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生き埋めのドラゴンさん
しおりを挟む「あのう。ところで、ちょっとお聞きしますが」
今回選ばれた“悪しきドラゴン”の生け贄―――イオラは途方に暮れていた。
目の前にあるドラゴンの頭を見つめながら。
頭部だけで彼女の身長とほぼ同じくらいだ。胴体も合わせると、いったいどれ程の大きさになるのか、見当もつかない。
―――そう。見当もつかない。
見えているのは、ドラゴンの頭部だけ。そこから下は地面の中。
“悪しきドラゴン”様は、頭だけ残して地中に埋まっていたのだ。
これが“大地の魔女”の封印なのだろうか。よくよく見れば、何か文様のようなものがドラゴンの周囲に描かれていて、ちらちらと小さな星のように瞬いている。
「……わたしはどうしたらいいの?」
“悪しきドラゴン”様は、動かないし、たぶん動けない。
だからこそイオラも暢気に愚痴など聞いてもらっていたわけだが。
「まさか、自分から口の中に飛び込まなきゃいけないのかしら」
うーん、と彼女は唸る。
贄ということは、頭からバリバリ食べられてしまうんだろうな、と思っていた。
大きな口は地面から出ているのだし。
いや、やれと言われれば頑張って飛び込まなければいけないけども。
ただし自分の足で、あの鋭い牙と赤く大きな舌がのぞく口の中まで入っていけるかというと。
……お酒の力を借りたとしても、なかなか、けっこう勇気がいると思う。
それに困ったことに、長々としゃべっていたせいか、酔いも醒めてきてしまっている。
「肝心なことはぜんぜん喋らないんだからあの馬鹿息子」
王都で見つけた嫁の話とか、それに比べてお前はとか、繰り返し繰り返し、ニヤニヤと。
ほこらに放り込むまで、他に話すことがあったんじゃないのか。
と、前方から、ふたたび生温かい風が吹いてきた。
『―――まったく』
ドラゴンが、ため息を吐いた。
おそらく、ため息だったのだろう。そうとしか思えない、呆れたようなヒトの言葉を添えて。
『黙って聞いていれば、なんと野蛮な。いったい何がどうなって、我に生け贄を捧げるなどという話になったのだ』
悪名高きドラゴン様に野蛮だと言われてしまった。
いや、実際に口で言っているではなく、頭に直接響く感じだろうか。
―――イオラの話を聞いてくれている時でさえ、わずかに頭や口を動かしたりかすかに息を吐きだしたりするだけだったというのに。
イオラが呆然としていると、さらに首だけドラゴンは言った。
『我は、生まれてこのかた、ヒトを食べたことなどないぞ』
―――むかしむかし。
この辺一帯を荒らしまわり人々を困らせていた“悪しきドラゴン”。
それを“大地の魔女”が地中深くに封印し、この土地は平和になった。
マルクール領の子供であれば、何回も聞かされるおとぎ話だ。
しかし、実際は―――ドラゴンの話を事実とすれば、だが―――別にドラゴンは悪さをしていたわけではない。
もともとさほど豊かではなかった土地だが、困るほどでもなかったのがマルクール。
彼はここで、ヒトや動物などと穏やかに過ごしていた。
そこへ、他所の土地から多数の人々が流れて来て住み着いた。
後の初代マルクール領主と“大地の魔女”もその中にいたらしい。
最初は友好的だった彼らだが、ドラゴンも気を許し油断したある時、魔女による罠にかかってしまい、地面に閉じ込められてしまったのだという。
ただ封印されたのではない。
魔女の“魔力”によって、周囲の土はドラゴンの“魔力”を吸い取る。
そして無尽蔵とも言われるドラゴンの“魔力”をマルクール領の地に広く染み渡らせることで地力を上げ、マルクールの地を肥沃なそれに変える。
そこを耕し農地を広げれば、領内はどんどん豊かに、そして発展していった、
つまり、魔女様の加護だと思っていたものは、最初からこのドラゴン様の“魔力”だったというのだ。
『この身はヒトとは違う。ヒトのように食べずとも構わぬし、まして生臭いヒトの血肉などいらぬ。食べたところで糧にもならぬ』
「……食べないんですか、ずっと?」
ドラゴンはどの種類も、人よりはるかに長生きだ。
しかし封印されてからいままでずっと、飲まず食わずでマルクールの土地に“魔力”を供給し続けてきたというのが、イオラにはちょっと信じられない。
……こんなに大きな口と、立派な牙があるのに。
『食べようと思えば食べられるが……。そうだな。食べるなら、我は果物が好みだ。どうしても肉をと言うならば、香草をつけて焼くか蒸すかしてもらいたい。好みは個体によって違うから、世の中には生の血肉を好むドラゴンもいるかもしれんが……我は聞いたことがないな』
ちろり、とドラゴン様が赤くざらりとした舌をのぞかせた。
意外に雑食。そしてグルメであるらしい。
『フィル……いや、“大地の魔女”と呼ばれているのであったか。あの“魔力”に溢れた娘もそれは知っていた。だから、あれが我に生け贄を差し出せと言うはずがない。最初の生け贄が来た時期からしても、どこかの誰かが適当なことを言ったのであろうよ』
そなたも、陥れられてここへ放り込まれたのだろう。
言われてイオラは黙り込む。
あの馬鹿息子の、こちらを馬鹿にしきったような態度。もしかして、生け贄が生け贄でないと知っていたのだろうか?
