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ルナティック2 ☆
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「ノア、怖いです」
頼りにしているノアのシャツがなくなり、クレハは眉根を寄せたまま手をさまよわせる。
と、その手が取られたかと思うと、クレハの手はデスクの縁に触れさせられていた。
「ここにしっかり掴まっておいで」
「は……、はい」
動くことのないどっしりとしたデスクを掴むと、やや気持ちが安心した気がする。
けれど冷たく硬いデスクに触れるよりは、ノアの体に触れていたいと思った。
「大丈夫。毎回こういう風に目隠しをする訳じゃないから。今日は満月で特別な日だし、これから僕が最中に興奮したとしても、あまり君の目を直視しないようにする」
「それはそれで……、寂しいです」
ノアの手はクレハの手に重なり、そこからシュル……と肌を滑る音をさせながら腕を撫で、肩へと上がってゆく。
「あ……」
意識せずクレハの唇から吐息が漏れ、その吐息に色がついているような気がした。
「君の匂い、嗅いでもいいかい? とてもいい香りがするんだ」
陶酔したような声でノアが囁き、クレハの豊かな黒髪に顔を埋めるように、首元に鼻先を寄せる。
まるでこれから首筋に牙を突き立てられるような気がして、クレハは少し怯えた。
同時に、スゥッとノアが鼻から息を吸い込む。
「そんなに私……、においますか?」
女性としては、特に香水を香らせている訳でなければ、「いい香りがする」と言われてもいまいちピンとこない。
逆にそれが体臭のようなものならば、恥ずかしい。
「あぁ……、これはきっと君の血の香りなんだと思う。とても甘くていい香りだよ」
ノアの両手は背後からクレハの素肌を辿り、最後には大きな双つの果実を持ち上げて、ゆっくりと上下させていた。
たぷたぷと彼の手の中で果実が形を変えると、クレハも静かに興奮を増してゆく。
「ノアの手……、大きい……」
ついそんな言葉を漏らすと、ノアがクレハの耳にそっと前歯をたてた。
「君がよく、僕の手をチラチラ見ているのは知っているよ。女性って男の手をよく気にするよね。僕の手を見て興奮しているのかい?」
そう言われてクレハは彼のスラリとした指や、骨や血管の浮いた手の甲を思い出しサッと頬を染める。
あの手でいま触れられているのだと思うと、急に緊張してきた。
「そ、そんな……、私そんな変態じゃ……」
「君は変態だよ。目隠しをされただけで乳首を勃たせて、僕のをしゃぶっただけで蜜を垂らす変態だ」
耳元でノアの涼し気な声が、意地悪な言葉を吹き込む。
「う……」
言い返すことができず、クレハは恥ずかしくて堪らない。
だが意地悪なことを言われて悦んでいる自分がいることに、クレハは内心気付いていた。
片手で乳房を弄んだまま、ノアの唇はクレハの首筋や肩を這う。
「美しいよ、クレハ。君の白い肌が月光を浴びて、真珠のように光っている。僕だけがこの肌を見られるんだね」
「は……、恥ずかしいです……」
言葉だけでクレハは乳首を勃たせ、秘部が潤うのを感じる。
ノアは自分の目に眼力があると言っていた。
が、彼の言葉すらも淫猥な魔力を伴って、クレハの体に「もっと淫らになれ」と命令している気がした。
「もっと恥ずかしいことをしてあげるから、また昨日のようにいい声で啼いてごらん」
ノアの手がまるくクレハの尻を撫でたかと思うと、その指先が濡れた花びらに触れてきた。
クチュ……と羞恥の音が聞こえ、クレハの耳を犯す。
「あぁ……」
同時にクレハは艶めいた吐息をつく。
ノアは膝で彼女の内腿を刺激し、無言で「脚を開くように」と命令する。
「ん……、あ、ぁ」
コツ、とクレハの靴音がし、絹の長靴下に包まれた脚が開いてゆく。
