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49.明らかになる悪巧み、そして断罪
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「俺たちは頼まれたんだ!水色のドレスの令嬢を、この納屋に監禁するようにって!」
「そうだ!水色のドレスの令嬢をキズモノにして欲しいって!」
破落戸たちは、騎士たちに捕らえられたままで叫んだ。
「なに!?」
殿下が酷く冷たい声で破落戸たちに訊いた。
「水色のドレスを着た令嬢をどうして監禁する必要があるんだ?キズモノにするのはどうしてだ?」
「し、知らねぇよ!水色のドレスの女は1人しかいない。そのドレスの女を監禁すればいいとしか聞かされてねぇよ!」
「誰に頼まれたんだ?」
殿下の瞳孔が開いてます!怖い!
「知らない!ある女が依頼に来たんだよ!夜会で水色を着ることができるのは1人だけだから、すぐ分かる間違うことはないってよ!」
今日の夜会で水色のドレスを着たのは、結局公爵家令嬢だけだったのだ。他の令嬢たちは、ドレスではなく、アクセサリーを水色にしたのだった。
その結果、公爵家の令嬢が監禁されたわけだけど……自分で水色のドレスの女を監禁しろって頼んでおきながら、自分も水色のドレスを着るなんて……アホちゃんなの??そうまでして、殿下の色のドレスを着たかったの?
「連れて行け!何が何でも全部吐かせろ!」
殿下は身柄を引取りに来た騎士団長に言った。
殿下!鬼の形相になってます!怖い!!
そして数日後、公爵家に来るように呼び出された。
公爵家の応接室に通されると、既に殿下と婚約者様。公爵様と公爵家クソ令嬢がいた。
「よく来てくれたな。先日は素晴らしい活躍だったな」
殿下に褒めてつかわされちゃった♪
「いえ、出来ることをしたまででございます」
私は礼をした。
「で、公爵。どういうことかはもう、分かってるな」
殿下が凍りつきそうな瞳を公爵に向ける。
噴き出す冷汗をハンカチで押さえる公爵。
「そ、そ、それは……」
「そなたの娘が街のよろず屋へ行き、私の婚約者を監禁するように依頼したことは分かってるんだぞ」
殿下が氷点下の瞳を公爵へ向ける。
滴り落ちる冷汗をタオルで押さえる公爵。
「そ、そ、それは……」
「本来、水色のドレスを着ることができるのは私の婚約者だけなんだ。それは暗黙の了解で、夜会に参加する令嬢たちは皆知っている。今回、私が婚約者に黒のドレスを贈ったため、愛しの婚約者は難を逃れることができたが、水色のドレスの令嬢を監禁しろとはどういうことになるのか、分かってるのか?!」
ブリザードのような殿下のオーラに、もはや凍りはじめてますよね?公爵。
「なぁ、女。破落戸たちに暴かれそうになったのを伯爵家令嬢に助け出されたのであろう?俺の大事な愛しの婚約者がそんなことになっていたら、この屋敷ごと一族まとめて焼き殺してやるところだったぞ!」
殿下がもはや魔王のようなことを口走っているけど、これ大丈夫なの?婚約者様も殿下の横で頬を染めてるけど、大事な愛しの婚約者のところ?そこで?
「そ、そ、そんなことに……」
紫色の顔色の公爵。
「どう責任をとるつもりだ?あぁ?」
もはや反社の様相。
指を差し出せとか?いやそれとも、娘のクビ??
「む、む、娘は除籍して、王都追放致します」
「それで済むのか??んぁ?」
「り、領地の一部を賠償金として侯爵家にお渡し致します」
「娘を助け出してくれた礼は?」
殿下!我が家は結構です!
