってもいい激しい喘ぎ声を上げる芳乃は、膣肉をわななかせ絶頂したまま戻れないでいた。
苦しいと思うほどの快楽地獄の果て、ようやく暁人が終わりの時を迎えた。
「…………達く……っ、芳乃……っ」
最後の瞬間、彼が自分の名前を呼ぶ事に、とろりとした愉悦と罪悪を感じる。
――あぁ、私は最低だ。
涙を零しぐったりとしながら、芳乃は自分の膣内で暁人の肉棒がビクビクと震えて吐精しているのを感じた。
(許してください)
心の中で彼の妻に許しを請い、芳乃は一筋の涙を零す。
その涙は暁人の肩に落ち、彼の汗に混じった。
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