「君はやはり、父君の血を多少なりとも引いているんじゃないかな」
これまでの行為とはまったく路線の異なることを言いながら、ノアの指先はクチャクチャとクレハの花びらを乱してゆく。
「え……? ど、どうして……」
はぁ、はぁと息を整えながら、クレハは目隠し越しに月明かりを感じていた。
「昨晩、僕ははじめて君と一緒に寝たが、眠りについた時にとても官能的な夢を見たんだ」
「それは……、あっ、は、はじめて……、聞きました」
ノアの指先が敏感な蜜豆に触れ、クレハは思わず声を跳ね上げさせる。
「君の今までの生活を考えて、一緒に暮らしている相手は母君のみ。その前に父君がいたとしても、父君がインキュバスならば君の影響は受けないだろう。そして、君は男と一緒に寝ることもなかった。だから、君のサキュバス的な能力を受けるのは、僕がはじめてという訳だ」
クレハの新しい一面を暴きながら、ノアの手は彼女の体も暴いてゆく。
今まで触れそうで触れなかった胸の先端を指がつまみ、下肢も花弁の間にぬるりと指が入っていった。
「あぁっ!」
思わずクレハは歓喜の声を上げ、その振動でブルッと胸が揺れる。
「今日も一段とナカが熱いね。それにとてもよく濡れている。君は生娘だったのに、ここまで僕を受け入れやすいというのは、僕の体液を飲んだだけじゃなくて、その身に流れる血もあるのかな」
「ノ……、ノア、意地悪なことを言わないでください……」
口ではそう反抗してみせても、体の中でノアの指が動けばクチョクチョと淫らな音が耳を打つ。
思わず耳を塞ぎたくなるほど恥ずかしいが、きっとそれはノアが許してくれない。
「あ……、あ、ん……、うぅ、……あぁ」
ノアはクレハの裸の肩から背中へと唇を移動させ、優しく肌をついばんでから強く吸い付く。
「ぅんっ……、あぁっ」
彼が吸血鬼だと知っているからか、彼の歯が肌に喰い込むと、クレハは過敏な声を上げてしまう。
その間にもノアの指は柔らかく熱い肉をかき回す。
その度にクレハは、脳の一部がジンと痺れたような感覚を味わって、ギュッと目を閉じた。
「僕の唇と指は気持ちいいかい? クレハ。こんなにナカをきゅうきゅう締め付けてきて」
また耳元で囁くと、「やぁ」という弱々しい声とともに、ノアが言った通りクレハの柔肉がきゅっと締まった。
「もう一本、指を入れてみようか」
「えっ?」
思いもよらないことを言われてクレハは体を強張らせた。
気持ちの用意はできていないのに、ノアの長い指が一本増えてヌルッと体内に入り込む。
「んっ、んんぅっ、うーっ」
鼻に掛かった甘えた声を出し、クレハは思わず腰を左右に振る。
「おや、煽情的な腰づかいだね。踊り子のようだ」
シュルリとクレハの体を滑った手は彼女の腹部を撫で回し、結果的にクレハは前後からノアの手によって攻められる。
「あぁ……、あ……、おなか、はずかしいです……」
自分の腹部は引き締まっているとは言えないと思うので、指先でフカフカと柔らかな腹部を押されると、恥ずかしくて堪らない。
「柔らかくて女性らしいお腹だよ。この恥じらいの毛も……ほら、こんなに可愛らしい」
左指は相変わらずクレハのナカをかき回し、右手は優しく腹部を撫で回す。
それからノアの指は、そっと柔らかな茂みを撫でてきた。
「んっ……、あ、……ぁ」
「たっぷり蜜を垂らしているから、毛まで濡れてしまっているね。クレハはなんていやらしい女性なんだ」
「ノア……、だからそういう意地悪なことは……」
ムズムズと腰を揺らすと、ノアは一度指を抜いてピシャンッとクレハの尻を叩いた。
「あんっ」
痛い。
はずなのに、叩かれた場所が熱を持って、全身に淫らな余韻が広がってゆく気がする。
「クレハ、僕のいうことをきけるね?」
叩かれた後にすべすべと肌を撫でられ、クレハの頭は混乱している。
