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三食昼寝、家族付き
第1003話
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アー君が山小屋に通う決心をしたようだ。
「お試しだからな! お試し!」
言いながらもウキウキと通いに使う鞄を選んでいる。
どれも無限収納が付いていて、他国で売れば大金持ちになれるだろうなぁって思ったけど、アー君はすでにこの国屈指の資産家でした。
しかもどれもタイガに作ってもらったもので、兄弟とお揃いだから誰かに譲渡するつもりもなく、全部自分の!らしいです。
「弁当と靴と、筆記道具は貸出だから……えっと、おやつとお弁当と」
「アー君、お弁当二回入れてるよ」
「ネヴォラも一緒にお試しするんだ」
『お弁当目当てなの』
「アイテムボックスに入れれば? あと水筒も持っていこうね」
ネヴォラが一緒ならと竹筒を使った水筒を二本アー君に渡した。
「冒険者もそこそこ通っているから、ついでにこれの宣伝してねってアカーシャが言ってたよ」
「まぁあれば便利だろうけど」
『真面目にクエスト受注すればすぐ買えるお値段設定』
「どんどんクロードに似てくるよな」
アー君が山小屋に行く日は遊びに行けないので、シャムスと涼玉は家で大人しくするしかない、暇を持て余してぐずつく前に何かこっちも遊びややる事を考えておかないとなー。
「書類にサイン入れたりしてるって聞いたけど、なんで文字はダメだったんだろうね?」
「カッコイイ感じのサイン使いたくて練習した」
文字は読めるし言葉も通じる、言葉は誰かが書き留めてくれるので自分で書く必要もなかったのか。
盲点と言えば盲点かな?
「ネヴォラが俺と山小屋に行っている間は、初級ダンジョンに巡回ボスが出ないチャンスタイム。という事を気付く奴がいたら面白いんだけどな」
「じいちゃんいじめたらすっ飛んで帰る」
「戦って冒険者を鍛えるのが初級ダンジョンモンスターの役目だからなぁ」
「奈落の底落とすのがわたしのお仕事!」
「いや、お前の仕事は笑って暮らすことだろ、悲しむとシヴァが来るぞ」
「いーーやーー!!」
流れるような自然さでネヴォラがアー君と会話している。
アー君も慣れたもので、特に指摘することもなく会話を続けてるね、そうだ、イグちゃんもこういう自然な感じで会話に参加すれば、驚かれたり逃げられることなくなるんじゃ?
「山小屋での営業活動は特に禁止されていないけど、やりすぎたり、強要すると鉄拳制裁されたうえで最悪出禁、気を付けようなネヴォラ」
「おう!」
「なんか、こう、緊張してきた! おなかいたい」
「心臓ばくばくする」
二人とも遠足前に熱を出すタイプかもしれない、ちょっと落ち着かせないとダメだなこれ。
「はいはい、準備が出来たらおやつにしようか」
「おやつ! 心臓気のせい! わたし元気!」
「おなかも気のせいだった。おやつ食べる」
『今日のおやつなんだろうね?』
「肉はおやつに使いませんか!」
涼玉が両手を挙げて肉を要求している。
肉を使ったおやつ?
何かあるかなぁドリちゃん。
「コレヲ」
ドリアンがテーブルに置いたのは、何かの肉で作ったジャーキーと、チーズたっぷりのバーガーだった。
なるほど、どちらも肉だね!
「カツカレーは?」
「ネヴォラ、カツカレーはおやつじゃない」
また今度作ってあげるから、今はそれをお食べ。
「お試しだからな! お試し!」
言いながらもウキウキと通いに使う鞄を選んでいる。
どれも無限収納が付いていて、他国で売れば大金持ちになれるだろうなぁって思ったけど、アー君はすでにこの国屈指の資産家でした。
しかもどれもタイガに作ってもらったもので、兄弟とお揃いだから誰かに譲渡するつもりもなく、全部自分の!らしいです。
「弁当と靴と、筆記道具は貸出だから……えっと、おやつとお弁当と」
「アー君、お弁当二回入れてるよ」
「ネヴォラも一緒にお試しするんだ」
『お弁当目当てなの』
「アイテムボックスに入れれば? あと水筒も持っていこうね」
ネヴォラが一緒ならと竹筒を使った水筒を二本アー君に渡した。
「冒険者もそこそこ通っているから、ついでにこれの宣伝してねってアカーシャが言ってたよ」
「まぁあれば便利だろうけど」
『真面目にクエスト受注すればすぐ買えるお値段設定』
「どんどんクロードに似てくるよな」
アー君が山小屋に行く日は遊びに行けないので、シャムスと涼玉は家で大人しくするしかない、暇を持て余してぐずつく前に何かこっちも遊びややる事を考えておかないとなー。
「書類にサイン入れたりしてるって聞いたけど、なんで文字はダメだったんだろうね?」
「カッコイイ感じのサイン使いたくて練習した」
文字は読めるし言葉も通じる、言葉は誰かが書き留めてくれるので自分で書く必要もなかったのか。
盲点と言えば盲点かな?
「ネヴォラが俺と山小屋に行っている間は、初級ダンジョンに巡回ボスが出ないチャンスタイム。という事を気付く奴がいたら面白いんだけどな」
「じいちゃんいじめたらすっ飛んで帰る」
「戦って冒険者を鍛えるのが初級ダンジョンモンスターの役目だからなぁ」
「奈落の底落とすのがわたしのお仕事!」
「いや、お前の仕事は笑って暮らすことだろ、悲しむとシヴァが来るぞ」
「いーーやーー!!」
流れるような自然さでネヴォラがアー君と会話している。
アー君も慣れたもので、特に指摘することもなく会話を続けてるね、そうだ、イグちゃんもこういう自然な感じで会話に参加すれば、驚かれたり逃げられることなくなるんじゃ?
「山小屋での営業活動は特に禁止されていないけど、やりすぎたり、強要すると鉄拳制裁されたうえで最悪出禁、気を付けようなネヴォラ」
「おう!」
「なんか、こう、緊張してきた! おなかいたい」
「心臓ばくばくする」
二人とも遠足前に熱を出すタイプかもしれない、ちょっと落ち着かせないとダメだなこれ。
「はいはい、準備が出来たらおやつにしようか」
「おやつ! 心臓気のせい! わたし元気!」
「おなかも気のせいだった。おやつ食べる」
『今日のおやつなんだろうね?』
「肉はおやつに使いませんか!」
涼玉が両手を挙げて肉を要求している。
肉を使ったおやつ?
何かあるかなぁドリちゃん。
「コレヲ」
ドリアンがテーブルに置いたのは、何かの肉で作ったジャーキーと、チーズたっぷりのバーガーだった。
なるほど、どちらも肉だね!
「カツカレーは?」
「ネヴォラ、カツカレーはおやつじゃない」
また今度作ってあげるから、今はそれをお食べ。
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