「は、伯爵家にも領地の一部を……」
「あの……現金の方が良いです……領地を治める才能ないので」
「では、げ、現金を……」
「ありがとうございます」
「次に俺の大事な愛しの可愛らしい婚約者に何かしてみろ?一族まとめて燃やしてやるからな」
-ツヅク-
※※※※※
次回、最終回ですʕ´•ᴥ•`ʔ
「そうだ!水色のドレスの令嬢をキズモノにして欲しいって!」
破落戸たちは、騎士たちに捕らえられたままで叫んだ。
「なに!?」
殿下が酷く冷たい声で破落戸たちに訊いた。
「水色のドレスを着た令嬢をどうして監禁する必要があるんだ?キズモノにするのはどうしてだ?」
「し、知らねぇよ!水色のドレスの女は1人しかいない。そのドレスの女を監禁すればいいとしか聞かされてねぇよ!」
「誰に頼まれたんだ?」
殿下の瞳孔が開いてます!怖い!
「知らない!ある女が依頼に来たんだよ!夜会で水色を着ることができるのは1人だけだから、すぐ分かる間違うことはないってよ!」
今日の夜会で水色のドレスを着たのは、結局公爵家令嬢だけだったのだ。他の令嬢たちは、ドレスではなく、アクセサリーを水色にしたのだった。
その結果、公爵家の令嬢が監禁されたわけだけど……自分で水色のドレスの女を監禁しろって頼んでおきながら、自分も水色のドレスを着るなんて……アホちゃんなの??そうまでして、殿下の色のドレスを着たかったの?
「連れて行け!何が何でも全部吐かせろ!」
殿下は身柄を引取りに来た騎士団長に言った。
殿下!鬼の形相になってます!怖い!!
そして数日後、公爵家に来るように呼び出された。
公爵家の応接室に通されると、既に殿下と婚約者様。公爵様と公爵家クソ令嬢がいた。
「よく来てくれたな。先日は素晴らしい活躍だったな」
殿下に褒めてつかわされちゃった♪
「いえ、出来ることをしたまででございます」
私は礼をした。
「で、公爵。どういうことかはもう、分かってるな」
殿下が凍りつきそうな瞳を公爵に向ける。
噴き出す冷汗をハンカチで押さえる公爵。
「そ、そ、それは……」
「そなたの娘が街のよろず屋へ行き、私の婚約者を監禁するように依頼したことは分かってるんだぞ」
殿下が氷点下の瞳を公爵へ向ける。
滴り落ちる冷汗をタオルで押さえる公爵。
「そ、そ、それは……」
「本来、水色のドレスを着ることができるのは私の婚約者だけなんだ。それは暗黙の了解で、夜会に参加する令嬢たちは皆知っている。今回、私が婚約者に黒のドレスを贈ったため、愛しの婚約者は難を逃れることができたが、水色のドレスの令嬢を監禁しろとはどういうことになるのか、分かってるのか?!」
ブリザードのような殿下のオーラに、もはや凍りはじめてますよね?公爵。
「なぁ、女。破落戸たちに暴かれそうになったのを伯爵家令嬢に助け出されたのであろう?俺の大事な愛しの婚約者がそんなことになっていたら、この屋敷ごと一族まとめて焼き殺してやるところだったぞ!」
殿下がもはや魔王のようなことを口走っているけど、これ大丈夫なの?婚約者様も殿下の横で頬を染めてるけど、大事な愛しの婚約者のところ?そこで?
「そ、そ、そんなことに……」
紫色の顔色の公爵。
「どう責任をとるつもりだ?あぁ?」
もはや反社の様相。
指を差し出せとか?いやそれとも、娘のクビ??
「む、む、娘は除籍して、王都追放致します」
「それで済むのか??んぁ?」
「り、領地の一部を賠償金として侯爵家にお渡し致します」
「娘を助け出してくれた礼は?」
殿下!我が家は結構です!
「は、伯爵家にも領地の一部を……」
「あの……現金の方が良いです……領地を治める才能ないので」
「では、げ、現金を……」
「ありがとうございます」
「次に俺の大事な愛しの可愛らしい婚約者に何かしてみろ?一族まとめて燃やしてやるからな」
-ツヅク-
※※※※※
次回、最終回ですʕ´•ᴥ•`ʔ
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