目は相変わらずリボンに覆われ、彼女はデスクの感触だけを頼りにしていた。
頼りにしているノアのシャツがなくなり、クレハは眉根を寄せたまま手をさまよわせる。
と、その手が取られたかと思うと、クレハの手はデスクの縁に触れさせられていた。
「ここにしっかり掴まっておいで」
「は……、はい」
動くことのないどっしりとしたデスクを掴むと、やや気持ちが安心した気がする。
けれど冷たく硬いデスクに触れるよりは、ノアの体に触れていたいと思った。
「大丈夫。毎回こういう風に目隠しをする訳じゃないから。今日は満月で特別な日だし、これから僕が最中に興奮したとしても、あまり君の目を直視しないようにする」
「それはそれで……、寂しいです」
ノアの手はクレハの手に重なり、そこからシュル……と肌を滑る音をさせながら腕を撫で、肩へと上がってゆく。
「あ……」
意識せずクレハの唇から吐息が漏れ、その吐息に色がついているような気がした。
「君の匂い、嗅いでもいいかい? とてもいい香りがするんだ」
陶酔したような声でノアが囁き、クレハの豊かな黒髪に顔を埋めるように、首元に鼻先を寄せる。
まるでこれから首筋に牙を突き立てられるような気がして、クレハは少し怯えた。
同時に、スゥッとノアが鼻から息を吸い込む。
「そんなに私……、においますか?」
女性としては、特に香水を香らせている訳でなければ、「いい香りがする」と言われてもいまいちピンとこない。
逆にそれが体臭のようなものならば、恥ずかしい。
「あぁ……、これはきっと君の血の香りなんだと思う。とても甘くていい香りだよ」
ノアの両手は背後からクレハの素肌を辿り、最後には大きな双つの果実を持ち上げて、ゆっくりと上下させていた。
たぷたぷと彼の手の中で果実が形を変えると、クレハも静かに興奮を増してゆく。
「ノアの手……、大きい……」
ついそんな言葉を漏らすと、ノアがクレハの耳にそっと前歯をたてた。
「君がよく、僕の手をチラチラ見ているのは知っているよ。女性って男の手をよく気にするよね。僕の手を見て興奮しているのかい?」
そう言われてクレハは彼のスラリとした指や、骨や血管の浮いた手の甲を思い出しサッと頬を染める。
あの手でいま触れられているのだと思うと、急に緊張してきた。
「そ、そんな……、私そんな変態じゃ……」
「君は変態だよ。目隠しをされただけで乳首を勃たせて、僕のをしゃぶっただけで蜜を垂らす変態だ」
耳元でノアの涼し気な声が、意地悪な言葉を吹き込む。
「う……」
言い返すことができず、クレハは恥ずかしくて堪らない。
だが意地悪なことを言われて悦んでいる自分がいることに、クレハは内心気付いていた。
片手で乳房を弄んだまま、ノアの唇はクレハの首筋や肩を這う。
「美しいよ、クレハ。君の白い肌が月光を浴びて、真珠のように光っている。僕だけがこの肌を見られるんだね」
「は……、恥ずかしいです……」
言葉だけでクレハは乳首を勃たせ、秘部が潤うのを感じる。
ノアは自分の目に眼力があると言っていた。
が、彼の言葉すらも淫猥な魔力を伴って、クレハの体に「もっと淫らになれ」と命令している気がした。
「もっと恥ずかしいことをしてあげるから、また昨日のようにいい声で啼いてごらん」
ノアの手がまるくクレハの尻を撫でたかと思うと、その指先が濡れた花びらに触れてきた。
クチュ……と羞恥の音が聞こえ、クレハの耳を犯す。
「あぁ……」
同時にクレハは艶めいた吐息をつく。
ノアは膝で彼女の内腿を刺激し、無言で「脚を開くように」と命令する。
「ん……、あ、ぁ」
コツ、とクレハの靴音がし、絹の長靴下に包まれた脚が開いてゆく。
「君はやはり、父君の血を多少なりとも引いているんじゃないかな」
これまでの行為とはまったく路線の異なることを言いながら、ノアの指先はクチャクチャとクレハの花びらを乱してゆく。