いや、それにしてはご領主や他のお偉方は、よろしく頼むととりあえず頭は下げてくれていた。気まずそうにこちらを見ようともしなかったが。
本当のところはわからないが。
実際、イオラの前にも何人かが生け贄としてこのほこらに入れられているようだ。
例えば生け贄を捧げたその翌年、たまたま豊作だったり気候が穏やかだったりすれば、後の人々は効果があると信じてしまっただろう。
地中に封印されていた“悪しきドラゴン”からは、何も言えなかったのだから。
『それに、食べるにしろ他の方法にしろ、他から“魔力”を奪うなど聞いたことがない。たとえ他所の“魔力”を我が物にできたところで、そなたひとり分など……』
金色の双眸が、イオラを捉える。
『少なすぎて話にならん』
「……そうですよね」
ドラゴンの話が本当かどうかはわからない。
が、彼女の目には、このドラゴンが嘘をついているようには見えなかった。
そもそも、嘘をつく必要もない。
ひどい扱いを受けた領主子息らと比べたら、むしろ好感が持てるくらいだ。
「じゃあ、前に来た生け贄は……?」
『我が外へ逃がした。ばれては困るというので、遠くへな』
飛ばす場所には配慮したつもりなので、たぶんその後も生きたことだろう。
ただし、大半は気を失っていたり、泣いたり錯乱したりで話にならなかったので、ほぼ強制的にだ。
死にたくないと泣き叫ぶ声を聞いたり、次第に力を失くして衰弱していく様を眺めるような趣味は、“悪しきドラゴン”様にはない。
自分の足でほこらの奥までやってきて、しかもドラゴンの前で身の上話まで始めた娘はイオラひとりだった。
『そなたも我の力で外へ送ってやろうと思うが……』
「え。出られるの?」
だって入口はひとつきりだし、重たい石扉で塞がっているのに。
瞬くイオラを、ドラゴンはじっと見つめた。
金色に光る眼を細め、彼女の奥底まで見透かそうとするかのように。
やがて、ドラゴンは言う。
『―――うむ。我も、そろそろ出ようと思う』
「―――え。出られるの!?」
イオラの声が上ずる。
自分が出られる事よりも、そっちのほうが驚いた。
ちょっとお外に散歩に行こうかな、みたいな軽さで、ドラゴンは『出よう』と言う。
“大地の魔女”様の封印はどうした。そんなぴっちりと埋まっているくせに。
『出られるとも。―――そなたが協力してくれればな』
グゥ、ゥ、と首だけドラゴンが唸った。
不機嫌なのではなくその逆。どうやら笑っているらしい。
「いや、でも、どうやって……」
イオラは再び途方に暮れかけた。
だって、ドラゴン様は何百年も首だけなのに。
『かの者の封印の効力もそろそろ弱まってきているようだ。そなた、言ったであろう。自分は“大地の魔女”と同じ地属性の魔力持ちだと』
「いくら属性が同じでも―――」
『言ったであろう。地面を掘り返したり石を砕いたりすることが出来る、と』
にやり、と。
ドラゴン様の顔が、笑ったような気がした。
律儀なことに、イオラのぐだぐだの身の上話をしっかりばっちり聞いていたらしい。
『なに。それ、そことそこの石をぱかんと割って、あとは掘るだけだ。簡単であろう?』
……結論から言えば。
弱まっていた“大地の魔女”の封印は、あっけなく解けた。
要だったらしい石を叩き割った後、ドラゴンを閉じ込めていた大量の土砂は嘘のようにさくさくと掘れてしまった。
“魔力”を込めただけの、イオラの素手で。
そして―――。
マルクール領領都のはずれで、局地的な地震と陥没が起こった。
滅多に人の出入りがない場所だったため、表立った被害はなく。
