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精霊の国
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「納得が行きません!」
王宮のある一室から大きな声がした。
その声の主はシリアーネ・ルーベルという者だ。
彼女は精霊の国と呼ばれるこの国きっての魔法使いであり精霊使いでもあった。彼女は普段、この王宮に来ることはなく、先王妃の子供、ヴィリネリアの乳母をやっている。
ヴィリネリアは王宮内に住むことをせずに、城の敷地内である、森の奥深くに住んでいた。
普段、森から一切出てくることの無いシリアーネがなぜ王宮内にいるかと言うと、数時間前に遡る。
「貴方は何を言っているのかわかっているの!?」
「えぇ、勿論でございます!我が国の穀潰しであるヴィリネリア様とやらがこの国の役に立つ時が来たのでございます!」
その男はやけにへりくだった言い方をした。
訳が分からない。今更なんだと言うのだ。今まで散々ヴィリネリアのことを馬鹿にして、挙句に殺そうとまでしていた人間が!
「国王に会います、いえ、会わせなさい。」
普通なら不敬罪だぞ!と言うところであったのだが、男は何も言えずに、震えていただけだった。
シリアーネから感じたのだ。怒りを。...燃え盛る炎のような怒りを。
そして今に至る。
シリアーネは国王に怒りを隠せない様子で言った。
「貴方は何を言っているのかわかっているの!?」
と。
だが、帰ってくる言葉は
「わからんなぁ~。私の可愛い娘の代わりとしてやると言っているのだぞ?喜ぶべきだろう。
それに相手はこの国王の娘を1人よこせばいいと言った。
私の宝物と言っても良いアルデオーナをあの蛮族どもに渡す必要は無いだろう?
王家の象徴である魔法も使えない、精霊も見えない、そんな娘が役に立つ時が来たのだ!
さっさとこの部屋から出てあの女の子供を連れてくれば良い!」
悔しくて悔しくてしょうがない!
あんなことが無ければヴィリネリアは魔法も自由に人前で使えることが出来たのに!
それに、精霊も見ることが出来る。
どちらも言うことが出来たらいいのに!
国王は話し続けていた。
「それにいつも黒いヴェールを被っているのは顔が醜いからだろ。
良かったじゃないか、嫁ぎ先が見つかったのだ。
あの女に似ていれば可愛がってやったものを。」
似ているに決まっておるだろうが!
そう言いたくて仕方がない。
だが、それを言ってヴィリネリアに対して何を仕出かすかわかったもんじゃない。
ヴィリネリアの母、ウォルティアの容姿を気に入り、手に入れるためにウォルティアの実家である公爵家のものを殺したのは目の前のコイツだからだ。
今ではウォルティアのことを忘れてはいるが、ウォルティアにそっくりなあの子を見たらどうなるか...考えだけでも嫌なものだ。
だが、ここで引下がる訳には行かない!
可愛い我が子のためにまだまだやれることは有るはずだ!
シリアーネは今一度決意をし、強い目で王を見すえた。
結局、彼女がヴィリネリアの元へ帰ったのは日が沈みきったあとの事だった。
王宮のある一室から大きな声がした。
その声の主はシリアーネ・ルーベルという者だ。
彼女は精霊の国と呼ばれるこの国きっての魔法使いであり精霊使いでもあった。彼女は普段、この王宮に来ることはなく、先王妃の子供、ヴィリネリアの乳母をやっている。
ヴィリネリアは王宮内に住むことをせずに、城の敷地内である、森の奥深くに住んでいた。
普段、森から一切出てくることの無いシリアーネがなぜ王宮内にいるかと言うと、数時間前に遡る。
「貴方は何を言っているのかわかっているの!?」
「えぇ、勿論でございます!我が国の穀潰しであるヴィリネリア様とやらがこの国の役に立つ時が来たのでございます!」
その男はやけにへりくだった言い方をした。
訳が分からない。今更なんだと言うのだ。今まで散々ヴィリネリアのことを馬鹿にして、挙句に殺そうとまでしていた人間が!
「国王に会います、いえ、会わせなさい。」
普通なら不敬罪だぞ!と言うところであったのだが、男は何も言えずに、震えていただけだった。
シリアーネから感じたのだ。怒りを。...燃え盛る炎のような怒りを。
そして今に至る。
シリアーネは国王に怒りを隠せない様子で言った。
「貴方は何を言っているのかわかっているの!?」
と。
だが、帰ってくる言葉は
「わからんなぁ~。私の可愛い娘の代わりとしてやると言っているのだぞ?喜ぶべきだろう。
それに相手はこの国王の娘を1人よこせばいいと言った。
私の宝物と言っても良いアルデオーナをあの蛮族どもに渡す必要は無いだろう?
王家の象徴である魔法も使えない、精霊も見えない、そんな娘が役に立つ時が来たのだ!
さっさとこの部屋から出てあの女の子供を連れてくれば良い!」
悔しくて悔しくてしょうがない!
あんなことが無ければヴィリネリアは魔法も自由に人前で使えることが出来たのに!
それに、精霊も見ることが出来る。
どちらも言うことが出来たらいいのに!
国王は話し続けていた。
「それにいつも黒いヴェールを被っているのは顔が醜いからだろ。
良かったじゃないか、嫁ぎ先が見つかったのだ。
あの女に似ていれば可愛がってやったものを。」
似ているに決まっておるだろうが!
そう言いたくて仕方がない。
だが、それを言ってヴィリネリアに対して何を仕出かすかわかったもんじゃない。
ヴィリネリアの母、ウォルティアの容姿を気に入り、手に入れるためにウォルティアの実家である公爵家のものを殺したのは目の前のコイツだからだ。
今ではウォルティアのことを忘れてはいるが、ウォルティアにそっくりなあの子を見たらどうなるか...考えだけでも嫌なものだ。
だが、ここで引下がる訳には行かない!
可愛い我が子のためにまだまだやれることは有るはずだ!
シリアーネは今一度決意をし、強い目で王を見すえた。
結局、彼女がヴィリネリアの元へ帰ったのは日が沈みきったあとの事だった。
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