「え……? ど、どうして……」
はぁ、はぁと息を整えながら、クレハは目隠し越しに月明かりを感じていた。
「昨晩、僕ははじめて君と一緒に寝たが、眠りについた時にとても官能的な夢を見たんだ」
「それは……、あっ、は、はじめて……、聞きました」
ノアの指先が敏感な蜜豆に触れ、クレハは思わず声を跳ね上げさせる。
「君の今までの生活を考えて、一緒に暮らしている相手は母君のみ。その前に父君がいたとしても、父君がインキュバスならば君の影響は受けないだろう。そして、君は男と一緒に寝ることもなかった。だから、君のサキュバス的な能力を受けるのは、僕がはじめてという訳だ」
クレハの新しい一面を暴きながら、ノアの手は彼女の体も暴いてゆく。
今まで触れそうで触れなかった胸の先端を指がつまみ、下肢も花弁の間にぬるりと指が入っていった。
「あぁっ!」
思わずクレハは歓喜の声を上げ、その振動でブルッと胸が揺れる。
「今日も一段とナカが熱いね。それにとてもよく濡れている。君は生娘だったのに、ここまで僕を受け入れやすいというのは、僕の体液を飲んだだけじゃなくて、その身に流れる血もあるのかな」
「ノ……、ノア、意地悪なことを言わないでください……」
口ではそう反抗してみせても、体の中でノアの指が動けばクチョクチョと淫らな音が耳を打つ。
思わず耳を塞ぎたくなるほど恥ずかしいが、きっとそれはノアが許してくれない。
「あ……、あ、ん……、うぅ、……あぁ」
ノアはクレハの裸の肩から背中へと唇を移動させ、優しく肌をついばんでから強く吸い付く。
「ぅんっ……、あぁっ」
彼が吸血鬼だと知っているからか、彼の歯が肌に喰い込むと、クレハは過敏な声を上げてしまう。
その間にもノアの指は柔らかく熱い肉をかき回す。
その度にクレハは、脳の一部がジンと痺れたような感覚を味わって、ギュッと目を閉じた。
「僕の唇と指は気持ちいいかい? クレハ。こんなにナカをきゅうきゅう締め付けてきて」
また耳元で囁くと、「やぁ」という弱々しい声とともに、ノアが言った通りクレハの柔肉がきゅっと締まった。
「もう一本、指を入れてみようか」
「えっ?」
思いもよらないことを言われてクレハは体を強張らせた。
気持ちの用意はできていないのに、ノアの長い指が一本増えてヌルッと体内に入り込む。
「んっ、んんぅっ、うーっ」
鼻に掛かった甘えた声を出し、クレハは思わず腰を左右に振る。
「おや、煽情的な腰づかいだね。踊り子のようだ」
シュルリとクレハの体を滑った手は彼女の腹部を撫で回し、結果的にクレハは前後からノアの手によって攻められる。
「あぁ……、あ……、おなか、はずかしいです……」
自分の腹部は引き締まっているとは言えないと思うので、指先でフカフカと柔らかな腹部を押されると、恥ずかしくて堪らない。
「柔らかくて女性らしいお腹だよ。この恥じらいの毛も……ほら、こんなに可愛らしい」
左指は相変わらずクレハのナカをかき回し、右手は優しく腹部を撫で回す。
それからノアの指は、そっと柔らかな茂みを撫でてきた。
「んっ……、あ、……ぁ」
「たっぷり蜜を垂らしているから、毛まで濡れてしまっているね。クレハはなんていやらしい女性なんだ」
「ノア……、だからそういう意地悪なことは……」
ムズムズと腰を揺らすと、ノアは一度指を抜いてピシャンッとクレハの尻を叩いた。
「あんっ」
痛い。
はずなのに、叩かれた場所が熱を持って、全身に淫らな余韻が広がってゆく気がする。
「クレハ、僕のいうことをきけるね?」
叩かれた後にすべすべと肌を撫でられ、クレハの頭は混乱している。
目は相変わらずリボンに覆われ、彼女はデスクの感触だけを頼りにしていた。
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