しかし、報告を受けたマルクール領主と、上層部でもさらに一握りの者たちだけは、なぜか顔を真っ青にして震えていたという。
なぜなら、そこに封じられていたはずのモノと、生け贄が消えていたからだ。
―――まったく、浅ましくも愚かなことだ。
“悪しきドラゴン”と呼ばれたモノは思う。
勝手に封印し、勝手に“魔力”を搾取した上に、邪魔な者を“生け贄”として捨てていく。
そこにドラゴンの意思はかけらもない。
ないが、おのれではどうしようもない。
“魔力”が枯れこの身が朽ちるのが先か。魔女の封印が劣化し無くなるのが先か。
そんなことを思いながら、ただまどろんでいたとのとき。
ほこらに放り込まれたのが、この娘だった。
この、イオラという娘。
“魔力”の質だけで見るなら、彼女こそが魔女の生まれ変わりなのではないかとドラゴンは思う。
単純に属性が同じというだけではない。“大地の魔女”とあまりによく似た性質を持っていた彼女の“魔力”は、かの魔女が作り出した封印にとても馴染んだ。
ほこらに入ったとたん、恐怖が消えた――恐怖が和らぐ要素があったというのも、その証拠だ。
彼女自身が言う通り、力の強さはあの“魔女”に遠く及ばない。
そもそも、ドラゴンをも封じることができるほどの“魔力”を持つヒトというのが稀なのだ。
次期領主の花嫁、だったか。“大地の魔女”の生まれ変わりだという水属性の娘のことは、知らない。
かの魔女の、どのあたりを受け継いでそう自称しているのかは知らないが……。
まあ、十中八九は偽物だろうなと確信する。
かの魔女であれば、そしてこの地にドラゴンを繋ぎ止めたいのであれば、この娘だけはドラゴンに決して近づけさせなかっただろうから。
イオラの力は、小さな雨粒のようだ。
ひとつひとつは弱く頼りない。
しかし“魔女”の封印の中に確実に染みこんで、侵食し。
―――やがて内側から突き崩す。
封印を壊すために“魔力”を、地面を掘り返すために体力を大幅に削ったイオラは、「ちょっと休ませて」と言うやその場にぱったりと倒れてしまった。
命に別状はないが、薄暗がりだということを差し引いても顔色が良くない。
おそらくは心労もあるのだろう。
本人は飄々と語ってはいたが、とくにここ数日の彼女への仕打ちはひどいものだ。
ヒトではない“彼”が、思わず眉をひそめてしまうほどに。
イオラの土に汚れた手を、それより少しばかり大きく長い五本の指がすくい上げる。
手の甲に、そっと労わるように、恭しく薄い唇を乗せる。
“彼”がふ、と優しく息を吹きかければ、彼女の手や爪に残っていた土くれがきれいに吹き飛んだ。
同時に、魔女が施した封印の残滓も。
“彼”は、イオラの疲れた、けれどもどこか満足げな顔をのぞき込み。
その細い腕を引いてひょいと抱え上げた。
この薄暗く狭い場所から解放してくれた恩義ゆえか。
騙され利用された、その感情に共感したからか。
彼女の人の良さに、呆れ毒気を抜かれたからか。
かつて焦がれ、そして不覚を取った“魔女”に似た、その“魔力”に惹かれたのか。
ヒトに興味はない。むしろ良い感情も持たない。
魔女の封印の術とドラゴンの“魔力”が無くなったこの空間は、まもなく崩壊するだろう。
しかし。“彼”は、この娘を置いて行こうという気持ちには、どうしてもならなかった。
「……せっかくの貰い物だ。最後ぐらい、贄をもらってもよかろうよ」
楽しそうに。とても楽しそうに、ヒトの形をした“彼”は言った。
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