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女神の呪い
第836話
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始まりが巻き込まれ召喚。
大人の話し合いの後、離宮に監禁されてそこで獣人とスローライフ。
砂漠の神様が現れたり、シャムスが追いかけてきたりして楽しく過ごしていたら再び強制召喚。
朝起きたらアー君が作った砂漠の学校の寮に放り込まれていた。しかも中身は王道学園。
この間に砂漠の民が信仰している神様が惨殺されたり、カイちゃんが街一つ消したり、王道学園がシヴァさんに乗っ取られたりと様々なことがあった。
陽気な獣人傭兵団は元気だろうか、ボスとか胃に穴が開いてないといいけど。
一連の出来事の中で一つ気付いた法則があるんだよね~。
それは……名前呼ぶと当人が現れる!! ドヤァ。
あれって召喚になるのだろうか、それとも名前呼ぶことで位置を特定して転移で飛んできてくれているのかなぁ?
そういう訳でアー君に迎えに来てもらおうかなぁって、カイちゃんは説教怖いから後回しにしてどうにかうやむやにしたいです。
呼ぶその前に、懐柔アイテムが欲しい。
つまり賄賂に悩んでいます。
「何かないかなぁ?」
高価なものやレアなものは効果ないと予想、アー君はダンジョンで手に入れ放題だからね。
「珍しい食べ物ですか、うーん」
食堂就職を目指すあの子に相談してみた。
「料理長、『あれ』とかどうかな?」
「アルジュナ様は幼児だからなぁ」
そう言いながら一個試しに食べさせてもらった。
食べ応えあるけどこの程度ならアー君達でも食べれるかな? うちの子って僕より顎強いし。
「ずっと作ってみたかったんですけど、材料が手に入らなくて作れなかったんですよね」
「イツキ様、こいつは本物の天才ですよ。女神から神託でいくつも菓子のレシピを与えられているんです、再現できれば名物にできます」
だから何とか神々の怒りを鎮めてください。と懇願されました。
「神薙様に奉納するために特大サイズ作りたかったのですが、この子の菓子のレシピも付けますからどうか!!」
賄賂に使うお菓子を僕への賄賂として貰ってしまった。しかもレシピ付き。
帰ったらドリちゃんに渡すけどね、魔改造してもらおう。
「このお菓子の名前は?」
「ああそれは――」
お菓子の名前を教えてもらい、お世話になった餞別にカレーのレシピを提供した。
材料の入手が多少難しかろうとも、お腹を空かせた少年のためならシヴァさんが張り切って揃えてくれるだろうから大丈夫でしょう。
「護衛さんはどうしよう?」
一緒に連れて行ってもいいものだろうか?
「解放した奴隷を元の主人に戻すより、俺と一緒にこの学校に就職するのはどうでしょう?」
「ふむ」
本人も何だか乗り気っぽい、そっかぁアー君の作った学校を守ってくれるのか、嬉しいなぁ。
「そりゃいい、学校の構造も知っているし、警備員として雇ってくださいよシヴァ様!」
いつの間にかシヴァさんがいた。
「いいでしょう、子供達の安全が向上するのはいいことです」
「良かったね。これからも皆を守ってあげてね」
「はい」
良かった。良かった。
奴隷を勝手に解放した件が有耶無耶に出来た!
メェちゃんと護衛さんだけでなくスーちゃんも学校に残ることにしたらしく、食堂の裏方は自分が支えると張り切ってました。
そういう訳でアー君お迎えお願いします!
「もーーー! 呼ぶの遅いっ!」
ぷりぷりしながらアー君が現れ、僕の顔面に全身でしがみついた。
首と息が苦しいよアー君。
大人の話し合いの後、離宮に監禁されてそこで獣人とスローライフ。
砂漠の神様が現れたり、シャムスが追いかけてきたりして楽しく過ごしていたら再び強制召喚。
朝起きたらアー君が作った砂漠の学校の寮に放り込まれていた。しかも中身は王道学園。
この間に砂漠の民が信仰している神様が惨殺されたり、カイちゃんが街一つ消したり、王道学園がシヴァさんに乗っ取られたりと様々なことがあった。
陽気な獣人傭兵団は元気だろうか、ボスとか胃に穴が開いてないといいけど。
一連の出来事の中で一つ気付いた法則があるんだよね~。
それは……名前呼ぶと当人が現れる!! ドヤァ。
あれって召喚になるのだろうか、それとも名前呼ぶことで位置を特定して転移で飛んできてくれているのかなぁ?
そういう訳でアー君に迎えに来てもらおうかなぁって、カイちゃんは説教怖いから後回しにしてどうにかうやむやにしたいです。
呼ぶその前に、懐柔アイテムが欲しい。
つまり賄賂に悩んでいます。
「何かないかなぁ?」
高価なものやレアなものは効果ないと予想、アー君はダンジョンで手に入れ放題だからね。
「珍しい食べ物ですか、うーん」
食堂就職を目指すあの子に相談してみた。
「料理長、『あれ』とかどうかな?」
「アルジュナ様は幼児だからなぁ」
そう言いながら一個試しに食べさせてもらった。
食べ応えあるけどこの程度ならアー君達でも食べれるかな? うちの子って僕より顎強いし。
「ずっと作ってみたかったんですけど、材料が手に入らなくて作れなかったんですよね」
「イツキ様、こいつは本物の天才ですよ。女神から神託でいくつも菓子のレシピを与えられているんです、再現できれば名物にできます」
だから何とか神々の怒りを鎮めてください。と懇願されました。
「神薙様に奉納するために特大サイズ作りたかったのですが、この子の菓子のレシピも付けますからどうか!!」
賄賂に使うお菓子を僕への賄賂として貰ってしまった。しかもレシピ付き。
帰ったらドリちゃんに渡すけどね、魔改造してもらおう。
「このお菓子の名前は?」
「ああそれは――」
お菓子の名前を教えてもらい、お世話になった餞別にカレーのレシピを提供した。
材料の入手が多少難しかろうとも、お腹を空かせた少年のためならシヴァさんが張り切って揃えてくれるだろうから大丈夫でしょう。
「護衛さんはどうしよう?」
一緒に連れて行ってもいいものだろうか?
「解放した奴隷を元の主人に戻すより、俺と一緒にこの学校に就職するのはどうでしょう?」
「ふむ」
本人も何だか乗り気っぽい、そっかぁアー君の作った学校を守ってくれるのか、嬉しいなぁ。
「そりゃいい、学校の構造も知っているし、警備員として雇ってくださいよシヴァ様!」
いつの間にかシヴァさんがいた。
「いいでしょう、子供達の安全が向上するのはいいことです」
「良かったね。これからも皆を守ってあげてね」
「はい」
良かった。良かった。
奴隷を勝手に解放した件が有耶無耶に出来た!
メェちゃんと護衛さんだけでなくスーちゃんも学校に残ることにしたらしく、食堂の裏方は自分が支えると張り切ってました。
そういう訳でアー君お迎えお願いします!
「もーーー! 呼ぶの遅いっ!」
ぷりぷりしながらアー君が現れ、僕の顔面に全身でしがみついた。
首と息が苦しいよアー君。
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