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第一章 紡がれる日常
第5話
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女神様が帝国に帰らない。
シャムスがいるからお酒は遠慮しているけど、ポテトチップスとコーラを何度お代わりしたことか、カロリーの暴力だけど好きだよねぇ。
「それでさぁ、アイツらも生意気になってきて『僕が会議に乗り込んで大臣をボコボコにしてやります!』って宣言したと思ったら、本当に会議に乗り込んでさぁ」
「止めましょうよ」
「一応止めたけど聞いちゃくれないのよ、なにせ生意気盛りだから。そんで最終的に、伝統が伝統がって主張した大臣のおっさんを解任に追い込んだ」
「強いなぁ、でも強要しようとした伝統ってなんでしたっけ?」
皇子それぞれに宮を建てる事を主張した大臣さんもいたけど、理由は皇子の数が多すぎるので、子育てを手分けすべきだって理由だったかな。
その問題は女神様が後宮にドリアン&子守スラ部隊を配置したことで解決した。
どうせ今後も増え続けるからということで、二年目からは派遣じゃなく定住に切り替わったけどね。
帝国が着々と第二の刀国化してるよね。
他には権威やら政治がどうのって理由で第二妃や側室をごり押ししようとした人もいたね、もちろん自分の家の子を入れるためだったけど。
あれはもう定番の人種らしく、必ず湧くと女神様は寛容な対処をしたとか。
確か大臣一族を全員宦官にしたって言ってたかな……寛容ってなんだっけ?
他にも帝国が食糧危機に面しているのに、首都は豊作が保たれているからと豪華な夜会を開いて王族の権威を示すべきと言った人もいたし、涼玉を帝国に永住させるべきだと主張して領地ごと消滅した人もいたなぁ、五年経っても面倒ごとが尽きないって、どれだけテンプレ要素を抱えているんだろう。
「確かなんだっけかなぁ、あれだよあれ、ほら、次代に確実に血を繋げるために今から婚約者をってやつだ」
テンプレが多すぎて内容を忘れかけている。
連続すると飽きてくるのだろうか、それともBL要素がないから脳に記憶が残らないとか?
「僕の子の成人なんて誰も測れないだろうし、恋人さんのお子さん狙いですか?」
「だろうなぁ」
「うまにけられちゃえ!」
「シャムス様、過激っすね」
僕の子供はみんなシャムスにとって兄弟、生まれた腹は違っても兄弟と血の繋がりはあるので兄弟認識みたいなんだよね。
これ以上の後ろ盾なんて存在しないと思うのだけど、人間って強欲だからなぁ。
「あと長男がこっちにいること嗅ぎ付けたみたいで、長子を王太子に据えるべきだって声がチラホラ上がってるんだわ」
「あぁ、伴侶が涼玉の弟なら、同じ豊穣効果が望めるって思ってるんですね」
実際はどうなんだろうか、涼玉のパワーが強すぎて正直分からないんだよね。
あの夫婦も万年新婚状態だから子沢山、えーっと今は二桁はいってないはず、そのうち一人はドラゴンに求婚され、末っ子は生まれたばかりだったかな。
二人目が出来た時点で城下に家を買って引っ越し、神薙神社の食事処には通いになったんだっけ。
いやぁ、刀国に住んでるだけで不妊知らずってすごいよね、僕のせいじゃない、謎能力の影響でっす。
「あの子、涼玉の弟と相思相愛ですし、何より伴侶が涼玉から離れたがらないので、帝国を継ぐのは無理でしょうね。あと将来の夢は春日さんに弟子入りしてレストラン経営オーナー狙いですよ」
「だろうな、たまに会いに行くと私から地球の知識引き出そうとしてくる。言葉じゃなく記憶覗こうとしてくるのが怖い」
教えたのアー君かな、注意しておこう。
何より女神様の記憶なんて教育に悪すぎる!!
シャムスがいるからお酒は遠慮しているけど、ポテトチップスとコーラを何度お代わりしたことか、カロリーの暴力だけど好きだよねぇ。
「それでさぁ、アイツらも生意気になってきて『僕が会議に乗り込んで大臣をボコボコにしてやります!』って宣言したと思ったら、本当に会議に乗り込んでさぁ」
「止めましょうよ」
「一応止めたけど聞いちゃくれないのよ、なにせ生意気盛りだから。そんで最終的に、伝統が伝統がって主張した大臣のおっさんを解任に追い込んだ」
「強いなぁ、でも強要しようとした伝統ってなんでしたっけ?」
皇子それぞれに宮を建てる事を主張した大臣さんもいたけど、理由は皇子の数が多すぎるので、子育てを手分けすべきだって理由だったかな。
その問題は女神様が後宮にドリアン&子守スラ部隊を配置したことで解決した。
どうせ今後も増え続けるからということで、二年目からは派遣じゃなく定住に切り替わったけどね。
帝国が着々と第二の刀国化してるよね。
他には権威やら政治がどうのって理由で第二妃や側室をごり押ししようとした人もいたね、もちろん自分の家の子を入れるためだったけど。
あれはもう定番の人種らしく、必ず湧くと女神様は寛容な対処をしたとか。
確か大臣一族を全員宦官にしたって言ってたかな……寛容ってなんだっけ?
他にも帝国が食糧危機に面しているのに、首都は豊作が保たれているからと豪華な夜会を開いて王族の権威を示すべきと言った人もいたし、涼玉を帝国に永住させるべきだと主張して領地ごと消滅した人もいたなぁ、五年経っても面倒ごとが尽きないって、どれだけテンプレ要素を抱えているんだろう。
「確かなんだっけかなぁ、あれだよあれ、ほら、次代に確実に血を繋げるために今から婚約者をってやつだ」
テンプレが多すぎて内容を忘れかけている。
連続すると飽きてくるのだろうか、それともBL要素がないから脳に記憶が残らないとか?
「僕の子の成人なんて誰も測れないだろうし、恋人さんのお子さん狙いですか?」
「だろうなぁ」
「うまにけられちゃえ!」
「シャムス様、過激っすね」
僕の子供はみんなシャムスにとって兄弟、生まれた腹は違っても兄弟と血の繋がりはあるので兄弟認識みたいなんだよね。
これ以上の後ろ盾なんて存在しないと思うのだけど、人間って強欲だからなぁ。
「あと長男がこっちにいること嗅ぎ付けたみたいで、長子を王太子に据えるべきだって声がチラホラ上がってるんだわ」
「あぁ、伴侶が涼玉の弟なら、同じ豊穣効果が望めるって思ってるんですね」
実際はどうなんだろうか、涼玉のパワーが強すぎて正直分からないんだよね。
あの夫婦も万年新婚状態だから子沢山、えーっと今は二桁はいってないはず、そのうち一人はドラゴンに求婚され、末っ子は生まれたばかりだったかな。
二人目が出来た時点で城下に家を買って引っ越し、神薙神社の食事処には通いになったんだっけ。
いやぁ、刀国に住んでるだけで不妊知らずってすごいよね、僕のせいじゃない、謎能力の影響でっす。
「あの子、涼玉の弟と相思相愛ですし、何より伴侶が涼玉から離れたがらないので、帝国を継ぐのは無理でしょうね。あと将来の夢は春日さんに弟子入りしてレストラン経営オーナー狙いですよ」
「だろうな、たまに会いに行くと私から地球の知識引き出そうとしてくる。言葉じゃなく記憶覗こうとしてくるのが怖い」
教えたのアー君かな、注意しておこう。
何より女神様の記憶なんて教育に悪すぎる!!
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