【完結】結果、繋がるなら。(濃厚セックス短編集)

ソラ太郎

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6.お酒と本音

同僚の男女 -3

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「んっ…んっ」

 自分から勝手に漏れ出る吐息に、今の状況を楽しむ余裕のようなものが生み出される。
 触れられた胸への刺激もどんどん加速していくのが分かる。

「鷹也、もっと…いいよ」

 相手が酔っていると確信しているからか、普段は出ない言葉が飛び出る。
 解放感に満たされた栞里は弄られながらも、鷹也の股間に手を伸ばした。

(これが……鷹也のおちんちん……)

 触れたくても触れられなかったそれを、いきなり生で。
 そんな棚ぼたのようなことが自らに起こっているなんて信じられない。

 けれど触れたそれからもう、手を離したくなくなった。
 与えられるキスを受け入れながら、栞里はそれを掴むと大きさを確かめるように擦り始めた。

「……はぁ」

 鷹也からも吐息が漏れた。

「鷹也の…少しずつおっきくなってきてる」

 普段は言わないやらしい言葉を今は次々と言いたくなってしまうことに、栞里は鷹也との情事を期待していたことを自覚した。今までは決して表には出さなかったけれど、我慢していたのだ。
 本当は、栞里は――

「鷹也と、したい」

 虚ろな鷹也と目が合うと、そのままなし崩しにベッドに横たわる。
 自分の手が彼の陰茎に添えられ、その刺激によって大きさを変えていく興奮。そしてされたかったことをされている感覚が全身に与える快感は凄まじい。

「あっ……」

 鷹也とのセックスがどんなものなのかと、これまで想像しながら自分でしてきた。
 その想像と同じような動きでさえ、全く違うと感じるのはこの段階でさえすでに充足感とも言える満足があるからだろう。

「鷹也の…すごくおっきくなってる」
「っはあ…」

 息が漏れるとそれだけ彼も興奮していて、快楽を求めているように思う。

 酔っていても力は男のそれで、栞里の脚を掴むと大きく広げられた。

「はっ、恥ずかしっ……」

 そうは言いながらも、栞里のそこは求めるようにヒクついた。
 陰部へと鷹也の顔が沈められていくと、想像以上の刺激に栞里の腰は浮き上がる。

「あっ…はあん」

 自分の声とは思えない声が出る。
 言葉とは裏腹に恥ずかしさなど微塵もない。
 舌が這い陰部の中心で突起が硬くなっていくのも、栞里は自分で分かった。

「ああっ……うっ…いいっ……」

 自分からどんないやらしい声が出るのかとそれも興奮材料の一つになった。
 こんな状況をこれから先、迎えることはないかもしれない。大好きな鷹也との気持ちの良いセックスを今後、迎えることなどないかもしれない。

 もっと舐めて。もっと濡らして。もっといじめて欲しい。

「鷹也にっ……私のあそこっ……舐められてるうっ……」

 そう思えばこそ、まるで実況するように普段は決して口に出さないことまで言いたくなる。
 本能で交わるこの時を、本能的に記憶に残そうとしているのだ。


 くちゅっくちゅっくちゅちゅっ

「すごいっ…音がはげしっ…ああっ気持ちいいっ」

 すると鷹也は酔っていても昂る栞里と同じく本能だけはしっかり生きているようで、たっぷりと濡れたことを確認した後、指を入れてきた。

「あっ指っ……入ってるっ」

 くちゅ、くちゅ

「やらしっ…音がっ……あっ……」

 くちゅ、くちゅ
 ゆっくりと挿入された指は1本、優しく内部の様子をうかがったあと一度外に出された。ほどなくして中へと戻って来た時、本数は2本に増えていた。

「あっそれ……あっ下から押し上げられるとっ…ああっ」

 押し広げられる感覚に身悶えながら、開いた股を閉じようともせずそれどころか鷹也の手が動きやすいようにと自分で脚を掴んだ。

「…すごっ…いっ…こんなのされたらっ……イッちゃう…うあぁ」

 ぐちゅぐちゅと陰部から溢れる液体が泡立つのを感じた。
 栞里のアシストもあり指の動きは理想的にかき乱してくれた。

「いいっ……ああっ…イクイク……!」

 つま先立ちになりながら腰を浮かしていくと、鷹也の指もついてきた。

「…あっダメっ……鷹也の指…すごいっ……鷹也にイかされるっ」
「エロ…」

 イク瞬間、鷹也からそんな言葉が聞こえた。
 栞里は久しぶりに聞いた鷹也の声にも悦び、そのまま絶頂を迎えた。
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