異世界に転移したからモンスターと気ままに暮らします

ねこねこ大好き

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最終章 決着

最終決戦:焦る勇者

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 魔王と勇者の戦いが始まった。

 オーガの魔王ガイ、ゾンビの魔王マリア、バジリスクの魔王メデューサの3人と戦うのは、強靭な肉体を持つ三木大輔。

 ダイヤモンドドラゴンの魔王ダイ君、エメラルドドラゴンの魔王エメ君、ワイバーンの魔王キイちゃんの3人と戦うのは、音速すら置き去りにする足を持つ霧島麻衣。

 不死鳥の魔王朱雀、吸血鬼の魔王カーミラの二人と戦うのは、必殺の拳を持つ佐伯拓郎。

 スライムの魔王ティア、世界最強にして最古の魔王ゼラの二人と戦うのは、見る者すべてをレベル1にする魔眼を持つ天才桐山和雄、見る者すべてを強化する天才三村信史、そして高木真矢、高木香住、津田勉、佐々木絵里の6人である。



「三村君。戦いが始まったよ」
 【神の千里眼】ですべてを見通す高木真矢は、水晶玉に各地で始まった戦いを映す。

「魔王全員、逃げる気配は無しか」
 三村は舌打ちする。

「なんかイライラしてる?」
 高木香住は不思議そうに三村を見る。

「前の魔王だったら、すぐに降参するか逃げるかしてたはずだ」
「前の戦いはすぐに逃げたね」
「ところが今回は逃げない」
「麗夜君が関わったからかな?」
「だろうな。魔王たちに本当に必要な、結束と根性って奴をあいつは与えたんだろう」
 三村は再度舌打ちする。

「厄介な能力だぜ」
 三村はかなり焦っているようだった。

「麗夜君の力って、モンスターと話せるだけでしょ? そんなに厄介かな?」
「魔王たちが降参も逃げもせずに戦っている。その状況がすでに厄介なんだ」
「なんで? このままだと私たちの圧勝でしょ」
「それは思い違いだ。俺たちは基本、魔王に勝てない」
「どういう意味?」

 高木真矢、高木香住、津田勉、佐々木絵里の4人が一斉に三村を見る。

「魔王は不老不死。つまり殺すことができない。この時点で俺たちに勝ち目は無い」
「でも私たちは凄く強いし、魔王は凄く弱ってるよ?」
「見た目はな」
「見た目?」
「見た目は弱体化してる。でも本当はそうじゃない」
「どういうことなの?」
「レベルは下がった。しかし奴らの特殊能力を封じた訳じゃない」
「そりゃそうだけど……」
「しかも俺たちは強くなったが身体的に強くなっただけだ」
「それで十分じゃないの?」
「十分じゃない」
「そうなの?」
 4人はよく分かっていない様子だった。

「まあ、大山がサッサと麗夜を倒して、戻ってくれば問題ない」
 三村は貧乏ゆすりする。

「早く戻ってこい。さもないと俺たちは負けるぞ」
 三村は呟く。



「三村君! 佐伯君の様子が変!」
 高木真矢が叫んだ。
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