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女神の呪い
第802話
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神獣を見てみたいと言ったら、護衛の一人だった羊さんが七色に輝いた。
ええ、はい、やらかしました。
なんかただの獣人が一瞬で神獣になりました。わーすっごーい。
「もふもっふー」
「めぇぇ」
「俺らの参謀がぁぁ」
「ただの羊、いや神獣になっちまったな」
「この人間をおまけって言ったの誰よ、怖ぁぁぁいぃ」
獣人から四本脚で歩行の羊の神獣になったこれは、進化と退化どっちになるんだろう?
でもまぁ背中やお腹に顔を埋められるのがとても好い。
背中に乗せて室内を移動してくれるので、僕がとても楽しい。
ダメになるクッション並みに動けないです。
羊、とってもイイ!
「はぁ、このままじゃダメになる」
「そうか! 分かってくれたか!」
羊の毛皮から顔を上げた僕に、ボスと呼ばれ親しまれている虎が顔を輝かせた。
「ご飯食べる」
シャムス達がいないからどうもご飯を手抜きしてしまうけど、そう言えば妊娠中だったね、ご飯ご飯、栄養取らねば。
何がいいかなぁ。と思いながらメニュー画面展開。
秋刀魚と鴨は食べた、さつま芋はいつも食べてる。
松茸?
はまぐりの酒蒸し――ダメだ、般若の顔をしたアカーシャが見えた。
思いつかなかったのでアイテムボックスにあった聖なるさつま芋とリンゴのサラダをドン、お腹の子が好きなんだよねぇ、これ。
キャベツも裏庭菜園で作られた特製キャベツです。
子供達には言えないけど、本音を言えばサラダあんまり好きじゃない。
サラダだけじゃ辛いし飽きてきたなぁ、やっぱり何か温かいもの食べたいな~、ドリちゃんのピリ辛おにぎりが希望です。
はぁ知らない内に口が肥えている。
「……」
「……」
部屋の中にいたボスを始めとする獣人達に「なんだこいつ」みたいな目で見られています。
知ってる、これマイペースに行動しすぎてドン引きされてるやつだ! 春日さんにもたまに同じような目で見られてるから知ってる!
「えっと、ごめんなさい。皆さんも食べますか?」
慌ててメニュー画面から秋の行楽セットを選び、栗ご飯のおにぎりや唐揚げを始めとした料理が詰め込まれたお弁当を床に並べた。
あっ、ボスの口元が引きつってる。
「すげーうっまそぉー! 食べていいの!?」
「どうぞ~」
獣人の中でも特に懐っこい狐さんが目を輝かせたので、片腕がない彼でも食べやすいおにぎりを一個取って渡してみた。
「んっまーー!!」
「なんだって、俺も食う!」
「俺も俺も」
「ボス食べないなら退いてください!」
「食べるわっ!」
獣人の皆さん、普段ろくなものを食べていないので目が本気です。
いつも守ってもらっているし、せっかくなのでたくさん食べてもらおう。
メニュー画面展開、団体さん用お弁当選択、ドサッとね。
「「女神様ーーー!!」」
歓声が上がって宴席が始まった。
粗食しか食べてない相手にいきなり濃いもの食べさせて大丈夫かって?
僕の謎能力とご都合主義が仕事するので平気、平気。
ええ、はい、やらかしました。
なんかただの獣人が一瞬で神獣になりました。わーすっごーい。
「もふもっふー」
「めぇぇ」
「俺らの参謀がぁぁ」
「ただの羊、いや神獣になっちまったな」
「この人間をおまけって言ったの誰よ、怖ぁぁぁいぃ」
獣人から四本脚で歩行の羊の神獣になったこれは、進化と退化どっちになるんだろう?
でもまぁ背中やお腹に顔を埋められるのがとても好い。
背中に乗せて室内を移動してくれるので、僕がとても楽しい。
ダメになるクッション並みに動けないです。
羊、とってもイイ!
「はぁ、このままじゃダメになる」
「そうか! 分かってくれたか!」
羊の毛皮から顔を上げた僕に、ボスと呼ばれ親しまれている虎が顔を輝かせた。
「ご飯食べる」
シャムス達がいないからどうもご飯を手抜きしてしまうけど、そう言えば妊娠中だったね、ご飯ご飯、栄養取らねば。
何がいいかなぁ。と思いながらメニュー画面展開。
秋刀魚と鴨は食べた、さつま芋はいつも食べてる。
松茸?
はまぐりの酒蒸し――ダメだ、般若の顔をしたアカーシャが見えた。
思いつかなかったのでアイテムボックスにあった聖なるさつま芋とリンゴのサラダをドン、お腹の子が好きなんだよねぇ、これ。
キャベツも裏庭菜園で作られた特製キャベツです。
子供達には言えないけど、本音を言えばサラダあんまり好きじゃない。
サラダだけじゃ辛いし飽きてきたなぁ、やっぱり何か温かいもの食べたいな~、ドリちゃんのピリ辛おにぎりが希望です。
はぁ知らない内に口が肥えている。
「……」
「……」
部屋の中にいたボスを始めとする獣人達に「なんだこいつ」みたいな目で見られています。
知ってる、これマイペースに行動しすぎてドン引きされてるやつだ! 春日さんにもたまに同じような目で見られてるから知ってる!
「えっと、ごめんなさい。皆さんも食べますか?」
慌ててメニュー画面から秋の行楽セットを選び、栗ご飯のおにぎりや唐揚げを始めとした料理が詰め込まれたお弁当を床に並べた。
あっ、ボスの口元が引きつってる。
「すげーうっまそぉー! 食べていいの!?」
「どうぞ~」
獣人の中でも特に懐っこい狐さんが目を輝かせたので、片腕がない彼でも食べやすいおにぎりを一個取って渡してみた。
「んっまーー!!」
「なんだって、俺も食う!」
「俺も俺も」
「ボス食べないなら退いてください!」
「食べるわっ!」
獣人の皆さん、普段ろくなものを食べていないので目が本気です。
いつも守ってもらっているし、せっかくなのでたくさん食べてもらおう。
メニュー画面展開、団体さん用お弁当選択、ドサッとね。
「「女神様ーーー!!」」
歓声が上がって宴席が始まった。
粗食しか食べてない相手にいきなり濃いもの食べさせて大丈夫かって?
僕の謎能力とご都合主義が仕事するので平気、平気。
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