【完結】女好きプロゲーマーが恋愛ごっこを卒業するまで

ソラ太郎

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Lv.11 守り通すべき嘘

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 家に帰ってくると、2人で部屋で何をしてたのかと聞かれた。
 分かって居るんだろうのに、麻央は俺から聞き出したいらしい。

 シロサイを送っていくと言った時、翁の仮面みたいな顔でにやにやしていた。

「お家まで送っていくなんて、たっちゃん優しい」
「コンビニのついでだよ」

 まさかシロサイを送って行くなんて言い出すとは、俺が一番驚いた。

 貸すと言ってたゲームも貸し忘れたし、まるで本当にセックスするためだけに家に呼んだような状況になってしまった。

 かと言って終わった後に冷たくあしらうなんてことはしていない。

 事の後にタバコを吸うでもなく、一緒にゲームをするでもなく、リアルに腕枕とかしてシロサイを抱きしめて労ってた。

「俺はシロサイのことが好きなんだろうか?」
「え? 好きなんじゃないの?」
「しかし彼女にしたいかと聞かれたら、俺にその願望はない。マトビやパプリカちゃんのことも好きだからヤリたいって思うけど、彼女にしたい欲はない。だがシロサイはマトビやパプリカちゃんと同じ枠に入れときたくない。なんだこれは」

 本音がダダ漏れたが、麻央の前なのでセーフだ。



 ピンポーン

 この日の訪問者は残念、和葉だった。
 この間シロサイといる時に顔は合わせたが、家に来るのは久しぶりになる。

「麻央、今買い物行ってるけど」
「今日はあんたに会いに来たの」

 前回俺の息子を弄ばれた記憶が蘇る。

「俺の部屋には入れんぞ」
「お茶いただくね」
「勝手にしろ」

 リビングに座った和葉は単刀直入に聞いた。

「あんたに私、告白したわよね」
「んまあ、されたね」
「白井さんとゲームして楽しんでるみたいだけど、白井さんとはただの友だちよね?」

 ただの友だち。
 そう言われるとまた、友だちかどうかも怪しくなって来る。

 俺はこの課題をまだクリアにできて居ない。
 シロサイを、ただのセックスフレンドの輪の中に入れたくないんだよな。

「ただの友だち……でもない」

 ふと口からついて出た言葉はこれだった。

「つ、付き合ってるの?」
「付き合ってはない」
「じゃあ友だち?」
「友だち……でもない」
「……何それまさか……うそでしょ」

 なんか和葉に聞かれる事がいちいち面倒くさいんだよな。その大袈裟な反応もうるさいし。
 考えるのが疲れるというか、俺自身まとまってないのになんで詰められてるのかちょっとイラつく。

「白井さんと、関係持ったの?」
「関係? あぁそれはそう」
「……っ!」
「ヤリたかったし」

 面倒くささにヤケにもなる。
 次にシロサイに会う時はどんな顔で会えばいいんだろう。友だち? セフレ?……はイヤだな。

「もう! なんでよ!」
「え」

 目を離した隙に和葉が涙目である。

「誰でも良いなら私を抱きなよ!」
「何、どうした急に」
「あんたのネットでの評判調べたんだから! あっちこっちで女の子口説いてるって」
「ああ、それね……」

 全部が本当のことではないが、全部が嘘というわけでもない。どこから漏れるのか不思議だった。

「何で私には手を出さないのに、突然現れた白井さんとはそういうこと、しちゃうの!?」

 重い……重すぎる。
 和葉は彼女でもないのに、昔から俺の交友関係に口を挟んでくる。

 ああ、そうか。母ちゃんみたいなんだ。
 だから和葉に惹かれない。
 本当の母ちゃんが居た記憶はちょっと古いけど、たぶんイメージ的にこんな感じだ。

「別に俺の勝手だろって、前にも言ったよな?」

 イラつきが言葉にも影響した。
 いつもより殺気立ってる言い方をしてしまっても、怒りが爆発した和葉には関係ないらしい。

「好きだって言ってる子が目の前に居るのに、どうしてそんなに他の子を選ぶの? どうして私じゃない子ばかり選ぶの?」
「何でお前はそんなに俺に固執すんの?」
「したいなら私とすればいいじゃない!」
「何で俺とそんなヤリたがんだよ」
「好きだからだよ!」
「ヤッたから好きになるんじゃねーだろ。好きだからヤリてーって思うんじゃねーのかよ」

 好きとかの感情うんぬん関係なく、複数人と絡んできた俺が言えた言葉じゃないはずなのに、和葉の熱にやられて口走った。

 すると和葉が一旦その口を閉じた。
 ついに涙を流して、今まで言いたくても言わなかったんだろうことを言葉にした。

「そうだよ、その通りだよ……。好きだから身体の繋がりが欲しいって思うはずだもん……。
 麻央ちゃんのことが好きだから、あんたは麻央ちゃんを抱くのかと思ってたよ……!」
 
 俺の思考回路が停止する。
 なんで……麻央?

「何、言って……?」
「ここで、リビングで、麻央ちゃんとえっちなことしてたの私、見たんだもん」

 
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